今日は、忘れ物についてのお話です。
教科書やノート、宿題などの提出物――。
学校に持って行くものって、たくさんありますね。
「学校が再開したら絶対に忘れ物をしないぞ!」。そう心に決めている人もいるのではないでしょうか。
でも、気合だけで解決することは、なかなか難しいものです。
6年生のみなさんは忘れ物をしないために、何か工夫をしていますか。
今日は忘れ物をしないための工夫をいくつか紹介します。
必要なものを忘れずに学校などに持って行くためには、次の三つの行動を順序よくこなす必要があります。
①持って行くものを忘れずに覚えている。
②持って行くものをすべてランドセルなどに入れる。
③遅刻しない時刻までにランドセルを持って家を出る。
こうした一続きの行動がスムーズにできると、忘れ物をしません。
かんたんなことのように思えますが、目的に向かってやるべきことの順番を組み立てる脳の働きは、とても高度です。
そのため、忘れ物も遅刻もせずに学校に出かけるというのは、子供にとって結構レベルが高い行動だと言えます。
とは言え、教科書などを忘れると、学習に影響が出てしまいます。
では、忘れないためにはどういう工夫をしたらよいでしょうか。
まず、持って行く物をメモに書き出すことをすすめます。
紙などに書くことで、頭の中が整理されます。
次に、持って行く物をランドセルなどに入れる時には、テレビやゲームなど気の散りやすいものを近くに置かないことが大切です。
ランドセルに入れることだけに集中し、一つずつ入れながら書き出したメモにチェックをつけます。
最後に、いそがしい朝の時間を少しでもうまく使えるように、むだな動きなどがないか見直してみましょう。
着ていく洋服やくつ下、ハンカチなどは、前日の夜に一まとめにしておくと、少ない動きで早く準備をすることができます。
朝、準備をするときには、「5分で着替えをすませる」などと決めておいて、決めた時間をタイマーでセットしておくのもおすすめです。
これらの行動ができるようになったら、1か月は続けてみましょう。
忘れ物をしてしまった時に、一番大切なのは、「次はどうしたら忘れずにすむかな」と考えることです。
忘れ物をした経験から、忘れ物をしないための手立てを身につけることで、将来忘れ物をしないようになります。
この休校期間中は、好きなことばかり行うのではなく、自分の苦手なことに挑戦して、力を伸ばしていくことができるといいですね。