ほごログ
【 #常設展 】 #プチ展示替 しました
春日部市郷土資料館の常設展は、常設ですが、常に少しずつ変わっています。今回は二か所「プチ展示替」をしました。 #かすかべプラスワン
一つ目は、常設展にケースを増設し、粕壁宿の商家ゆかりの資料を展示しています。
かすかべ郷土かるたには「蔵造り 面影残す 宿場町」という札がありますが、粕壁は日光道中の宿場町であり、かつては蔵造りの建物が軒を連ねていました。現在でも、所々に老舗の商家さんなどに蔵造りの建物が残っています。今回は、上町の老舗の米問屋永嶋庄兵衛商店さんからご寄贈いただいた、蔵造りの建物の部材を展示しました。かつての粕壁の街並みの写真も合わせて展示しています。蔵造りの建物の見学は、どうしても遠目でみることになるので、部材を間近でご覧いただくと、思っていたよりも大きく感じるかもしれません。川越に行かずとも、蔵造りをお楽しみいただけるはずです。
二つ目は、展示室の最奥の古文書の展示です。長らく、詫び証文を展示していましたが、今回は江戸川の開削、そして流域の庄内領の新田開発の史料を解説しています。収蔵庫のなかで長く眠っていた古文書を点検するなかで、見出したもので、一応新出史料です。江戸川の開削や流域の開発については、同時代の史料が限られており、具体的なことがわかっていません。今回展示した史料も、近世後期の記録であり、同時代の史料とはいえませんが、江戸川の開削年代や「親野台」(親野井周辺か)で工事が難航して3か年を要したことなど、既出の関連史料と比較することで、考察が深められる史料だと思います。庄内領開発に携わった小島庄右衛門の名もみえます。江戸川の通水は6月2日だそうです!
春日部の歴史、埼玉県の歴史にとって河川の変遷は重要で、皆さんの関心も高いところですので、少しマニアックな展示ですが、ご覧いただければと思います。
少しずつ変わる郷土資料館。たまーに訪れると新たな発見があるかもしれませんよ。
郷土資料館体験ワークショップを開催しました
令和4年12月11日(日)の午前と午後各1回ずつ、郷土資料館体験ワークショップ「からくり屏風を作ろう」を開催しました。
今回はリピーターの子が多く、「この前もきた!」「これで4回目!」といった声が聞こえました。気に入ってもらえているようで何よりです♪
まずは蓄音機でレコード鑑賞から。
およそ130年くらい前の蓄音機で、資料館で動くものは現在この1台しかありません。ワークショップの日だけ特別にお披露目しています。蓄音機の上演は大人の方の参加も大歓迎ですので、ぜひ懐かしい音楽に浸りに来てください。
次は「火伏の龍の伝説」という西宝珠花に伝わる伝説の紙芝居です。
米問屋に宿泊させてもらった旅のお坊さんが、お礼にお札を書き、そのお札が米問屋を火事から救ったというお話です。“情けは人の為ならず”という言葉が当てはまるような紙芝居です。
そして、おもちゃ作りでは“からくり屏風”を作りました。難しそうなからくりに見えるのですが、意外と複雑な工程はありません。
2枚の板から4枚の絵が現れる不思議さに目を輝かせる子もいました♪
出来上がりをみてみんな嬉しそう!
そしてお土産の缶バッジづくり。
小さなお子さんにとっては力のいる作業です。
“うりゃぁ!”と気合の掛け声!
本年も体験ワークショップにご参加いただきありがとうございました!
次回は令和5年1月22日(日)に開催予定。おもちゃは「ペーパーローリング」です。
広報誌等でも告知をいたしますのでご確認いただき、ぜひご参加ください!
「子ども大学かすかべ」2日目で縄文時代へタイムスリップ!!体験授業を行いました
12月3日(土)は、共栄大学を会場に、子どもの知的好奇心を刺激する学びの場を提供する「子ども大学かすかべ 第11期」で“かすかべにも海があった!?”を題材に市内小学生と『ふるさと学・はてな学』に取組みました。受講生は市内小学生の4年生から6年生18名。一学期には6年生を対象とした社会科出張授業に伺っていますので、今回は異なる引き出しで縄文体験を行いました。
▲黒曜石体験はいつでも驚きの連続。切れ味に加え、遠方からの資源であること、消費地春日部にたどりつくまでには多くのムラとの交流と交易がないと手に入れられないことも確認。
冒頭は座学で、春日部に暮らした最初の住人として、約3万年前の旧石器時代の暮らしと遺跡を紹介。主な道具である黒耀石で作られたナイフを用いて切れ味を体験。ダンボールが簡単に切れてしまうほどの刃先の鋭さに驚きの声があがりました。
▲土器の名の由来である「縄目」のほか、貝塚の存在を示す貝殻や竹を使って粘土で観察。実際の縄文土器にはどんな道具で、どのような模様がつけられているのか、拓本で観察しました。
続いて縄文時代に海が押し寄せた市内の様子をスライドや史跡神明貝塚の動画で学びを深めました。貝塚から発見された貝殻も土器の模様を付ける道具になっていることを粘土で体験。縄や竹で作られた工具でも様々な模様を付けることができること、実際の土器のかけらを使った拓本では鮮明な模様を観察することができました。
参加された小学生をはじめ、各テーブルでお手伝い役を担った教育学部の学生さんたちからも驚きの声と体験をとおして、縄文人のくらしと縄文時代の海の時代の存在が伝えられた機会になりました。
【体験ワークショップ】からくり屏風をつくろう!
12月11日(日)に体験ワークショップを開催します。
体験ワークショップでは蓄音機の上演や昔のおもちゃ作りをします。
作る昔のおもちゃは「からくり屏風」です。今回が今年最後のワークショップになります。
からくり屏風は2枚の板と、4枚の横長の紙を組み合わせて作る不思議なおもちゃです。
こちらのパンダの絵を・・・・
くるりん・・・
くるりんくるりん・・・
パッ!!
ネコの絵に大変身!
さらにくるりんし続けると、ペンギンやヒツジの絵にもなります!
そんな不思議なからくり屏風!いっしょに作ってみませんか♪
体験ワークショップは申し込み不要です。おもちゃの材料も用意してあります!
当日の午前10時30分と午後2時からの計2回開催しますので、お時間までに郷土資料館にお越しください!
【体験ワークショップ】
日時:令和4年12月11日(日)午前10時30分~・午後2時~
場所:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15)
内容:蓄音機の上演
紙芝居(春日部の昔話)
昔のおもちゃづくり(からくり屏風)
対象:幼児~小学生(保護者同伴可)、蓄音機の上演は大人のみの参加可
費用:無料
申込:不要(開催時間までに郷土資料館におこしください)
※参加者多数の場合、人数制限をさせていただく場合がございます。当日はマスクを着用いただき、体調が優れない場合は参加をお控えください。
【臨時休館のお知らせ】
令和4年12月10日(土)は教育センターの施設点検のため、郷土資料館は休館となります。
ご迷惑をおかけしますが、ご来館の際はご注意ください。
12月11日(日)は通常通り開館します。