第4回校内授業研究会
<指導者>
〇埼玉大学教育学部附属小学校 教諭 藤 田 明 人 様 (算数科)
<研究授業について>
〇 第1学年1組 算数「たしざんとひきざん」
〇 指導の手立て
視点1 主体的な学びの充実に向けて 【単元全体】
①算数コーナーの設置
②見通し 【特に本時】
・前時までとの違いを押さえること ・本時のゴールの明示
視点2 対話的で、深い学びの充実に向けて 【本時、単元全体】
③児童の言葉でのまとめ、視点を絞った振り返り
④図を書いて考えることの習慣化
⑤算数ブロックから図への抽象化と根拠をもった立式
⑥言葉の式からの立式
⑦学習形態の選択、ヒントカードなどによる学びの調整
視点3 発展的・補充的な学びの充実に向けて 【単元全体】
⑧学習理解をより確かなものにする指導の工夫
・練習問題、補充プリント ・AIドリルの活用
<授業記録>
1.前時までの学習を振り返り、本時の問題を知る。
【手立て②】前時までとの違いを押さえ、見通しをもって取り組めるように支援していく。
2.学習課題をつかむ。
3.課題を解決する見通しをもつ。
①ブロックを活用しての立式を考えるか、
②図を書いての立式を考えるか
さらに、③式を言葉で説明できるようにするか、見通しをもたせる。
学習するスタイルとして、①先生と一緒に、②一人で挑戦、③友達と協力、を選択させる。
4.ブロックや図を活用した活動を通して、立式する。(1人で、ペアで、先生と)
【手立て⑦】学習形態などを選択させ、自己の学びを調整できるように支援していく。
※赤ぼうし:ペアで学び合いたい児童 白ぼうし:自力で挑戦したい児童
5.ペアやグループ内で、立式やその根拠をブロックや図を使って説明したり、式から考えを読み取ったりする。
【手立て⑤】自分の考えを説明するか、友達の考えを説明するか選択できるように支援していく。
6.学級全体で立式について確認する。
【手立て⑥】児童の様々な考え(立式)を、言葉の式で表せるように支援していく。
7.ワークシートに本時のまとめを書く。
【手立て③】学習したことを基に、自分の考えを書けるように支援していく。
また、児童の言葉を引き出し、学級全体のまとめとする。
8.本時の振り返りをする。
<指導講評より>
(よりよい授業へ)
〇学習指導要領の次期改訂に向けた論点
・「学ぶ楽しさや意義等を実感させる」
〇子供に委ねる学習指導では、これまでに全て経験させた上で選択させていく
〇子供の素朴な考えを基にして、対話的で深い学びへ
・立式の根拠・理由を言葉で考えさせること → 図と式のリンクが大切
・「どうして、そのように考えるのか?」児童への問い直し
・子供の誤答を生かすこと
〇児童一人一人が、これまでの学びを振り返っている姿
・これまでの学びの足跡掲示物で
・自分のこれまでの学びの蓄積であるワークシート(ノート)で
〇対話的な学びには、目的意識が必要
・友達の考えを説明する意義を味わわせた上で、取組んでいくことが大切
〇適用問題、発展的な学習は、授業で学んだことを試してみる場
〇本時は、単元の第5時間目であり、既習を生かして図を見て説明すると「まとめ」を書くことができる
・課題「自分の考えを分かりやすく説明しよう。」
→ まとめ「図に書くと、自分の考えが説明できます。」