学校の様子

2025年6月の記事一覧

Let's think about UD!!

6月1日は「ルビ振りの日」です。皆さんは「ルビ」という言葉をしっていますか? 

ルビとは、漢字の上や横に小さく書かれた「ふりがな」のことを指します。読むことに困難さのある子どもたちにとって、このルビは文章の理解を助け、自分の力で学習を進めるための大切なサポートになります。

 

本校の特別支援学級でも、日々の学習や生活の中で、ユニバーサルデザインを意識した教材づくりを行っています。例えば、ワークシートや掲示物を作成する際には、見やすいUDフォント(ユニバーサルデザイン書体)を使用したり、授業の流れや活動予定を黒板に書いて可視化したりしています。こうした工夫は、読むことに困難さのある子どもだけでなく、すべての子どもにとっても「わかりやすさ」につながっています。

 

さらに、おおぐろの森中学校は校内の環境整備にも配慮をしています。多機能トイレやウォシュレットには点字表記があり、洗面台の高さにも車いすの使用を想定した設計が施されています。階段には手すりが設けられたり、昇降口には段差がなくスムーズに学校に入れたりできる設計になっています。

 

また、2階・3階には誰でも使える冷水器も設置。エレベーターも設置され、必要な支援がどの子にも届くよう工夫されています。

 

「ルビ振りの日」という機会は、特別支援教育やユニバーサルデザインの大切さを見つめ直す良いきっかけになります。特別支援教育の基本は、一人ひとりの困りごとや得意なことに応じて、学び方そのものを工夫することにあります。ルビはその中でもすぐに取り入れやすく、効果的な支援の一つです。

国においても、「共生社会」の実現に向けて特別支援教育の推進が図られています。文部科学省では、障害のある子もない子も互いに認め合い、学び合う教育の実現を目指しており、ICTの活用や合理的配慮とともに、「読みやすくする工夫」も大切な支援とされています。

これからも本校では、すべての子どもたちが安心して学べる環境づくりを進めていきます。そして、一人ひとりの「わかりたい」「できるようになりたい」という気持ちに応える教育を実践してまいります。 

本校の図書室にも、たくさんのユニバーサルデザインや特別支援教育に関する本があるので読んでみてください。