校内研修

1. 11月8日(金)第3回校内授業研究会

投稿日時: 2024/12/10 編集長

◆第3回校内授業研究会(第5学年 体育科)

<指導者>

 〇埼玉大学教育学部附属小学校 教諭 首藤 祐太朗 様

 

<研究授業について>

 〇 第5学年1組 体育

  「パス!ラン!タッチダウン!全員主役のフラッグフットボール」

  「上がる!回る!下りる!全員が自分のやりたい技ができるようになる鉄棒運動」

 〇 指導の手立て

  ・児童と教師が一緒に作成する学習計画

  ・学習形態の工夫   

   【フラッグフットボール】 ①感覚づくりの運動

                ②スキルアップタイム

                ③メインゲーム

   【鉄棒運動】       ①感覚づくりの運動

                ②挑戦して楽しむ

                ③できる技(できるようになった技)で楽しむ

  ・課題提示の仕方の工夫   ①学習の最初と最後に既習内容の確認

                ②児童が自分たちに必要な学習は何かを自身で確認

                ③学習する上で「必要感」が生じる課題・めあての提示

  ・全員が取り組みやすいルールの工夫  

  ・チームづくり・グループづくり

                ①チームリーダーは全員の推薦で選出

                ②リーダーと教師が一緒になってチームづくり

                ③鉄棒運動のグループは同じ技に挑戦する人同士で構成

  ・教材・教具の工夫     ①学習掲示板・学習カード

                ②作戦カード

            

<授業記録>

【鉄棒運動】

1.めあてを確認し、鉄棒の感覚づくり。

 

2.等質グループで、もう少しでできそうな技へ挑戦する。

 

 

 【フラッグフットボール】

3.本時のねらいを確認する。

 

4.メインゲームをする。

 ①ルールの確認

 ②審判の確認

 ③モデルゲーム

 ④ゲーム前作戦会議

 ⑤メインゲーム

 

 

 

 

5.本時の学習の振り返りを行い、次時の学習課題をつかむ。

 

 

<指導講評より>

〇埼玉大学教育学部附属小学校 教諭 首藤 祐太朗 様 から

≪本時の授業に対する参会者の質問への回答を通じて≫

 ・体力向上のために必要なことは?

  ⇒授業の充実

   気力の向上は体力の向上

 ・授業の組み合わせについて

  ⇒器械運動とボール運動は時間配分的に難しい

 ・鉄棒のグルーピングについて

  ⇒担任の補助がよかった。

   信頼関係が不可欠(児童の了解を得ながら行う)

   男女のグルーピングだと、補助がしづらい可能性もあるので、配慮は必要。

 ・運動が苦手な児童へのアプローチは?

  ⇒技能の低い児童の頑張りで勝敗が変わってくる。

   その子のプレーにどれだけの価値を与えられるかが大切。

 ・逆さ感覚を身につけさせるには?

  ⇒器械運動は感覚を養うことが大切。

   布団干しなどをやることの価値を児童に伝えていく。「こういう感覚を身につけましょう」

 ・フラッグフットボールの競技特性は?

  ⇒学ばせたいことが明確である。

   戦術学習であり、思考・判断・表現を見ることができる。

   自分たちで考えたことが表現できるか。

 ・長いパスや短いパスを織り交ぜさせて攻撃するには?

  ⇒人数の選択が重要

   できる限りチームに協力できたという感触を与えたい。

   始めは3人、慣れてきたら5人へ。

   人口密度によって空間を生み出す動きや作戦が変わってくる。

 ・試合中にもめ事が起きた場合の対処は?

  ⇒もめる経験は大切。

   『学びに向かう人間性』が具体的なのは体育だけ。

   「どこでもめたんですか?」と教師がみんなに問う。

   そこで、児童の課題を見つける力や折り合いをつける力を育てる。

   規則を工夫(ルールの調整)し、納得感をもたせて次につなげていく。