カテゴリ:文化財の保存と活用
「赤沼の獅子舞 秋季例大祭」開催のお知らせ(令和8年10月18日)
▼赤沼の獅子舞について
赤沼の獅子舞は、享保3年(1718年)に現在の越谷市下間久里から伝えられ、一人立三頭獅子という形式で、太夫獅子・中獅子・牝獅子の3匹で構成されます。獅子舞奉納は、代々地元の五穀豊穣、無病息災、家内安全、国家安泰を祈り、3匹の獅子たちがお囃子に合わせて舞を奉納します。
▼イベント詳細
開催日 :2026年10月18日 (日)13時~15時30分
開催場所:赤沼神社(春日部市赤沼770番地)
▼団体紹介
団体名:赤沼民俗文化財保存会
団体概要:赤沼民俗文化財保存会は、「赤沼の獅子舞」の保存団体として、昭和36年頃に一度中断した獅子舞を平成元年に再開させ、獅子舞を今に伝えています。令和7年には、これまでの活動や取組から、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産2025」に登録されました。
「銚子口の獅子舞」開催のお知らせ(令和8年10月18日)
▼銚子口の獅子舞について
銚子口の獅子舞は元禄10年(1697年)に今の越谷市下間久里から伝わったもので「日本無双角兵衛獅子」とも呼ばれています。この獅子舞は、一人立三頭獅子という形式で一人が一つの獅子頭をつけて太夫獅子・中獅子・小獅子(女獅子)の三頭で、太皷・笛のお囃子に合わせて舞うものです。
▼イベント詳細
開催日 :2026年10月18日 (日)14時~15時30分
開催場所:銚子口香取神社(春日部市銚子口551)
▼団体紹介
団体名:銚子口獅子舞保存会
団体概要:元禄10年(1697年)に現在の越谷市下間久里から伝わった、獅子舞を伝承しています。獅子舞は、1月、5月、10月に銚子口香取神社の例祭にあわせて奉納舞を披露しています。
「幸松っ子クラブ」での第2回お囃子教室
9月28日(月)に幸松小学校の放課後こども教室である「幸松っ子クラブ」の第2回目が開催されました。「お囃子教室」では、前回に引き続き、幸松地区に江戸時代から伝わる市指定無形民俗文化財「不動院野の神楽」を継承する「東不動院野神楽保存会」の皆さんが講師として招かれました。
お囃子教室では、太鼓に挑戦!
「天スク ステスク 天ツクツ」のリズムに合わせて、太鼓を叩きます。
小太鼓は赤字のリズムで叩き、大太鼓は黒字のリズムで叩きます。別々のリズムを合わせるのは難しそうでした。
↑左が大太鼓。右の2つが小太鼓。
↑実際に「不動院野の神楽」で使用されている太鼓を叩きます。
タイヤを使ってみんなで練習。すぐにリズムを身につけて叩く皆さんに、保存会の方々も驚いていました。
途中、太鼓のリズムに合わせて、保存会の方がお面をつけて舞を披露してくれました。
独特な動きと個性的な面に、みなさん太鼓を叩きながら大笑い。とても盛り上がっていました!
本物の太鼓もリズムよく上手に叩くことができました。バチを握る姿が板についています。
軽快な太鼓の音色が音楽室に響き渡りました。
第2回目の「幸松っ子クラブ」お囃子教室では、たくさんの方が参加していました。
中には、7月に行われた春日部夏まつりに行き、山車の上でのお囃子を見たよ!という子もいました。
地区に伝わる伝統的なお囃子に触れることのできる、大切な機会となりました。
保存会の皆さん、ありがとうございました。
川辺小学校3年生 出張授業「縄文体験教室」を行いました
9月10日(木)に、春日部市立川辺小学校にて、出張授業「縄文体験教室」を行いました。
今回は3年生の2クラスを対象に、「~発見!探検!春日部じまん~ 川辺小学校ちかくの昔むかしの生活」というテーマで授業を行いました。
3年生の皆さんはまだ歴史の授業は始まっていないので、総合的な学習の時間として、6年生の歴史の授業で学ぶ「縄文時代」を先取りしてもらいました。
授業の前半では、1万年以上も前のマンモスハンターたちが暮らした氷河時代・旧石器時代から、土器作りや定住が始まりムラが形成された縄文時代への暮らしの変化を学びました。
埼玉県に海はありませんが、縄文時代は温暖な気候により今より海の面積が広く、川辺小の付近も海だったことを話すと驚きの声が上がりました。
縄文時代に川辺小があったら、休み時間に魚捕りができたかもしれませんね!
授業では、春日部市にある「神明貝塚(しんめいかいづか)」についても学びました。国内でも貴重な貝塚として、国史跡に指定されている神明貝塚から、春日部市に生きていた縄文人たちの暮らしや食生活の様子などが多く発見されています。
授業の後半では、縄文時代の土器・石器・貝の体験を行いました。
土器のコーナーでは、春日部市で発掘された本物の縄文土器を、見て・触る体験をしてもらいました。
実際に自分の手で重さや触り心地を体験し、形や色なども観察してもらいました。
体験中、皆さんから様々な質問や感想が!
「縄文土器の模様が、上履きの裏の模様に似ている!」→すごい着眼点!確かに似ていますね。上履きの模様は滑り止めとして縄目のような模様が付いていますが、縄文土器の模様はどのような意味を込めてつけられたのか、気になりますね。
「縄文人は粘土で土器を作っていたの?」→大正解!縄文人は粘土を手に入れて、こねて形を作り、模様をつけて乾燥させ、野焼きをして土器を作っていました。
「縄文土器の穴に縄を通して吊るしていたの?」→どうして穴があるのか気になりますよね!家の中に吊るしていたかもしれないし、おしゃれなデザインかもしれません。縄文時代の土器や道具を見て、縄文人がどうやって使っていたのかを想像することは、歴史を学ぶ中でとても大事なことだと思います。
石器のコーナーでは、縄文人が使っていた石でできた道具を実際に使ってみる体験をしてもらいました。
黒曜石で段ボールを切る体験では、石で物が切れることに皆さん驚いていました。切れ味の良い黒曜石を見つけた縄文人の洞察力と、それを道具として活用する技術力には目を見張るものがあります。
皆さんも上手に黒曜石で段ボールを切ることができていました!
実際に体験してみることで、縄文人たちの生活などは想像できたでしょうか?
貝のコーナーでは、春日部市内で見つかった縄文時代の貝殻を、見て・触る体験をしてもらいました。
約3,800年前の神明貝塚で見つかったヤマトシジミと、約6,500年前の東中野の遺跡で見つかった海の貝殻。縄文時代には埼玉にも海があったので、カキやハマグリといった海の貝殻も見つかっています。
縄文時代のシジミは現代の物と比べると、大きさが約2倍ほど大きく、「本当に同じシジミなの!?」と驚く声や、「縄文人は大きい貝が食べられて羨ましい!」という素直な感想も聞こえてきました。
今回の縄文体験教室で、春日部のじまんは見つかったでしょうか?
6年生の歴史の授業の時に、今回の内容を思い出してもらえると嬉しいです。
川辺小3年生の皆さん、ありがとうございました!
R8神明貝塚ボランティア講座第1回を開催しました!
神明貝塚ボランティア講座は、史跡神明貝塚のボランティア養成を目的として、令和6年度より開催しています。
今年度は全5回を予定しており、9/11に第1回目が開催されました。
第1回はオリエンテーションで、今年度の開催内容の説明をします。
久しぶりの開催なので、自己紹介からになります!
皆さん、少し緊張が見られましたが、参加への意気込みを発表してくれました。
次に、神明貝塚のこれまでの歩みと今後の展望についてを説明しました。
令和8年度は保存活用計画の後期計画1年目にあたる年です。
公有地化の状況や、今後の整備について、神明貝塚ではどのような方針で、何を考えていかないといけないのか、共有します。
そして、第2、3回以降の予定についても連絡しました。
今年は趣向を変えて、神明貝塚以外の史跡も見にいきます。
他の史跡はどのように整備をしているのか、ボランティアとして何ができるのか、まだまだ真っ新な神明貝塚の未来に思いを馳せます。
みなさん、とても楽しみにしてくれているようです。
また、新たな取り組みで、神明貝塚テストも行いました。
神明貝塚のことについて、急に聞かれると意外と難しいですね…!
テストと聞くと身構えてしまいますが、皆さん、久しぶりのテストにかなり楽しんでくれていました。
最後は、グループに分かれて交流の時間です。
職員も一緒に混ざって、今日の感想から今後の期待まで、色々な思いを交わしました。
参加者の皆さんと一丸となって、神明貝塚の史跡整備について考えていきます。
次回もお楽しみに!
神明貝塚の草刈りをしました
夏の間に生い茂った草が神明貝塚の小道も覆い隠してしまいました。
史跡部分の多くは防草シートを貼っていますが、草の生命力は強く、わずかな隙間を見つけて生えてきます。
雲が多く、この時期にしては過ごしやすいのですが、湿度が高いの蒸し暑く感じます。
昨日の雨で、草も寝てしまい、刈るのに一苦労です。
長いものは背丈を超える長さになっています。
刈った草を道端によせました。
もう片方も刈っていきます。
午後は天候が悪くなってしまいましたが、なんとか刈り終えることができました。
国史跡神明貝塚の貴重な遺構を永く伝えていくため、今後も貝塚の維持管理に務めていきます。
火起こし道具のメンテナンスを行いました
先日行ったこども土器作り教室で、かなり好評だった火起こし体験。
使用した道具のメンテナンスを行います。
写真にみえる道具は、上側が火起こしをする際に持ち手となるまいぎり、下側に見える細い木材は受け皿となる火きり板です。
火起こしはこの木と木の接点を摩擦させ火種をつくることで、火を起こします。
その接点の部分を拡大すると、、、
摩擦で削れてかなり短くなっています。また、熱により黒く変色しているのも分かります。
本日メンテナンスをするのは、この部分です。
ちなみに、受け皿の火切り板をみるとこんな感じです。
左側:火起こしで使用
右側:使用前
断面から見ても、V字状の切り込みや穴の大きさもかなり異なっていることがわかります。
摩擦によって生み出される熱がすごいものだとわかりますね。
本日は、摩擦で短くなってしまった芯材を新しく作ります!
先端には堅い木材を使うので、職員のお家からご厚意で紫陽花をいただきました。(ありがとうございます!)
紫陽花は、葉を落として、表皮の部分を削いでいきます。
最初は、難しいですが、慣れるとするすると剥けていきました。
長い茎は短く切って15~20㎝の長さになりました。
ここから乾燥すると、少し細くなってしまうので、できるだけ太い部分を選んでいます。
茎は数本ごとにまとめて、まっすぐにするため、平らな部分に固定します。
ほんとは木の柄などに縛るといいそうです。
それぞれにクセがあるので、まっすぐ固定するのは一苦労です・・・。
あとは、陰干しで乾燥するまで、半年ほどじっくり待ちます。
来年の火起こし体験では、期待ができそうです。いい芯材になりますように!
こども土器作り教室2日目を開催しました
8月22日(土)に、こども土器作り教室の2日目を開催しました。
場所は西宝珠花にあるハルカイト。ここで先月作った土器の野焼きを行いました。
約1ヶ月間乾燥させた土器は、色が乳白色へと変わり、大きさも一回りほど縮みました。
↑焼く前の土器
土器作り教室は午後からですが、土器焼きは朝9時頃から職員で行いました。
はじめは火の周りに土器を並べ、遠火でじっくり焼いていきます。そこから徐々に火に近づけていきます。土器の表面が赤茶色に変色してきたら、炭を土器の中へ入れ、炭の熱で土器を温めます。
温まったら、いよいよカマの中へ。徐々に火力を上げていきます。このときの温度は600度以上ともといわれています。
↑土器焼きの様子
午後、お集まりいただいた参加者のみなさんに、土器焼きの様子を見学してもらいました。
↑土器焼きの見学
ここから焼き上がるまで、あと2時間ほど待ちます。
その間、参加者のみなさんには、神明貝塚の紹介ビデオ鑑賞、拓本・火起こし体験と、ハルカイトの見学をしていただきました。
↑神明貝塚の紹介ビデオ鑑賞
拓本体験では、土器の破片を半紙で覆い、上から色鉛筆で擦って土器の模様を写し取りました。拓本は最後にラミネート加工したものをお持ち帰りいただきました。
↑拓本体験の様子
火起こし体験では、木で作られた道具を使い、摩擦による火起こしの体験を行いました。素早く何度も手を上下させて道具を動かす必要があるので、筋トレのように腕に負荷がかかります。気合いと根性も必要な作業です。
↑火起こし体験の様子
みなさん煙が出る良いところまでいっていたのですが、なかなか火にならず・・・。
しかし・・・!最後の方で火起こしに成功された方がいらっしゃいました!
火がつきそうになったときは他の参加者の方々も集まり、「頑張れ!」「風で消えないようにみんなで守ろう!」と一致団結する姿が。
そして無事、火種から大きな火を生み出すことができました。歓声があがる光景を見て、職員もとても嬉しくなりました。
この火は最後に土器焼きの火に合流させ、みなさんの土器完成を担う大事な火となりました。
↑火起こし成功!
ハルカイトの見学では、1階宝珠花サロンと2階大凧文化展示室、歴史展示室の見学を行いました。職員による解説を聞いて展示を見ていただき、ワークシートにも取り組んでいただきました。
↑ハルカイト見学の様子
見学を終え、いよいよ焼き上がった土器の引き渡しです。
焼いたことで色が変わり、よりそれぞれの個性が感じられるように。
立派で素敵な土器ができあがりました!
↑作った土器と記念撮影♪
2日間のこども土器作り教室にご参加いただき、ありがとうございました。
みなさんの楽しい夏休みの思い出になれたら嬉しいです♪
かすかべ親善大使の三遊亭楽生師匠と一緒に川の歴史を学びましょう(広報かすかべ8月号特集)
今月の「広報かすかべ」では、市内を流れる川の歴史が特集されています。
▼広報かすかべ8月号表紙
広報かすかべ8月号は市役所や公民館などに配架されています。市のホームページでもご覧いただけます。
川の歴史を案内してくださる方は、かすかべ親善大使の三遊亭楽生師匠です。
今回の特集では、大落古利根川をメインに紹介しています。
4月頃に、シティセールス広報課のみなさんと文化財課の担当者で紙面に載せる内容を相談して、記事の方向性を決めました。
その後、紙面のレイアウト作成や撮影・印刷をしてくださる業者のみなさんも交えた編集会議を経て、6月初旬に三遊亭楽生師匠の撮影が行われました。
表紙は古隅田公園の竹林で撮影されました。ここは古隅田川の自然堤防上に位置するところで、市民の方にも意外と知られていない穴場スポットです。
▼虫除けや暑さ対策をしながら撮影を行いました。
▼竹林を背景に色々な角度から撮影しました。
▼春日部市史「自然誌編」もご覧いただきました。
シティセールス広報課との事前の打ち合わせでは、掲載内容についてたくさんのアイデアが出されましたが、紙面の都合上、泣く泣くカットしたものもありました。
川について詳しく学びたい方は、春日部市史「自然誌編」もおすすめです。
市内の図書館や公民館などでご覧いただけるほか、市役所4階の文化財課や郷土資料館、庄和総合支所、道の駅しょうわ、ぷらっとかすかべで販売しています(税込3,000円)。
暑さが本格化してきましたが、川の歴史特集を読みながら、少しでも涼を感じていただけるとうれしいです。
子ども土器づくり教室以降の土器の様子
7月22日(水)に開催しました「子ども土器づくり教室」の1日目では、20名の参加者により土器が作られ、8月22日(土)の2日目の野焼きでの完成に向けて、現在、文化財課で作品を預かり、乾燥作業を継続しています。この乾燥期間こそ、職員の”腕の見せ所!”、単純に室内で乾燥させているわけではありません。
土器の制作後は、粘土に水分を含み濃い茶色をしていましたが、急速に乾燥しないよう、新聞紙で覆うなどの工夫をし、徐々に水分量を減じさせ薄い茶色へ変わるよう管理しました。
作ってから3日ほどで土器の上部が乾燥が進み薄茶色に変色しました。底付近が生乾きのタイミングで粘土ひもの凹凸を滑らかにナデつけます
生乾きの状態をみきわめて、粘土ひもを積み上げた際にできた土器の内側と外側の凹凸を竹べらで滑らかにする作業を繰り返しました。この工程により、乾燥時のヒビ割れや野焼きの際の破損を防ぐます。そして制作から10日目となる7月31日には、土器内面に光沢がでるように磨きをかけました。発掘された縄文土器内面にも縄文人が煮炊きや水の保管、料理の盛り皿など、実生活に使えるよう、一生懸命、手間をかけたことが観察できます。
入念に竹べらで光沢がでるまで磨きあげました。この作業によって乾燥時にヒビが出ない、野焼きでも壊れない、固く締まった土器になります
8月の二週目まで、ゆっくりと室内での乾燥を続け、野焼きの一週間前からは天日での最終乾燥を行います。8月22日に参加者みなさんが手塩にかけて作った土器を持ち帰ることができるよう、職員一同、今年も全力で対応しています。