2025年2月の記事一覧
≪まもなく開催≫第11回春日部市民俗芸能公開事業「伝える、つなげる、獅子舞の未来」
第11回春日部市民俗芸能公開事業「伝える、つなげる、獅子舞の未来」の開催まで、残り1週間を切りました。
職員も当日に向けた準備に奔走しています。
開催に向けて、公演の見どころを紹介します!
その1…“ここでしか見れない”
公開事業って…?無形民俗文化財となっている伝統芸能はいつでもどこでも見れるわけではありません。
普段は神社の境内で神様に向けて奉納される年中行事。そのため、年に数回しかチャンスはありません。
ですが…公開事業では特別に、舞台上で披露していただきます。複数団体による公演も本日のみどころのひとつ。さらに、保存会のベテランさんからわかりやすい解説つきです!
その2…“保存会の特色”
市内に8つある無形民俗文化財保存団体のうち、「銚子口の獅子舞」「赤沼の獅子舞」を継承する2つの団体が出演、獅子舞を披露いただきます。
今年はどちらも獅子舞を継承する団体で、衣装や舞、お囃子、そして獅子頭にも、細かい部分に違いが見られます。
同じルーツを持っていても、守り伝えてきたなかで特色が出るがおもしろい部分です。
公開事業も11回目となりますが、この2団体の組み合わせで獅子舞をご覧いただける機会も公開事業ならではのチャンスです。
- 銚子口獅子舞保存会
元禄10年(1697)に、越谷市の下間久里から伝わった獅子舞です。 「一人立三頭獅子舞」という形式で「天狗の舞」や「出端の舞」など、勇壮な舞が特徴的です。毎年1月、7月、10月の年3回、銚子口香取神社で獅子舞が公開されます。今回の公演では、3匹獅子の息が合った所作を特徴とする「津島の舞」が見どころです。 - 赤沼民俗文化財保存会
享保3年(1718)に、伝わった銚子口、東中野の獅子舞と同じ系統の獅子舞です。勇壮な舞が特徴で、獅子舞と神楽が共存することから、「神楽獅子」とも呼ばれています。毎年7月、10月の年2回、赤沼神社で獅子舞が公開されます。今回の公演ではめでたい「鯛」を釣り上げる「さかなつり」や豊作を祈願する「弓くぐり」が披露されます。
その3…“未来へつなげる獅子舞”
今回のテーマ「伝える、つなげる、獅子舞の未来」は、近年保存会が直面している「後継者不足」が関わっています。
江戸時代より300年以上続いてきた伝統芸能も、これまでと同じように継承していくには様々な困難が伴います。
今回出演していただく両保存会が特に取り組んでいる、子どもや女性にも後継者になってもらうこと。
今年度には豊野小学校への「獅子舞授業」が始まったり、新たな女性舞手も地域からも誕生しました。次世代への文化継承へ向けて活動する両保存会にとっても飛躍の年となりました。
当日は、子ども獅子や女性舞手による演目も予定しています。
さて、ここまで第11回公演のみどころを簡単に紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
はじめて見るという方も、すでに知っているという方も、興味を持ってくださった方は会場まで足を運んでいただけると嬉しいです。会場でお待ちしています!
~当日の情報はこちら~
日時:令和7年2月9日(日曜日)午後1時10分~午後3時20分《予定》「
会場:粕壁市民センター(中央公民館)講堂兼体育館
出演団体:銚子口獅子舞保存会、赤沼民俗文化財保存会
定員:300人(無料、申込不要)
当日予定演目:
銚子口の獅子舞「道中流し」、「天狗の舞」、「出端の舞」、「中の舞」、「三切りの舞」、「津島の舞」
赤沼の獅子舞「宮入り」、「三番叟」、「太夫獅子の出端」、「神楽 さかなつり」、「太夫獅子の練り」、「弓くぐり」、「ぶっきり・さんぎり」
さらに詳しく知りたい方は春日部市ホームページまで↓
https://www.city.kasukabe.lg.jp/eventjoho/eventjoho_bunka_geijutsu/24335.html