校内研修
11月10日(月)第3回校内授業研究会
第3回校内授業研究会(第1学年 国語科)
春日部市教育委員会、東部教育事務所教育支援担当・学力向上推進担当学校訪問
<指導者>
〇埼玉県教育局東部教育事務所教育支援担当社会教育主事
兼指導主事 小 川 良 平 様
〇春日部市教育委員会学校教育部指導課 指導担当指導主事 荒 木 康 佑 様
〇 〃 〃 〃 西 山 拓 様
<研究授業について>
〇 第1学年1組 国語科
単元名「めざせ!じどう車はかせ ~しん1ねんせいに じどう車ずかんを プレゼントしよう~」
教材名「じどうしゃ くらべ」
〇 指導の手立て
【手立て1】学習に必要感をもたせる課題設定
【手立て2】個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実
・穴埋め式と枠のみのワークシート
・学習形態の選択(先生と、友達と、一人で)
・3人組での話合い活動
【手立て3】視覚的に理解を深める工夫
<授業記録>
1.前時の学習を振り返り、本時の学習課題をつかむ。
【手立て1】学習に必要感をもたせる課題設定
2.はじご車の資料を読み、「しごと」と「つくり」について話し合う。(個人→3人組)
【手立て2】3人組での話合い活動
【手立て3】視覚的に理解を深める工夫
3.はしご車の「しごと」と「つくり」を確認する。(全体発表)
4.じどう車カードにまとめる。
【手立て2】3人組での話合い活動
5.本時のまとめをする。
6.本時の振り返りと次時の学習の確認をする。
<研究協議より>
<指導講評より>
<国語科全般について>
・正確に理解し、適切に表現する資質・能力の育成が重要
・指導事項(目標と内容)を、言語活動を通じて身に付けさせる
(現状と課題)指導事項が曖昧なこと、指導事項と言語活動が合ってないこと
・一人一人の児童をどう支援していくか
・児童は対話的な学びの実感が低い、いかに高めるか
<本時のよさについて>
・導入:学びの足跡(山登り掲示)、消防車での共通理解
・展開:「しごと」などのキーワードを見つけ出す
ワークシートを選択(教材を練って作成)
机間指導の充実
・まとめ:前向きな振り返り 例)「一人でできた」、「みんなと協力してできた」
課題に正対したまとめ
<よりよい授業を目指して>
・ワークシートを何気なく選択している?
→ 何にチャレンジするのか? 目的は? 前単元との連携なのか?
何を根拠に選択しているのか?
・「しごと」と「つくり」のつながりは分かっているのか?
・新1年生に図鑑を作る言語活動は魅力的である
→ 新1年生が読めるようにするには、どうするべきか?
・言語活動のデザイン、発表から対話へ
・振り返りの重要性
→ 対話をしての振り返り
10月27日(月) 埼玉県教育委員会研究指定事業 授業研究会
◆埼玉県教育委員会研究指定事業 授業研究会(第5学年 算数科)
<指導者>
〇埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 指導主事 古 畑 隆 憲 様
〇埼玉県教育局東部教育事務所 指導主事 會 田 浩 様
〇春日部市教育委員会学校教育部指導課 次長兼指導課長 鶴 見 和 弘 様
〇春日部市教育委員会学校教育部指導課 指導主事 荒 木 康 佑 様
<研究授業について>
〇 第5学年1・2組 算数 分数のたし算とひき算「分数のたし算、ひき算を広げよう」
〇 指導の手立て(特に、本時に関する手立て)
・2学級を3つの小集団にした少人数指導(教員4名による)
・【手立て1】見通し ①立式して計算できないことを取り上げての「対話」による見通し
②図を書くことでの「可視化」による見通し
・【手立て2】自力解決の学習形態 ①一人で考えた後、相手を選んで交流し、考える
②一人で考えた後、ペア、グループで考える
③教師と考える、ペア、グループで考える
・【手立て3】ICTの活用 ①問題・図の提示
②ドリルパークの活用
③ヒント提示
・【手立て4】ヒントカード ①必要に応じて
②計算方法、発表方法の補助資料
・【手立て5】まとめ ①個々が、自分の言葉で
②学級全体で確認して
③書き出しとキーワードを提示して
・【手立て6】適用問題 ①ドリルパークでの追加問題へ
②類似問題カードを渡し、自主学習での活用を促す
③本時の学びの意欲付け
<授業記録>
1.マス計算を解く。
2.問題を把握し、立式する。
【手立て1】見通し ①立式して計算できないことを取り上げての「対話」による見通し
②図を書くことでの「可視化」による見通し
3.学習課題をつかむ。
4.通分の仕方を考える。(※びゅんびゅんコースは、「7 全体交流」後に位置付ける。)
5.自力解決をする。
【手立て2】自力解決の学習形態 ①一人で考えた後、相手を選んで交流し、考える
②一人で考えた後、ペア、グループで考える
③教師と考える、ペア、グループで考える
【手立て4】ヒントカード ①必要に応じて、②計算方法、発表方法の補助資料
6.計算の仕方を発表する。
【手立て3】ICTの活用 ①問題・図の提示、②ドリルパークの活用、③ヒント提示
7.全体交流をする。
8.本時のまとめをする。
【手立て5】まとめ ①個々が、自分の言葉で、②学級全体で確認して
③書き出しとキーワードを提示して
9.適用問題に取り組む。
【手立て6】適用問題 ①ドリルパークでの追加問題へ
②類似問題カードを渡し、自主学習での活用を促す
③本時の学びの意欲付け
10.本時の振り返りと、次時の学習の確認をする。
<指導講評より>
◆埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 指導主事 古 畑 隆 憲 様 から
〇目的(資質・能力)を明確にした手立て ← どんな力をつけるために行うのか?
〇教材や学習活動の工夫として、コース別の学習指導が有効
〇児童の95%がコースを選択
〇1時間の授業において、本当に考えさせたいところに力を入れる
〇自主学習の頑張りを家庭に伝え、共有していく
〇総合的な学習の時間と関連を図り、自分で課題を見つけて自分で探究していくこと、各教科等で身に付けた力を生かすこと、知識を総合することへ
〇もっと頑張っていこうとする子供たちが、とても多くなってきている
◆埼玉県教育局東部教育事務所 指導主事 會 田 浩 様 から
(よいところ)
〇子供たちが、自らコースを選択する姿へ
〇主体的、対話的で深い学びの視点での手立ての構築
〇視覚的に工夫された実物提示、板書
〇解決方法を身に付けてから他の方法の選択へ
〇単元計画に、各時間の問題と課題の明確な位置付けされている
〇コースによる支援の方向性、小さな言葉がけが一人一人の自己肯定感を高めている
〇ゴールを目指した学びの連続性、教材研究から数学的な見方・考え方を働かせた学びが見える
(よりよい授業へ)
〇課題は、何が分からないのか明確にし、焦点化していくこと
→ 本時では、通分を取り上げるので、「通分するには、どうしたらよいか」、「数直線を使わずに通分するには、どうしたらよいか」などとしてはどうか。
〇課題は、子供から出させていくこと
→ 子供に書かせ、学級全体で話合い、学級の課題を決めていくことで、さらに主体的になる。
〇導入は、単なる羅列をすることで、大変めんどうであると考えさせ、数学的に解決していきたいと動機付けさせていく方向へ導く。
〇自力解決では、さらに試行錯誤させつつ、必要であれば友達、教師と対話し、学びを進められるようにしていく。
〇自力解決では、予め、ヒントカードをICTの中に入れて置き、子供に選択させていく。
〇発表や交流では、小グループ内で自分の考えを発表できるチャンスが多くてよい。
→ ①説明、②誤答を修正、③問題作成など、本質に迫る活動で、学びがさらに深まる
教師の切り替えしで、さらに学びが深まる
9月18日(木)第2回校内授業研究会
第2回校内授業研究会(特別支援学級 自立活動・国語科)
<指導者>
◆ 越谷市立平方小学校 校長 古 橋 立 哉 様
<研究授業について>
◆ 特別支援学級6組
自立活動「クエスチョンゲームをしよう」
~国語科の言語活動を通して~
◆ 指導の手立て 主体的・対話的で深い学びの充実のために
【手立て(1)】学習形態を工夫した協働的な学び
①3人グループ:3つの質問を考える話合い活動、グループ内で協力しつつ、考えを深める
②ペア学習:3人グループでの学びを生かす、自力で質問を考える活動、言葉のキャッチボール(対話)
【手立て(2)】集中を維持させるための工夫
①複数の異なる課題設定
②環境づくり(刺激の少ない座席配置)と場の設定(席を移動しての意見交換)
【手立て(3)】教科横断型の学びの充実
①これまでの学習で触れたり体験したりしたものとの関連付け
・生活単元学習での夏野菜や稲
・校外学習での生き物
・調理実習での食材 など
<授業記録>
1.はじめの挨拶をする。
2.前時の学習内容を知る。
3.動画「ことばをさがそう」を視聴する。
4.(クエスチョンゲーム前)今の自分の気持ちを天気に表し、その理由を発表する。
5.クエスチョンゲームをする。
(1)クエスチョンゲーム(1回目)
【手立て(1)】① 3人グループ
(2)クエスチョンゲーム(2回目)
【手立て(1)】② ペア学習
【手立て(2)】① 複数の異なる課題設定
② 環境づくりと場の設定
【手立て(3)】① 教科横断型の学びの充実
6.本時の振り返りをする。
7.終わりの挨拶をする。
<研究協議より>
<指導講評より>
<授業のよさ>
〇教室環境、余計なものがないすっきりとした環境、大画面がどの子供からも見やすい気遣い
〇「心の天気予報」は、記憶に刻まれる、客観視できる、気持ちの整理が上手になるきっかけ
〇教員の言葉遣いが、とても優しい、よいリズム、飽きさせない、余計な言葉がない、分かりやすい説明
〇程よく不規則な発言を受け流し、効果的に拾い上げ、絶対に否定しない姿勢
〇クエスチョンボックスは、ワクワク感があり、子供たちの学習意欲を喚起 など
<特別支援教育について>
〇児童数は減っているが、支援の必要な児童は増えている傾向
〇子供たちに接することで、肌感覚での指導力を身に付けることが大切
〇一人一人の教育的にニーズに、どのように支援していくかが求められる
〇水面上に表出している氷山には、水面下の大きな氷山が隠れており、そこまで理解していく
〇生徒指導提要に、教育相談の考え方が掲載
〇個にスポットを当てるのが、特別支援教育 → 千差万別にあえて踏み込んでいく
〇授業中だけでなく、休み時間、清掃の時間など、全てが自立活動である など
7月30日(水)授業づくり研修会(国語科・算数科)
授業づくり研修会(国語科・算数科)
<指導者>
〇埼玉大学教育学部附属小学校 教諭 波戸内 友 基 様 (国語科)
〇埼玉大学教育学部附属小学校 教諭 下 村 玲 史 様 (算数科)
<国語科について>
3つの俳句の中から、指導者の方と生成AIが詠んだものがどれなのか考えています。
「有名な詩人の詠んだ俳句に、自分たちの俳句を入れて、それでもバレないような俳句が詠めるかな」
ぜひ、やってみたいと主体的になる課題提示です。
続いて、「45分間の授業で一番大切にしたいこと」を考え、交流し合います。
同じような考えの者どうしで集まり、意見交換です。
そうすると、全体で大切にしたことがいくつかに絞られ、私たちの集団の考えが見えてきます。
45分間の授業で、これだけは大切にしていくんだということが明確になってきています。
<指導内容>
〇国語の学習を嫌いな児童の理由を把握することで、指導改善の方向性が見えてくること。
例)漢字が嫌いな児童が、かるた作り、問題の出し合い、神経衰弱で漢字を楽しそうに学ぶ姿
〇授業において、子供たちに任せて委ねていくものと、教員が大切に指導すべきことを明確にしていくことが重要であること。
〇子供たちが85%で解決できそうだなと感じる適度な課題提示が、主体的な学びを生むこと。
〇「夢中」になるのが「個別最適な学び」、「夢中」が繋がると「協働的な学び」
<算数科について>
現実の世界と、学問である数学の世界を、子供たちに考えさせていく授業づくりが大切です。
課題「何週間でノートを使い切れるか」という現実から、算数の問題を見出だしていきましょう!!
4年生の「面積」について、どのような教材で考えさせていくか協議しています。
春日部市内で使用している教科書だけではなく、各社の教科書を見ると、楽しく勉強になりますね。
課題「21cmの紙テープを2人で同じ長さに分けると、1人分は何cm?」
これも、子供たちの思考を促すとてもよい課題です。
<指導内容>
〇まずは、児童の実態を把握する児童理解をしっかりとすること。
〇授業者が授業のねらい(目標)を明確にして、どのような児童を育てていきたいのか思いをもち、授業づくり(教材化)に臨むこと。
〇現実の世界で問題に出合わせ、数学の世界で課題を解決し、概念形成、概念理解へとつなげること。
〇再度、現実の世界で考えさせていくことが大切。
7月29日(火)指導法改善に向けた「A・B」部会での研究
指導法改善に向けた「A・B」部会での研究
本校では、今年度から研修専門部の組織を改編し、以下のA・B部会の両方に全教員が所属しています。
本日は、第2学期以降の研究を深めていくため、各部会のリーダー教員を中心に協議を進めているところです。
1)A 部会:「主体的・対話的で深い学びの充実」
<主体的な学び 部会>
〇ミッション:児童の「主体的な学び」の実現に向けた授業改善
部会リーダーからの投げかけにより、目指す児童像を明確にし、具体的な手立てを考えていきます。
私たちの研修でも、対面とICT活用のベストミックスを図りつつ、研究を深化していきます。
主体的な学びのキーワードは、見通しと振り返りです。
この2つを教員・児童アンケートの結果から検証していきます。
<対話的で深い学び 部会>
〇ミッション:児童の「対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善
部会リーダーを中心に、第1学期の実践を基にした手立ての構築を進めています。
小グループで、まさに、対話的に指導法の改善の研究を深めていきます。
本校の研修教科である国語科、算数科だけではなく、全教科等の指導法の改善を話題にしています。
2)B 部会:「総合的な学習の時間(未来への挑戦)を核とした教科横断的、探究的な学習活動の充実」
<カリキュラム・マネジメント 部会>
〇ミッション:総合的な学習の時間「未来への挑戦」を核とした教科横断的な学びの実現
部会リーダーの資料提示により、部員一人一人が研究を推進していきます。
総合的な学習の時間と全教科等を行きつ、戻りつする教科横断的な学びを実現します。
絶えず議論を繰り返し、協働的に研究を深めていきます。
<環境・調査 部会>
〇ミッション:国や県の学力・学習状況調査の結果の十分な活用による手立ての構築
4月、国の学力調査を自校採点し、その結果分析から手立てを構築した部会です。
部会リーダーからの指示により、国や県の学力調査結果を分析し、手立てを再構築です。
さらに、「美しく潤いのある学び舎」構想の一環として、児童の学びに向かう力を育成する環境づくりを進めます。
この夏、本校職員は、子供たちの学力向上に資するため、「本気」で学んでいます。
牛島っ子の「本気」に負けないように、精一杯進めていきます。
このような職員の姿を見ていると、私もとってもやる気が出てきます!!
6月24日(火)第1回校内授業研究会
第1回校内授業研究会(第6学年 国語科)
<指導者>
◆ 埼玉大学教育学部附属小学校 教諭 波戸内 友 基 様 (国語科)
<研究授業について>
◆ 第6学年1組 国語「構成を考えて、提案する文書を書こう ~デジタル機器と私たち~」
◆ 指導の手立て 主体的・対話的で深い学びの充実のために
【手立て(1)】「個別最適な学び」実現のための課題設定と学習形態 【第1時】
①デジタル機器の使い方の振り返りから、取り上げたいテーマの設定
②学習形態の選択(個人で考える、小グループで考える)
③提案したいと考える環境(相手意識:同学年の友達、保護者)
【手立て(2)】「協働的な学び」実現のための見合い・話合いの工夫 【第④・5時】
①提案する文章の作成(個人で、小グループで)
②文章を作成する過程での見合い・話合いの設定
<グループでの話合いの視点>
・テーマに沿った話合いをしているか
・一人一人が意見を述べているか
・説得力があるか
③友達のアドバイスを基にした文章骨子の作成
【手立て(3)】次に生かすための評価の工夫 【第8時】
①お互いの文章への評価の記入とフィードバック
<授業記録>
1.進出漢字の練習と辞書引きをする。
2.前時の学習を振り返り、本時の学習課題をつかむ。
3.学習の仕方について確認する。
学習するスタイルとして、①先生と一緒に、②一人で挑戦、③友達と協力、を選択させる。
4.付箋に書き出した情報や考えを確認する。
5.教科書の書き方を確認し、構成や展開を個人で考える。
6.書き出したものを入れ替えながらグループで校正や展開について話し合う。①
【手立て(2)】グループ同士、個人同士で見合い、提案内容の構成や展開が考えられるようにする。
7.書き出したものを入れ替えながらグループで校正や展開について話し合う。②
【手立て(2)】グループ同士、個人同士で見合い、提案内容の構成や展開が考えられるようにする。
8.話合いと本時の振り返りをする。
9.次時の学習の確認をする。
<指導講評より>
<授業のよさ>
〇これまでの学びを生かし、文章の構成、展開を考えていきたいという問題意識の醸成
〇日常からの取組みである帯活動(漢字・辞書引き)に向かう子供たちの学びに向かう素敵な姿勢
〇主体的な学びを充実させる手立て
・子供たちの意見を取り入れた単元計画の作成
・学びの位置が分かる掲示、板書
〇付箋を活用した文書の構成の検討
・内容ごとに付箋の色を分けることでの明確化
・付箋を比較・分類しての検討
〇ペアグループどうしで、お互いに話合いの様子(協働の様子)を相互評価し合う活動の工夫
〇本単元での指導事項を十分に理解した上での児童への支援
<よりよい授業へ>
〇全員で教科書を確認 → 個々が必要なときに確認へ
〇考えが滞った児童への支援として、教科書を活用
〇個々の一番の主張を決めていく際、大きめの付箋などの活用もよいのではないか
〇文章を書くために
・構成:考えと事例、原因と結果、疑問と解決 など
・展開:序論・本論・結論 など
〇思考力・判断力・表現力の育成は、学びの成果物ではなく、プロセスを見取る
<次期学習指導要領の改訂に向けて>
〇教科横断的な学び
〇学んだことの応用 → 授業での学びを生活や社会の様々な場面へ
〇実社会とのつながり 国語の見方・考え方は、言葉にこだわることを大切に
〇適切な課題の探究
令和7年度 学校課題研修 年間計画・実施報告
<令和7年度 学校課題研修 研修計画・実施報告>
〇 令和7年度 研修主題
「主体的・対話的で深い学びを実現する児童の育成」
~ 一人一人の確かな学力の定着を目指す授業づくりをとおして ~
〇 埼玉県教育委員会研究指定、春日部市教育委員会研究委嘱
〇 年間計画・実施報告
4月 〇研究組織の再編成
・A部会:①主体的な学び部会、②対話的で深い学び部会
・B部会:③調査分析部会、④カリキュラム・マネジメント部会
〇「全国学力・学習状況調査」実施後の自校での採点、結果分析
〇結果分析を基に、本校の強みと課題を明らかにし、手立てを構築
5月 〇手立てを講じた指導改善、授業づくり
〇「主体的・対話的で深い学び」と「子供に委ねる」をキーワードにした校長講話 【5月12日(月)】
〇「若手教員による自己研鑽勉強会」開始 【5月22日(木)~】
6月 〇研究先進校(埼玉大学教育学部附属小学校)への視察(6名参加) 【6月7日(土)】
〇第1回 校内授業研究会の開催(高学年:第6学年「国語科」)
(指導者:埼玉大学教育学部附属小学校 波戸内 友 基 様) 【6月24日(火)】
〇年間を通した一人一授業(ブロック研修、部内授業 等)の開始
7月 〇A・B部会による研究推進【7月29日(火)】
〇校内研修会「授業づくり(国語科・算数科)」
(指導者:埼玉大学教育学部附属小学校 波戸内 友 基 様・下 村 玲 史 様)【7月30日(水)】
8月 〇国や県からの学力・学習状況調査の結果を活用し、全国や全県の学力の傾向、
本校の強みと課題、一人一人の児童の伸び等の把握などから、手立ての再構築へ
〇春日部市立東中学校区・豊野中学校区内「小・中学校合同研修会」の開催【8月22日(金)】
〇特別支援教育研修会の実施
(指導者:埼玉県立春日部特別支援学校)【8月22日(金)】
9月 〇第2回 校内授業研究会の開催(特別支援学級:生活単元・国語科)
(指導者:越谷市立平方小学校 古 橋 立 哉 様)【9月18日(木)】
10月 〇研究先進校(埼玉大学教育学部附属小学校)への視察(5名参加)【10月14日(火)・15日(水)】
〇埼玉県教育委員会研究指定校 授業研究会(高学年:第5学年「算数科」)【10月27日(月)】
〇研究先進校(春日部市立幸松小学校)への視察(7名参加)【10月28日(火)】
11月 〇第3回 校内授業研究会の開催(低学年:第1学年「国語科」)【11月10日(月)】
※第3回 校内授業研究会は、東部教育事務所・春日部市教育委員会の担当訪問を兼ねる
1月 〇埼玉県社会科教育研究会 東ブロック授業研究会(第4学年)【1月22日(木)】
2月 〇第4回 校内授業研究会の開催(中学年:第4学年「算数科」)
〇令和8年度に向けて
※年間を通して、幸松小学校等とは、校内授業研究会での実践交流を行う
2月21日(金)第4回校内授業研究会
第4回校内授業研究会(第1学年 算数科)
<指導者>
〇埼玉大学教育学部附属小学校 教諭 藤 田 明 人 様 (算数科)
<研究授業について>
〇 第1学年1組 算数「たしざんとひきざん」
〇 指導の手立て
視点1 主体的な学びの充実に向けて 【単元全体】
①算数コーナーの設置
②見通し 【特に本時】
・前時までとの違いを押さえること ・本時のゴールの明示
視点2 対話的で、深い学びの充実に向けて 【本時、単元全体】
③児童の言葉でのまとめ、視点を絞った振り返り
④図を書いて考えることの習慣化
⑤算数ブロックから図への抽象化と根拠をもった立式
⑥言葉の式からの立式
⑦学習形態の選択、ヒントカードなどによる学びの調整
視点3 発展的・補充的な学びの充実に向けて 【単元全体】
⑧学習理解をより確かなものにする指導の工夫
・練習問題、補充プリント ・AIドリルの活用
<授業記録>
1.前時までの学習を振り返り、本時の問題を知る。
【手立て②】前時までとの違いを押さえ、見通しをもって取り組めるように支援していく。
2.学習課題をつかむ。
3.課題を解決する見通しをもつ。
①ブロックを活用しての立式を考えるか、
②図を書いての立式を考えるか
さらに、③式を言葉で説明できるようにするか、見通しをもたせる。
学習するスタイルとして、①先生と一緒に、②一人で挑戦、③友達と協力、を選択させる。
4.ブロックや図を活用した活動を通して、立式する。(1人で、ペアで、先生と)
【手立て⑦】学習形態などを選択させ、自己の学びを調整できるように支援していく。
※赤ぼうし:ペアで学び合いたい児童 白ぼうし:自力で挑戦したい児童
5.ペアやグループ内で、立式やその根拠をブロックや図を使って説明したり、式から考えを読み取ったりする。
【手立て⑤】自分の考えを説明するか、友達の考えを説明するか選択できるように支援していく。
6.学級全体で立式について確認する。
【手立て⑥】児童の様々な考え(立式)を、言葉の式で表せるように支援していく。
7.ワークシートに本時のまとめを書く。
【手立て③】学習したことを基に、自分の考えを書けるように支援していく。
また、児童の言葉を引き出し、学級全体のまとめとする。
8.本時の振り返りをする。
<指導講評より>
(よりよい授業へ)
〇学習指導要領の次期改訂に向けた論点
・「学ぶ楽しさや意義等を実感させる」
〇子供に委ねる学習指導では、これまでに全て経験させた上で選択させていく
〇子供の素朴な考えを基にして、対話的で深い学びへ
・立式の根拠・理由を言葉で考えさせること → 図と式のリンクが大切
・「どうして、そのように考えるのか?」児童への問い直し
・子供の誤答を生かすこと
〇児童一人一人が、これまでの学びを振り返っている姿
・これまでの学びの足跡掲示物で
・自分のこれまでの学びの蓄積であるワークシート(ノート)で
〇対話的な学びには、目的意識が必要
・友達の考えを説明する意義を味わわせた上で、取組んでいくことが大切
〇適用問題、発展的な学習は、授業で学んだことを試してみる場
〇本時は、単元の第5時間目であり、既習を生かして図を見て説明すると「まとめ」を書くことができる
・課題「自分の考えを分かりやすく説明しよう。」
→ まとめ「図に書くと、自分の考えが説明できます。」
11月8日(金)第3回校内授業研究会
◆第3回校内授業研究会(第5学年 体育科)
<指導者>
〇埼玉大学教育学部附属小学校 教諭 首藤 祐太朗 様
<研究授業について>
〇 第5学年1組 体育
「パス!ラン!タッチダウン!全員主役のフラッグフットボール」
「上がる!回る!下りる!全員が自分のやりたい技ができるようになる鉄棒運動」
〇 指導の手立て
・児童と教師が一緒に作成する学習計画
・学習形態の工夫
【フラッグフットボール】 ①感覚づくりの運動
②スキルアップタイム
③メインゲーム
【鉄棒運動】 ①感覚づくりの運動
②挑戦して楽しむ
③できる技(できるようになった技)で楽しむ
・課題提示の仕方の工夫 ①学習の最初と最後に既習内容の確認
②児童が自分たちに必要な学習は何かを自身で確認
③学習する上で「必要感」が生じる課題・めあての提示
・全員が取り組みやすいルールの工夫
・チームづくり・グループづくり
①チームリーダーは全員の推薦で選出
②リーダーと教師が一緒になってチームづくり
③鉄棒運動のグループは同じ技に挑戦する人同士で構成
・教材・教具の工夫 ①学習掲示板・学習カード
②作戦カード
<授業記録>
【鉄棒運動】
1.めあてを確認し、鉄棒の感覚づくり。
2.等質グループで、もう少しでできそうな技へ挑戦する。
【フラッグフットボール】
3.本時のねらいを確認する。
4.メインゲームをする。
①ルールの確認
②審判の確認
③モデルゲーム
④ゲーム前作戦会議
⑤メインゲーム
5.本時の学習の振り返りを行い、次時の学習課題をつかむ。
<指導講評より>
〇埼玉大学教育学部附属小学校 教諭 首藤 祐太朗 様 から
≪本時の授業に対する参会者の質問への回答を通じて≫
・体力向上のために必要なことは?
⇒授業の充実
気力の向上は体力の向上
・授業の組み合わせについて
⇒器械運動とボール運動は時間配分的に難しい
・鉄棒のグルーピングについて
⇒担任の補助がよかった。
信頼関係が不可欠(児童の了解を得ながら行う)
男女のグルーピングだと、補助がしづらい可能性もあるので、配慮は必要。
・運動が苦手な児童へのアプローチは?
⇒技能の低い児童の頑張りで勝敗が変わってくる。
その子のプレーにどれだけの価値を与えられるかが大切。
・逆さ感覚を身につけさせるには?
⇒器械運動は感覚を養うことが大切。
布団干しなどをやることの価値を児童に伝えていく。「こういう感覚を身につけましょう」
・フラッグフットボールの競技特性は?
⇒学ばせたいことが明確である。
戦術学習であり、思考・判断・表現を見ることができる。
自分たちで考えたことが表現できるか。
・長いパスや短いパスを織り交ぜさせて攻撃するには?
⇒人数の選択が重要
できる限りチームに協力できたという感触を与えたい。
始めは3人、慣れてきたら5人へ。
人口密度によって空間を生み出す動きや作戦が変わってくる。
・試合中にもめ事が起きた場合の対処は?
⇒もめる経験は大切。
『学びに向かう人間性』が具体的なのは体育だけ。
「どこでもめたんですか?」と教師がみんなに問う。
そこで、児童の課題を見つける力や折り合いをつける力を育てる。
規則を工夫(ルールの調整)し、納得感をもたせて次につなげていく。
10月29日(火)埼玉県教育委員会研究指定 授業研究会
◆埼玉県教育委員会研究指定 授業研究会(第4学年 算数科)
<指導者>
〇埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 教育指導幹 斎 藤 直 美 様
〇埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 指導主事 古 畑 隆 憲 様
〇埼玉県教育局東部教育事務所 指導主事 竹 内 桂 太 様
〇春日部市教育委員会学校教育部指導課 次長兼指導課長 佐 山 宏 樹 様
〇春日部市教育委員会学校教育部指導課 指導主事 西 山 拓 様
〇春日部市教育委員会学校教育部指導課 指導主事 齋 藤 一 輝 様
<研究授業について>
〇 第4学年1・2組 算数科 計算のきまり「計算のやくそくを調べよう」
〇 指導の手立て
・2学級を3つの小集団にした少人数指導(教員4名による)
・自力解決の学習形態 ①一人で考え、相手を選んでの交流
②一人で考え、ペア、グループ、全体への練り上げへ
③教師と、ペアと、グループで
・ICTの活用 ①問題・図の提示
②グループや全体での交流、ドリルパークの活用
③ヒント提示
・ヒントカード ①図のヒントカード
②式(言葉)のヒントカード
・まとめ ①自分の言葉でまとめさせる
②視点を示し、全体でまとめさせる
③穴埋め形式を示し、まとめさせる
・適用問題 ①教科書の問題に取り組み、ドリルパークの問題へ
②本時で扱った問題を、異なる方法で
③教師と問題に取り組む
<授業記録>
1.マス計算を解く。
2.例題を基に、考え方の方向性を確認する。
3.学習問題を知る。
4.学習課題をつかみ、見通しをもつ。
5.学習形態を選択し、自力解決をする。
グループ内で考えを発表し合う。(けやきコース)
6.学級全体で考えを発表し合う。
7.本時のまとめをする。
8.適用問題に取り組む。
9.本時の学習を振り返り、次時の学習に見通しをもつ。
<指導講評より>
〇埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 教育指導幹 斎 藤 直 美 様 から
(よいところ)
・子供たちを「本気」で学ばせている姿
・学習面における子供たちの実態をよくつかんでいる授業づくり
・子供が主語となる授業(何を学んだか、主体的な学び)
(よりよい授業へ)
・説明するときに、質疑応答のある授業へ
・他人の考えを説明できるように
・子供どうしの対話の活性化を
〇埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 指導主事 古 畑 隆 憲 様 から
(よいところ)
・学力調査の活用 → 第4~6学年の傾向から、全学年での授業づくりへ
・学習方略・非認知能力を重視する指導、見通しをもたせる指導、ほめて伸ばす指導
・主体的・対話的で深い学びの充実の視点からの授業改善
・子供の実態に応じた手立て
①自分の考えをオクリンク活用で説明、②ワークシート、③具体物(ヒントカード)
(よりよい授業へ)
・一人で、ペアで、教師と考える → 学校全体でしっかりとした取り組みへ
・コース別の基準の明確化 → 挑戦する楽しさを味わわせる
・見方・考え方を働かせて学ばせる
・学んだことを、次へ生かす、日常へ生かす
・本時では、子供のどこを伸ばすか(目標設定)
〇埼玉県教育局東部教育事務所 指導主事 竹 内 桂 太 様 から
(よいところ)
・教師4人がスクラムを組んでの授業づくり
・子供が思考を繋げていく姿
・既習事項を十分に生かした授業
(よりよい授業へ)
・学習課題に関して、学習のゴールをどこに置くか(目標設定)
・発問に対する児童の反応の何を取り上げていくか
・図から式、式から図の双方向で考えさせる