第1回校内授業研究会(第6学年 国語科)
<指導者>
◆ 埼玉大学教育学部附属小学校 教諭 波戸内 友 基 様 (国語科)
<研究授業について>
◆ 第6学年1組 国語「構成を考えて、提案する文書を書こう ~デジタル機器と私たち~」
◆ 指導の手立て 主体的・対話的で深い学びの充実のために
【手立て(1)】「個別最適な学び」実現のための課題設定と学習形態 【第1時】
①デジタル機器の使い方の振り返りから、取り上げたいテーマの設定
②学習形態の選択(個人で考える、小グループで考える)
③提案したいと考える環境(相手意識:同学年の友達、保護者)
【手立て(2)】「協働的な学び」実現のための見合い・話合いの工夫 【第④・5時】
①提案する文章の作成(個人で、小グループで)
②文章を作成する過程での見合い・話合いの設定
<グループでの話合いの視点>
・テーマに沿った話合いをしているか
・一人一人が意見を述べているか
・説得力があるか
③友達のアドバイスを基にした文章骨子の作成
【手立て(3)】次に生かすための評価の工夫 【第8時】
①お互いの文章への評価の記入とフィードバック
<授業記録>
1.進出漢字の練習と辞書引きをする。
2.前時の学習を振り返り、本時の学習課題をつかむ。
3.学習の仕方について確認する。
学習するスタイルとして、①先生と一緒に、②一人で挑戦、③友達と協力、を選択させる。
4.付箋に書き出した情報や考えを確認する。
5.教科書の書き方を確認し、構成や展開を個人で考える。
6.書き出したものを入れ替えながらグループで校正や展開について話し合う。①
【手立て(2)】グループ同士、個人同士で見合い、提案内容の構成や展開が考えられるようにする。
7.書き出したものを入れ替えながらグループで校正や展開について話し合う。②
【手立て(2)】グループ同士、個人同士で見合い、提案内容の構成や展開が考えられるようにする。
8.話合いと本時の振り返りをする。
9.次時の学習の確認をする。
<指導講評より>
<授業のよさ>
〇これまでの学びを生かし、文章の構成、展開を考えていきたいという問題意識の醸成
〇日常からの取組みである帯活動(漢字・辞書引き)に向かう子供たちの学びに向かう素敵な姿勢
〇主体的な学びを充実させる手立て
・子供たちの意見を取り入れた単元計画の作成
・学びの位置が分かる掲示、板書
〇付箋を活用した文書の構成の検討
・内容ごとに付箋の色を分けることでの明確化
・付箋を比較・分類しての検討
〇ペアグループどうしで、お互いに話合いの様子(協働の様子)を相互評価し合う活動の工夫
〇本単元での指導事項を十分に理解した上での児童への支援
<よりよい授業へ>
〇全員で教科書を確認 → 個々が必要なときに確認へ
〇考えが滞った児童への支援として、教科書を活用
〇個々の一番の主張を決めていく際、大きめの付箋などの活用もよいのではないか
〇文章を書くために
・構成:考えと事例、原因と結果、疑問と解決 など
・展開:序論・本論・結論 など
〇思考力・判断力・表現力の育成は、学びの成果物ではなく、プロセスを見取る
<次期学習指導要領の改訂に向けて>
〇教科横断的な学び
〇学んだことの応用 → 授業での学びを生活や社会の様々な場面へ
〇実社会とのつながり 国語の見方・考え方は、言葉にこだわることを大切に
〇適切な課題の探究