ほごログ(文化財課ブログ)

カテゴリ:文化財の保存と活用

市内各地で指定文化財の無形民俗文化財が公開されました

 7月19日(日)は、市内各地区で、夏の祭礼が行われ、県や市の指定文化財の無形民俗文化財が公開されました。
 保存会の皆さまの日々の練習により受け継がれ、この日に公開された無形民俗文化財を以下のとおり紹介します。

 「倉常の神楽囃子」
 倉常地区で市指定無形民俗文化財の「倉常の神楽囃子」が倉常神社で公開されました。
 倉常の神楽囃子は、神田囃子深川流の流れをくむお囃子で、格調高い太鼓や笛の囃子が会場内に響き渡りました。
 神楽は、「大黒舞」や「獅子舞」が披露されました。特に「大黒舞」では、今回、初めて演じた方が、立派な舞を披露しました。
 「倉常の神楽囃子」を伝え守る、倉常神楽ばやし保存会の皆様は、今年度、開催予定の民俗芸能公開事業へ出演予定です。詳しい日程が決まりましたらご案内しますのでご期待ください。

▼大黒舞

大黒舞

             

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼獅子舞
獅子舞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「榎の囃子神楽」
 榎地区では、市指定無形民俗文化財の「榎の囃子神楽」が榎集会所で公開されました。
 榎の囃子神楽は、茨城県稲敷市の大杉神社から神様を迎えた際に演奏したことが、囃子の由来といわれています。
 また、神楽は,倉常と同じ師匠から習ったと言われています。
 当日は、午前中、地区内の辻切りの後、榎集会所へ集まり神楽の公開となります。
 「榎の囃子神楽」を伝える榎囃子神楽連の皆さんは江戸川小中学校の総合的な学習で神楽を教えています、今回もそこで教わった生徒や卒業生が参加しました。
 神楽は、「テンコサンバ」、「テンタン(オカメの舞)」、「ヒョトコの舞」、「大黒舞」、「獅子舞」が披露されました。
 会場内では、神楽の演目中に、拍子木を床に打つ演出が行われ、演者の動きを強調する効果音が響きわたりました。

 ▼テンコサンバ

テンタン

              

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼テンタン(オカメの舞)

テンタン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼ひょっとこの舞

ひょっとこの舞

 

 

 

 

 

 

 

 



▼大黒舞

大黒舞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼獅子舞

獅子舞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同日、夜5時30分頃からは、内牧の鷲香取神社の神楽殿で同神社の祭礼に合わせ、神楽が舞われました。開始当時はまだ明るかった会場ですが、演目が進むにつて夕暮れ、そして宵闇の中、神楽殿で舞われる神楽は、ひと際舞台が明るく映えていました。
 今回、舞われた方の中には、人前で初めて踊る舞手の方もいましたが、立派な舞を披露していました。
 演目は、最初に「三番叟」、そのあとお昼に榎集会所で演じられた「テンコサンバ」、「テンタン」、「ひょっとこの舞」、「大黒舞」、「獅子舞」、そして最後は、創作の舞を取り入れた舞も披露され、新たな取り組みも行われました。
 榎囃子神楽の皆様は、今年度、開催予定の民俗芸能公開事業へ出演予定です。
 詳しい日程が決まりましたらご案内しますのでご期待ください。

▼三番叟

三番叟

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「西金野井の獅子舞」
 西金野井地区では、県指定無形民俗文化財の「西金野井の獅子舞」が西金野井香取神社で公開されました。
神社拝殿での奉納の舞の後、大鳥居下での保存会、子供獅子による辻斬、新しく竣工した神楽殿での演舞、
午後は、裏参道の鳥居下での辻斬、神楽殿での演舞、最後は拝殿での「注連切り」の舞などが行われました。

▼奉納の舞(出端)

奉納の舞(出端)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼大鳥居下(辻斬)

大鳥居下(辻斬)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼神楽殿での演舞(雨乞い)

神楽殿での演舞(雨乞い)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼神楽殿での演舞(辻斬 南桜井小伝統芸能クラブ)

神楽殿での演舞(辻斬 南桜井小伝統芸能クラブ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この日の公開のため、保存会や南桜井小学校の伝統芸能クラブの児童の皆さんは、連日練習を行っていました。
 特に新しく竣功した神楽殿での練習では、立ち位置の確認など念入りに確認して、当日のお披露目の日をむかえました。


▼神楽殿での練習風景

 神楽殿での練習風景

 

 

 

 

 

 

 


「銚子口の獅子舞」
 銚子口地区では、市指定無形民俗文化財の「銚子口の獅子舞」が銚子口香取神社神社で公開されました。
天狗を先頭にした道中流しの後「天狗の舞」、「出端の舞」、「中の舞」、「太夫の舞」、「三切」と演じられました。
 女性の舞手も獅子舞を披露し、夏の暑い日差しの中、勇壮な獅子舞が披露され、クライマックスには「幣かがりの舞」で夏の獅子舞の演目の幕を閉じました。


▼天狗の舞

天狗の舞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼出端の舞

出端の舞

 

 

 



 

 

 

 

 

▼中の舞

中の舞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼太夫の舞

 太夫の舞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ▼三切

三切

▼幣かがり

幣かがり

 

 

 

 

 

こども土器作り教室1日目を開催しました

 7月22日(水)に、教育センター2階視聴覚ホールにて、「こども土器作り教室」の1日目を開催しました。
 多くの方にご応募いただき、当日は20名の方にご参加いただきました。

 

 土器作りの前に、まずは本物の縄文土器を見てもらいました。

  実際の縄文土器を見て、今回どのような土器を作るか考えてもらいます。

 

 そして、土器作りスタート!
 まずは頑張って粘土を練っていきます。皆さん上手に、力強く練ることができていました。


 耳たぶくらいのやわらかさまで練ることができたら、次は底を作っていきます。ピンポン玉くらいの粘土を取り、厚さ約1㎝の円盤を作ります。そしてその上に太さ約1㎝のひも状にした粘土を、一段ずつ積んでいきます。積み上げたひもの痕跡が見えなくなるよう、指先を使ってなめらかにしていきます。この作業を繰り返していき、土器の形を作っていきます。実際の縄文人も同じ方法で土器を作っていました。

 お家から大きな葉っぱを持ってきて、土器の下に敷き、ろくろのようにして作業している子もいました!

 

 土器の形ができあがったら、次は文様を入れていきます。
 縄目のほかにも、竹や貝がら、ヘラなどを使って文様をつけていきます。

 

 皆さん集中して土器作りに取り組まれていました。
 個性豊かな土器たちは、この後1ヶ月間乾燥させていきます。そして来月のこども土器作り教室2日目は、西宝珠花にあるハルカイトにて野焼きを行い、完成となります。


 どんな土器ができあがるか、2日目がとても楽しみです!

県指定文化財「やったり踊り」が公開されました

7月18日(土)夜、武里駅付近の大畑香取神社で県指定文化財の「やったり踊り」が公開されました。
当日は少し蒸していたものの、それほど暑くなく、無事に祭礼が行われました。

すっかり日が暮れた夜8時、やったり踊り保存会の皆さんは列になって、神社から約400メートル離れた西光寺を出発します。

▼西光寺出発 

▼練り込み 

太鼓と笛の音色に合わせて、「練り込み」を踊りながらゆっくり進みます。

小若(こども)は半被に白足袋、若衆(大人)はそろいの浴衣に赤い上げ鉢巻、白足袋に赤い鼻緒の草履の装束に身を包みます。中には、小若を卒業して、今年から若衆として踊る方もいました。

沿道には多くの人が集まり、踊り手の皆さんが時折「おー!」と声を上げながら進む様子を見守りました。

約30分かけて、大畑香取神社に到着した後は、境内の中央に輪を作って広がり、「扇子踊り」と「手踊り」を踊ります。境内にも、たくさんの観客が集まっていました。

▼扇子踊り 


最初に小若が踊り、そのあと交代して若衆が続きます。念仏調の歌詞に合わせて、日の丸の扇子を持って踊ります。「ヤッタリナー ヤッタリナー」の大きな声が境内に響きました。

 ▼手踊り 

「五尺の手ぬぐい」から始まる歌詞に合わせて踊ります。頭上に上げた手は蓮の花が咲く様子を表しています。
小若も若衆も、この日のために練習を重ねてきました。最初は緊張した様子がありましたが、無事に踊りきったあとは、達成感に満ちた表情が見られました。

 ▼春日部高校放送部の皆さんによる取材 

事前練習に加えて、当日も春日部高校の放送部の皆さんが取材に来てくださいました。
祭礼が終わった後も熱心にインタビューをしていました。動画の完成が楽しみです。 

お祭りを通して、伝統ある「やったり踊り」が保存会の皆さんをはじめ、地域の方々の努力や情熱によって支えられていることが伝わってきました。早くも来年の祭礼が楽しみです。

「やったり踊り」の練習を取材しました

7月12日(日)の午後、武里地区の大畑香取神社にて、県指定文化財である「やったり踊り」の練習を取材しました。本番は今週末18日(土)です。

境内には多くの小若(こども)と若衆(大人)が集まり、音に合わせて実際に踊りながら、当日の流れを確認しました。

▼練り込み

笛や太鼓を先頭に、踊り手が一列になって境内に入ります。

▼扇子踊り

念仏調の歌詞に合わせて、日の丸の扇子を持って踊ります。境内には「ヤッタリナー ヤッタリナー」と力強い声が響きました。

▼手踊り

「五尺の手ぬぐい」から始まる歌詞に合わせて踊ります。頭上に上げた手は蓮の花が咲く様子を表しています。 

初めて足袋と草履を履いて踊った方からは「鼻緒が痛い」という声も聞こえてきました。

練習が終わった後はみんなでかき氷を食べて涼みました。

▼春日部高校の生徒による取材

この日は、埼玉県からの依頼を受けて、春日部高校の放送部の皆さんが取材に来てくださいました。保存会の皆さんをはじめ、神社に集まった方々に積極的にインタビューをし、練習風景を撮影されました。当日も撮影をしていただく予定で、完成した映像は埼玉県の文化アプリ「ぶんたま」で公開される予定です。 

やったり踊りは、7月18日(土)の20時に武里駅付近の西光寺を出発して、大畑香取神社の境内で奉納されます。ぜひ現地でご覧ください。

 

「赤沼の獅子舞」が公開されました

7月12日(日)に赤沼神社にて、市指定文化財である「赤沼の獅子舞」が公開されました。

「赤沼の獅子舞」を継承する赤沼民俗文化財保存会の活動は、昨年、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産2025」に認定されました。今回は認定を受けてから初めての祭礼であり、神社には多くの人が集まりました。

▼当日のプログラム 

前半は、大人の舞い手による獅子舞がメインです。演目ごとに丁寧な解説があり、初めて見る人もわかりやすく楽しめました。
中入り後は、飛び入り参加OKの獅子舞体験会がありました。子どもから大人まで数名が参加し、保存会の方に教えてもらいながら、三番叟(さんばそう)を一緒に舞いました。

▼子ども獅子による舞

「プロジェクト未来遺産2025」の認定を記念して新たに作られた横断幕の前で力強く舞いました。

 ▼大人の舞い手による獅子舞


▼夏の祭礼の一番の見どころである「弓くぐり」

五穀豊穣を願って太夫獅子が弓の間をくぐり抜けます。今年も無事に成功し、会場は大いに盛り上がりました。

 ▼SNSも積極的に使いながら「赤沼の獅子舞」を発信しています。

「赤沼の獅子舞」は10月に行われる秋の例祭でも公開されます。秋は獅子舞に加えて、神楽の演目も加わります。夏とはまた違った赤沼の獅子舞を堪能できますので、ぜひこちらもお出かけください。