校長先生から今日のお話

6月12日(木)進路について学んでいこう③

進路について学んでいこう③

 今日は大沼中を卒業後、人生の第一歩をどうするかについて話します。3年生はあと約10ヶ月で義務教育を終えて広い社会に出ることになります。広い社会の中に高校や大学があります。高校や大学は義務教育ではないので、やめたくなればいつでもやめられますし、出席日数やテストの点数が悪ければ進級や卒業ができません。ですから進学先を慎重に選ぶことが求められます。
 さて、人は人生のほとんどを職業人として生きることになります。大学院まで進んだとしてもわずか18年~20年間の学校生活であり、その後はずっと社会人なのです。今現在、将来の職業をきちんと考えている者は少ないですよね。「自分の長所や適性は何なのか?」「どんな仕事に就けばいいのか?」という漠然とした不安や悩みをこの時期は抱えるものです。一方、自分が将来何になるのか心が決まっている者は話がはやい!その職に就くための最も効率の良い最短距離をひたすらに進めばよい。なりたい職業に就くために大学を出る必要があるのなら進学率の高い高校へ進めばいいし、「日本一の料理人になりたい」のならば、調理師の専門学校や料理人の修業ができるところへ一直線だ。問題なのは自分の適性や将来が見えていない大多数の生徒たちです。自分が何者なのか…校長先生は中学時代には何も見えませんでした。でもね、青春時代とはそういうものなのです。自分を見つめる、でも自分はどの道を歩んで行ったらよいのか…分からない、見えない。その不安や悩みと戦い続けるのが青春時代なのです。結論なんてそう簡単には出ない。でも大切なことは自分を見つめることから逃げてはいけないということ。「自分探しのために高校へ行く」というのもいいだろう。でもね、高校に行っても、勉強や部活や友達と楽しく過ごすことで自分を見つめることを忘れてはいけない。悩み、もがき、転がり続けてようやく1つ何かをつかむことができるかもしれないのだから。卒業後の人生の第一歩をどうするのか?保護者や先生方は君たちの力になります。しかし、人生最後は自分で決断をするのです。 つづく