学校の様子

2024年2月の記事一覧

けやこぶ校外学習~流山本町周辺散策~

 2月20日(火)、けやき学級、こぶし学級の生徒で、校外学習に行ってきました。

 今回の校外学習の目的は、

 「流山市本町周辺の散策し、流山市の歴史や文化に触れたり土地の特徴を体感したりすることで自分の住む流山市の理解を深める」事です。

 

学校を出発して東武バスに乗車し、途中下車して、流山鉄道流山駅に向かいました。

 流山鉄道は、大正2年(1913年)に開業した鉄道です。当時は都内に出るためには船での輸送が主であったため、松戸と流山の鉄道がつながり、大変喜ばれたそうです。駅舎の券売機では切符を購入し、電車に乗車します。

 券売機で購入した人は左のピンクの切符、窓口で購入した人は硬券をもらえます。(硬券:日本の明治の鉄道創業期より使用されていた、厚紙で出来た切符の事です。昔はホームに入る際に、切符切りの駅員さんがいて、乗る際には切符を切ってくれました。)

流鉄の列車は赤(あかぎ号)黄(なの花号)黄緑(若葉号)ピンク(さくら号)オレンジ(流星号)の5種類があり、今回はさくら号に乗車しました。

平和台駅を下車し、まずは一茶双樹記念館に行きました。

 一茶双樹記念館は、俳人小林一茶とみりん醸造創設者の一人と言われる五代目秋元三左衛門(俳号双樹)の資料の展示や保管がされている記念館です。

 当時小林一茶さんは、秋元三左衛門さんと交友関係があり、流山の地を50回以上訪れていたそうです。記念館には、俳句と一緒に、みりんに関する資料が多く展示されています。

 また、ひな祭りが間近なこともあり、ひな人形が展示されていました。

ここで教えていただいたことを少しご紹介します。

 

関東雛と京雛の違い

一番大きな違いは、ひな壇の一番上の段の男雛と女雛の位置が違います。

写真の雛飾りは、京雛です。(男雛が右、女雛が左)

 

つるし雛について

つるし雛が始まったのは、江戸時代といわれています。昔、特別裕福ではない一般のお家では、雛人形はとても高価なもので、なかなか手に入らないものでした。しかし、生まれてきた子供の幸せを願う気持ちはみんな一緒です。家族の皆から近所の人たちまで、みんなで少しずつ小さな人形をつくり、持ち寄って「つるし雛」が作られ始めたそうです。また、その人形にも意味があります。いくつかご紹介します。

花(はな)花のように可愛く育ちますように。

春駒(はるこま)子供が楽しく遊び、元気に育ってくれますように。

唐辛子 可愛い娘とお雛様に悪い虫がつきませんように。

 

次は、流山まちなかミュージアムに向かいました。

 みりん工場の壁面に、展示されているのは、流山白みりんの資料です。給食のメニューでも登場した、みりんマフィンの良い香りが工場からよくしてきました。

 2014年に流山の特産品である「白みりん」が誕生して200周年を迎えたことを記念し、「流山本町まちなかミュージアム」が設置されました。

 現存する流山最古のみりんラベルや、流山のみりん醸造をけん引した秋元家の「天晴」と堀切家の「万上」のポスターを、皆で見学しました。

 

 

 流山本町内を歩き、流山万華鏡ギャラリー&ミュージアムに到着しました。

 館内には、流山市在住で、世界的に活躍する万華鏡作家の中里保子さんの作品をはじめ、多くの作家の万華鏡作品の展示・販売がされていました。厚い本の中やお花の中をのぞくと中が万華鏡になっていたり、まわりの景色が万華鏡になってしまったり・・・!素敵な万華鏡をたくさん見学できて、楽しかったと話してくれる生徒が多くいました。

 

 

 ミュージアムの後は、江戸川河川敷に行きました。先週はぽつぽつと咲いていた菜の花が、一面に咲いています。心地の良い風が吹き、周りには新しくできた有料道路や、うっすらと東京スカイツリーを眺めることができました。

 散歩をしている方から、良い天気だと、ここから富士山と筑波山、東京スカイツリーを一望できますよ。と教えていただきました。機会があったらぜひ見てみたいですね。

 流山本町内へ戻り、閻魔堂へ。

 閻魔堂は、安永5年(1776年)に建てられたお堂です。お堂には、閻魔大王が鎮座しています。 

 仏教では、人間は「四十九日」には、生前の行い如何により、天道から地獄までの「六道」に生まれ変わるとされていて、死後七日ごとに、冥府の十人の王(裁判官)の裁きを受けることになるそうです。その中でも、5番目で三十五日目の閻魔さまは、いくら罪を逃れようと嘘をついても必ず見破ってしまう一番強面で力があることで知られているそうです。

 閻魔様を見て、誰も何も言っていないのに、「僕は悪いことしていない。」「私は日頃の行いが良いから・・・。」

とつぶやいていた人がいたようないなかったような・・・。不思議な力を感じる空間でしたね。

 閻魔堂から流山駅に戻り、駅の前で記念撮影。駅の線路沿いの壁に描かれている流山の風景画を見ながら、流山市役所内の喫茶店「アモール」へ行きました。

 来年度、1年生と2年生は校外学習があります。その時の練習も兼ねて、メニューを見て、注文し、自分でお金を支払いました。皆自分で注文し、お金を支払うことができました。

 また、実際に喫茶店で働いている様子を見て、接客をしている様子を見学して学びました。学校でもお茶の出し方や注文の取り方を練習していたので、実際にお店で働いている様子を見せていただき、とても勉強になる時間を過ごすことができました。

  今まで知らなかった流山のこと。自分のこと。仲間のこと。学校に帰ってきた後に、しおりに振り返りを書きながら、皆で発表し合い、たくさんの発見があったことを共有できました。

 皆で過ごせた楽しい時間。3年生とはあと少しの時間。日々の生活がかけがえのない時間だと気づけた校外学習になりました。

 校外学習で見学、利用させていただいた施設の方、快く校外学習に送り出してくださった保護者の皆様、ありがとうございました。良い時間を過ごすことができたと思います。