校長先生から今日のお話

2025年6月の記事一覧

6月16日(月)私はリンゴの木を植える

明日地球が滅びるとも、今日私はリンゴの木を植える

 この言葉を見聞きしたことのある生徒もいるかもしれませんね…。この言葉は、ドイツで宗教改革を行ったマルチン・ルターの言葉です。まず、どんな意味が込められているのか各自で考えてみましょう…。

 リンゴの木は、種や苗を植えてから何年もたたなければ実がつきませんよね。もし、明日地球が滅びるとしたら、リンゴの木を植えたって意味ないじゃん…。たしかにそういう考えもありますよね。でも、ものごとに絶対というものはありません。希望を捨てず、今日、自分にできることを精一杯やって生きる、これこそが人間として生きることの意味だとルターは伝えたかったのではないでしょうか…。地球が滅びるというのは、あまりにも大袈裟なたとえですが、みなさんは毎日の学校生活家庭生活において、どういった心持ちで過ごしているのか振り返ってみましょう。近い将来や遠い自分の人生に対して、目標を持ち、努力をしていますか…。努力をせず、簡単に自分の限界を決めてあきらめている人はいませんか…。「期末テストに向けて」「部活動の大会に向けて」「高校入試に向けて」「将来なりたい職業に向けて」など夢や希望を抱き、努力することが大切なのです。今週は暑い日が続く予報が出ています。健康に気をつけて元気出して過ごしましょう!(校長)

 

 

6月13日(金)進路について学んでいこう④

進路について学んで行こう④

 生きるということは、刻一刻と流れ、先の見えない時のなかを、何らかの決断を繰り返しながら過ごすということです。例えば、最初の就職先に定年まで勤めるという人もいれば、方向転換をし、違う職業に就く人もいます。年老いた両親の面倒を見るために故郷に帰るという決断をする人もいます。要は「後悔しない人生を選べばいい」と最後には決断をするものです。さて、先を見るということは大切なことで、将来自分はどういうふうになりたいのか?というイメージを持っている人は、そのためには、今自分はどうしたらよいのかという判断がつきやすい。将来のイメージがないと、今すぐの損得で決断するから後で後悔をしやすいのです。将来のイメージがあると、今は損でも将来のためになるという判断がつくから、辛い努力や苦境に耐えることができるものなのです。簡単には絶望しないし、愚痴ることもない。今のことしか考えない者や、簡単に自分の限界を決め、苦労から逃げる者は「~はしたくない」、「~の方が楽だ」となりやすい。楽なこと、好きなことしかしない人は、自分が広がっていかない。後悔しないための決断には、心の支えがあると最高の助けとなります。それが家族だけではなく、先生、先輩、友達、後輩などに囲まれたら益々不安なしに全力を尽くせるよね。良い人間関係を作り保てる人になるための勉強を今学校で学んでいます。これからも教室に入ると「ほっとするクラス」をみんなで作っていきましょう。こんな力もよくいう「生きる力」の1つだと思います。   つづく

6月12日(木)進路について学んでいこう③

進路について学んでいこう③

 今日は大沼中を卒業後、人生の第一歩をどうするかについて話します。3年生はあと約10ヶ月で義務教育を終えて広い社会に出ることになります。広い社会の中に高校や大学があります。高校や大学は義務教育ではないので、やめたくなればいつでもやめられますし、出席日数やテストの点数が悪ければ進級や卒業ができません。ですから進学先を慎重に選ぶことが求められます。
 さて、人は人生のほとんどを職業人として生きることになります。大学院まで進んだとしてもわずか18年~20年間の学校生活であり、その後はずっと社会人なのです。今現在、将来の職業をきちんと考えている者は少ないですよね。「自分の長所や適性は何なのか?」「どんな仕事に就けばいいのか?」という漠然とした不安や悩みをこの時期は抱えるものです。一方、自分が将来何になるのか心が決まっている者は話がはやい!その職に就くための最も効率の良い最短距離をひたすらに進めばよい。なりたい職業に就くために大学を出る必要があるのなら進学率の高い高校へ進めばいいし、「日本一の料理人になりたい」のならば、調理師の専門学校や料理人の修業ができるところへ一直線だ。問題なのは自分の適性や将来が見えていない大多数の生徒たちです。自分が何者なのか…校長先生は中学時代には何も見えませんでした。でもね、青春時代とはそういうものなのです。自分を見つめる、でも自分はどの道を歩んで行ったらよいのか…分からない、見えない。その不安や悩みと戦い続けるのが青春時代なのです。結論なんてそう簡単には出ない。でも大切なことは自分を見つめることから逃げてはいけないということ。「自分探しのために高校へ行く」というのもいいだろう。でもね、高校に行っても、勉強や部活や友達と楽しく過ごすことで自分を見つめることを忘れてはいけない。悩み、もがき、転がり続けてようやく1つ何かをつかむことができるかもしれないのだから。卒業後の人生の第一歩をどうするのか?保護者や先生方は君たちの力になります。しかし、人生最後は自分で決断をするのです。 つづく

6月11日(水)進路について学んでいこう②

進路について学んでいこう②

 今日は絶対に忘れてはならないことを話します。

★一人ぼっちにならないことみんなで励まし合っていくこと
 人は苦しいとき、つい「自分だけが…」と思いがちですが、中学3年生はみんな同じように辛いのです。その苦しさを共有し、お互いに励まし合いながら乗り切ろう。苦しいときに芽生え育った友情はとても強く美しいものです。
★君は1人じゃない。応援してくれる人がいっぱいいる
 家族、先生方、その他の大人の人達、たくさんの人が君のために力になろうと思っています。君が内心「うるさいなぁ」と思うようなことをガンガン言うのもそのためなんだよ。気持ちを落ち着けて「ありがたいなぁ」と思えば、気持ちがスーッとして「がんばろう!」という気持ちが自然に生まれてくるはずです。
★最後にクラスのことも忘れないで
 良いクラス、良い仲間を作ることは結局、自分自身に返ってくることなのです。これまでスキー教室、修学旅行、体育祭、合唱祭など色々な行事がありました。一人一人が一生懸命取り組みました。それが集結してクラスの力になりましたね。クラスの力は一人一人の力を大きく羽ばたかせてくれるものです。今年は3年生として、クラスに限らず1、2年生のときの同級生や部活動の仲間など本当にたくさんの仲間が君の周りにはいるはずです。3年間の様々な活動を通してかけがえのない友情を育み、それが人生の財産であることを知るでしょう。そしてどんな時も君の味方になってくれる家族という存在の大きさも知ることになるでしょう。共に支え合い、喜び合える仲間づくりを残りの日々でしっかりやっていこう。 つづく

6月10日(火)進路について学んでいこう①

進路について学んで行こう ①

 いよいよ今日、梅雨入りの発表がありました。雨でじめじめとしたり、合間には晴れて暑くなる日があったりと不快指数の高い日が続きますね。そんな日々だからこそ仲間同士では、さわやかな笑顔で朝のあいさつをしよう。さて、3年生諸君にとっての夏、それは進路を考え、目標に向かって精一杯の努力をする夏となります。これまでは、小学校も中学校も義務教育ということで同じ地域の仲間と同じ学校で勉強や運動に励み、楽しい時間を過ごし、喜びや悲しみ、苦しみをも共にしてきました。そんな仲間とも中学校を卒業すると、それぞれ違う道を歩き始めるのです。その道の方向を決めるのが「進路」です。今日の東部地区学力テストは、君たちが進路を考える時に使う資料の1つとなるものです。
 これから君達は、卒業後の人生をどの方向に進むのかを本人、保護者、先生、まわりの大人達と考え、自己実現に向けて努力をしていかなければなりません。初めて経験する、人生の別れ道に差しかかっているのです。色々と不安なこと、苦しいこと、悩むことなどが自分に降りかかってくるときでもあります。君達の今までの人生の中で1番大変な時がこれから来るのです。でもだからこそ私は言いたい。苦しかったり、悩んだりするから人間として成長できるのです。苦しみや不安、悩みなどにつぶれてしまったり、逃げて楽な方に進んでしまったりしていては、自分の人生を切り拓くことにはなりません。挑戦し、壁にぶち当たりながらも必死で努力しなければなりません。傷ついたり、しんどかったりするだろうけど、へこたれないで乗り越えてほしいと校長先生は思っています。なにも成績が上がったり、希望する高校に合格することだけを言っているのではありません。それは単なる結果であって、大切なことは、苦しさに立ち向かい、それを乗り越えようとがんばること。その経験が人としての厚みや深みを増していくのです。これからの人生の中には、もっともっと大変なことはたくさんあります。その時、楽な方へ逃げてしまったり、つぶれてしまったりしないような、たくましく、しなやかで強い人間性をこの進路活動においても身に付けていくのです。 つづく

 

6月10日(火)自分

きたえるのも自分、なまけるのも自分
がんばるのも自分、いねむりしているのも自分
自分自分でなくなりはしない
終わったことは変えられない
他人を変えることも難しい
でも、これからのことや自分のことは
自分でがんばろうとすれば
今すぐ自分で変えられる
未来の扉のカギはみんな自分が握っている

 多くの部活動で学校総合体育大会が終わりました。昨日はなんだか気が抜けたような雰囲気が3年生のフロアに漂っていました。3年生にとって部活動の集大成の大会が終わったのですから、それも仕方のないことだな…と思いました。無理にがんばれとは言わないし、たまには少しゆっくり今後のことを考えてみることも大切です。でもね、校長先生のような年寄りとは違い、みなさんは弾けるような若さとエネルギーを持っている中学生です!なるべく早く次への志を立てて新たな一歩を踏み出そう!

6月9日(月)負ける練習

負ける練習

柔道の基本は受け身
受け身とは投げ飛ばされる練習
人前でたたきつけられる練習
人前でころぶ練習
人前で負ける練習です

つまり人前で失敗をしたり
恥をさらす練習です
自分のカッコの悪さを
多くの人前で
ぶざまにさらけ出す練習
それが受け身です

長い人生には
カッコ良く勝つことよりも
ぶざまに負けたり
だらしなく恥を
さらすことの方が
はるかに多いのです

そして
負け方や受け身の
本当に身についた人間が
苦しみに耐えて
他人の心の痛みを
心の底から理解できる
優しく暖かい、そして強い人間になれるんです

相田みつを(一部抜粋)

 カッコよく見られたい。カッコ悪いことはしたくない…。ちょうどみんなはそういう年頃ですよね。とってもよく分かります。でも、カッコ悪く投げ飛ばされることだってあるわけです。何をやってもね。柔道でいえば、その時に受け身ができないと大きなケガをしてしまいますよね。
 たまには派手に投げ飛ばされて負けたっていいんです。その事が必ず役に立つのだから。投げられまい、投げられまいとするよりも、投げられたときに受け身をとり、すぐに体勢を立て直す。そんな人になりたいですね。
 学校総合体育大会の地区予選の多くが終わりました。勝った部活、上位の大会に出場が決まった部活は、益々気を引きしめてがんばりなさい。一方、負けてしまった部活の生徒諸君、当然だがまだ人生の結果が出たわけじゃない。気持ちを鎮めてこれまでを振り返り、次への心の準備をしよう。決意をすることは大切なことだ。人の生き方を決めるのは魂だからだ。元気だしていきましょう!(校長)

6月6日(金)神様からのメッセージ

 学総集中日もいよいよ最終日ですね(陸上やバドミントンは別日)。さて、私は教員時代、陸上競技部の顧問をしていました。そこでよく当時の生徒たちに指導していたことは、「陸上の神様が君に教えようとしていたことは何だったんだろう…?」ということでした。陸上競技には相手はいません。誰にも邪魔されずに決められたレーンを走り、与えられた場で幅跳びや高跳びなどを試技する。これまでの自分と向き合い、自己新記録を目指す。そんな競技です。思うような結果が出なかったときは、陸上の神様はきっと、自分に人間として何かを伝え、教えてくれているのではないかと思うのです。さて生徒諸君、野球の神様、バスケットの神様、テニスの神様、…etc、それぞれの競技の神様は、君たちにどんなことを教えてくれましたか…。「よくがんばったね」「まだまだ取り組みが甘いぞ」「この経験をこれからの人生で生かしなさい」…。~の神様と表現しましたが、それは生徒諸君ののことなのです。どう受け止めるかは人それぞれです。
さぁ、今日一日を精一杯がんばろう!

6月4日(水)もっと熱くなれ!

 学校総合体育大会が始まりました。初日の昨日、市内の各会場を回りましたが、どの部にも感じたことを言いますと、沼中生諸君!君たちは、はっきり言ってお行儀良すぎます!スポーツの目的は勝つことではないけれど、目標は勝つことでしょ…。ならば、もっと声を出せ!もっとラケットやバットを魂込めて思い切り振れ!もっと強くボールを叩け!もっと走れ!男子バレー部のTシャツの背中にはこう書いてある!「勝ちたいならば声を出せ!」と。3年生、最後の大会だろ!もっと熱くなれ沼中生!見ていてたいそう歯がゆい。(校長)

6月2日(月)仲間との誓い

仲間との誓い

 いよいよ明日から学校総合体育大会が始まります。普段同じ教室で勉強し、同じ学年の仲間として過ごしているわけですが、選んだ部活動は人それぞれですね。明日からの大会では、競技は違ってもお互いに大沼中学校の仲間として全力を尽くしてがんばろう!仲間との誓いを胸に、力の限り精一杯のプレーをし、声を出し仲間を応援しよう!