校長室から

校長室から

有意義な1日!次に繋がる2年生校外学習

 5日(木)、中止となった2年生林間学校の代替行事として、筑波山への登山と観光農園での果物(柿)狩りを実施しました。朝からよく晴れて穏やかな小春日和の1日で、校外学習には最高の天候となりました。
 朝、集会では実行委員長から、「コロナ禍によって何もできずに落ち込んでいた私たちに、このような機会をくださったすべての人に感謝し、1日を楽しく、率先垂範の目標を達成して次に繋がる校外学習にしましょう」という話があり、意欲満々で出発しました。
 感染拡大防止のため、バスは1クラスで2台ということで、1台当たりの生徒数は少なかったのですが、どのクラスもレク担当が頑張り、あっという間に筑波山の麓に到着。学級写真を撮って、御幸ヶ原コースの登山道に向かいました。林間で予定していた磐梯山ほどではないとはいえ、全員が弱音を吐くことなく、むしろ想定していた時間よりも早くゴールまでたどりついたのは立派です。それを褒め称えるかのように、晴天の御幸ヶ原から眺める関東平野は壮大で、遠くにスカイツリーも確認することができました。
 筑波山を後にし、午後は柿狩りです。「柿では子どもたちはあまり好んで食べないのではないか?」という我々の心配をよそに、市場に出回っている物より大きく、シャキシャキして甘い柿は子どもたちに大好評で、夢中で食べている姿が印象的でした。農園のご主人からも「とても素直でいい生徒さんですね」とお褒めの言葉をいただきました。
 こうして瞬く間に1日が過ぎていったわけですが、1度だけ実行委員や先生方から注意を受けることがありました。それは昼食後に買い物をし、全体が集合する時間が10分近くも遅れてしまったことです。買い物客が大勢で列に並んでいて…というのが大半の生徒だったようですが、買い物の時間にはかなりの余裕があったはずなので、自分がどう行動し何を優先して判断するのかというという考えが不足していたようです。通常ですと林間学校で同じように何らかの失敗をして、それを活かして3年生の修学旅行では…と系統的に生徒たちが集団として成長していくことを考えると、今回、この校外学習を実施できたことには大きな意味があったと改めて思った瞬間でした。ただ、2年生は宿泊が伴う行事を経験しないまま修学旅行に臨むことになりますので、やはり未知の場面でも主体的に考え、判断して行動できる人材を育てていかなくてはいけないということも強く感じた有意義な1日となりました。

※上の3枚以外の写真は「生徒活動の様子」のページにアップします。

大成功!全力競技と笑顔のスポーツフェスティバル

 23日(金)と26日(月)(23日に降雨のため中断してしまった競技のみ)、体育祭の代替行事としてスポーツフェスティバルと題した新しい行事を実施としました。感染症対策もあり、保護者・地域のみなさんには公開できなかったことをお詫び致します。
 ほとんどの学校は密を避けた無難な種目で短縮形の体育祭を実施したようですが、本校は3年生の気持ちを優先、彼らにアンケートをとり、代表者の考えを聞いたうえで体育祭を実施しないことを決定しました。コロナ禍で世の中に多くの制限がかけられている今、学校だけではなく世の中全体が前例踏襲というわけにはいかず、新しいものを考え、工夫し、実行していく力が求められる。来年度もどうなるかわからない今の状況で、新しいものを創造した意義はとても大きく、次年度にも必ず繫がっていくという話を開閉会式でしました。
 競技の方は、最初に学級対抗の長縄跳びを行いましたが、一週間前から各学級で必死に練習していたこともあり、大いに盛り上がりました。生徒たちの必死な表情、制限時間を1秒たりとも無駄にしない真剣さが印象的でした。続いてのシスター対抗選抜リレーは、走っている選手が懸命なのはもちろんですが、応援している生徒たちの熱狂もすごく、学級対抗や体育祭での紅白のように2色対抗もいいけれど、本校のようにすべての学年の学級数が同じならシスター対抗もOKだということがよくわかりました。その後、学年ごとに生徒たちが選択した球技で学級対抗の戦いを繰り広げていましたが、どの生徒も楽しそうに、降雨による水入りこそ残念でしたが、思い出に残る2日間を過ごせたように想います。
 次はいよいよ湖北中の売りでもある伝統の合唱コンクールです。これもコロナの影響ですべてが例年通りというわけにはいきませんが、スポーツフェスティバルでの元気と笑顔そのままに、むしろ例年よりも素晴らしい音楽会、発表会となるよう生徒たちを支援していきたいと想います。
 保護者・地域のみなさんにも生徒たちへの応援と励ましをよろしくお願い致します。

※上記以外のスポーツフェスティバルの様子(写真)は「生徒活動の様子」にアップします。

地域の農園にて!ひばり学級の貴重な体験

 9日(金)と16日(金)、ひばり学級の生徒たちと地域の「おはよう農園」を訪問し、様々なことを学ぶとともに体験をさせていただきました。「おはよう農園」の恒川様には、1学期にも休校明けにひばり学級の畑を手伝っていただき、野菜のことをいろいろと教えてもらっている生徒たちです。
 9日は雨の降る肌寒い日でしたが、農園の畑やビニールハウスを案内していただきながら、改めて育てている野菜の特徴や苦労、ご自身の思いなどを話されるとともに、生徒からの質問にも一つひとつ丁寧に答えてくださいました。帰る際には、収穫したばかりのベビーキャロットを大量にいただきました(ありがとうございました)。
 16日は幸運に雨こそ降らなかったものの、やや肌寒さを感じる中、「おはよう農園」が経営するスタートしたばかりの鶏舎に放し飼いのひよこを見に行きました。米や野菜作りは他の学校でも行っていますが、養鶏に関わる学習ができることはほとんどないので、本校でも初めての大変に貴重な体験になったと思います。生徒たちはひよこのかわいらしさに目を奪われながら、恒川様の苦労話や今後の見通し、ひよこの話に耳を傾けて聴き入っていました。
 このように貴重な体験を通して得る学びや体験は、必ずや生徒の成長のエネルギーとなっていきます。学校だけでは絶対に叶わない貴重な場と有意義な時間を提供してくださった地域の「おはよう農園」に感謝申し上げるとともに、このホームページをご覧のみなさんにも、地域の大切な宝である本校の生徒たちの育成に、さらなるご支援・ご協力を賜りますようお願いする次第です。

次代の湖北中を託す!リモート開催の生徒会立会演説会・選挙

 16日(金)、生徒会役員立会演説会・投票が行われました。いよいよ湖北中のリーダー学年が2年生へと引き継がれ、1年生がそれをサポートしていく新体制がスタートします。今回は、コロナウイルスの影響で体育館に全校生徒を一斉に集めることが叶わないため、初めてIパッド(ズーム)を使用して会議室から全学級にテレビ中継という手法を試行しました。
 生徒会の新総務には、意欲に満ちた9名の生徒が立候補しましたが、どの生徒も大変にすばらしい演説内容でした。中学校の立会演説会だと、ややもすれば立候補の意欲とやる気を前面に出しただけの話であったり、取りあえずは「こんな学校にしたい」という目標を言って終わることがほとんどです。しかし、本校の立候補者の演説は、一人ひとりがそれぞれの視点で学校を向上させていくためのビジョンをもち、そのために「こんなことに取り組んでいく」といった具体的な提言が為されていました。校長としても大いに感心しました。
 生徒の演説を聞き、湖北中学校のこれからを託す新生徒会総務中心に、全校一丸となって「学校力」向上と生徒個々の成長をめざし、「地域に愛され、地域に貢献できる学校」にしていきたいと改めて考えさせられた次第です。
 また、生徒会長と副会長については競争選挙となったため、2人の候補が落選してしまうことになりますが、当選者も含め、「学校をよくしたい」と立ち上がってくれた勇気ある行動を讃えるとともに、その意欲を学年で、学級で、委員会で、それぞれに発揮して頑張ることで学校はもちろん、さらなる個々の成長も期待できると思っています。
 投票については、我孫子市選挙管理委員会より国政や自治体の選挙で使用する記載台・投票箱をお借りして、選管理委員長が選挙の仕方や選挙の大切さを指導し、国政選挙さながらの緊張感をもって実施しました。新しく決定した生徒会総務については、26日(月)の任命式終了後、新委員会委員長とともに生徒会活動のページでお知らせします。

生徒会役員選挙に向けて!ひばり学級から応援の襷を寄贈

 秋、2学期は学校の屋台骨となるリーダー学年が3年生から2年生に引き継がれます。コロナ禍で多くの生徒会・学校行事が中止や延期に追い込まれた今年度も例外ではなく、今月、16日(金)には新しい生徒会役員を選出するための立会演説会と投票が予定されています。
 立会演説会については後日、報告させていただくとして、この後、役員立候補者が選挙運動に使用するための襷を、応援の気持ちを込めてひばり学級の生徒が製作、寄贈してくれました。昨年度まで、候補者は急ごしらえの紙の襷をかけて運動をしていましたが、途中で紙が破れたりくしゃくしゃになったりと見栄えもあまり良くなかったのが一掃されそうです。
 今年度の立候補者の顔ぶれを見ると、どの生徒も生徒会役員にふさわしいしっかりとした人物ですが、いくつかの役職で複数の立候補者による競争選挙になることが決まっています。立候補した生徒たちは、きっとひばり学級から寄贈された襷をかけ、堂々とした選挙運動、演説を繰り広げてくれることと期待しています。
 ひばり学級のみなさん、ありがとうございました。

地域の協力を得て!社会を学ぶ就職体験

 今、2年生の総合学習の時間に「就職体験学習」に取り組んでいます。この学習は「職場体験」ではなく、「就職体験」です。つまり、ほとんどの学校は生徒を機械的に振り分けた事業所で体験活動をさせるのに対し、本校では、まず各事業所に「こんな生徒に来てもらいたい」という求人票を作成していただき、それを校内に掲示。それを見て、生徒は自分が希望する事業所に就職体験するためのエントリーシートを作成。校内ハローワークで審査し、それに合格した生徒から就職面接を行い、それを通過して初めて自分の希望する事業所で就職体験できるという、まさに社会の仕組みを学び、就職が叶うまでの苦労をそのまま体験するという目的で実施している営みであり、これを通過して希望の体験場所で働く生徒たちは、間違いなく真剣で一生懸命に有意義な体験をすることができます。
 そして今回、その面接に実際の体験場所である農園の責任者の方や地域、学校評議員の方にお手伝いいただき、よりリアルに、生徒にとってもより緊張感をもった状況での就職面接を実施することができました。生徒たちは、面接中はもちろん、廊下で待機しているときから真っ直ぐに背筋を伸ばして椅子に座り、手も小刻みに震え、あらかじめ考えていた想定問答を一生懸命に頭の中で確認している様子が伺えました。学年職員からも「臨場感をもって良い経験をさせることができた」「今日だけでなくもっと多くの生徒に体験させたい」等々、感謝の声があがっていました。 
 この就職体験だけでなく、学校・家庭・地域総ぐるみで地域の宝である子どもたちを育てる「みんなで創る地域の学校」を掲げている本校です。今回、改めて子どもたちを育てるためには、学校だけでなく多くの大人が関わることの大切さ、効果を実感することができました。
 協力いただいた関係者のみなさんに深く感謝申し上げるとともに、これからも同様の取り組みを推進していく本校へのご協力を保護者・地域のみなさんに改めてお願いしていきたいと思います。よろしくお願いします。

疾走!葛南駅伝→女子チーム県大会出場

 10月の声を聞いたばかりの1日(木)、柏の葉公園で葛南駅伝大会が行われました。コロナ禍で例年とは違い駅伝の部は1チームに限っての出場、ロードレースの部は駅伝に出場しない3年生と控え選手のエントリーとなりました。
結果は男子チームが8位、女子チームは準優勝で女子は11月7日(土)に開催される県大会への出場権を勝ち取りました。ロードレースの部でも精一杯の走りを見せ4位入賞を果した選手もいます。私はコースの途中で生徒たちの応援をしていましたが、どの生徒も全力を尽くして必死の形相で目の前を駆け抜けていきました。
 チーム全体の団結で成し遂げた今回の結果と女子の県大会出場。今年度は残念ながら東葛駅伝大会が中止ということで、生徒たちのモチベーションに若干の心配がありましたが、それを吹き飛ばす見事な走りであったと思います。関係職員の間では、葛南の代表チームが常に県のトップを走っている、それに恥じないレベルの高い大会であったという話もあり、この県下屈指の激戦区での今回の成績は(選手たちは満足していない表情でしたが)本当に立派だったと思います。毎年行っていた夏の合宿もできなかった今年度、ここまでの練習メニューを考え、本番に向けて調整していくのは例年以上に大変だったと思います。
 1ヶ月後、女子チームが出場する県大会では、目標としている関東大会出場が果たせるよう、さらに応援していきたいと思います。勝負ですから勝つこともあれば負けることもあるかもしれません。でも、本気で努力した者にしか味わえない「目標を達成したときの喜び、達成できなかったときの涙」を駅伝部の生徒たちは味わうにふさわしい努力をここまでしてきました。そんな生徒たちのさらなる成長を信じて楽しみに大会当日を待ちたいと思います。
 保護者・地域のみなさまも応援、よろしくお願い致します。

※上記以外の葛南駅伝大会の様子(写真)は、「生徒活動の様子」にアップしています。 

生徒の生徒による生徒のための生徒総会

 9月25日(金)、午後から生徒総会が実施されました。コロナ禍のため、本来なら1学期早々に行うべき大切な生徒会行事、さらに感染拡大防止のために体育館で一堂に会することを避けて放送での実施となりました。というような状況であるとはいえ、生徒会役員の努力もあり、長時間にわたる会を生徒たちはよく集中し、活発な意見も飛び交った素晴らしい生徒総会でした。
 初めての放送による会ということで不安や心配も多々ありましたが、本部を放送室の隣にあるコンピューター室におき、各階・各学年との連絡にトランシーバーを使用するなど、よく考え、工夫された運営でした。そして、何よりも提案者の説明や質問に対する答弁を集中して聴いていた生徒全員の落ち着いた雰囲気がよかったです。特に、1年生は小学校では経験したことのない生徒主導の総会、先輩たちの見事な進行ぶりにとても驚いている様子でした。
 リンカーン大統領ではありませんが、まさに、「生徒の、生徒による、生徒のための総会」であったとお世辞抜きで褒められる大人顔負けの総会でした。総会の後半では活動方針や予算案の承認に続き、生徒からの議題として「気持ちのよい挨拶をするための活動」について3つの学級から提案され、1つは残念ながら否決、もう2つは可決をされました。時間さえ許せば、否決されてしまった提案も修正意見を加えながら再検討するとさらに深まった総会になったと思います。
 今日の総会の承認・決定事項の実現に向けて、生徒全員で一丸となった「チーム湖北中」がますます学校で、そして地域でも活躍し、生徒一人ひとりもさらに成長していくことを願っています。
 臨機応変の対応で会を成功に導いた生徒会役員、議長等を務めた関係生徒全員に感謝したいと思います。

進路実現に向けて!3年生補習に頑張る

 コロナ禍による授業進度の遅れを取り戻すために、本校では1学期中は40分の7時間授業を実施し、体育祭を始めとして中止が決定している行事の、本来であれば練習や準備の時間も授業に充てながら回復に努めています。ただ、一貫して強調しているのは、遅れを取り戻すことだけに意識が集中し、子ども不在の授業を創らないこと。教員が一方的に喋るだけで何の工夫もしなければ、瞬く間に教科書は進んでいくけれど、それによって子どもたちが「授業がつまらない」と思ってしまったら本末転倒。学ぶことが嫌いな子どもを育ててしまったら学校の存在価値はなくなり、将来にわたって学び続ける人材の育成は不可能です。
 ただ、そうは言っても、例年と比較すれば授業が相対的に早足で進んでいたのは事実で、その補充のために、以前ホームページでも紹介したような夏休みの学習会(補習)を実施してきました。そして2学期がスタートし、特に受験を控えて待ったなしの3年生を対象に週に2日、数学に重点をおいて放課後の学習会(補習)を実施しています。希望者は全員が参加できますが、数学に苦手意識が強い生徒などには教員からも声をかけて参加を促しており、数学の教員はもちろん、ボランティアで教えに来てくれている先生も子どもたちのために頑張ってくれています。まだ始まったばかりで参加者も多くはないようですので、この機会を積極的に利用して学力の向上に役立て、進路実現にも繋げてほしいと願っています。3年生の保護者のみなさんからも、お子さんの背中を押していただけると幸いです。よろしくお願い致します。
 また、生徒たちの授業支援のため、新たに学習サポーターとして、将来教職を志している以下の3名(学生)が、実質学校職員の役割を担い、授業のTTや補習における個別支援を行っていますので、ご承知おきください。
 津田 萌花(社会、特別支援・吹奏楽部)  金曜日勤務
 森  千夏(保健体育・陸上部)      火、木、金曜日勤務
 福田 開斗(数学・ソフトテニス部)    木曜日勤務

学校生活向上を願って!朝の挨拶運動

 今月、25日(金)に延期されていた生徒総会をようやく開催する運びとなり、今、生徒会役員を中心にその準備を着々と進めているところです。
 その議題の一つに「気持ちの良い挨拶をするために…」というのがあるのですが、それが議題にあがったきっかけの一つとして、7月から生徒会総務が主体的に取り組んだ正門での朝の挨拶運動があるようです。ご承知のように、現在、部活動の朝練習はできない状態が続いていますので、ほとんどの生徒は7時45分を過ぎる頃から正門を通過し始めます。その時間帯、暑い日も雨の日も活動を継続していく中で、自分から挨拶をしない、声が小さい、相手の目をしっかりと見ていないなどの課題に危機感をもったようです。
 私も正門に立って生徒を迎えると、ほとんどの生徒はしっかりと挨拶を返してくれると感じているのですが、生徒会のリーダーたちの方が、より厳しい目でさらなる学校の向上を考えているということも言えるかもしれません。いずれにせよ、挨拶運動は現在も継続中で、運動を展開しながら、挨拶の仕方について詳細なデータも集めています。
 来月には生徒会役員の改選が行われ、学校の屋台骨は3年生から2年生へと引き継がれます。特に3年生には、この生徒総会を最後の大仕事として大成功に終わらせ、結果、挨拶を筆頭に学校生活が向上した実感をもって下級生にバトンが渡されることを願っています。「ガンバレ!生徒会総務」