2024年11月の記事一覧
校長室より【11月25日】 造形教育研究大会!
先週の金曜日、「千葉県教育研究会 造形教育部会 研究大会 流山大会」というとても長いタイトルのイベントが、本校をメイン会場に行われました。年に一度、千葉県中の小中学校の図工美術に関心の高い先生方が集まって、授業研究会をしたり、題材研究の成果を提案発表したりする大会です。本校からは I 山教諭が代表として、森の美術館を舞台に授業展開を行いました。前回もお知らせしたとおり、5年生が教室でアートカードを使い、絵画作品の見方をいくつかのゲームを通して学んだあと、美術館で本物のアート作品を観てさらに学びを深めていくという授業です。森の美術館が隣にあることで、本校の子どもたちは、定期的に本物の絵画作品に触れています。今回展示してあるのは平澤篤さんの絵画です。子どもたちが美術館に一歩足を踏み入れると、圧倒的な描写力で描かれた幻想の世界が美術館一杯に拡がっており、静かですが強い感嘆の声が上がりました。
子どもたちの反応で、まず驚かされたのは、これだけの描写力の絵を前にしても、子どもたちから「本物みたい!」「写真みたい!」という普通の小学生の反応はほとんど見られず、「今日はどんな絵を鑑賞するのかな?」「今日の絵から自分はどんなことを感じるかな?」という雰囲気を強く感じたことです。また、授業が始まって、耳を澄まして子どもたちのつぶやきを聴いていると、昨日友だちと伝え合った言葉や作品の捉え方が、互いに影響し合っていることを確認できます。美術館が学校の隣にあることで、本物の美術作品に定期的に触れながら育った子どもたちであることと、昨日のアートカードでの鑑賞する視点や作品に向かう心が確かに養われていることに手前味噌ながら「本当にいい学びになっているな!」と思いました。それを千葉大学や県の教育委員会の先生方、千葉県中の小中学校の先生方に見ていただけたことも校長の大きな喜びです!本市の吉田教育長もご覧になり、子どもたちのつぶやきにじっと耳を傾けておられました!