ほごログ(文化財課ブログ)

出張授業「縄文体験教室」 in川辺小学校 その2

6月26日(木)に、川辺小学校6年生2クラスの「社会の時間」で出張授業に行ってきました。

小学校3年生のときにも縄文体験授業を受けていたことを覚えてくれていました!

 

6年生になり歴史の授業が始まって、現在は飛鳥時代ごろまで進んでいるとのこと…。

縄文時代の復習もかねて、授業を進めていきます。

前半の縄文時代の春日部をパワーポイントを用いて説明します。

春日部には海があったこと、学校の近くにも縄文時代の遺跡があったことを説明しました。

生徒さんからは、 「埼玉に海があったことをはじめて知った」、春日部の縄文人は「イルカを食べていた」といった声が寄せられました。

イルカがみつかるくらい温かい海であったことを勉強してくれました。

 

次に、石器、貝、縄文土器の3班に分かれて体験をおこないます。

石器コーナーでは、黒曜石の流通について話を聞いたり、黒曜石を用いて実際に段ボールを切る体験をしました。

石器について説明

石器を用いて段ボールを切るようす

 「石をナイフの代わりに使っていた」「黒曜石の硬さに驚いた」「切れ味がすごかった」といった声をもらいました。石器の切れ味に、みなさん驚いたようです。

貝のコーナーでは、縄文時代の人々の一年のサイクルや、食べた貝の種類、動物について話をききました。

貝と骨を触るようす

「貝を実際に触れた」「イノシシの骨が現代と同じだった」「貝塚によって貝の種類が違う」といった声をもらいました。特に、神明貝塚の貝と、学校の近くの遺跡から出土した貝との違いも分かってもらえたようです。

土器のコーナーでは、学校付近で出土した縄文土器を実際に持ってもらいました。また、縄文土器、土師器、須恵器、埴輪を当てるゲームをおこないました。

縄文土器を触るようす

縄文土器に「縄の模様がのこっていた」、4種類の中から「縄文土器を探すのが印象的」といった声をもらいました。

ゲームの中では、自分の持った土器が何か、皆さん一生懸命に考えてくれました。土器の違いが分かってもらえたようです。

 

川辺小学校6年生の皆さん、ありがとうございました!