校内研修
令和6年度 研修計画(年度当初)
<学校課題研修>
〇 令和6年度 研修主題
「主体的・対話的で深い学びを実現する児童の育成」
~ 一人一人の確かな学力の定着を目指す授業づくりをとおして ~
〇 埼玉県教育委員会研究指定、春日部市教育委員会研究委嘱
〇 年間研修計画
4月 ・「全国学力・学習状況調査」実施後の自校での採点、結果分析
・結果分析を基に、本校の強みと課題を明らかにし、手立てを構築
5月~ ・手立てを講じた指導改善、授業づくり
8月 ・国や県からの学力・学習状況調査の結果を活用し、全国や全県の学力の傾向、
本校の強みと課題、一人一人の児童の伸び等の把握
・春日部市立東中学校区・豊野中学校区内「小・中学校合同研修会」の開催
・校内研修会「国語科・算数科の授業づくり」(指導者:埼玉大学教育学部附属小学校より)
9月 ・第1回 校内授業研究会の開催
10月 ・研究先進校への視察(埼玉大学教育学部附属小学校 等へ)
12月 ・第2回 校内授業研究会の開催
2月 ・第3回 校内授業研究会の開催
※校内授業研究会の1回は、東部教育事務所・春日部市教育委員会の担当訪問を兼ねる
※近隣諸小学校とは、校内授業研究会での実践交流を行う
6月14日(金)第1回校内授業研究会
第1回校内授業研究会
春日部市教育委員会、東部教育事務所教育支援担当・学力向上推進担当学校訪問
<指導者>
〇埼玉県教育局東部教育事務所 学力向上推進担当指導主事 阿 部 慎一郎 様
〇春日部市教育委員会学校教育部指導課 指導担当指導主事 齋 藤 一 輝 様
〇 〃 〃 教職員担当指導主事 吉 野 紘 一 様
<研究授業について>
〇 第6学年1組 算数「分数でわる計算を考えよう」
〇 指導の手立て
・算数コーナーの設置による既習事項の活用
・本時のゴールの明確化による見通し
・数直線を生かした根拠をもった立式
・自力解決における学習形態の自己選択(一人で、友達と、先生と)による学びの調整
・タブレットを活用したヒントカードの提示
・児童の言葉でのまとめ、視点を明確にした振り返り
・補充プリント、AIドリル等でのより確かな理解
<授業記録>
1.前時までの振り返り、本時の問題把握
2.学習課題
3.見通し
4.自力解決
5.学級全体での話合い
6.数値を変えた問題
7.本時のまとめ
8.練習問題
9.振り返りと次時への見通し
<指導講評より>
・児童の問題意識の高める授業づくりの充実
・子供の問い、ゴールを大切にしてるか
・埼玉県学力学習・状況調査から見える子供たちの強みと課題を生かした授業へ
(強み)「主体的・対話的で深い学び」などの学習方略、非認知能力など
(課題)・学習計画(プランニング) ⇒ 子供とつくる学習計画
・認知的側面 ⇒ 振り返りの質の向上
・学びの選択(自己調整):自分にできることに、手をかけ過ぎない
8月23日(金)授業づくり研修会(国語科・算数科)
授業づくり研修会(国語科・算数科)
<指導者>
〇埼玉大学教育学部附属小学校 教諭 笠 原 雅 広 様 (国語科)
〇 〃 〃 教諭 藤 田 明 人 様 (算数科)
<国語科について>
〇3年「ごんぎつね」を題材にした教材分析
〇全体での協議
〇主な指導内容
・学習指導要領に書かれた指導事項(2学年ごと)を押さえる
・一人一人の読みのよさを、どう評価し、支援に生かすか
・学校の強みを生かす視点での授業改善を
・児童と共に学ぶ・つくる授業への転換を
<算数科について>
〇各教科書での扱い方を分析
〇本校児童の実態に応じた授業改善の検討
〇主な指導内容
・授業観の転換へ
教えなければならぬ ⇒ 子供たちに、もっと考えさせる
・数量の関係に着目させ、計算の意味や計算の仕方を考えさせる
・操作的表現(半具体物)、図的表現(数直線)、言語的表現(言葉で)などを組み合わせる
9月27日(金)第2回校内授業研究会
第2回校内授業研究会
<指導者>
〇埼玉大学教育学部附属小学校 教諭 波戸内 友 基 様 (国語科)
<研究授業について>
〇 第3学年1組 国語「おすすめの一さつを決めよう」
〇 指導の手立て
・必然性のある話題の設定
・話合いの振り返りを共有
・話合いで使う言葉や効果的な方法の整理
<授業記録>
1.前時の学習を振り返り、本時の課題を確認する。
2.「1年生に紹介するおすすめの一冊」について、話合いの仕方を確認する。
3.「1年生に紹介するおすすめの一冊」について、班で話し合う。
4.「1年生に紹介するおすすめの一冊」についての話合いを振り返る。
5.本時のまとめをする。
6.学習の振り返りをする。
<指導講評より>
(授業のよさ)
・1冊の本を決める言語活動の位置づけ
・子供の問題意識を高め、本時の明確なめあてへ(主体的な学びへ)
・前時の話合いの振り返り、本時の学習活動へ見通し
・ICT活用のポイントを絞った指導 ⇒ 視点の提示
・子供たちの学びの焦点化 ⇒ 1年生へ紹介する一冊を決める話合い
・モニター担当者が、話合いをよく見て称賛(GOODカード)
・楽しい学びの成立
(よりよい授業へ)
・質の高い話合いへ(3・4年生で各学期に1回ずつある)
◆子供の対話 「私も、~~と思うよ。」、「今のそれいいね。私は、~~と思うよ。」
◆教師の意味づけ 「今の言葉いいね。」、「考えがまとまっていってよかったね。」
・子供にグルーピングも考えさせるとよい。
・学びとは、授業のはじめと終わりに変容を感じること
例)一年生の振り返りは、マークのみでもよい。今日の学び楽しかったという感情を表出させたい。
・無自覚を自覚させること ⇒ 本時では、「話すこと・聞くこと」をしているかどうか
10月29日(火)第3回校内授業研究会
◆第3回校内授業研究会
<指導者>
〇埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 教育指導幹 斎 藤 直 美 様
〇埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 指導主事 古 畑 隆 憲 様
〇埼玉県教育局東部教育事務所 指導主事 竹 内 桂 太 様
〇春日部市教育委員会学校教育部指導課 次長兼指導課長 佐 山 宏 樹 様
〇春日部市教育委員会学校教育部指導課 指導主事 西 山 拓 様
〇春日部市教育委員会学校教育部指導課 指導主事 齋 藤 一 輝 様
<研究授業について>
〇 第4学年1・2組 算数 計算のきまり「計算のやくそくを調べよう」
〇 指導の手立て
・2学級を3つの小集団にした少人数指導(教員4名による)
・自力解決の学習形態 ①一人で考え、相手を選んでの交流
②一人で考え、ペア、グループ、全体への練り上げへ
③教師と、ペアと、グループで
・ICTの活用 ①問題・図の提示
②グループや全体での交流、ドリルパークの活用
③ヒント提示
・ヒントカード ①図のヒントカード
②式(言葉)のヒントカード
・まとめ ①自分の言葉でまとめさせる
②視点を示し、全体でまとめさせる
③穴埋め形式を示し、まとめさせる
・適用問題 ①教科書の問題に取り組み、ドリルパークの問題へ
②本時で扱った問題を、異なる方法で
③教師と問題に取り組む
<授業記録>
1.マス計算を解く。
2.例題を基に、考え方の方向性を確認する。
3.学習問題を知る。
4.学習課題をつかみ、見通しをもつ。
5.学習形態を選択し、自力解決をする。
グループ内で考えを発表し合う。(けやきコース)
6.学級全体で考えを発表し合う。
7.本時のまとめをする。
8.適用問題に取り組む。
9.本時の学習を振り返り、次時の学習に見通しをもつ。
<指導講評より>
〇埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 教育指導幹 斎 藤 直 美 様 から
(よいところ)
・子供たちを「本気」で学ばせている姿
・学習面における子供たちの実態をよくつかんでいる授業づくり
・子供が主語となる授業(何を学んだか、主体的な学び)
(よりよい授業へ)
・説明するときに、質疑応答のある授業へ
・他人の考えを説明できるように
・子供どうしの対話の活性化を
〇埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 指導主事 古 畑 隆 憲 様 から
(よいところ)
・学力調査の活用 → 第4~6学年の傾向から、全学年での授業づくりへ
・学習方略・非認知能力を重視する指導、見通しをもたせる指導、ほめて伸ばす指導
・主体的・対話的で深い学びの充実の視点からの授業改善
・子供の実態に応じた手立て
①自分の考えをオクリンク活用で説明、②ワークシート、③具体物(ヒントカード)
(よりよい授業へ)
・一人で、ペアで、教師と考える → 学校全体でしっかりとした取り組みへ
・コース別の基準の明確化 → 挑戦する楽しさを味わわせる
・見方・考え方を働かせて学ばせる
・学んだことを、次へ生かす、日常へ生かす
・本時では、子供のどこを伸ばすか(目標設定)
〇埼玉県教育局東部教育事務所 指導主事 竹 内 桂 太 様 から
(よいところ)
・教師4人がスクラムを組んでの授業づくり
・子供が思考を繋げていく姿
・既習事項を十分に生かした授業
(よりよい授業へ)
・学習課題に関して、学習のゴールをどこに置くか(目標設定)
・発問に対する児童の反応の何を取り上げていくか
・図から式、式から図の双方向で考えさせる