ほごログ
【出張授業】でばりぃ資料館in幸松小学校
令和6年2月7日(水)に幸松小学校に出向き、第3学年の児童に向けて「でばりぃ資料館」を開催しました。
3クラスが「昔の家の道具」「昔の農業」「昔の学校の道具・60年前の春日部」の各テーマに分かれた教室に代わる代わる訪れ、見学や体験を行いました。
今回は図書室・理科室・郷土資料室を使用しましたが、図書室・理科室はいつもと違う風景に、また郷土資料室はめったに入ることのない教室なので、子どもたちは新鮮な気持ちだったのではないでしょうか!
「昔の学校の道具・60年前の春日部」の解説をする図書室では、昔の学校の教科書やランドセル、給食の道具などを観察し、直接手で触れてみることで現在との違いを感じてもらいました。
教科書の大きさが違うことや、昔はひらがなより先にカタカナを学んでいたことなど、知らないことがいっぱいです!
「昔の家の道具」を紹介する郷土資料室では、見たこともない道具がズラリ!
手回し洗濯機や羽釜、電気釜など持参していったものを中心に解説をしましたが、郷土資料室にはでばりぃ資料館で使用する車には乗りきらないような大きな民具や資料もあり、部屋全体が展示室の状態です♪
本来なら昨年12月の“幸松っ子くらぶ”で郷土資料室を利用し、「郷土カルタすごろく」をする予定でしたが、残念ながら中止となってしまいました。
やってみると意外と盛り上がる「郷土カルタすごろく」!令和6年度の幸松っ子くらぶで遊べるかもしれないので、そのときはぜひ参加してみてくださいね♪
「昔の農業」を紹介する理科室では、主に昔の米作りと体験を。
昔はどのようにして稲の状態からみんなが食べる白米にしていたのか、その過程を体験を通して学びました。
3年生ともなると体を動かすことが大好き!理科室に入るや否や「あれやりたい!」という元気な声が聞こえてきます♪
千歯扱き(せんばこき)を使った脱穀体験や、自由時間には簡易的な籾摺り(もみすり)・米つきなども行い、様々な体験ができたことで満足してくれた様子です。
幸松小学校からは毎年のようにでばりぃ資料館のご依頼をいただきます。次年度の3年生の先生に引き継いでもらえている様子。ありがたい限りです!
3年生だけでなく、他の学年でもご相談いただければ随時出張いたしますので是非ご連絡
ください!
展示資料がお馴染みのテレビ番組に登場します
郷土資料館の展示資料が、NHKのEテレ「みいつけた!」に登場します。
サボえもんのクイズコーナーに登場するとか。どんな資料かはクイズの問題にかかわりますので秘密ですが、テレビ局へ旅立つ民具については以前「ほごログ」で触れましたので、お察しが早い方ならわかるかも。
放送は、2月7日(水)、21日(水)の7:30~。午後6:25~。NHKプラス(見逃し1週間)、NHKワールドプレミアム(海外)でも放送予定です。
【出張授業】でばりぃ資料館in桜川小学校
令和6年1月31日(水)に桜川小学校に出向き、第3学年の児童に向けて「でばりぃ資料館」を開催しました。
今日は生活科室に「昔の学校の道具」「昔の家庭の道具」「約60年前の春日部の様子」「昔の農業」を紹介するブースをすべて詰め込んだ、密度の高い展示になりました。
写真からも分かる通り、子どもたちが教室に入ると、展示物や体験用の道具に囲まれている状態です!
桜川小が開校したのは1975年(昭和50年)、今から49年ほど前になります。
今日持って行った道具たちは、約60年前から物によっては約100年前に実際に使われていたものです。年代を比較しながら紹介したことで、どれだけ古い道具なのかイメージが沸いたでしょうか。
千歯扱き(せんばこき)での脱穀体験では「すげー!気持ちいい!」「ほんとによく取れるんだ!」といった意見が聞かれ、とても楽しんでくれたようです♪
自由時間には実際に昔の道具を触ったり、簡易的な精米の体験などを行いました。もっと色々見ていたそうな子もたくさんいました。ぜひ、今度は資料館に来てみてください!今日とは比べ物にならない資料の数々が待っていますよ♪
最後に感想を発表してくれたこの中には、「電気を使わない機械(道具)にびっくりした」「昔の人は頑張っていた」「今は便利になったんだなと思った」などなど、しっかりと自分の感想を伝えてくれました!
今日のでばりぃ資料館は、1クラスごとに1時間を計3クラス分行ったのですが、それぞれのクラスでカラーが違い、こちらとしても新鮮な気持ちで講義ができました!
豊かな個性を持った桜川小3年生!ララガーデンまで来たら、郷土資料館にも寄ってみてくださいね♪(笑)
考古学講座第5回を開催しました
1月28日に考古学講座第5回を開催しました。
今回は、前回残してしまった1.春日部市の古墳時代の遺跡についてと2.春日部市の奈良・平安時代についてお話しました。やはり、時間が足りなくなってしまいましたので、次回からは時間を延ばすか回数を増やすかで対応したいと思います。
春日部の古墳時代と奈良・平安時代について、簡単にまとめますと以下の通りです。
・古墳時代前期は、著名な遺跡として東中野の権現山遺跡があり、方形周溝墓が発見されている。
・古墳は古墳時代後期になって、内牧に塚内古墳群、東中野に向之内塚山古墳が作られる。
・集落は、古墳時代前期、後期のものが多く、低地でも発見されている。
・奈良・平安時代の遺跡は、市内北東部の宝珠花台地や、小渕、浜川戸で発見されている。
・奈良・平安時代、律令国家の制度下では、古利根川~古隅田川の流れが、武蔵国埼玉郡と下総国葛飾郡を分けていた。
・奈良・平安時代も多くの人は竪穴住居に居住していたが、調理場としてのカマドが一般化する。鉄製品も多用されている。
・奈良・平安時代の火葬墓が浜川戸遺跡で発見されている。
今年度の考古学講座は今回で最後でした。5か月にわたる受講、大変お疲れさまでした。来年度も連続講座を2024年9月ごろから開始したいと思います。時間が足りないので、何らかの形で時間を増やしたいと考えています。いずれにしても、広報やほごログで9月ごろご案内いたします。
さて、考古学講座では、毎回、発掘調査の現地説明会や博物館や資料館の考古学に関する特別展や企画展、講座などを紹介しています。詳細は各所のサイトをご確認いただくか、資料館でポスター掲示やチラシ配架なども行っていますのでご利用ください。考古学講座が無い期間も、毎月28日ごろを目安に、発掘調査現地説明会や考古学関連の展示会情報をお知らせしたいと思います。
(現地説明会)
・2月10日(土)行田市愛宕山古墳(埼玉古墳群)発掘調査現地説明会
(講演会)
・2月15日(木)~22日(木) オンラインセミナー「大木戸遺跡の低湿地調査」ー縄文時代の宝箱
(展示会_閉会日順)
・川口市郷土資料館 11月3日(金)~2月25日(日)「縄文のナニコレコレミテ」
・本庄早稲田の杜ミュージアム 1月10日(水)~3月24日(日)「弥生時代の児玉・深谷地域」
令和5年度の文化財防火デー防災訓練を開催しました
1月27日(土)に小渕地区の浄春院にて令和5年度の文化財防火デー防災訓練を開催しました。 当日は快晴となりましたが、北風が強く吹き、まさに火災の発生しやすい条件下での訓練となりました。
この文化財防火デーは、昭和24年1月26日に奈良の法隆寺金堂が火災に遭い、当時世界最古の木造建造物と共に貴重な壁画が損傷したという痛ましい事故を契機に定められました。毎年1月26日前後に、全国各地で歴史的建造物や文化財を保存管理する社寺などで防災訓練が行われています。
本年は訓練会場である浄春院に伝わる、市指定文化財の「円空仏」(不動明王坐像)を対象に訓練を実施しました。本堂より火災が発生したという想定のもと、関係者の皆様を中心に通報訓練、文化財搬出、水消火器による初期消火訓練を行い、消防団による放水訓練で無事、鎮火というシナリオでした。
訓練の第二部では、模擬電話による通報訓練、水消火器による消火訓練、スモークハウス体験を行い、実際の火災の際に備えた訓練を実施しました。参加者の皆様からも「貴重な体験ができた」、「火災や震災の際に役立てたい」などの感想が聞かれ、有意義な訓練となりました。
浄春院のご住職、関係者の皆様、消防団の皆様、消防本部の皆様、寒い中、参加いただきありがとうございました。これからも所有者と地域の皆様との連携・協働をとおして貴重な文化遺産を未来に確実に残し伝えられるよう、ご協力をお願いいたします。