校長室

校長室から

特別な教科 道徳と外国語科・外国語活動の話

 

校長 金子 博之

 7月になりました。学校は学期末を迎え、先生たちは成績処理の作業に取りかかっているところです。

 小学校は、2020年から新しい学習指導要領の内容に完全に切り替わることになっています。そのために今年度と来年度は移行期間と、位置づけられています。このことは、PTA総会の時にも、少しお話しさせていただきました。

保護者のみなさまもご承知の通り、学習指導要領というのは、わたしたち教師が、それぞれの学年で、それぞれの教科で何を教えなければならないのかということが書かれている大変重要はものです。

2020年からは教科書も全面的に変わることになります。

そんな中、今年度からは2020年の完全実施を待たずに、特別な教科 道徳と5、6年生を対象に外国語科、3、4年生を対象に外国語活動が始まりました。

今までの道徳と今年から始まった特別な教科 道徳は何が違うのか・・・子どもたちに人として大切な道徳性を養うというのは変わりません。というか変わりようがありません。今回の改訂では、更に自己の生き方について考えを深める学習を目ざし、道徳的な判断力や実践意欲を育てようという目標が加わり、新たに教科書が使われるようになりました。これまでは保護者のみなさまにお金を出していただいて、読み物資料を購入し使っていました。

通知表の中での扱いも変わります。これまでも学校生活全体の中で、子どもの道徳性が感じられた時などを観て、評価はしてきました。例えば、通知表の総合所見欄に・・・『男女の分け隔てなく進んで声をかけながら誰とでも仲良く遊ぶことができます。』等と書いてきました。

これに対し、特別な教科 道徳の評価は、総合所見欄とは別に枠を作り、45分の授業内での姿を書きます。45分間の授業の中でどのような活動があり、どのような考え方をしていたか等を文章で書きます。道徳性を評価するのに、ABCだというような良い、悪いといった評価の仕方は馴染みませんから,文章で書くことになります。

また、3、4年生の外国語活動や5、6年生の外国語科も総合所見欄とは別に、枠を作り、活動内容などを文章表現することになります。英語を一つのツールとして活用しながら、コミュニケーション能力の育成を目指すというのが小学校での目標ですので、英語活動とか英語科という教科名にはならなかったようです。

なお、国は移行期間中の3、4年生の外国語活動は、最低でも15時間程度の実施。5、6年生の外国語科は、最低でも50時間程度の実施としていますが、我孫子市では、体制を整え、2020年の完全実施と同様の3,4年生が35時間の実施。5、6年生が70時間の実施時間で今年度をスタートさせています。

 

もうすぐ子どもたちが楽しみにしている夏休みがやってきます。保護者のみなさま、地域のみなさまに見守られ、大きなケガや事故もなく無事に夏休みが迎えられそうです。心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。2学期もどうぞ、よろしくお願いいたします。

 


あいさつや素直な言葉であふれる高野山に

            校長 金子 博之

 

 「ちっ、あっちいけよ。消えろよ。来るんじゃねえよ。」

虫の居所が悪いと、教師に対してもそんな言葉を使ってしまう児童がいます。

 小学校の中・高学年から中学校時代は、子どもから大人へとのぼる階段のはざまにあります。勉強のこと、友だちのこと等々、悩みや葛藤など思春期の心の揺れは決して小さなものではありません。

 したがって、どうしてもかん黙になったり、前述のように斜に構えたりするような態度になりがちです。大なり小なり、私たち大人の誰もが通ってきた道でもあります。

 本校では4月、生徒指導部を中心に職員会議の中で、

 「ひとりひとりの子どもを大切にし、個性の伸長と社会性を育てる。」

 「基本的な生活習慣を育て、身につけさせる。」

 ・返事やあいさつがしっかりできる。

 ・きまりを守ることができる。

という、1年間の具体的なめあてを、高野山小学校の全教職員で共通理解し、取り組んでいるところです。具体的には生徒指導の基本のきである「傾聴と共感」という姿勢で子どもたちに接し、育てていこうとしています。冒頭の子どものように、暫時おへそがどこかにいってしまった子どもを、頭ごなしに怒鳴り散らしても良いことは一つもありません。まずはクールダウンをさせ、原因をじっくり探っていくことが大切となります。

高野山小学校では毎月、生徒指導部から「今月の生徒指導目標」が提示されます。4月の生徒指導の目標は、「進んで元気の良いあいさつをしよう」でした。

校内ではできていても、地域に出るとなかなか実践できない部分があります。理由は様々ですし、永遠の課題かもしれません。

 学校では具体的な取り組みも始めています。児童会を中心とした「あいさつ運動」がそうですし、学校外の活動としては、地域の団体との連携も模索しているところです。ここ、高野山の地域で小学生、中学生、そして保護者・地域の皆様のあいさつがあふれたら、こんなに素敵なことはありません。

 今月も、どうぞ、よろしくお願いいたします。

保護者・地域のみなさまに支えられています

                       校長 金子 博之

 

 ここはスクールゾーンなのに、この時間に走っている車は本当に地域の人だろうか。

このこんもりとした林は、暖かくなるこれからの季節、痴漢とか出てきそうだな。

私は、毎朝730分から8時過ぎまで子どもたちの見守り活動をしながら学区を歩いています。日によってコースを変えながら、エルム歯科方面や桃山公園方面、我孫子中学校方面に天王台駅方面・・・と、高野山小学校の広い学区内を歩いていますが、そんな時上記のようなことを考えながら、まわりをきょろきょろしながら歩いています。

また、その時間は高野山小学校が保護者の方や地域の方々に支えられていることを強く感じる、そんな時間でもあります。 

 毎朝、通学路内の信号のない交差点で、見守り活動をされている方がいます。

 「こども110番」の看板をつけているお宅の方が、家の前に出て、子どもたちの見守り活動までしてくださっている方がいます。

 「子ども見守り隊」の赤い名札をつけ、犬の散歩をしながら子どもたちの登下校時間に見守り活動をしてくださっている方がいます。

 入学したばかりの1年生の保護者の方の中には、学校までついてきてくださっている方々がいらっしゃいます。・・・

 学区内をほんの少し歩くだけでも、このように実に多くの方々にお会いし、高野山小学校の子どもたちは地域の方々に愛され、そして守られているんだなあと強く感じています。本当にありがとうございます。

 420日に行われた学習参観・懇談会の際には、授業参観後に保護者全体会(学校経営説明・職員紹介)とPTA総会を実施したのですが、330名を越える保護者のみなさまにお集まりいただきました。このことからも保護者のみなさまの本校の教育活動に対する高い関心度と共に、力強いご支援をいただいていることを改めて感じることができました。本当にうれしい限りです。ありがとうございます。

 家庭訪問も始まりました。何か不安な点や疑問に感じる点などありましたら、お気軽に担任にご相談ください。

 今月も、どうぞ、よろしくお願いいたします。


平成30年度のスタートです

                      校長 金子 博之

 

 今年の桜は気が早く、始業式・入学式を待ってくれませんでした。ですが、学校には子どもたちの明るい笑い声が戻り、元気満開と言うところです。

 かわいい新1年生85名を、11日の入学式で迎える予定です。希望と期待の中で平成30年度の高野山小学校の教育活動が元気よく始まりました。昨年度同様、変わらぬご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

 小学校は、2020年から新しい学習指導要領の内容に完全に切り替わることになっています。そのために今年度と来年度は移行期間として、位置づけられています。詳しい内容については、PTA総会の時に、お話しさせていただきますが、今年度も質の高い教育活動が行えるよう教職員一丸となって取り組んで参ります。本校の子どもたちの特徴は、知識・技能は、とてもよく身に付いているのに、それを活用する力に課題があることです。

 算数の学習を例にして言うと、算数で学習した知識・技能、考え方などを活用する場面には、次のような場合があります。

 ・算数の問題を解決するのに活用する。

 ・新しいことを学ぶことに活用する。

 ・理科や社会など他の教科の学習に活用する。

 ・買い物や旅行、筋道立てて考え判断するなど日常生活の中で活用する。

 かけ算九九が全部言えても、平行四辺形の面積の公式を覚えても、分数のわり算ができても、それを活用して、上のようなことができるようになっていなければ、本当に算数を学習したことにならないと考えているからです。

 本校では、今年度「算数科」を校内研究の教科と位置づけ、研究を進めていきます。

 「計算もできるし文章問題も解ける」「漢字の読み書きができ、作文も書け、文章の中身の理解や解釈もできる」・・・こんな子どもを増やすために、教職員一丸となって、丁寧できめ細かい指導を実施していきます。

 今年度も昨年同様、保護者のみなさま、地域のみなさまのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

便利なスマホですが

                   校長 金子 博之

 

 高野山小学校のホームページには、毎日400から800のアクセスがあります。本当にありがたいことです。高野山小学校の現在の児童数は、647名で、家庭数は約500世帯ですから、単純に考えると毎日全てのご家庭に見ていただいているということになります。ですが、実際にはそんなことはないでしょうから、お一人で1日に何度もアクセスをしてくださっている方がいらっしゃるのかもしれません。ありがとうございます。パソコンだけでなくスマートフォンでも見ることができますので、まだ見たことがないという方は、一度ご覧になってください。トップページにその日の給食とトピックス等を載せています。(給食の献立は毎日更新、トピックスは不定期更新です)

そんなとても便利なスマートフォンですが、急速に子どもたちにも普及しています。正しい使い方を身につけ便利に利用して欲しいと願っています。

つい先日の新聞にも千葉県内の小学生女子児童が広島県に住む会ったこともない男性に、裸の画像を送ってしまったというニュースが載っていました。便利と背中合わせに危険が潜んでいるということです。

2月8日に5年生児童を対象に実施しました「情報モラル学習」でも、千葉県警察の担当の方から、小学生が携帯電話やスマートフォンとうまくつきあうためには、次の三つが大切という話がありました。

 

  正しい知識を持つこと

  ルールやマナーを守ること

  フィルタリングをかけること

 

 うちの子に限ってではなく、まわりにいる大人の責任としてどうぞよろしくお願いいたします。

 

*インフルエンザの流行が衰えません。長期化の気配すらあります。学校でも油断することなくうがい・手洗いの励行をすすめています。ご家庭でもお願いいたします。

学力の基礎となるもの

校長 金子 博之

 

 2月4日は「立春」です。暖かくなるのかと期待したいところですが、実際は今が一番冷え込む寒い時期です。学校でも「インフルエンザA,B」が猛威を振るっており、先月末は学年・学級閉鎖が続きました。発熱やインフルエンザでの欠席者は減ってきましたが、まだまだ油断禁物です。うがい・手洗い・換気に引き続き気をつけていきたいと思います。

 

 さて、義務教育での学習が、その後の人生の基礎になると言われます。専門的なことは、高等学校や大学、更には実際に職業に就いてからとなるわけです。

 中でも小学校での学習は、何をするにしても基礎・基本となる大切なことばかりですから、できるだけ広く学び、さまざまな知識や技能、考え方を身につけて欲しいと願っています。

更に子どもたちにとっては、社会そのものである学校生活自体が大切な意味を持っています。集団生活の中で学ぶことがたくさんあるからです。

マナーやルールを守る

 学校の決まりを守る、友だちとの約束を守る、自分から先にあいさつをする、思いやりと協力の心をもつ

★学習習慣を身につける

 チャイム着席、忘れ物をしない、45分間席に座って学習に集中する

以上のことを身につけて、中学校という次のステップに進めれば、友人関係もうまくいくようになり、学習しやすく効果的に学ぶことができるようになります。

学力の基礎となるもの、それは、「規範意識」と「学習習慣」と言えそうです。

短い2月ですが、今月もどうぞよろしくお願いいたします。

 

自分を表現する力を身につけよう

                         金子 博之

 

 新年、あけましておめでとうございます。

本年も昨年同様、どうぞよろしくお願いいたします。

 平成もいよいよ今年と来年の途中までと言うことになりそうですが、みなさまにとりまして、本年が良い年となりますように。

 

 本校では、確かな学力、豊かな心、健やかな体の育成を学校経営の柱として取り組んできました。確かな学力の育成のために具体的には基礎的・基本的な学習の時間の徹底であったり、言語活動や共に学び合う活動の推進、朝の読書・昼のドリルタイムの実施など、これらの時間から「自ら学び、思考し、表現できる力」を身につけ、確かな学力の向上につなげていきたいと考え、実践してきました。3学期はそうした学習の総まとめの時期でもあります。

 「思考・判断」した力は、「表現」することによって初めて評価することが可能となります。ペーパーテストにその答えを書くという表現によって点数という評価がされるということもそうですし、45分の学習が終わった際に、学習の振り返りカードに感想を記入することによって、学習の理解度を評価するということもそうです。学習中に挙手をし、発表するという活動も自分の考えを表現するということの一つです。つまり、確かな学力の育成は表現力の育成と連動していて、言語活動の充実や言語力の育成を通して、「考え表現する力」を高めていくことが重要となってきます。

 始業式では、児童に「自分を表現する力を身につけよう」という話をしました。みんなの前で発表することでもいいですし、ノートに自分の意見を書く、班で話し合う時に自分の考えをしっかり発言する等々、こうしたコミュニケーション力が表現力につながっていくと考えています。児童には、具体的に話しながら自分の考えを表現することの大切さを話しました。

 

 3学期もよろしくお願いいたします。

あたたかい心の貯金

校長 金子 博之

 

高野山小学校の児童は、優しい子ばかりですが、今月は「ちくちく言葉」と「ふわふわ言葉」のお話をしたいと思います。

 「ちくちく言葉」は、傷つく、悲しい、いやな言葉です。逆に「ふわふわ言葉」は、うれしい、優しい言葉です。「ふわふわ言葉」には、子どもたちが互いにつながり、楽しく安心して学校生活が送れるよう、相手のことを思いやる「言葉」を大切にして欲しいという願いが込められています。

 人の心の中には生まれながらにして「あたたかい心の貯金」があると言われています。人からほめられたとき、話をしっかり聞いてもらったとき、「ありがとう」「いいよ」「いっしょにやろう」「がんばったね」「あなたのせいじゃないよ」と、思いやりが伝わる「ふわふわ言葉」を言われた時などにあたたかい心の貯金が貯まっていきます。あたたかい心の貯金とは、心の余裕です。心に余裕が生まれると、自然に家族や友だちに優しくなり、周りとのコミュニケーションが上手にとれるようになります。あたたかい心の貯金の残高が多ければ多いほど自分を大切だと思える自己肯定感、やる気、自信が増えてきます。

 反対にあたたかい心の貯金が貯まっていない子は、周囲に対して心がささくれ立ち、反抗的な態度をとったり、家族や友だちとうまく接することが難しくなってしまうことがあります。また、自分はだめな子だと自己評価を低くし、自信が持てなくなり、周囲とのコミュニケーションがうまくとれなくなってしまう場合も出てきます。

 子ども同士だけでなく、大人と子どもの関係も同じです。ほめれば貯金が増え、けなせば貯金が減っていきます。子ども一人一人の個性を受け止め、温かく見守り、プラスの声かけをしていくことは、私たち子どもの周りにいる大人の大切な役割の一つであり、常日頃から気をつけなければいけないと感じています。

 「ふわふわ言葉」があふれる学校・家庭でありたいものです。

今月もどうぞ、よろしくお願いいたします。

いじめはゆるさない


 10月27日の新聞で「千葉県内の小中高校・特別支援学校が2016年度に把握したいじめが3万件を超え、3年連続で全国最多となった」と報じていました。

 いじめは決して許されるものではありません。本校でも年に数回児童に「いじめアンケート」を実施し、日々の観察と共にその把握につとめています。今年度は1回目のアンケートを6月に実施しました。その結果を見ますと「あなたは今、いじめられていますか」という問いに対し、20人の児童が「はい」と答えています。内訳は低学年が15人、中学年が3人、高学年が2人となっています。直ちに事実確認を行い、重大事案に該当するものはないことを確認しました。いじめにはあたらないものもありましたが、指導が必要な件では該当児童並びに保護者にも事実を伝え、家庭の理解と協力を求めています。

 いじめはどこの学級でも起こりうると考えています。1学期の全校朝礼でも「けんかといじめの違い」について、児童に話しました。「けんか」は対等な関係であるのに対し、「いじめ」は上下の関係・強者と弱者の関係があるといった話をしました。児童は、いじめはいけないことだとわかっていますが、具体的にどういう行動がいじめにあたるのか、分かっていない場合があります。

 高野山小学校では「いじめ防止基本方針」に則り、いじめや人権侵害などについて次のように取り組んでいきます。

  児童に「いじめはしない、されたらすぐに先生やお父さんお母さんに相談する、している人を見たら先生やお父さんお母さんにすぐに知らせる。」

  教師は、友だち同士の接し方についての指導や分かる授業づくりを行う。

  学校は、児童・保護者・地域からの情報に即対応する。

学校は、いじめられている児童を学校組織として全教職員で守ります。何かありましたら、少しでも気になることがありましたら、連絡をお願いいたします。

(高野山小学校いじめ防止基本方針は、ホームページで公開しています)

 

11月の全校朝礼では、「何でもそうだんポスト」が校長室前に設置されているので、どんな些細なことでも相談して欲しいと話しました。

 

 今月も、どうぞよろしくお願いいたします。

いいことをする子がいっぱい

 

 あいさつは、人と人のかかわりを潤いのあるものにします。今月の全校朝礼では、「すてきなあいさつ」ができるように校長先生と三つの約束をして欲しいと話しました。ただ話しても子どもたちはすぐに忘れてしまいますので、記憶に残るようにと、日頃からすてきなあいさつを実践している、6年生の児童3人にも協力してもらいながら話しました。

 「6年1組の近藤さん、おはようございます。」「校長先生、おはようございます。」「近藤さんはにこにこ笑顔で校長先生にあいさつをしていました。」

すてきなあいさつの一つ目は・・・・・『にこにこ』です。

 「6年3組の木村さん、おはようございます。」「校長先生、おはようございます。」「木村さんはにこにこ笑顔はもちろんですが、校長先生の目を見て、しっかりあいさつしていました。」

すてきなあいさつの二つ目は・・・・・『目を見て』です。

 「次は6年2組の久保田さんにやってもらいましょう。」

「校長先生、おはようございます。」「久保田さん、おはようございます。」「久保田さんは、前の二人と違うところがありました。分かりますか?」

 「そうです、校長先生よりも先にあいさつしていましたね。」

すてきなあいさつの三つ目は・・・・・『先に』です。

『にこにこ』『目を見て』『先に』そんなすてきなあいさつのあふれる高野山小学校にしましょう。と話しました。

 高野山小学校には、あいさつだけではなくとってもすてきな行いをする子どもがいっぱいいます。

 落とした鉛筆が手元に戻ってきました。拾って届けてくれた子がいます。そして「ありがとう」とお礼を言った子がいます。

落ちていた靴を、名前を見てその子の靴箱に入れてくれた子がいます。

雨の中、傘を差し、赤ちゃんをだっこして、水筒を届けに学校までいこうとしていたおかあさんに、「ぼくが届けましょうか?」と声をかけ、水筒を預かってくれた子がいます。・・・

子どもたちがこのように育っているのは、保護者のみなさまや地域のみなさまの応援のおかげです。本当にありがとうございます。

今月もどうぞよろしくお願いいたします。

実り多い2学期に

 

 高野山小学校に子どもたちの元気な声と活気が戻ってきました。どの子の顔もやる気満々といった表情でとても頼もしい限りです。

 保護者のみなさまには、様々な場面でご支援・ご協力をいただきました。

 地区委員のみなさまにはパトロールをしていただきました。

 バレーボール部のみなさまには7月と8月の大会に参加をしていただき、大健闘をしていただきました。

更には、ボランティアとして教室のカーテンを洗濯していただいたり、校庭の花壇の水やりにもご協力をいただきました。本当にありがとうございました。

 学校ですが1学期末に転出があったり、夏休み中に転入があったりした関係で、9月1日現在児童数649名で2学期をスタートしました。42日間、家庭と自分自身のペースで過ごしてきましたので、学校の生活リズムに乗るまで少し時間がかかりそうです。子どもたち一人一人にきめ細かく関わることを基本に、2学期も教職員一同心と力を合わせてまいります。保護者のみなさま、地域のみなさまよろしくお願いいたします。

 さて、学校は先述の通り、保護者のみなさまや地域のみなさまのご協力をいただきながら、どの子も学習などに自信を持ち、友達と協調、協力していけるよう社会性や思いやり・親切といった心情の育成に努めております。子ども時代は、大人になるための単なる準備期間だけではありません。子どもは、今という瞬間を楽しく精一杯生き、生きがいを持ち、明日へよりよいものを求め、将来への夢を抱き、その実現に前向きに進む存在であると思います。子どもに、今日という楽しさや充実があってこそ、何ごとにも意欲的になるのではないでしょうか。家族の愛情と心のこもった食事、公平で温かい教職員の指導、思いやりのある友達の存在、それら全てを見守ってくださる地域の目、その全てが子どもにとっての成長の土台だと思っています。

 2学期もご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

すべては子どもたちのために

すべては子どもたちのために

校長 金子 博之

 少なくとも私が教師になった30数年前までは、学校は安全で安心できるところだと、教職員はもちろんのこと、保護者の方々も地域の方々も社会全体が信じて疑いませんでした。事実そのように安全でした。

 しかし残念なことに、日本社会の急激な規範意識の希薄化、日常生活のルールやモラルの欠如、知恵を絞って人をだましたりごまかしたりなど不正をなりわいとする人々の出現、子どもをターゲットにしてまさに食い物にする大人達の出現は、結果として子どもたちにとって危険な社会を生み出してしまいました。社会の浄化、大人のモラルの回復を叫ぶだけでは、子どもの安全は確保できません。日本人と日本に住む人の規範意識とモラルには、信頼するよりも、不信感を持って対処しなければならない事実が多すぎるように思われます。「知らない人と挨拶はしないようにしよう。」といった指導は、その典型です。

 社会がだめになった、日本人がだめになった、地域環境が悪化した、他を責めているだけでは子ども達の安全な生活は保障できません。

 学校・家庭・地域社会・警察などが連携し危機管理を徹底していくことが喫緊の課題です。その意味で、今回学校だよりと同時に発行された「地域安全懇談会通信」にある通り、高野山小学校PTAが中心となり、各種団体が一つにまとまっていくことの意義は、大変大きいと考えています。これをお読みになっていらっしゃる全ての人のお力をお貸しくださいますよう、改めてお願いいたします。ご理解とご協力をどうぞ、よろしくお願いいたします。

褒められた子 へこたれない子に

校長 金子 博之

 今から30年ほど前に書かれた「子どもが育つ魔法の言葉」(ドロシー・ロー・ノルト/ レイチャル・ハリス著)という本の中に「褒めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ」という項がありました。子どもは親の言葉に励まされ、自分は認められ愛されているのだと感じ、大人になり、様々な苦難にぶつかったときでも、強い心の支えとなるというものでした。この本は、刊行された当時ベストセラーになりましたし、今でも本屋さんに並んでいますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

 そのことを裏付けるような新聞記事が、つい先日5月4日付けの新聞に載っていましたので、ご紹介します。

 子どもの頃に周囲に褒められた経験が多い人ほど、大人になってから困難な状況に直面しても、「へこたれない」傾向にあることが「国立青少年教育振興機構」の調査でわかったというのです。記事では、更に「褒められた」経験が多い人ほど、「へこたれない力」が強く、同時に「厳しく叱られた」経験も多ければ、より、「へこたれない」傾向が見られたと続いています。

 記事は、私達、大人は子どもにきちんと向き合い、褒めるべきところは大いに褒め、悪いところはしっかり叱るという姿勢が重要であるとまとめています。

 さあ、今からでも遅くありません。さっそく目の前のお子様で実践あるのみですね。

 

 

ぶれることなく見守り活動をお願いします

 3月下旬に発生した松戸市の女子児童の痛ましい事件は、悲しさと悔しさと憤りの気持ちと共に、脳裏に焼き付いています。
 この原稿を書いている4月25日現在、逮捕された男は容疑者という扱いです。しかしながら、新聞記事やテレビのニュースを見ていると、個人的には限りなく犯人なのではないかと思っています。
 女子児童と面識があっただけでなく、学校の保護者会の会長だったということで驚きましたが、だからといって私たち大人が見守り活動を、やめようという話にはなりません。
 今回の事件の容疑者がただただ卑劣な人物であって、自主的に高野山の地域で見守り活動を行って下さっている、みなさまと同じくくりにしていいわけがないのです。どうぞ、ぶれることなく見守り活動を継続していただきたいと切に願っています。子どもたちを守るのは、学校・保護者・地域のみなさまが一体となった「チーム高野山」の力です。
 ちょうど今日4月25日の午前中、1年生を対象とした「誘拐防止教室」が我孫子市少年指導員のみなさんによって実施されました。
 担当の方からは、先月の学校便りでも載せた「い・か・の・お・す・し」のお話をしていただきました。

い か の お す し

いか・・・・・・知らない人にはついていかない
の・・・・・・・知らない人の車にのらない
お・・・・・・・危なくなったら大きな声で叫ぶ
す・・・・・・・人のいるところへすぐ逃げる
し・・・・・・・周りの大人にしらせる

 改めて、この「い・か・の・お・す・し」の意味の大切さを痛感しました。痛ましい事件が二度と起きませんように。

 今月もご支援・ご協力をどうぞ、よろしくお願いいたします。

平成29年度のスタートです

 今年度より高野山小学校でお世話になることになりました、金子 博之と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。
 高野山小学校の今年の桜は、とても優しく、始業式と入学式を満開の桜で祝ってくれました。
 新1年生113名を迎え、希望と期待の中で平成29年度の教育活動が元気よく始まりました。
 今年度も「なかよく(徳育)・進んで(知育)・元気よく(体育)」の合い言葉通りの子どもたちの育成にむかって、質の高い教育活動が行えるよう教職員一丸となって取り組んで参ります。
 4月6日の始業式の日の朝、東門の竹やぶ付近で登校指導をしていると、さわやかで元気なあいさつをする子どもたちと出会いました。その時、高野山小学校の素直で明るい子どもたちと、出会えたことを心からうれしく思いました。
 始業式の校長の話では、「一生懸命がかっこいい」一生懸命が人の心を感動させる。という話をしました。
 今年度も昨年同様、保護者のみなさま、地域のみなさまのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

時には立ち止まって

 今年度もいよいよ最後の一月となりました。一月と言っても6年生は後2週間あまりで卒業です。今,その6年生とは,毎日のように校長室で会食を行っています。この会食は,毎年行っていますが,今年は,じっくりと話ができるようにと,1回の人数を減らしました。そのせいか,おしゃべりもはずみ,笑いの絶えない会食となっています。思わぬ「恋バナ」や内緒の話が聞けるのも会食の醍醐味です。

 卒業式が近づいてきたので,そろそろ,「校長式辞」も考えなくてはいけません。6年生にとっては,一生に一度の大切な小学校の卒業式です。その中で話す式辞の内容は,毎年,時間をかけてじっくりと考えています。さて,今年はどんな内容にしようかと悩んでいる時,ふと,高野山小学校の「校章」が目に止まりました。校章には,6枚の葉が描かれています。その葉は,高野山小学校のシンボルである「ケヤキ」だということは予想できましたが,今まで,きちんと校章について調べてみたことがなかったので,改めて,調べてみましました。その結果,6枚の葉は確かにケヤキの葉でした。では,「なぜ6枚なのでしょうか」・・・「バランスや縁起がいいから」「1年生から6年生」・・・,6枚の意味もちゃんとあったのです。6枚のケヤキの葉には,「健康・英知・愛情・協力・根気・親和」と言う,6つの願いが込められて,昭和50年に開校と同時に作られたのです。その理由や内容については,卒業式の式辞の中で詳しくお話ししようと思っています。

 私達の身の回りには,意外に知られていない秘密がたくさんあります。毎日忙しくしていて,つい見逃してしまいがちです。時には立ち止まって,気になることを詳しく調べてみることも必要ではないでしょうか。その中には,きっと大切なことがあるかもしれませんね。

悔いのないように

 先日の「一日学習参観」の時には,急に「マスクの着用と消毒」をお願いしたのにも関わらず,多くの方にご協力をいただきました。お陰様で流行を最小限に抑えることができています。保護者の皆様のご理解とご協力に大変感謝いたします。

1月があっという間に過ぎ去り,今年度も残すところ2ヶ月となりました。「2月は逃げる」「3月は去る」と言われるように,この時期の時間の経過は,他の時期に比べてとても速く感じます。6年生は,卒業まで33日,その他の学年も修了式まで37日です。この1年間,悔いなく過ごせたでしょうか。残りが少ないからと言って,あきらめないで,最後の1日まで,できることに全力で取り組むことを期待しています。1日何かひとつでも達成すれば,

30以上の成果となります。1日10文字の漢字練習をすれば,300文字以上も書けるようになるのです。節分の日には「鬼は外,福は内」と言いながら豆まきをします。今までの「怠け心」を追い出し,「やる気」を体いっぱいにして,頑張って欲しいと思います。

また,今季は,インフルエンザが例年になく流行しています。休養と栄養を十分にとり,手洗いやうがいを念入りに行うことで予防にも努め,子ども達が残りの3学期を悔いなく過ごせるようにご支援ください。

立春とはいえ,まだまだ厳しい寒さが続きそうですが,校庭のウメやカワヅザクラが咲き始め,春はそこまでやってきています。西郷隆盛の漢詩の一節「雪に耐えて梅花麗し(梅の花は寒い冬を耐え忍ぶことで春に一番麗しく咲く)」のように,この時期,悔いのないように,しっかりと締めくくりを行わせ,次年度の更なる飛躍を目指して,梅や桜に負けない素敵な花を咲かせられるように指導していきますので,ご協力をよろしくお願いいたします。

新年を迎えて

  今年は,松の内を過ぎての新学期となりました。始業式では元気よく新年の挨拶をして,3学期がスタートしました。
 保護者や地域の皆様にも,新年のご挨拶を申し上げると共に,昨年に引き続き,よろしくお願いいたします。

 

 始業式の中で,子どもたちと2つの約束をしました。1つ目は「進んで元気な挨拶をしよう」です。高野山小学校の子どもたちは,本当に元気よく挨拶ができます。その良さをさらに伸ばし,伝統の1つにして欲しいと思います。挨拶は,1日を気持ちよく過ごすおまじないです。大人も子どもも,進んで元気よく挨拶のできる高野山小学校であることを期待しています。

 2つ目は「姿勢を良くしよう」です。「立っている時」「座っている時」どんな時であっても,お腹に少し力を入れて,背筋を伸ばして正しい姿勢を保つことを目指して欲しいと思います。特に,学習時,いすに姿勢良く座ることで,文字をきれいに書くことができたり,人の話を集中して聞くことができたりします。成長期の子どもたちにとって,正しい姿勢を保つことは大切なことです。もちろん大人にとっても,腰痛予防や体型保持には有効です。正しい姿勢を維持できない児童は体感が鍛えられておらず,精神的にも落ち着かない場合が多いと言われています。姿勢を正すことで,児童のよりよい発達を促すことを目指しますので,家庭でも気にかけていただけると,学校での指導がより有効に身につくと考えています。

 

 1年生から5年生は53日,6年生は49日。3学期を充実させることは,次年度や中学校での生活にとって重要です。精一杯の指導に勤めますので,ご協力をお願いいたします。

実りの秋にするために

 時候の挨拶として「実りの秋」という言葉をよく耳にします。言葉通り,これからの時期は米や果物,野菜など1年のうちで最も作物の収穫が多く,おいしい時を迎えます。また,今年も残すとこと2ヶ月となり,暦の上ではまとめの期間です。しかし,いくら「実りの秋」とはいえ,全てが突然,実を結ぶわけではなく,種を蒔き,大切に育てなければ,収穫は望めません。学校においても10月は,市内陸上大会をはじめとして,市内音楽発表会など,今までの活動の成果を発表する場がたくさんあります。子ども達は,それぞれの大会を目標に頑張ってきました。1学期とは見違えるような成長ぶりです。きっとその努力が実ることを期待しています。

 この夏は,リオのオリンピック・パラリンピックで多くの日本人選手が活躍し,メダルを手にしました。また,私が応援する「広島東洋カープ」も25年ぶりの優勝を手にしました。メダルや優勝は,誰もが目標としているはずです。しかし,それを手にすることができるのは,極限られた人達です。多くの人は,メダルや優勝を得ることはできませんが,それまでの努力は決して無駄なことではありません。だからと言って最初からあきらめないでほしいと思います。ゴールの一瞬,ボールを放す一瞬まで,気を抜かないことが大切です。「実る」のではなく「実らせる」と言う強い気持ちが必要なのです。

 スポーツや音楽に限らず,一人一人が目標を持って頑張っていることがあると思います。いつか絶対に「実らせる」という信念を持って,取り組んでほしいと思います。

「実る」のは,秋に限ったことではありません。5年後,10年後,いやもっと先のことかもしれません。いつかきっと「実る」ことを信じて,頑張ってほしいと思います。

オリンピックから学ぶこと

  長い夏休みが終わり,2学期が始まりました。台風10号の影響で,やむなく林間学校を延期せざるを得なかったことは残念でしたが,子ども達は,夏休み中に取り組んだ課題や作品を手に,元気な笑顔を見せてくれたことを心から嬉しく思いました。しかし,今回の台風接近では直撃を免れたので,関東地方はほとんど影響を受けませんでしたが,東北や北海道では,大きな被害が出て,自然災害の恐ろしさを実感しました。災害への対応や備えは,最悪の事態を考えて,安全を第一に取り組む必要性を改めて考えさせられました。

私は今年の夏,オリンピック中継に釘付けでした。選手の健闘とメダルの多さはもちろんのこと,バドミントンやカヌーなどいろいろな種目で史上初のメダル獲得は,スポーツの多様性や面白さを知るきっかけとなりました。また,シンクロや卓球,体操などの団体競技を見ていると,互いの力を融合して更なる力が発揮できることを教えてくれた気がします。

さらに,陸上男子リレーで見せたバトンワークは,天性の運動能力を超える練習と技の素晴らしさを私たちに伝えてくれたように思いました。子ども達も,この様子を見ていて多くの刺激を受けたのではないでしょうか。

4年後は,東京でオリンピックが開催されます。選手として出場することを目標とするだけでなく,今回のオリンピックから学んだことを今後の目標にして,取り組んでくれることを期待しています。