校内研修

1. 10月27日(月) 埼玉県教育委員会研究指定事業 授業研究会

投稿日時: 10/25 牛島小学校管理者

◆埼玉県教育委員会研究指定事業 授業研究会(第5学年 算数科)

 

<指導者>

 〇埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 指導主事  古 畑 隆 憲 様

 〇埼玉県教育局東部教育事務所       指導主事  會 田   浩 様

 〇春日部市教育委員会学校教育部指導課 次長兼指導課長 鶴 見 和 弘 様

 〇春日部市教育委員会学校教育部指導課   指導主事  荒 木 康 佑 様

 

<研究授業について>

 〇 第5学年1・2組 算数 分数のたし算とひき算「分数のたし算、ひき算を広げよう」

 〇 指導の手立て(特に、本時に関する手立て)

  ・2学級を3つの小集団にした少人数指導(教員4名による)

  ・【手立て1】見通し ①立式して計算できないことを取り上げての「対話」による見通し

              ②図を書くことでの「可視化」による見通し

  ・【手立て2】自力解決の学習形態 ①一人で考えた後、相手を選んで交流し、考える

                                                                   ②一人で考えた後、ペア、グループで考える

                              ③教師と考える、ペア、グループで考える

  ・【手立て3】ICTの活用 ①問題・図の提示

                 ②ドリルパークの活用

                           ③ヒント提示

  ・【手立て4】ヒントカード ①必要に応じて

                           ②計算方法、発表方法の補助資料

  ・【手立て5】まとめ ①個々が、自分の言葉で

              ②学級全体で確認して

              ③書き出しとキーワードを提示して

  ・【手立て6】適用問題 ①ドリルパークでの追加問題へ

               ②類似問題カードを渡し、自主学習での活用を促す

                    ③本時の学びの意欲付け

 

<授業記録>

1.マス計算を解く。

2.問題を把握し、立式する。

【手立て1】見通し ①立式して計算できないことを取り上げての「対話」による見通し

          ②図を書くことでの「可視化」による見通し

3.学習課題をつかむ。

4.通分の仕方を考える。(※びゅんびゅんコースは、「7 全体交流」後に位置付ける。)

5.自力解決をする。

【手立て2】自力解決の学習形態 ①一人で考えた後、相手を選んで交流し、考える

                ②一人で考えた後、ペア、グループで考える

                     ③教師と考える、ペア、グループで考える

【手立て4】ヒントカード ①必要に応じて、②計算方法、発表方法の補助資料

 

6.計算の仕方を発表する。 

【手立て3】ICTの活用 ①問題・図の提示、②ドリルパークの活用、③ヒント提示

7.全体交流をする。

8.本時のまとめをする。 

【手立て5】まとめ ①個々が、自分の言葉で、②学級全体で確認して

          ③書き出しとキーワードを提示して

 

9.適用問題に取り組む。 

【手立て6】適用問題 ①ドリルパークでの追加問題へ

           ②類似問題カードを渡し、自主学習での活用を促す

           ③本時の学びの意欲付け

 

10.本時の振り返りと、次時の学習の確認をする。

 

 

<指導講評より>

 埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 指導主事  古 畑 隆 憲 様 から

 〇目的(資質・能力)を明確にした手立て ← どんな力をつけるために行うのか?

 〇教材や学習活動の工夫として、コース別の学習指導が有効

 〇児童の95%がコースを選択

 〇1時間の授業において、本当に考えさせたいところに力を入れる

 〇自主学習の頑張りを家庭に伝え、共有していく

 〇総合的な学習の時間と関連を図り、自分で課題を見つけて自分で探究していくこと、各教科等で身に付けた力を生かすこと、知識を総合することへ

 〇もっと頑張っていこうとする子供たちが、とても多くなってきている

 

 ◆埼玉県教育局東部教育事務所 指導主事  會 田   浩 様 から

(よいところ)

 〇子供たちが、自らコースを選択する姿へ

 〇主体的、対話的で深い学びの視点での手立ての構築

 〇視覚的に工夫された実物提示、板書

 〇解決方法を身に付けてから他の方法の選択へ

 〇単元計画に、各時間の問題と課題の明確な位置付けされている

 〇コースによる支援の方向性、小さな言葉がけが一人一人の自己肯定感を高めている

 〇ゴールを目指した学びの連続性、教材研究から数学的な見方・考え方を働かせた学びが見える

 

(よりよい授業へ)

 〇課題は、何が分からないのか明確にし、焦点化していくこと

  → 本時では、通分を取り上げるので、「通分するには、どうしたらよいか」、「数直線を使わずに通分するには、どうしたらよいか」などとしてはどうか。

 〇課題は、子供から出させていくこと

  → 子供に書かせ、学級全体で話合い、学級の課題を決めていくことで、さらに主体的になる。

 〇導入は、単なる羅列をすることで、大変めんどうであると考えさせ、数学的に解決していきたいと動機付けさせていく方向へ導く。

 〇自力解決では、さらに試行錯誤させつつ、必要であれば友達、教師と対話し、学びを進められるようにしていく。

 〇自力解決では、予め、ヒントカードをICTの中に入れて置き、子供に選択させていく。

 〇発表や交流では、小グループ内で自分の考えを発表できるチャンスが多くてよい。

  → ①説明、②誤答を修正、③問題作成など、本質に迫る活動で、学びがさらに深まる

    教師の切り替えしで、さらに学びが深まる