幸運の女神
西洋のことわざに、「幸運の女神は前髪しかない(後ろ髪はない)」というのがあるのだそうです。幸運の女神を捕まえるためには前髪を掴まなければならない(チャンスはやってきたその時につかまなくてはならない)、通り過ぎてから後ろ髪を捕まえようとしても、髪の毛は生えていないということです。コロナ禍で、辛く悲しい思いをしている日々ではありますが、コロナの影響で得られたことも実はたくさんあるのです。その1つが、文部科学省のいうギガスクール構想。一人一台のタブレットが用意され、生徒たちは今後、休校などの際には、リモートによる学習や、先生、級友、あるいは部員とのミーティングができるようになります。このギガスクール構想は新型コロナウィルスが発生する前から示されていましたが、昨年度コロナによる休校がなければ、あと数年は先に延ばされていたことでしょう。さて、2学期が始まり、分散登校が続いています。今後、新型コロナウィルスの影響で、学級閉鎖等の措置をとることが考えられるため、学校では急ピッチで生徒達にタブレットの使い方を指導しています。今日から、分散登校で登校していない生徒に声をかけ、授業を中継し始めた教科もあります。様子を見ていると、生徒たちの吸収や適応は目を見張るものがあります。また私は職員会議で先生方に、このチャンスを逃すな、苦手な先生も若い先生たちに聞いて覚えなさい。また、失敗してもいいからどんどんタブレットの可能性を探りなさいと指導しています。本校の先生方は、Google MeetやGoogle Foamを覚え、授業はもちろん、リモートによる健康観察、朝の会、部活動のミーティングなど前向きに取り組んでいます。保護者の皆様の中には、職場などで進んだ取り組みをされている方も多いとは思いますが、もし苦手意識を持っていたり、活用の機会がこれまでなかったという方は、お子様と一緒にやってみてください。子供たちに置いて行かれないように私達大人も幸運の女神の前髪を掴みましょう。(9月3日 校長)