カテゴリ:文化財の保存と活用
「赤沼の獅子舞 秋季例大祭」開催のお知らせ(令和8年10月18日)
▼赤沼の獅子舞について
赤沼の獅子舞は、享保3年(1718年)に現在の越谷市下間久里から伝えられ、一人立三頭獅子という形式で、太夫獅子・中獅子・牝獅子の3匹で構成されます。獅子舞奉納は、代々地元の五穀豊穣、無病息災、家内安全、国家安泰を祈り、3匹の獅子たちがお囃子に合わせて舞を奉納します。
▼イベント詳細
開催日 :2026年10月18日 (日)13時~15時30分
開催場所:赤沼神社(春日部市赤沼770番地)
▼団体紹介
団体名:赤沼民俗文化財保存会
団体概要:赤沼民俗文化財保存会は、「赤沼の獅子舞」の保存団体として、昭和36年頃に一度中断した獅子舞を平成元年に再開させ、獅子舞を今に伝えています。令和7年には、これまでの活動や取組から、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産2025」に登録されました。
「銚子口の獅子舞」開催のお知らせ(令和8年10月18日)
▼銚子口の獅子舞について
銚子口の獅子舞は元禄10年(1697年)に今の越谷市下間久里から伝わったもので「日本無双角兵衛獅子」とも呼ばれています。この獅子舞は、一人立三頭獅子という形式で一人が一つの獅子頭をつけて太夫獅子・中獅子・小獅子(女獅子)の三頭で、太皷・笛のお囃子に合わせて舞うものです。
▼イベント詳細
開催日 :2026年10月18日 (日)14時~15時30分
開催場所:銚子口香取神社(春日部市銚子口551)
▼団体紹介
団体名:銚子口獅子舞保存会
団体概要:元禄10年(1697年)に現在の越谷市下間久里から伝わった、獅子舞を伝承しています。獅子舞は、1月、5月、10月に銚子口香取神社の例祭にあわせて奉納舞を披露しています。
「幸松っ子クラブ」での第2回お囃子教室
9月28日(月)に幸松小学校の放課後こども教室である「幸松っ子クラブ」の第2回目が開催されました。「お囃子教室」では、前回に引き続き、幸松地区に江戸時代から伝わる市指定無形民俗文化財「不動院野の神楽」を継承する「東不動院野神楽保存会」の皆さんが講師として招かれました。
お囃子教室では、太鼓に挑戦!
「天スク ステスク 天ツクツ」のリズムに合わせて、太鼓を叩きます。
小太鼓は赤字のリズムで叩き、大太鼓は黒字のリズムで叩きます。別々のリズムを合わせるのは難しそうでした。
↑左が大太鼓。右の2つが小太鼓。
↑実際に「不動院野の神楽」で使用されている太鼓を叩きます。
タイヤを使ってみんなで練習。すぐにリズムを身につけて叩く皆さんに、保存会の方々も驚いていました。
途中、太鼓のリズムに合わせて、保存会の方がお面をつけて舞を披露してくれました。
独特な動きと個性的な面に、みなさん太鼓を叩きながら大笑い。とても盛り上がっていました!
本物の太鼓もリズムよく上手に叩くことができました。バチを握る姿が板についています。
軽快な太鼓の音色が音楽室に響き渡りました。
第2回目の「幸松っ子クラブ」お囃子教室では、たくさんの方が参加していました。
中には、7月に行われた春日部夏まつりに行き、山車の上でのお囃子を見たよ!という子もいました。
地区に伝わる伝統的なお囃子に触れることのできる、大切な機会となりました。
保存会の皆さん、ありがとうございました。
川辺小学校3年生 出張授業「縄文体験教室」を行いました
9月10日(木)に、春日部市立川辺小学校にて、出張授業「縄文体験教室」を行いました。
今回は3年生の2クラスを対象に、「~発見!探検!春日部じまん~ 川辺小学校ちかくの昔むかしの生活」というテーマで授業を行いました。
3年生の皆さんはまだ歴史の授業は始まっていないので、総合的な学習の時間として、6年生の歴史の授業で学ぶ「縄文時代」を先取りしてもらいました。
授業の前半では、1万年以上も前のマンモスハンターたちが暮らした氷河時代・旧石器時代から、土器作りや定住が始まりムラが形成された縄文時代への暮らしの変化を学びました。
埼玉県に海はありませんが、縄文時代は温暖な気候により今より海の面積が広く、川辺小の付近も海だったことを話すと驚きの声が上がりました。
縄文時代に川辺小があったら、休み時間に魚捕りができたかもしれませんね!
授業では、春日部市にある「神明貝塚(しんめいかいづか)」についても学びました。国内でも貴重な貝塚として、国史跡に指定されている神明貝塚から、春日部市に生きていた縄文人たちの暮らしや食生活の様子などが多く発見されています。
授業の後半では、縄文時代の土器・石器・貝の体験を行いました。
土器のコーナーでは、春日部市で発掘された本物の縄文土器を、見て・触る体験をしてもらいました。
実際に自分の手で重さや触り心地を体験し、形や色なども観察してもらいました。
体験中、皆さんから様々な質問や感想が!
「縄文土器の模様が、上履きの裏の模様に似ている!」→すごい着眼点!確かに似ていますね。上履きの模様は滑り止めとして縄目のような模様が付いていますが、縄文土器の模様はどのような意味を込めてつけられたのか、気になりますね。
「縄文人は粘土で土器を作っていたの?」→大正解!縄文人は粘土を手に入れて、こねて形を作り、模様をつけて乾燥させ、野焼きをして土器を作っていました。
「縄文土器の穴に縄を通して吊るしていたの?」→どうして穴があるのか気になりますよね!家の中に吊るしていたかもしれないし、おしゃれなデザインかもしれません。縄文時代の土器や道具を見て、縄文人がどうやって使っていたのかを想像することは、歴史を学ぶ中でとても大事なことだと思います。
石器のコーナーでは、縄文人が使っていた石でできた道具を実際に使ってみる体験をしてもらいました。
黒曜石で段ボールを切る体験では、石で物が切れることに皆さん驚いていました。切れ味の良い黒曜石を見つけた縄文人の洞察力と、それを道具として活用する技術力には目を見張るものがあります。
皆さんも上手に黒曜石で段ボールを切ることができていました!
実際に体験してみることで、縄文人たちの生活などは想像できたでしょうか?
貝のコーナーでは、春日部市内で見つかった縄文時代の貝殻を、見て・触る体験をしてもらいました。
約3,800年前の神明貝塚で見つかったヤマトシジミと、約6,500年前の東中野の遺跡で見つかった海の貝殻。縄文時代には埼玉にも海があったので、カキやハマグリといった海の貝殻も見つかっています。
縄文時代のシジミは現代の物と比べると、大きさが約2倍ほど大きく、「本当に同じシジミなの!?」と驚く声や、「縄文人は大きい貝が食べられて羨ましい!」という素直な感想も聞こえてきました。
今回の縄文体験教室で、春日部のじまんは見つかったでしょうか?
6年生の歴史の授業の時に、今回の内容を思い出してもらえると嬉しいです。
川辺小3年生の皆さん、ありがとうございました!
R8神明貝塚ボランティア講座第1回を開催しました!
神明貝塚ボランティア講座は、史跡神明貝塚のボランティア養成を目的として、令和6年度より開催しています。
今年度は全5回を予定しており、9/11に第1回目が開催されました。
第1回はオリエンテーションで、今年度の開催内容の説明をします。
久しぶりの開催なので、自己紹介からになります!
皆さん、少し緊張が見られましたが、参加への意気込みを発表してくれました。
次に、神明貝塚のこれまでの歩みと今後の展望についてを説明しました。
令和8年度は保存活用計画の後期計画1年目にあたる年です。
公有地化の状況や、今後の整備について、神明貝塚ではどのような方針で、何を考えていかないといけないのか、共有します。
そして、第2、3回以降の予定についても連絡しました。
今年は趣向を変えて、神明貝塚以外の史跡も見にいきます。
他の史跡はどのように整備をしているのか、ボランティアとして何ができるのか、まだまだ真っ新な神明貝塚の未来に思いを馳せます。
みなさん、とても楽しみにしてくれているようです。
また、新たな取り組みで、神明貝塚テストも行いました。
神明貝塚のことについて、急に聞かれると意外と難しいですね…!
テストと聞くと身構えてしまいますが、皆さん、久しぶりのテストにかなり楽しんでくれていました。
最後は、グループに分かれて交流の時間です。
職員も一緒に混ざって、今日の感想から今後の期待まで、色々な思いを交わしました。
参加者の皆さんと一丸となって、神明貝塚の史跡整備について考えていきます。
次回もお楽しみに!
神明貝塚の草刈りをしました
夏の間に生い茂った草が神明貝塚の小道も覆い隠してしまいました。
史跡部分の多くは防草シートを貼っていますが、草の生命力は強く、わずかな隙間を見つけて生えてきます。
雲が多く、この時期にしては過ごしやすいのですが、湿度が高いの蒸し暑く感じます。
昨日の雨で、草も寝てしまい、刈るのに一苦労です。
長いものは背丈を超える長さになっています。
刈った草を道端によせました。
もう片方も刈っていきます。
午後は天候が悪くなってしまいましたが、なんとか刈り終えることができました。
国史跡神明貝塚の貴重な遺構を永く伝えていくため、今後も貝塚の維持管理に務めていきます。
火起こし道具のメンテナンスを行いました
先日行ったこども土器作り教室で、かなり好評だった火起こし体験。
使用した道具のメンテナンスを行います。
写真にみえる道具は、上側が火起こしをする際に持ち手となるまいぎり、下側に見える細い木材は受け皿となる火きり板です。
火起こしはこの木と木の接点を摩擦させ火種をつくることで、火を起こします。
その接点の部分を拡大すると、、、
摩擦で削れてかなり短くなっています。また、熱により黒く変色しているのも分かります。
本日メンテナンスをするのは、この部分です。
ちなみに、受け皿の火切り板をみるとこんな感じです。
左側:火起こしで使用
右側:使用前
断面から見ても、V字状の切り込みや穴の大きさもかなり異なっていることがわかります。
摩擦によって生み出される熱がすごいものだとわかりますね。
本日は、摩擦で短くなってしまった芯材を新しく作ります!
先端には堅い木材を使うので、職員のお家からご厚意で紫陽花をいただきました。(ありがとうございます!)
紫陽花は、葉を落として、表皮の部分を削いでいきます。
最初は、難しいですが、慣れるとするすると剥けていきました。
長い茎は短く切って15~20㎝の長さになりました。
ここから乾燥すると、少し細くなってしまうので、できるだけ太い部分を選んでいます。
茎は数本ごとにまとめて、まっすぐにするため、平らな部分に固定します。
ほんとは木の柄などに縛るといいそうです。
それぞれにクセがあるので、まっすぐ固定するのは一苦労です・・・。
あとは、陰干しで乾燥するまで、半年ほどじっくり待ちます。
来年の火起こし体験では、期待ができそうです。いい芯材になりますように!
こども土器作り教室2日目を開催しました
8月22日(土)に、こども土器作り教室の2日目を開催しました。
場所は西宝珠花にあるハルカイト。ここで先月作った土器の野焼きを行いました。
約1ヶ月間乾燥させた土器は、色が乳白色へと変わり、大きさも一回りほど縮みました。
↑焼く前の土器
土器作り教室は午後からですが、土器焼きは朝9時頃から職員で行いました。
はじめは火の周りに土器を並べ、遠火でじっくり焼いていきます。そこから徐々に火に近づけていきます。土器の表面が赤茶色に変色してきたら、炭を土器の中へ入れ、炭の熱で土器を温めます。
温まったら、いよいよカマの中へ。徐々に火力を上げていきます。このときの温度は600度以上ともといわれています。
↑土器焼きの様子
午後、お集まりいただいた参加者のみなさんに、土器焼きの様子を見学してもらいました。
↑土器焼きの見学
ここから焼き上がるまで、あと2時間ほど待ちます。
その間、参加者のみなさんには、神明貝塚の紹介ビデオ鑑賞、拓本・火起こし体験と、ハルカイトの見学をしていただきました。
↑神明貝塚の紹介ビデオ鑑賞
拓本体験では、土器の破片を半紙で覆い、上から色鉛筆で擦って土器の模様を写し取りました。拓本は最後にラミネート加工したものをお持ち帰りいただきました。
↑拓本体験の様子
火起こし体験では、木で作られた道具を使い、摩擦による火起こしの体験を行いました。素早く何度も手を上下させて道具を動かす必要があるので、筋トレのように腕に負荷がかかります。気合いと根性も必要な作業です。
↑火起こし体験の様子
みなさん煙が出る良いところまでいっていたのですが、なかなか火にならず・・・。
しかし・・・!最後の方で火起こしに成功された方がいらっしゃいました!
火がつきそうになったときは他の参加者の方々も集まり、「頑張れ!」「風で消えないようにみんなで守ろう!」と一致団結する姿が。
そして無事、火種から大きな火を生み出すことができました。歓声があがる光景を見て、職員もとても嬉しくなりました。
この火は最後に土器焼きの火に合流させ、みなさんの土器完成を担う大事な火となりました。
↑火起こし成功!
ハルカイトの見学では、1階宝珠花サロンと2階大凧文化展示室、歴史展示室の見学を行いました。職員による解説を聞いて展示を見ていただき、ワークシートにも取り組んでいただきました。
↑ハルカイト見学の様子
見学を終え、いよいよ焼き上がった土器の引き渡しです。
焼いたことで色が変わり、よりそれぞれの個性が感じられるように。
立派で素敵な土器ができあがりました!
↑作った土器と記念撮影♪
2日間のこども土器作り教室にご参加いただき、ありがとうございました。
みなさんの楽しい夏休みの思い出になれたら嬉しいです♪
かすかべ親善大使の三遊亭楽生師匠と一緒に川の歴史を学びましょう(広報かすかべ8月号特集)
今月の「広報かすかべ」では、市内を流れる川の歴史が特集されています。
▼広報かすかべ8月号表紙
広報かすかべ8月号は市役所や公民館などに配架されています。市のホームページでもご覧いただけます。
川の歴史を案内してくださる方は、かすかべ親善大使の三遊亭楽生師匠です。
今回の特集では、大落古利根川をメインに紹介しています。
4月頃に、シティセールス広報課のみなさんと文化財課の担当者で紙面に載せる内容を相談して、記事の方向性を決めました。
その後、紙面のレイアウト作成や撮影・印刷をしてくださる業者のみなさんも交えた編集会議を経て、6月初旬に三遊亭楽生師匠の撮影が行われました。
表紙は古隅田公園の竹林で撮影されました。ここは古隅田川の自然堤防上に位置するところで、市民の方にも意外と知られていない穴場スポットです。
▼虫除けや暑さ対策をしながら撮影を行いました。
▼竹林を背景に色々な角度から撮影しました。
▼春日部市史「自然誌編」もご覧いただきました。
シティセールス広報課との事前の打ち合わせでは、掲載内容についてたくさんのアイデアが出されましたが、紙面の都合上、泣く泣くカットしたものもありました。
川について詳しく学びたい方は、春日部市史「自然誌編」もおすすめです。
市内の図書館や公民館などでご覧いただけるほか、市役所4階の文化財課や郷土資料館、庄和総合支所、道の駅しょうわ、ぷらっとかすかべで販売しています(税込3,000円)。
暑さが本格化してきましたが、川の歴史特集を読みながら、少しでも涼を感じていただけるとうれしいです。
子ども土器づくり教室以降の土器の様子
7月22日(水)に開催しました「子ども土器づくり教室」の1日目では、20名の参加者により土器が作られ、8月22日(土)の2日目の野焼きでの完成に向けて、現在、文化財課で作品を預かり、乾燥作業を継続しています。この乾燥期間こそ、職員の”腕の見せ所!”、単純に室内で乾燥させているわけではありません。
土器の制作後は、粘土に水分を含み濃い茶色をしていましたが、急速に乾燥しないよう、新聞紙で覆うなどの工夫をし、徐々に水分量を減じさせ薄い茶色へ変わるよう管理しました。
作ってから3日ほどで土器の上部が乾燥が進み薄茶色に変色しました。底付近が生乾きのタイミングで粘土ひもの凹凸を滑らかにナデつけます
生乾きの状態をみきわめて、粘土ひもを積み上げた際にできた土器の内側と外側の凹凸を竹べらで滑らかにする作業を繰り返しました。この工程により、乾燥時のヒビ割れや野焼きの際の破損を防ぐます。そして制作から10日目となる7月31日には、土器内面に光沢がでるように磨きをかけました。発掘された縄文土器内面にも縄文人が煮炊きや水の保管、料理の盛り皿など、実生活に使えるよう、一生懸命、手間をかけたことが観察できます。
入念に竹べらで光沢がでるまで磨きあげました。この作業によって乾燥時にヒビが出ない、野焼きでも壊れない、固く締まった土器になります
8月の二週目まで、ゆっくりと室内での乾燥を続け、野焼きの一週間前からは天日での最終乾燥を行います。8月22日に参加者みなさんが手塩にかけて作った土器を持ち帰ることができるよう、職員一同、今年も全力で対応しています。
市内在住の飯島勤さんが国の選定保存技術保持者に認定
令和8年7月17日、国の文化審議会は、本市在住の飯島勤さんを、選定保存技術「美術工芸品保存桐箱製作」の新たな保持者に認定するよう、文部科学大臣に答申しました。
文化財保護法では、文化財保存のための伝統的な技術または技能のうち、保存の措置を講ずる必要のあるものを「選定保存技術」として選定し、その保持者・保存団体を認定しています。
飯島さんは埼玉県内で4人目、本市では初めての保持者となります。
書画や工芸品の保存には、温湿度の調整に優れた桐箱や桐箪笥が用いられます。保存箱や箪笥の製作には、吟味された材料と正確かつ熟練した指物技術(金属製の釘を使わずに、ホゾや継ぎ手で木材を組み、板の接合には糊や竹の目釘などを用いる技術)が要求されますが、現在、優れた技術保持者は、極めて少なくなってきています。
飯島さんは、美術工芸品保存桐箱製作に精通し、熟練の技術によって、甲冑をはじめとした武具類の保存桐箱等を製作しています。また、甲冑の保存に必要な架台(甲冑保管時に、桐箱の中で甲冑を支える台)の製作にも多数の実績を残しています。
春日部の桐箪笥は経済産業大臣による伝統的工芸品に指定されており、飯島さんは伝統工芸士にも認定されています。
桐箪笥や桐箱が特産品である本市において、桐箱の製作に関する飯島さんの高い技術が評価されたことは、大変意義深いものだと思います。春日部の桐箪笥や桐箱をはじめ、その製作に関する高い技術を多くの人に知っていただき、保存技術を継承していくために、文化財課も協力していきたいと思います。
市内各地で指定文化財の無形民俗文化財が公開されました
7月19日(日)は、市内各地区で、夏の祭礼が行われ、県や市の指定文化財の無形民俗文化財が公開されました。
保存会の皆さまの日々の練習により受け継がれ、この日に公開された無形民俗文化財を以下のとおり紹介します。
「倉常の神楽囃子」
倉常地区で市指定無形民俗文化財の「倉常の神楽囃子」が倉常神社で公開されました。
倉常の神楽囃子は、神田囃子深川流の流れをくむお囃子で、格調高い太鼓や笛の囃子が会場内に響き渡りました。
神楽は、「大黒舞」や「獅子舞」が披露されました。特に「大黒舞」では、今回、初めて演じた方が、立派な舞を披露しました。
「倉常の神楽囃子」を伝え守る、倉常神楽ばやし保存会の皆様は、今年度、開催予定の民俗芸能公開事業へ出演予定です。詳しい日程が決まりましたらご案内しますのでご期待ください。
▼大黒舞
▼獅子舞
「榎の囃子神楽」
榎地区では、市指定無形民俗文化財の「榎の囃子神楽」が榎集会所で公開されました。
榎の囃子神楽は、茨城県稲敷市の大杉神社から神様を迎えた際に演奏したことが、囃子の由来といわれています。
また、神楽は,倉常と同じ師匠から習ったと言われています。
当日は、午前中、地区内の辻切りの後、榎集会所へ集まり神楽の公開となります。
「榎の囃子神楽」を伝える榎囃子神楽連の皆さんは江戸川小中学校の総合的な学習で神楽を教えています、今回もそこで教わった生徒や卒業生が参加しました。
神楽は、「テンコサンバ」、「テンタン(オカメの舞)」、「ヒョトコの舞」、「大黒舞」、「獅子舞」が披露されました。
会場内では、神楽の演目中に、拍子木を床に打つ演出が行われ、演者の動きを強調する効果音が響きわたりました。
▼テンコサンバ
▼テンタン(オカメの舞)
▼ひょっとこの舞
▼大黒舞
▼獅子舞
同日、夜5時30分頃からは、内牧の鷲香取神社の神楽殿で同神社の祭礼に合わせ、神楽が舞われました。開始当時はまだ明るかった会場ですが、演目が進むにつて夕暮れ、そして宵闇の中、神楽殿で舞われる神楽は、ひと際舞台が明るく映えていました。
今回、舞われた方の中には、人前で初めて踊る舞手の方もいましたが、立派な舞を披露していました。
演目は、最初に「三番叟」、そのあとお昼に榎集会所で演じられた「テンコサンバ」、「テンタン」、「ひょっとこの舞」、「大黒舞」、「獅子舞」、そして最後は、創作の舞を取り入れた舞も披露され、新たな取り組みも行われました。
榎囃子神楽の皆様は、今年度、開催予定の民俗芸能公開事業へ出演予定です。
詳しい日程が決まりましたらご案内しますのでご期待ください。
▼三番叟
「西金野井の獅子舞」
西金野井地区では、県指定無形民俗文化財の「西金野井の獅子舞」が西金野井香取神社で公開されました。
神社拝殿での奉納の舞の後、大鳥居下での保存会、子供獅子による辻斬、新しく竣工した神楽殿での演舞、
午後は、裏参道の鳥居下での辻斬、神楽殿での演舞、最後は拝殿での「注連切り」の舞などが行われました。
▼奉納の舞(出端)
▼大鳥居下(辻斬)
▼神楽殿での演舞(雨乞い)
▼神楽殿での演舞(辻斬 南桜井小伝統芸能クラブ)
この日の公開のため、保存会や南桜井小学校の伝統芸能クラブの児童の皆さんは、連日練習を行っていました。
特に新しく竣功した神楽殿での練習では、立ち位置の確認など念入りに確認して、当日のお披露目の日をむかえました。
▼神楽殿での練習風景
「銚子口の獅子舞」
銚子口地区では、市指定無形民俗文化財の「銚子口の獅子舞」が銚子口香取神社神社で公開されました。
天狗を先頭にした道中流しの後「天狗の舞」、「出端の舞」、「中の舞」、「太夫の舞」、「三切」と演じられました。
女性の舞手も獅子舞を披露し、夏の暑い日差しの中、勇壮な獅子舞が披露され、クライマックスには「幣かがりの舞」で夏の獅子舞の演目の幕を閉じました。
▼天狗の舞
▼出端の舞
▼中の舞
▼太夫の舞
▼三切
▼幣かがり
こども土器作り教室1日目を開催しました
7月22日(水)に、教育センター2階視聴覚ホールにて、「こども土器作り教室」の1日目を開催しました。
多くの方にご応募いただき、当日は20名の方にご参加いただきました。
土器作りの前に、まずは本物の縄文土器を見てもらいました。
実際の縄文土器を見て、今回どのような土器を作るか考えてもらいます。
そして、土器作りスタート!
まずは頑張って粘土を練っていきます。皆さん上手に、力強く練ることができていました。
耳たぶくらいのやわらかさまで練ることができたら、次は底を作っていきます。ピンポン玉くらいの粘土を取り、厚さ約1㎝の円盤を作ります。そしてその上に太さ約1㎝のひも状にした粘土を、一段ずつ積んでいきます。積み上げたひもの痕跡が見えなくなるよう、指先を使ってなめらかにしていきます。この作業を繰り返していき、土器の形を作っていきます。実際の縄文人も同じ方法で土器を作っていました。
お家から大きな葉っぱを持ってきて、土器の下に敷き、ろくろのようにして作業している子もいました!
土器の形ができあがったら、次は文様を入れていきます。
縄目のほかにも、竹や貝がら、ヘラなどを使って文様をつけていきます。
皆さん集中して土器作りに取り組まれていました。
個性豊かな土器たちは、この後1ヶ月間乾燥させていきます。そして来月のこども土器作り教室2日目は、西宝珠花にあるハルカイトにて野焼きを行い、完成となります。
どんな土器ができあがるか、2日目がとても楽しみです!
県指定文化財「やったり踊り」が公開されました
7月18日(土)夜、武里駅付近の大畑香取神社で県指定文化財の「やったり踊り」が公開されました。
当日は少し蒸していたものの、それほど暑くなく、無事に祭礼が行われました。
すっかり日が暮れた夜8時、やったり踊り保存会の皆さんは列になって、神社から約400メートル離れた西光寺を出発します。
▼西光寺出発
▼練り込み
太鼓と笛の音色に合わせて、「練り込み」を踊りながらゆっくり進みます。
小若(こども)は半被に白足袋、若衆(大人)はそろいの浴衣に赤い上げ鉢巻、白足袋に赤い鼻緒の草履の装束に身を包みます。中には、小若を卒業して、今年から若衆として踊る方もいました。
沿道には多くの人が集まり、踊り手の皆さんが時折「おー!」と声を上げながら進む様子を見守りました。
約30分かけて、大畑香取神社に到着した後は、境内の中央に輪を作って広がり、「扇子踊り」と「手踊り」を踊ります。境内にも、たくさんの観客が集まっていました。
▼扇子踊り
最初に小若が踊り、そのあと交代して若衆が続きます。念仏調の歌詞に合わせて、日の丸の扇子を持って踊ります。「ヤッタリナー ヤッタリナー」の大きな声が境内に響きました。
▼手踊り
「五尺の手ぬぐい」から始まる歌詞に合わせて踊ります。頭上に上げた手は蓮の花が咲く様子を表しています。
小若も若衆も、この日のために練習を重ねてきました。最初は緊張した様子がありましたが、無事に踊りきったあとは、達成感に満ちた表情が見られました。
▼春日部高校放送部の皆さんによる取材
事前練習に加えて、当日も春日部高校の放送部の皆さんが取材に来てくださいました。
祭礼が終わった後も熱心にインタビューをしていました。動画の完成が楽しみです。
お祭りを通して、伝統ある「やったり踊り」が保存会の皆さんをはじめ、地域の方々の努力や情熱によって支えられていることが伝わってきました。早くも来年の祭礼が楽しみです。
「やったり踊り」の練習を取材しました
7月12日(日)の午後、武里地区の大畑香取神社にて、県指定文化財である「やったり踊り」の練習を取材しました。本番は今週末18日(土)です。
境内には多くの小若(こども)と若衆(大人)が集まり、音に合わせて実際に踊りながら、当日の流れを確認しました。
▼練り込み
笛や太鼓を先頭に、踊り手が一列になって境内に入ります。
▼扇子踊り
念仏調の歌詞に合わせて、日の丸の扇子を持って踊ります。境内には「ヤッタリナー ヤッタリナー」と力強い声が響きました。
▼手踊り
「五尺の手ぬぐい」から始まる歌詞に合わせて踊ります。頭上に上げた手は蓮の花が咲く様子を表しています。
初めて足袋と草履を履いて踊った方からは「鼻緒が痛い」という声も聞こえてきました。
練習が終わった後はみんなでかき氷を食べて涼みました。
▼春日部高校の生徒による取材
この日は、埼玉県からの依頼を受けて、春日部高校の放送部の皆さんが取材に来てくださいました。保存会の皆さんをはじめ、神社に集まった方々に積極的にインタビューをし、練習風景を撮影されました。当日も撮影をしていただく予定で、完成した映像は埼玉県の文化アプリ「ぶんたま」で公開される予定です。
やったり踊りは、7月18日(土)の20時に武里駅付近の西光寺を出発して、大畑香取神社の境内で奉納されます。ぜひ現地でご覧ください。
「赤沼の獅子舞」が公開されました
7月12日(日)に赤沼神社にて、市指定文化財である「赤沼の獅子舞」が公開されました。
「赤沼の獅子舞」を継承する赤沼民俗文化財保存会の活動は、昨年、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産2025」に認定されました。今回は認定を受けてから初めての祭礼であり、神社には多くの人が集まりました。
▼当日のプログラム
前半は、大人の舞い手による獅子舞がメインです。演目ごとに丁寧な解説があり、初めて見る人もわかりやすく楽しめました。
中入り後は、飛び入り参加OKの獅子舞体験会がありました。子どもから大人まで数名が参加し、保存会の方に教えてもらいながら、三番叟(さんばそう)を一緒に舞いました。
▼子ども獅子による舞
「プロジェクト未来遺産2025」の認定を記念して新たに作られた横断幕の前で力強く舞いました。
▼大人の舞い手による獅子舞
▼夏の祭礼の一番の見どころである「弓くぐり」
五穀豊穣を願って太夫獅子が弓の間をくぐり抜けます。今年も無事に成功し、会場は大いに盛り上がりました。
▼SNSも積極的に使いながら「赤沼の獅子舞」を発信しています。
「赤沼の獅子舞」は10月に行われる秋の例祭でも公開されます。秋は獅子舞に加えて、神楽の演目も加わります。夏とはまた違った赤沼の獅子舞を堪能できますので、ぜひこちらもお出かけください。
「幸松っ子クラブ」での第1回お囃子教室
6月22日(月)に幸松小学校の放課後こども教室である「幸松っ子クラブ」の第1回目が開催されました。この中の「お囃子教室」では、幸松地区に江戸時代から伝わる市指定無形民俗文化財「不動院野の神楽」を継承する、「東不動院野神楽保存会」の皆さんが、講師として招かれました。
今回は14名の児童が参加しました。まずは保存会の皆さんによる「新バヤシ」と「ニンバ」のお手本を見学します。ひとたび音が鳴り出すと、皆さん釘付けでした。
お囃子教室では、「ニンバ」の「天スク ステスク 天ツクツ スク」のリズムに合わせて、太鼓に見立てたタイヤを叩いて練習します。参加者の半分くらいが、去年のお囃子教室にも参加してくれていたようです。太鼓を叩いた経験のある子が初めての子に教えてあげる様子も見られました。
後半では、本物の太鼓を叩きました。叩く場所によって音色が変わる様子も体験し、皆さん楽しそうに取り組んでいました。
講師の中には、幸松っ子クラブがきっかけで現在保存会のメンバーとして活躍されている方もいらっしゃいました。幸松っ子クラブが、地区に伝わるお囃子に触れる大切な機会となっています。
7月11日(土)・12日(日)の春日部夏まつりでは、保存会の方々が山車の上でお囃子を披露されます。ぜひお出かけください。
保存会の皆さん、ありがとうございました。
ハルカイトで発掘された土器の整理作業紹介①
春日部市にある大凧文化交流センター「通称:ハルカイト」では、令和7年8月から12月に、駐車場の造成に伴う貝の内遺跡29次地点の発掘調査を実施していました。詳しい内容はこちらをご覧ください。
今年4月より、この発掘調査で出土した土器の整理作業を行っています。
現在は、①洗浄と②注記の作業を行っているということで、その様子を見学させていただきました。
今回はその内容を、ほごログにて紹介します!
①洗浄
まずはじめに、発掘調査で見つかった土器の破片などに付着している土などを洗い落とす作業を行うとのことです。
水と洗浄ブラシを用いて汚れを落としていました。土器が壊れないよう、力加減を調整して作業する必要があるとのこと。また、土や汚れは落としますが、土器本来の模様や使用痕、墨で書かれた文字などは消えないように注意する必要があります。
ハルカイトでも、墨で文字が書かれた土器が出土しており、これらは「墨書土器(ぼくしょどき)」などと呼ばれています。作業するときは、文字や記号、絵などが記されていないか、確認しながら慎重に洗浄しているそうです!
↑ 洗浄の様子
←使用しているブラシ
②注記(ちゅうき)
洗浄が終わり乾燥させた後は、注記という作業に入ります。
注記とは、出土した位置や遺構、遺層、出土年月日、登録番号などの情報を遺物に記入する作業のことです。
記入する文字の大きさは、遺物の外観や分析等の際に影響が出ないよう、とても小さい字で書く必要があるとのこと・・・。写真を見ると分かるように、とても小さい字を一つ一つ手作業で書いています。米粒よりも小さい字でびっくりしました!
↑注記の様子
整理作業を行っている皆さんの、巧みな技術が見て取れますね。
注記のあとは、文字の上にニスを塗り、注記をコーティングして保護します。
この後は接合の作業に入ります。
今後も作業の進捗状況をほごログにて公開しますので、次回もお楽しみに。
立野小学校6年生 出張授業「縄文体験教室」を行いました
5月27日(水)に、春日部市立立野小学校にて、出張授業「縄文体験教室」を行いました。
今回は6年生の3クラスを対象に、「学校付近に暮らした縄文人の生活」というテーマで授業を行いました。
はじめに、縄文時代の説明を行いましたが、立野小の6年生は今回が第1回目の歴史の授業ということで、児童のみなさんは興味津々に話を聞いていました。
教科書には、青森県の三内丸山遺跡など有名な遺跡しか出てきませんが、皆さんが住んでいる春日部市にも遺跡があること・縄文人がいたことを説明しました。
また、市内の代表的な縄文時代の貝塚・国史跡「神明貝塚」についても、パンフレットを用いて解説しました。
外郭放水路「龍Q館」の工事の際に発見された、約12万年前のカキの化石を見せると、あまりの大きさに驚きの声があがりました。
↑縄文授業の様子
↑現在のカキと約12万年前のカキ
埼玉県は海なし県として有名ですが、春日部市に貝塚があることで、縄文時代には海があったことがわかります。イルカの骨なども見つかっていることを紹介すると、児童のみなさんはびっくりされていました。自分たちが今住んでいる場所が大昔は海だった・・・そんな風に、身近なところから歴史に興味を持ってもらえると嬉しいです。
授業の後半は、土器・石器・貝と骨の3つのコーナーを体験してもらいました。
◎土器コーナー
↑本物の縄文土器と伝えると、みなさん「えっ!?」と嬉しい反応が!
縄目模様の付け方についても解説し、実際に体験してもらいました。
◎石器コーナー
↑黒曜石の切れ味体験をしてもらいました。よく切れています!
縄文人がどのように工夫して石を使っていたかを学習しました。
◎貝と骨コーナー
↑今のシジミと縄文時代のシジミの大きさの違いにびっくり!
縄文人は自分たちで狩りをして、動物を捕まえていたことも学びました。
みなさん興味津々で積極的に体験してくださり、お伺いした私たちもとても嬉しかったです。
これから歴史の授業が始まる立野小6年生のみなさん。縄文時代の授業の際は、今回の体験をぜひ思い出してくださいね。
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出張授業「縄文体験教室」は、まだまだ授業の受付をしています。
ぜひ、文化財課文化財担当までお問い合わせください!
大凧あげ祭りが開催されました
今年も5月3日と5月5日に、西宝珠花の江戸川河川敷にて「大凧あげ祭り」が開催されました。毎年多くの方が訪れるこのお祭りですが、今年も盛り上がりをみせていました。
この祭りで使用される大凧の大きさは、縦15メートル、横11メートルと、100畳分もの巨大なサイズです。重さも約800キログラムと、とても大きく重たい凧が毎年作成されています。
宝珠花の凧あげは江戸時代後期から続き、明治時代に大型化し、旧5月の端午の節句に男子出生のお祝いとして行うようになりました。なお、こちらは「宝珠花大凧揚げ」という名称で、市の無形民俗文化財に指定され、「関東の大凧揚げ習俗」のひとつとして、国の記録作成等の措置を講ずべき無形民俗文化財に選択されています。
凧には凧文字が描かれますが、今年は、大凧が「笑門」と「来福」、小凧は「春風」と「大空」でした。
5月3日は小凧がよく上がっていましたが、大凧は強風のため残念ながら中止となってしまいました。しかし5月5日は青空の下、見事に大凧があがりました。広い空に悠々と舞う大凧は、その迫力と美しさに訪れた多くの人が魅了されていました。
小凧「大空」
また、凧を引く方たちの力強い姿もとても印象的でした。重たい大凧を一生懸命に引っ張る様子からは、お祭りにかける熱い思いが伝わってきました。
会場には多くの方が集まり、今年の大凧あげ祭りも大いに賑わいながら幕を閉じました。これからも、伝統を守りながら、毎年楽しみにされるお祭りであり続けてほしいです。
大凧「笑門」
会場付近には大凧文化交流センター「ハルカイト」があります。春日部の「春」と凧の英語「カイト」から名付けられたこの施設には、大凧に関する展示が盛り沢山ですので、是非こちらにも足を運んでみてくださいね。
市指定無形民俗文化財「不動院野の神楽」が披露されました
4月12日の日曜日、東不動院野大杉神社の祭礼の中で、市指定無形民俗文化財の不動院野の神楽が披露されました。当日は、初夏を思わせるような陽気で神社に併設された集会所の屋外に設けれられた舞台で、先人から伝えられたお囃子やお神楽が披露されました。
「不動院野の神楽」は、茨城県稲敷郡の大杉神社から江戸時代に伝来したと伝えられています。
蒼天の下、神楽が披露されました。
演目の一つ「種子まき」の一場面
同じく「種子まき」の一場面、こっけいなしぐさや口上で会場が盛り上がりました。
地区の祭礼で、その土地に根付き、育まれてきたお囃子やお神楽を見ながら、快晴の空の下、皆さん楽しく過ごされていました。「不動院野の神楽」は、春の祭礼の他、春日部夏祭りの際に、曳き回しの山車の上でも神楽が演じられますので、ぜひご覧になってください。
赤沼民俗文化財保存会「プロジェクト未来遺産2025」登録証伝達式が行われました
3月15日(日)、赤沼地区集会所で、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟「プロジェクト未来遺産2025」の登録証伝達式が開催されました。
集会所には、主催者である日本ユネスコ協会連盟の方々をはじめ、多くの来賓が集まり、厳かな雰囲気の中、式典が行われました。
伝達式の中で、主催者から選考理由の説明がありました。
説明によると、赤沼の獅子舞は300年以上の長い伝統がある点、舞手不足で一時中断しつつも、かつての担い手の協力を得て復活させた点、復活の過程で、女性や子どもたちの参加を集い、平成10年(1998)頃から子どもたちだけで舞う「子ども獅子舞」を開始するなど、新しい形で伝承が進められている点などが評価されたとのことです。
また、赤沼の獅子舞を100年後の子どもたちへつないでいくためには、演じる人だけでなく、演じる人を支える保存会、そして場所や機会を提供する地域の人たちや行政のサポートが必要であるとお話がありました。
▼登録証・プレート・目録が手渡されます
▼登録証とプレート
伝達式の後半では、獅子舞の一部の演目が披露されました。
演目は、一番最初の舞である「三番叟(さんばそう)」、最後の舞である「ぶっきり」と「さんぎり」です。
▼獅子舞の実演
▼集合写真
集会所の隣の広場で開かれた「春の獅子マルシェ」にも多くの方が集まり、豚汁やお餅、ピザなどを堪能していました。
集まった子どもたちの賑やかな声も聞こえ、あたたかい雰囲気に包まれました。
今回は時間の都合上、獅子舞の実演は一部の演目に限られましたが、ほかにもたくさんの演目がありますので、ぜひ夏と秋の祭礼で多くの方にご覧いただきたいです。
100年後の子どもたちへつないでいかれるように、春日部市もサポートしていきたいと思います。
赤沼民俗文化財保存会の皆さま、心からおめでとうございます!
赤沼民俗文化財保存会「プロジェクト未来遺産2025」登録証伝達式のお知らせ
以前ほごログでご紹介したとおり、春日部市指定無形民俗文化財である「赤沼の獅子舞」を伝承する「赤沼民俗文化財保存会」の活動が「プロジェクト未来遺産2025」に登録されました。これにより、登録証の伝達式が開催されます。会場の広場では、式典を記念して「春の獅子マルシェ」も行われます。
開催日時:令和8年3月15日(日曜日)午後1時00分開始
開催場所:赤沼地区集会所
所在地:埼玉県春日部市赤沼770-1
交通機関:東武スカイツリーライン せんげん台駅東口下車
茨城急行バス大正大学行き 赤沼停留所下車 徒歩5分
内容:登録書授与 来賓祝辞 謝意 獅子舞披露
主 催:公益社団法人日本ユネスコ協会連盟 赤沼民俗文化財保存会
協 力:春日部市 春日部市教育委員会
同時開催「春の獅子マルシェ」
開催日時・・・令和8年3月15日(日曜日) 正午~午後3時
開催場所・・・ちびっこ広場(赤沼地区集会所脇)
内容・・・餅つき、からみ餅・焼きそば・豚汁の販売、キッチンカー
伝達式の式典では、獅子舞の演目の一部が披露されます。一般の参加者は、集会所の外から式典の様子を見学できるそうです。獅子舞にご興味のある方は、赤沼神社で行われる夏と秋の祭礼にもぜひお出かけください!
豊野小学校で「獅子舞授業」~の銚子口の獅子舞(2回目)~が行われました
2月12日(木)、豊野小学校では、5・6時間目に、3年生の「総合的な学習の時間」を使って「獅子舞授業」が行われました。
先週行われた、赤沼民俗文化財保存会の「獅子舞事業」では、インフルエンザが猛威を振るい、3年生の1クラスは学級閉鎖となり、急遽5年生の1クラスが参加しましたが、今回は3年生の2クラスとも参加しました。当日は、銚子口獅子舞保存会の9名が講師として来校され、大太鼓、獅子舞用の太鼓、締太鼓、篠笛と、保存会の半纏を持参していただきました。12月の授業に続き、今回は実際に身体を動かして、舞と太鼓の体験をします。
5時間目は、クラスごとで交代して、「辻切」の舞と太鼓の練習をしました。「辻切り」は、悪霊や疫病(悪疫)が村内や家に入るのを防ぎ、住民の安全を願う舞です。現在は、要所要所で舞いますが、昭和40年代は、一軒一軒の家で舞われていたそうです。
▼練習の前に、「自分の言葉」いわゆる「自言(じごと」」でイメージをつけ、舞の所作や太鼓を叩くタイミングを覚えることを学びました。
▼クラスごとに分かれて、舞と太鼓の練習を同時に練習します。
授業の休憩中も、舞の練習をつづけたり、太鼓の用具を観察したり、「自言」を唱えて舞や太鼓のイメージを固めたりしていました。
6時間目は、体育館の舞台にたって、一クラスごとに「辻斬り」の舞と太鼓を発表しました。今日一日は、銚子口獅子舞保存会のメンバーとして、保存会で用意した半纏を羽織って、「自言」のイメージに合わせて、辻斬りの演技を見事に披露しました。
講師をつとめてくださった、銚子口獅子舞保存会では、今回の授業で獅子舞に興味や関心があったら、ぜひ練習風景などを見に来てくださいとのことでした。
7月には、銚子口神社の祭礼で、銚子口の獅子舞を披露する予定です。詳細がきまりましたらまたご案内しますので、みなさまぜひお出かけください!
豊野小学校で「獅子舞授業」~赤沼の獅子舞(2回目)~が行われました
2月5日(木)の5・6時間目に、3年生の「総合的な学習の時間」を使って「獅子舞授業」が行われました。
豊野小学校では、インフルエンザが猛威を振るっており、3年生の1クラスは学級閉鎖になってしまいました。そこで、急遽、5時間目のみ5年生の1クラスが参加してくれました。
当日は、赤沼民俗文化財保存会の10名が講師として来校され、大切な獅子頭と太鼓と篠笛を持参いただきました。12月の授業に続き、今回は実際に身体を動かして、舞を体験します。
5時間目は、全員で「三番叟(さんばそう)」と「ぶっきり」の舞を練習しました。
「三番叟」は一番最初に行う浄めの舞です。「ぶっきり」は最後から2番目に行う舞で、悪いものを切る意味があります。
▼まずは太夫獅子のお手本を見ます
▼5年生と3年生が一緒に練習します
5時間目の最後には、5年生みんなで舞いました。限られた時間でしたが、あっという間に舞えるようになりました。
6時間目は、3年生だけの授業です。みなさんの習得がとても早かったため、追加で「さんぎり」を教えてもらいました。「さんぎり」は、「ぶっきり」の後に行う、一番最後の舞です。
▼6時間目は、舞だけでなく、太鼓と笛にも挑戦しました
▼最後は全員で3つの演目を舞いました
授業の最後には、「難しかったけど、練習したらできるようになった」、「すごく楽しかった」、「12月の授業の時は笛ができなかったけど、今回はできるようになった」と感想を言ってくれました。
今回講師をつとめてくださった、赤沼民俗文化財保存会が継承する「赤沼の獅子舞」は、今年度、日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産2025」に登録されました。
3月15日(日)には、赤沼神社で、登録証の伝達式が行われます。マルシェも開催予定とのことですので、みなさまぜひお出かけください!
【中止】春日部市市制施行20周年記念・第12回春日部市民俗芸能公開事業開催中止のお知らせ
本日、2月8日(日曜日)に開催を予定しておりました、春日部市市制施行20周年記念事業 第12回春日部市民俗芸能公開事業「榎・倉常・不動院野~受け継がれる神楽・囃子~」は、雪による悪天候のため、やむなく中止させていただくこととなりました。
ご参加を楽しみにしていただいておりました皆さまには、何卒ご理解くださいますようお願いいたします。
▼2月8日(日曜日)午前9時過ぎの正風館玄関前の様子
幸松っ子クラブで「お囃子教室」(第4回)が開催されました
2月2日(月)、幸松小の放課後子ども教室「幸松っ子クラブ」の第4回目が開催されました。このクラブの中の一つ「お囃子教室」では、幸松地区に江戸時代から伝わる市指定無形民俗文化財「不動院野の神楽」を継承する「東不動院野神楽保存会」の皆さんが講師として招かれています。今回は、この講座で使用される道具類を紹介します。
お囃子のリズムを整える締め太鼓と大太鼓
太鼓のリズムを練習する際に使うタイヤ
金属性の皿の中をハンマー(鹿の角)で叩きリズムをつくる鉦。
七本穴の横笛
今回は、総勢8名、前回に引き続き「ニンバ」の太鼓を叩く練習です。前回習った経験のある子は、太鼓から、はじめて体験する子は、タイヤから「テンスクステスク 天ツクツ スク」のでゆっくりとリズムを覚え叩きました。全員が交代で太鼓や締め太鼓を叩き、最後は全員のリズムも次第に整っていきます。
本日は、4回目、今年度最後の「幸松っ子クラブ」です。最後に保存会の方がオカメの面をかぶり登場、参加された皆さんが叩く太鼓のリズムにあわせて、扇子を用いて軽妙な舞を披露しました。参加された皆さんは、突然の登場に大喜びで、「来年度もこの教室に参加したい」といっていました。
春日部市市制施行20周年記念・第12回春日部市民俗芸能公開事業開催のお知らせ
来る2月8日(日)に、正風館(庄和市民センター)にて「春日部市市制施行20周年記念・第12回春日部市民俗芸能公開事業」を開催します。
今年のテーマは
「榎・倉常・不動院野~受け継がれる神楽・囃子~」
です。
春日部市では、埼玉県や市指定の無形民俗文化財(民俗芸能)を、多くの方に広めよう、知ってもらおう、魅力を伝えよう、後継者の育成につなげていただこうという趣旨で、平成24年から公民館の講堂等で公開しています。
民俗芸能は、夏季や秋季に各地の神社の例大祭で公開されるため、一度に複数の団体の演目が見られる機会は大変貴重です!
今回は、「受け継がれる神楽・囃子」をテーマに、「榎の囃子神楽」、「倉常の神楽囃子」、「不動院野の神楽」を公開します!
市指定無形民俗文化財の神楽・囃子をぜひご覧ください
開催日 :令和8年2月8日(日) 13:10~15:40(終演時間は前後する可能性があります)
開催場所:春日部市大衾307番地1
庄和市民センター(正風館) 大ホール
※駐車場に限りがありますので、出来るだけ公共交通機関等をご利用ください。
ご家族、ご友人をお誘い合わせの上、ぜひお越しください。
※当日、積雪が予想されています。積雪の状況により中止となる場合があります。
(当日問い合わせ先:庄和市民センター(正風館) TEL 048-746-6666)
市指定無形民俗文化財「銚子口の獅子舞」が公開されました “Choshiguchi no Shishimai” Open to the Public (City-Designated Intangible Folk Cultural Property)
春日部市の指定無形民俗文化財である「銚子口の獅子舞」は、元禄10年(1697)に現越谷市下間久里より伝承されました。以来、320年以上の長きにわたり、子孫に受け継がれ、今日に至ります。現在は、年に3回(1月、7月、10月)銚子口香取神社にて奉納舞を実施しています。今年も1月18日(日)に新春の例大祭が行われ、獅子舞が公開されました。
▼宮参り
「宮参り」では、天狗を先頭に、獅子や花笠、太鼓や笛の囃子方が列をなし、2つの鳥居をくぐって拝殿の前まで進みます。
▼天狗の舞
「天狗の舞」で、天狗が場を浄めます。
▼出端の舞
▼中の舞
▼三切りの舞
銚子口の獅子舞は、一人立三頭獅子形式で、一人が一つの獅子頭を被り、太夫獅子、中獅子、女獅子の3頭が舞います。「天狗の舞」に続いて、女獅子による「出端の舞」、中獅子による「中の舞」、太夫獅子による「三切りの舞」が披露されました。
近年は特に次世代への民俗芸能の伝承に力を入れており、かつては男性に限られていた舞手も、女性が加わるようになりました。今回の前半の舞は、3頭とも女性の舞手による軽やかで勢いのある舞でした。高校生の舞手も参加されました。
▼弊がかりの舞
最後は男性の舞手に代わり、3頭の獅子による「弊がかりの舞」です。勇壮・雄大な舞で、疫病退散・無病息災を願います。舞の最後には、太夫獅子が幣束を抜き取り、四方の悪魔を切る仕種をして、参列者の厄を祓いました。また、福銭もまかれました。
▼幣束でお祓い
▼福銭をまく
雲一つない穏やかな晴天のもと、神社の境内には地区内外の方が100人以上集まり、獅子舞の奉納を堪能しました。
銚子口獅子舞保存会では、獅子舞に興味のある方からのご連絡をお待ちしています。ご関心のある方は、春日部市文化財課までお気軽にお問い合わせください。
*春日部市の指定文化財をグローバルに発信していくために、ブログの内容を英語でも少し紹介してみます。
Kasukabe City’s designated Intangible Folk Cultural Property, “Choshiguchi no Shishimai”, was transmitted in Genroku10(1697) from Shimomakuri, which is now a part of Koshigaya City. Since then, it has been handed down to successive generations for more than 320 years, continuing to the present day. Today, the dedication dance is performed three times a year (in January, July, and October) at Choshiguchi Katori Shrine. This year, as usual, the New Year’s annual grand festival was held on Sunday, January 18, and the shishimai dedication was opened to the public.
Here is an overview of the general way of Choshiguchi no Shishimai. It is performed in the “hitoridachi santojishi” style: each performer wears a shishi head, and the dance is performed by three shishi roles—the Tayu Jishi, the Naka Jishi, and the Me Jishi. In recent years, a lot of efforts have been made to pass down this folk performing art to the next generation, and performers—once limited to men—now include women as well.
Under calm, cloudless skies, more than 100 people from both within and outside the area gathered at the shrine grounds and enjoyed the dedication of shishimai.
The Choshiguchi Shishimai Preservation Society welcomes inquiries from those interested in shishimai. For further information, please contact the Cultural Properties Section, Kasukabe City.
市指定文化財「赤沼の獅子舞」を伝承する「赤沼民俗文化財保存会」の活動が「プロジェクト未来遺産2025」に登録されました!
このたび、春日部市指定無形民俗文化財である「赤沼の獅子舞」を伝承する「赤沼民俗文化財保存会」の活動が「プロジェクト未来遺産2025」に登録されました。
「プロジェクト未来遺産2025」とは、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟が、日本の豊かな文化や自然を100年後の子どもたちに伝えていくことを目指す「未来遺産運動」として行っているもので、地域の文化・自然遺産の継承に取り組む市民の活動を登録しています。今年度は全国から33件の応募があり、5件が登録されました。
赤沼民俗文化財保存会のプロジェクト名は「赤沼の獅子舞を未来へ 農村の文化芸能を伝える繋げる」です。
赤沼の獅子舞は、一人立三頭獅子で、奉納獅子舞と神楽舞が共存する特色があります。享保3年7月(1718)に下間久里(越谷市)から伝授されて以来、豊作や無病息災を祈願して、春と秋の例大祭で奉納されてきました。
伝承約300年の長い歴史の中で、昭和36年(1961)頃には、担い手不足により一時中断してしまいました。しかし、赤沼民俗文化財保存会が中心となり、かつての担い手とともに昭和61年(1991)頃に復活させました。復活の過程で、女性や子どもたちの参加を集い、平成10年(1998)頃から開始した「子ども獅子舞」では、子どもたちだけで獅子舞を披露し、現在は小学生を中心に10名の子どもたちが活躍しています。また、若手の女性の舞手も誕生し、新しい形で伝承が進められています。
詳しくは、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟のホームページをご参照ください。
https://www.unesco.or.jp/future-project/year-2025/34166/
赤沼の獅子舞は、例年7月と10月に赤沼神社で祭礼が行われています。ぜひ現地に足をお運びいただき、地域のみなさんのたゆまぬ努力と情熱によって伝承されてきた、獅子舞と神楽をご覧ください。
発掘調査が終了しました(貝の内遺跡)
ハルカイトにて行った貝の内遺跡の発掘調査が終了しました。
8月から12月までの5ヶ月にわたる長期の調査、調査面積1500㎡という、春日部市では数年に一度の大規模な調査になりました。
奈良時代から平安時代にかけての竪穴住居跡を26軒確認しました。
ハルカイトの皆さま、近隣の皆さまには発掘調査にご協力いただきありがとうございました!
成果と遺物を公開できるよう、これから整理作業と報告書の刊行作業になります。
まだまだ道のりは長いですが、刊行までの整理作業の様子も公開していきます。
発掘調査の現場説明会を実施しました!(貝の内遺跡)
12月12日(金)に、ハルカイトにて行っている「貝の内遺跡」発掘調査の現場説明会を実施しました。
奈良時代〜平安時代にかけての竪穴建物跡26軒を実際に見ていただきました。
また、出土した墨書土器や、鉄製紡錘車、須恵器や土師器などを展示しました。
平日にも関わらず、市内より38名の方にお越しいただきました!
皆さまご参加いただきありがとうございました!
市指定無形民俗文化財「銚子口の獅子舞」の新春例大祭とラジオ放送のお知らせ
令和8(2026)年1月18日(日) 14時~銚子口香取神社の境内にて、春日部市指定無形民俗文化財「銚子口の獅子舞」が公開されます。
新春の清らかな空気のなか、勇壮な獅子舞を堪能する時間を過ごされてはいかがでしょうか。
また、例大祭に伴い、インターネットラジオ「ゆめのたね放送局」のパープルチャンネルでは、銚子口獅子舞保存会の皆さまの生の声が放送されます。
やったり踊り保存会の渡辺大介さんが主宰する「だいすけが勝手に応援するラジオ」に、保存会の皆さまが出演され、2回に分けて例大祭への想いや今後の取り組みについて語ってくださいます。
放送スケジュールと内容は下記のとおりです。放送時間はいずれも23:00~23:30(30分)です。
2026年
1月 6日(火)「例大祭の舞手へインタビュー」
(再放送は13日(火))
1月20日(火)「今後の運営や継続伝承へ向けて」
(再放送は27日(火))
▼ラジオ収録風景
ラジオをお聴きいただき、銚子口の獅子舞に思いを寄せていただけるとうれしいです。
※インターネットラジオのご利用にかかる通信料は、利用者のご負担となります。
豊野小学校で「獅子舞授業」~銚子口の獅子舞~が行われました
12月11日(木)の5・6時間目に、豊野小学校第3学年の「総合的な学習の時間」を使って「獅子舞授業」が行われました。赤沼に続き、今回は銚子口の獅子舞の授業です。
この授業は、令和5年11月の豊野小学校開校150周年記念の式典において、市指定無形民俗文化財「赤沼の獅子舞」「銚子口の獅子舞」が披露されたのを契機に実施されるようになりました。
当日は、銚子口獅子舞保存会の9名の方が、大切な三匹獅子と天狗がかぶる鳥兜、大太鼓やしめ太鼓、篠笛を持参され、指導してくださいました。
5時間目は、銚子口の獅子舞の歴史、獅子頭の種類・特徴などについて、資料と実物を使って解説していただきました。
赤沼の獅子舞について学習した3年生のみなさんは、獅子頭の種類が太夫獅子・中獅子・女獅子の3種類であり、角に違いがあることをしっかり覚えていました。
それでも「なぜ3匹なのか」との問いは答えが難しく、保存会の方から、3という数字は「太陽・月・星」を表している、と教えていただきました。
▼5時間目授業風景
6時間目は、4つのグループに分かれて、獅子頭・天狗がかぶる鳥兜を触ったり、お囃子の太鼓や篠笛を体験したり、神社での祭礼の映像を観たりしました。獅子頭の髪は「尾長鶏」の羽を使っており、高級品であるため、やさしく触って、やわらかさを確かめました。
次回は2月に、笛や太鼓に踊りも加えて実際に舞を練習する予定です。「早く踊ってみたい」「笛をほめられたから次も笛をやりたい」など、今回も充実感に満ちた感想が聞こえてきました。2月の授業も楽しみです。
▼獅子頭・天狗の帽子
▼太鼓
▼笛体験
▼祭礼の映像鑑賞
銚子口の獅子舞は1月18日(日)14時~、銚子口香取神社で新春の例大祭の時に公開されます。ぜひお出かけください。
豊野小学校で「獅子舞授業」~赤沼の獅子舞~が行われました
12月4日(木)の5・6時間目に、第3学年の「総合的な学習の時間」を使って「獅子舞授業」が行われました。
この授業は、令和5年11月の豊野小学校開校150周年記念の式典において、市指定無形民俗文化財「赤沼の獅子舞」・「銚子口の獅子舞」が披露されたのを契機に実施されるようになりました。
当日は、赤沼民俗文化財保存会の4名が講師として来校され、大切な獅子頭と神楽のお面、大太鼓、しめ太鼓、篠笛もご持参いただきました。
5時間目は、赤沼の獅子舞の歴史、舞の種類や意味、獅子頭やお面の種類・特徴など、スライドと実物を使った座学の授業です。お話の中で、3匹の獅子頭のうち太夫獅子がどれかをあてたり、ホウガケ(獅子頭とともに被る布)に描かれた鳥の種類をあてたりするクイズがあり、みなさん積極的に参加してくれました。
▼5時間目授業風景
6時間目は、4つのグループに分かれて、獅子舞に使われる道具である獅子頭、神楽面、お囃子の太鼓や篠笛を体験しました。実際に獅子頭を被ったり、お面をつけたり、音を出したりと、大盛り上がりでした。
次回2月は、太鼓と笛と踊りの3班に分かれて、舞の基本である三番叟(さんばそう)とぶっきりを練習する予定です。
6時間目の最後に聞いた感想では、「獅子頭を被ることができて嬉しかった」、「2月の授業では笛をきれいに吹きたい」など、授業の楽しさが伝わる声があがりました。
▼獅子頭
▼神楽面
▼太鼓
▼笛
11日は「赤沼の獅子舞」の兄獅子である「銚子口の獅子舞」を継承する銚子口獅子舞保存会のみなさまが授業を行います。両地区で共通している点と異なる点が見えてくるのが楽しみです。
12月12日(金)にハルカイトにて発掘調査現地説明会を開催します
令和7年8月から、大凧文化交流センター(ハルカイト)駐車場造成予定地において、貝の内(かいのうち)遺跡29次地点の発掘調査を実施しています。
つきましては、調査の成果を市民の皆さまへお知らせしたく、下記日程で現地説明会を開催しますので、お気軽にご来場ください。
1 日 時 令和7年12月12日(金)午後1時30分~午後2時30分
※小雨決行 荒天の場合は中止
2 場 所 春日部市西宝珠花593 大凧文化交流センター(ハルカイト) 多目的広場
※下記の地図をご覧ください。
3 問い合わせ 春日部市教育委員会文化財課 048-739-6811
※事前申し込みは不要です
大凧文化交流センター「ハルカイト」公式ホームページ
https://www.city.kasukabe.lg.jp/soshikikarasagasu/kankoshinkoka/gyomuannai/7/1/1/2/25209.html
▲古代の住居跡
ハルカイトにて発掘調査を実施中!
現在春日部市では、大凧文化交流センター「通称ハルカイト」にて、発掘調査を行っています。
8月~12月と長期にわたる調査の中で、多くの文化財がみつかっていますので、途中までの調査成果をお伝えします。
ハルカイトは、旧宝珠花小学校の跡地を利用して作られた施設で、昨年の8月にオープンしました。現在は大凧あげ祭りに関連した凧の展示や、旧小学校についての展示、そして郷土資料についての展示がされています。
この学校を含めた周辺地域は、「貝の内遺跡(かいのうち)」という遺跡にあたります。
今回、旧校庭部分にバスのロータリーを建設することに伴い、貝の内遺跡では29回目となる発掘調査を行うことになりました。
今回の調査では、現在までに奈良時代~平安時代の建物跡が20軒ほど見つかっています。
発見された竪穴建物 中央部分にみえる穴は柱を立てていたものです。
2軒の建物が重なって見つかりました。北側にはカマドが設置されています。
カマドの袖部分からは土器がみつかりました。
建物跡からは、当時の人々が使っていた生活道具もみつかっています。
建物跡内部からみつかった須恵器
鉄製の紡錘車も見つかりました。
発掘調査は、12月まで行う予定です。
折に触れて、調査の様子を紹介していきます。
こども土器作り教室を開催しました
7月23日(水)に毎年恒例の土器作り教室を開催しました。
今年は諸事情により、初めての平日開催、そして小学生限定の「こども土器作り教室」となりました。
毎年、多くのお申し込みをいただき、今年もやむなく抽選となりましたが、20名のご参加をいただきました。
土器は縄文人と同じ「輪積み」という技術で作っていきます。土器の「底」となる円盤を作ったら、粘土をヒモ状にして円盤の上に積んでいき、これを繰り返して形を作ります。粘土のヒモをどんどん積んでいきますが、粘土のつなぎ目をしっかり消すことが上手に作るポイントです。
粘土が十分に積めたら、今度は思い思いの土器の形へ整形していきます。最後に縄を転がして、「縄文」をつけたり、竹串や貝殻で模様をつけたり、飾り付けをして土器の完成となります。
皆さん集中して取り組んでいただき、あっという間の3時間となりました。
今年も参加者皆さんの個性にあふれた、数々の土器ができあがりました。
土器はこれから1ヶ月かけて乾燥させ、色はやや白っぽく、大きさは一回り小さくなります。
これからどのような土器に焼き上がるのでしょうか?1ヶ月後を楽しみにお待ちください。
「倉常の神楽囃子」「榎の囃子神楽」「西金野井の獅子舞」が公開されました
7月20日(日)、倉常、榎、西金野井の3地区で指定無形民俗文化財が公開されました。
倉常地区では、地区内の大字境の辻4カ所で辻切りをした後、倉常神社に戻ってから神楽囃子が奉納されました。
倉常の神楽囃子は神田囃子深川流の流れをくむお囃子です。太鼓や笛によって小気味良いお囃子が披露された後、「大黒の舞」、獅子舞が舞われました。
夏の日差しのもと、神社には多くの人が集まり、神楽囃子の奉納の後は、納涼会を楽しみました。
▼大黒の舞
▼獅子舞
榎地区では、榎の囃子神楽が公開されました。午前中は辻切りが行われ、集会所に戻ると神楽が奉納されました。
榎の囃子神楽は倉常と伝ってきた由来が同じため、大黒の舞や獅子舞など、共通している舞もあります。
太鼓と舞にはそれぞれ小学生と高校生が加わりました。榎地区では、保存会の皆さまが江戸川小中学校で神楽の指導をされています。児童・生徒さんたちを含め全員で、この日のために練習を重ね、本番では素晴らしい音色と舞を披露してくださいました。
▼テンタン(オカメの舞)
▼テンコサンバ
▼ひょっとこの舞
▼大黒の舞
▼獅子舞
西金野井香取神社とその周辺では、埼玉県指定無形民俗文化財の「西金野井の獅子舞」が公開されました。
保存会三匹獅子による「芝廻り」や、南桜井小学校の伝統芸能クラブの児童による子供獅子の「芝廻り」、保存会三匹獅子による「雨乞い」などの演目が披露されました。また、神社正面の大鳥居や、江戸川堤の改修の歴史を伝えるかつての参道に配された鳥居(裏参道鳥居)の2か所で「辻切り」により地域の家内安全が祈願されました。祭礼の最後には、拝殿の中で、悪疫を追い払っていただいた感謝と神送りの意味を持つ「注連切りの舞」が舞われました。
子供たちや保存会の皆さんによる素晴らしい舞に、集まった方々からも盛大な拍手が送られました。
▼芝廻りの舞
▼辻斬りの舞
▼雨乞いの舞
▼注連切りの舞
保存会の皆さまや地区の方々の努力、そして学校での体験などを通して興味を持った児童・生徒の皆さんの力によって伝統芸能が着実に継承されていきます。来年の夏の公開も楽しみです。
市内の伝統芸能は10、11月に秋祈祷の舞が公開されますので、近づきましたらお知らせいたします。
「赤沼の獅子舞」、「銚子口の獅子舞」が公開されました
7月13日(日)、赤沼、銚子口の2地区で獅子舞(市指定無形民俗文化財)が公開されました。
赤沼、銚子口の両獅子舞は、越谷の下間久里から江戸時代に伝授された伝統ある獅子舞です。同じ獅子舞の系統ですが、長い年月をかけ、それぞれの地区独自の演目、曲の調べ、舞の所作などが形づくられ受け継がれ今日にいたっています。
赤沼地区では、赤沼の獅子舞が公開されました。今年の夏の祭礼では子ども獅子10名が参加しました 途中、獅子舞の体験コーナーを設け、見学者が自由に参加して、獅子舞の所作を体験し、最後に皆で通しで演じてみる催しが行われました。
祭礼のクライマックスには五穀豊穣を祈願する「弓くぐり」が舞われ、太夫獅子が見事に弓をくぐり抜け、会場の皆さんも今年も無事豊作になることを願いながら暑い夏の祭礼を過ごしました。
▼稲荷の舞(きつねの舞)
▼こども獅子
▼獅子舞体験
銚子口地区では、銚子口の獅子舞が公開されました。今年の夏は、午前中、5年ぶりに地区内6か所で辻切れが行われました。また辻切りでは、初めて女性舞手が太夫・中・女獅子の三匹獅子を担いました。午後からは、銚子口香取神社境内で、天狗を先頭に道中流しが行われ、天狗の舞、三匹獅子による弊がかりの舞などが行われました。三匹獅子のうち、中獅子と女獅子を女性の舞手が務めました。囃子方でも女性が太鼓を務め、近年保存会が力を入れている女性舞手の活躍を目にすることができました。演目の最後のに四方祓いの舞では、会場の四方を御幣で祓う舞がおこなわれ、夏の獅子舞奉納が無事に締めくくられました。
▼天狗の舞
▼弊がかりの舞
▼四方祓いの舞
出張授業「縄文体験教室」 in桜川小学校
7月2日(水)に、桜川小学校で縄文体験教室の出張授業をしました。
今回は、6年生3クラス78名です。
1学期最後の出張授業ともあって、講師も今一度気を引き締めて臨みました。
歴史の授業は飛鳥時代まで進んだとのことで、縄文時代は復習となります。
授業の前半はパワーポイントを使って、縄文時代の春日部や、学校の周りの遺跡について説明をしました。
また、市内の代表的な縄文時代の貝塚・国史跡神明貝塚についてもパンフレットを用いて解説します。
このパンフレットは、3月に刊行されたもので、小学生向けと、大人向けの2パターンを作っています。
続いて、後半では、班ごとに分かれての体験になります。
石器コーナーでは、実際に黒曜石製の石器を用いて段ボールを切りました。
恐る恐る石器を握って段ボールで刃の鋭さを体験しました。
貝コーナーでは、学校の周りに広がる貝塚の貝と、神明貝塚の貝の違いを説明します。
縄文時代の人が食べたものを実際に手に取って触ることができる貴重な機会です!
貝がらのクイズでも盛り上がりました。
土器コーナーでは、縄文時代の土器を実際に触ってもらいました。
持ち上げてもらうと、思ったよりも軽い!という声があがりました。
今回は縄文を付ける道具も持っていき、触ってもらいました。
土器についた模様のどれが縄文なのか、わかりやすかったようです。縄文人は、器用にさまざまな道具を活用して模様をつけていました。
桜川小学校のみなさん、ありがとうございました!
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申し込みいただいていた授業は今回で終了となりましたが、出張授業の申込みはまだまだ受け付けております!
小中学生向けの「縄文体験教室」出張授業に関しての詳細は、文化財課文化財担当までお問合せください。
お待ちしております。
熱い暑い夏季例大祭ー民俗芸能の公開ー
7月一週目という、例年では見聞きしたこともない短い梅雨明けとなり、この後は酷暑が予報されている令和7年の夏。その中で次週12日(土)には埼玉県から指定された無形民俗文化財『やったり踊り』が、13日(日)には春日部市指定無形民俗文化財『銚子口の獅子舞』と『赤沼の獅子舞』がそれぞれ地区の祭礼で公開されます。
それに先だって、インターネットラジオ「ゆめのたね放送局」では、春日部市内の伝統芸能に携わる皆さまの生の声が放送されます。
やったり踊り保存会の渡辺大介さんが主宰する『だいすけが勝手に応援するラジオ』では7月8日(火)午後11時~11時30分に『銚子口獅子舞保存会』『赤沼民俗文化財保存会』、そして渡辺さんと、3団体のみなさまがラジオ波で小学校での出張授業や後継者の育成・獲得など、民俗芸能が抱える課題や取り組みについて熱く語ってくれます。ラジオへのアクセスは検索サイトから「ゆめのたね放送局」へ。
乞うご期待!! そして祭礼当日の見学をとおして伝統芸能に触れてみませんか!!
出張授業「縄文体験教室」 in川辺小学校 その2
6月26日(木)に、川辺小学校6年生2クラスの「社会の時間」で出張授業に行ってきました。
小学校3年生のときにも縄文体験授業を受けていたことを覚えてくれていました!
6年生になり歴史の授業が始まって、現在は飛鳥時代ごろまで進んでいるとのこと…。
縄文時代の復習もかねて、授業を進めていきます。
前半の縄文時代の春日部をパワーポイントを用いて説明します。
春日部には海があったこと、学校の近くにも縄文時代の遺跡があったことを説明しました。
生徒さんからは、 「埼玉に海があったことをはじめて知った」、春日部の縄文人は「イルカを食べていた」といった声が寄せられました。
イルカがみつかるくらい温かい海であったことを勉強してくれました。
次に、石器、貝、縄文土器の3班に分かれて体験をおこないます。
石器コーナーでは、黒曜石の流通について話を聞いたり、黒曜石を用いて実際に段ボールを切る体験をしました。
「石をナイフの代わりに使っていた」「黒曜石の硬さに驚いた」「切れ味がすごかった」といった声をもらいました。石器の切れ味に、みなさん驚いたようです。
貝のコーナーでは、縄文時代の人々の一年のサイクルや、食べた貝の種類、動物について話をききました。
「貝を実際に触れた」「イノシシの骨が現代と同じだった」「貝塚によって貝の種類が違う」といった声をもらいました。特に、神明貝塚の貝と、学校の近くの遺跡から出土した貝との違いも分かってもらえたようです。
土器のコーナーでは、学校付近で出土した縄文土器を実際に持ってもらいました。また、縄文土器、土師器、須恵器、埴輪を当てるゲームをおこないました。
縄文土器に「縄の模様がのこっていた」、4種類の中から「縄文土器を探すのが印象的」といった声をもらいました。
ゲームの中では、自分の持った土器が何か、皆さん一生懸命に考えてくれました。土器の違いが分かってもらえたようです。
川辺小学校6年生の皆さん、ありがとうございました!
第11回春日部市民俗芸能公開事業のダイジェスト動画が公開されました!
2月9日(日)に粕壁市民センター(中央公民館)で行われた「第11回春日部市民俗芸能公開事業〜伝える、つなげる、獅子舞の未来〜」での様子をまとめたダイジェスト動画を公開しました。
https://youtu.be/BlyBw_gd0Ck?si=-HO2cyMgTC8u2DpI
第11回のテーマにもあるように、両団体は長年後継者養成に取り組んできており、当日は子どもや女性舞手による獅子舞も披露されました。
当日披露された演目を多数収録していますので、ぜひご覧ください。
≪収録演目≫
銚子口の獅子舞「道中流し」、「出端の舞」、「中の舞」、「三切りの舞」、「津島の舞」
赤沼の獅子舞「宮入り」、「三番叟」、「太夫獅子の出端」、「神楽 さかなつり」、「太夫獅子の練り」、「弓くぐり」、「ぶっきり・さんぎり」
出演:銚子口獅子舞保存会、赤沼民俗文化財保存会
撮影:安藤 茂雄氏(ビデオ特派員)
新たに文化財に指定されました「旧石器時代の石器」を公開します!!
令和7年4月17日付けで新たに春日部市の有形文化財に指定されました「馬場遺跡旧石器時代石器群」について、教育センター1階エントランスホールで展示・公開を開始しました。
▲教育センターエントランスでの展示状況
馬場遺跡は、西金野井地区に所在し、国道16号と江戸川が交差する金野井大橋の北側に広がる台地上に立地します。これまでの発掘調査では縄文時代7,000年前のいろりや4,500年前の住居跡、平安時代のムラなどを確認した遺跡でしたが、平成29、30年の調査で旧石器時代の石器製作の跡が発掘されました。今回の文化財指定で、市指定51件(国指定5件・県指定15件)、総数71件となりました。
《文化財の特徴 その1》
馬場遺跡では現在の地表から90㎝ほど掘り下げた関東ローム層から119点の石器が発掘されました。関東ローム層は富士山、浅間山、榛名山、赤城山など関東周辺の火山から噴出された鉱物類が風化した土壌です。特に3万年前に大噴火を起こし日本列島一帯に噴出物をもたらした鹿児島県姶良(あいら)火山の噴出物に含まれる「火山ガラス」(AT)は関東ローム層の年代確定の目印になっています。石器はその下のローム層から発掘されたことから、埼玉県内でも旧石器時代の初期の約3.4万年前にあたるという、最古級の石器です。
▲石器の発掘状況~まとまりをもって同じローム層の中から発見された~
《文化財の特徴 その2》
馬場遺跡は、標高13.5mを測る下総台地の西縁に立地します。東方50mには江戸川堤防下に埋もれた谷があり、緩やかな東向きの斜面地で旧石器時代の石器製作の場が発掘されました。この石器製作の場は南北23m、東西17mの範囲に広がり、4か所の集中区からなる旧石器時代初期の石器製作の集合体です。こうした石器製作の場は、埼玉県内の下総台地にあたる幸手市・杉戸町・春日部市、そして松伏町では初めての検出であり、旧石器時代の文化の示標となります。
《文化財の特徴 その3》
発掘された石器は、狩猟具の「台形様(だいけいよう)石器」や石器を製作する「ハンマー」「砥石」(といし)、植物の加工具である「磨石」(すりいし)と、道具類は極めて少なく、完成品を携えて移動生活を繰り返したものと推定することができます。石器の材料は、関東周縁から採取できる8種類の石材が用いられました。なかでも流紋岩(りゅうもんがん)やガラス質黒色安山岩の2種が全体の7割を占め、いずれも群馬県や長野県境の山地、利根川上流で産出される石材が中心でした。また、旧石器時代から縄文時代の長きにわたって人びとが愛用した利器に加工しやすい「黒耀石」は科学的な分析により、栃木県矢板市の高原山産であることが判明し、北関東地方と春日部周辺のモノとひとの交流がうかがい知ることができます。
▲主な石器(上:台形様石器、下:ハンマー、磨石、砥石)
実物の石器に加え、写真やイラスト、北海道白滝産の黒耀石を用いて展示しておりますので、郷土資料館や教育センターにお立ち寄りの際はご覧ください。
【市ホームページでも紹介しています「新指定文化財」のお知らせ】
不動院野の神楽(市指定無形民俗文化財)が公開されました
あいにくの雨の中でしたが、令和7年4月13日(日)、大杉神社の祭礼にあわせ、東不動院野の集会所で、市指定無形民俗文化財の不動院野の神楽が公開されました。
お囃子のあと、「天狐(てんこ)の舞」、「お地蔵様」などの神楽が演じられました。
「天狐の舞」は、神の使いである狐が、人々の願いを神に伝え無病息災、五穀豊穣、家内安全などを祈る狐の舞です。
「お地蔵様」は、源頼朝(みなもとのよりとも)の厄年(やくどし)にあたり、厄除(やくよけ)のため、頼朝の家臣の梶原景時(かじわらのかげとき)が石屋の名工である五郎太(ごろうた)に一夜のうちに6尺のお地蔵様をつくるよう命じるストーリーです。困り果てた五郎太は弟子をお地蔵様に扮装させる妙案を考えて実行しました。この結果、世間の評判となり参詣する人がたくさん訪れ、ついには参詣者の武将に見破られ、太刀(たち)で乱闘騒ぎとなる中で幕を終える演目です。
お神楽は、地区内外の方を問わず見学に訪れた方を交えて、地区のほのぼのとしたコミュニティーの中で演じられました。お囃子の音色、凜とした狐の舞、余興を交えたお地蔵様の演目などのおもてなしにより、皆さん楽しいひとときを過ごしました。