2024年12月の記事一覧
#ハルカイト 見学のススメ(5) 凧いっぱい『クレヨンしんちゃん』の凧もあるよ
大凧文化交流センター「ハルカイト」の見どころを紹介。第5弾です。
今回は、「ハルカイト」のいろいろな凧について。
先日、日本凧の会の全国大会が西宝珠花・ハルカイト開催されるなど、ハルカイトの認知も徐々に広がっているようで、最近は全国の凧の愛好者の皆さんから、新たに凧の寄贈もされているようです。
2階の歴史展示室の前には、「光る君へ」の紫式部の凧が飾られていました。静岡県の浜松の方から寄贈されたものだそうです。
ハルカイトには、かつて大凧会館で展示していた、全国・世界の多様な凧を展示しています。どんな凧があるのかは、来てのお楽しみ。
さて、今回は、上のようなオープン後に新たに追加された凧を紹介しましょう。ハルカイトはまだ行ったことがない人のみならず、オープン以来ご無沙汰な人も必見です。
大凧文化展示室の脇にこのような凧が飾られていました。
観光協会が企画した「クレヨンしんちゃんスタンプ巡り」のおかげで、ハルカイトにも、少しずつ外国の方もお見えになっているようです。春日部に来訪される外国人の方は、中国、台湾、韓国の20代から30代の方が中心です。
ですから、大凧の表記も、日本語、英語、簡体字、繁体字、ハングルと多言語化されています。春日部の凧としては、横書き文字は割とレアです。
そして、なんと、『クレヨンしんちゃん』の凧も展示されています。
『クレヨンしんちゃん』は、春日部市の「子育て応援キャラクター」、「まちの案内人」として活躍しています。
全てをみせると、楽しみがなくなってしまいますので、ここでは二つだけ。これらの『クレヨンしんちゃん』デザインの凧は、春日部市のPR事業のため、大凧文化保存会の皆さんの協力を得て、製作した凧とのこと。まさにここだけのモノです!
ハルカイトも「クレヨンしんちゃんスタンプ巡り」のスタンプ設置場所になっています。当然スタンプの図柄も、『クレヨンしんちゃん』です。スタンプは、市役所、ぷらっとかすかべ、道の駅庄和、龍Q館、そして郷土資料館にもあります。
春日部でしか見られない凧も、ハルカイトでしか捺せないスタンプも、「春日部の記念」となること間違いないでしょう。
民俗芸能公開事業の開催に向けて舞台打ち合わせを行いました!!
年明け2月に開催する「第11回春日部市民俗芸能公開事業~伝える、つなげる、獅子舞の未来~」について、出演団体と舞台打ち合わせを12月22日に行いました。
市内で継承されています、埼玉県や春日部市で指定している無形民俗文化財(伝統芸能)を正風館の舞台上で例年公開していますが、本年10月からのリノベーション工事により、10年ぶりに粕壁市民センター(中央公民館)の講堂での開催となりました。
伝統芸能は、地域の郷社の夏季や秋季の例大祭で公開されるのが慣わしですが、多くの市民の皆さまに広めよう、知ってもらおう、魅力を伝えようという趣旨で、平成24年から公民館の講堂で開催しております。今回は、現在の越谷市下間久里から伝承された兄弟獅子である豊野地区で継承されている「銚子口の獅子舞」(元禄10年_1697年)と「赤沼の獅子舞」(亨保3年_1718年)、いずれも300年以上もの歳月にわたって代々、引き継がれてきた獅子舞です。両団体では伝統を絶やさぬよう創意工夫と、地元豊野小学校の児童へ「獅子舞授業」をとおして、獅子舞と伝統文化を伝えていただいております。
通常、獅子舞を奉納する場である神社境内と異なる講堂の舞台であるため、どのような演出ができるのか、どのように舞台転換し、双方の団体にバトンタッチするのか、入場の方法は?、終演の手締めをやろう、と細部にわたって両団体の皆さまと調整を行いました。
開催のお知らせは広報かすかべ1月号にも掲載しますが、ここでは事前告知させていただきます。
開催日:2月9日(日)
場所:粕壁市民センター(中央公民館)講堂兼体育館 開場:12:50~
申込みは不要ですので、是非、新春のひとときを伝統の舞で堪能してみてはいかがでしょうか。
【東部地区文化財担当者会リレー展示_都鳥が見た古代】越谷市立図書館でパネル展が開催されています
1月13日まで、越谷市立図書館で、「都鳥が見た古代」のパネル展が開催されています。
越谷市立図書館は東武スカイツリーライン越谷駅から北東方向へ約1.8㎞の位置にあります。
「都鳥が見た古代」のパネル展示は、図書館エントランスを入った正面の展示室で行われています。
この図書館の展示室にはかつて、越谷市の見田方遺跡で発掘された土器などが展示されていました。
現在、見田方遺跡の出土品は、レイクタウンの一角に復元された「旧東方村中村家住宅」で展示されています。
あわせてご見学ください。(越谷市レイクタウン9-51、越谷レイクタウン駅より徒歩15分、水曜日休館)
越谷市指定 記念物・史跡 見田方遺跡(越谷市教育委員会ホームページ)
越谷市指定有形文化財 旧東方村中村家住宅(越谷市教育委員会ホームページ)
越谷市立図書館に公共交通機関でお出かけの際は、越谷駅、南越谷駅からバスが便利です。
・越谷駅(東武スカイツリーライン)東口下車
「花田循環」「越谷市立図書館」行き朝日バスで「中央中学校前」下車徒歩5分
・南越谷駅(JR武蔵野線・東武スカイツリーライン新越谷駅)北口下車
「市立図書館」行き朝日バスで「越谷市立図書館前」下車
・越谷駅東口から徒歩25分(約1.8㎞)
この機会にぜひお出かけください。
●越谷市立図書館会場「都鳥が見た古代ー埼玉県東部地区の奈良時代・平安時代」
開催期間 令和6年12月14日(土曜日)~令和7年1月13日(月曜日・祝日)
開催場所 越谷市立図書館 展示室 越谷市東越谷四丁目9番地1
開館時間 火曜日から金曜日 午前10時~午後7時、土曜日・日曜日・祝日 午前9時30分~午後5時
休館日 毎週月曜日、12月20日(金曜日)、12月29日(日曜日)から1月4日(土曜日)
越谷市立図書館施設案内(越谷市立図書館ホームページ)
お問い合わせ 048-963-9315(越谷市教育委員会生涯学習課)
*リレー展示は、下記日程で開催予定です。
12月14日から令和7年1月13日 越谷市立図書館展示室 パネル展示
1月25日から3月9日 八潮市立資料館 資料展示
3月15日から4月8日 白岡市立歴史資料館 資料展示
4月12日から4月29日 吉川市中央公民館 パネル展示
5月3日から5月25日 久喜市立郷土資料館 資料展示
6月3日から7月21日 幸手市郷土資料館 資料展示
7月29日から8月24日 蓮田市文化財展示館 資料展示
9月5日から9月19日 加須市パストラルかぞ パネル展示
10月24日から11月26日 三郷市わくわくライブラリ― パネル展示
令和8年1月6日から3月1日 宮代町郷土資料館 資料展示
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【ハルカイトを楽しんでいただいた日】
12月15日(日)にハルカイト(大凧文化交流センター)で、「ハルカイトを楽しむ日」を開催しました。
当日は「しめ縄作り」「ミュージアムトーク」「なぞときハルカイト」の3つのイベントを行い、イベントのみならず、ハルカイトの展示なども楽しんでいただきました!
今回のしめ縄作りは、お子さんやお孫さん連れなどご家族で参加の方が多く見られました。
大人でもコツをつかむまで一苦労なのですが、小学生から未就学の子まで、一生懸命作ってくれました♪
ミュージアムトークやなぞときハルカイトにも多くの方にご参加いただきました!
当日は体育館で小学生のバスケットボールの試合があり、試合の合間を縫ってなぞときに参加してくれる小学生や、付き添いのご家族の参加もあり、予想以上の賑いになりました!
おかげさまで写真を撮っている余裕がなく、実施中の画像はありません(笑)
実は、通常郷土資料館で開催するイベントの会場がハルカイトに変わっただけでも、準備に必要なもの、できること、できないことがいつもと異なり、少し心配になっていました。
しかしながら、参加者の皆様が楽しんでくれた様子をみると、安心すると同時に“やってよかったなぁ”と感じます。
「ハルカイトを楽しむ日」に来られなかった方も、ハルカイトでの展示は継続して行っておりますので、ぜひハルカイトに来てみてくださいね!
「むかしのどうぐ人気投票」中間発表
「第一回 むかしのどうぐ人気投票~展示資料、入れ替え計画~」の中間発表です。
開票したところ、上の写真のように沢山の投票がありました。
用紙のたたみ方も人それぞれ。きちんと四つ折りにする方もいれば、そのままねじ込む方。おみくじのように細長く折る方。面白いなぁとおもい、思わず写真を撮りました。
さて、開票の結果、中間結果は、次のようになりました。
1位 ファミリーコンピューター 15票
2位 手動式洗濯機 11票
3位 ゲームボーイ 10票
千歯こき 10票
5位 白黒テレビ 9票
次点
(8票)石板・ろう石
(7票)リカちゃん人形
(6票)漢字テスト、おはじき、黒ひげ危機一髪、麦わら帽子
(5票)ベイゴマ、千歯こき
(4票)給食の献立表
(3票)あたらしいこくご(1年教科書)、遠足のしおり、桐ダンス、こて、千歯こき
(2票)炭火アイロン、洗たく板、わらじ
(1票)ちえのわ、ちゃぶ台、火鉢、おひつ、スチームアイロン、電気釜、桐箱、絹綿、かすり、小学国語読本
先日、投票用紙の一部を紹介した通り、小学校の団体見学の影響が強く、子どもたちの観点から「楽しそう」「遊びたい」「やってみたい」ファミコン、ゲームボーイに票が集まっているようです。また、団体見学では、特定の資料について説明をしたり、千歯こきの体験をしたりしますので、定番の「むかしの道具」にも票が集まっています。
投票していただいているのは、子どもばかりではありません。大人の方も、また、最近来館者が増えている外国の方からも多くの投票をいただきました。投票総数は140票余です。
いただいた投票用紙をいくつか紹介してみましょう。
85歳の方は、千歯こきに投票してくださいました。
「小学生の時にもあったが、本来の利用方法(脱穀)で使うことはなく、「わら」から「はかま」を除去する道具として使っていた」ことをご教示いただきました。
「わら」から「はかま」を取る作業は、目下準備中の「しめ縄づくり」の下ごしらえとして重要な作業です。知らない方は先日の「ほごログ」を参照のこと。
小学校の団体見学では、千歯こきの実演を特別メニューとして体験していますので、子どもからも人気を得ています。今回、千歯こきは3基展示していますので、票が割れています。合算すると18票となり、一番人気にもなります。失敗しtたなぁと少し反省。
道具の使い方が、一次的な利用方法から、二次的・副次的な方法へと時代によって変化するのですね。展示では、「脱穀」の道具として紹介していますが、この方は「わらすぐり」の道具として受け止めることになったわけです。
手動式の洗濯機に投票していただいた、30代の方。理由は「アイスクリームが作れそうだから」。
洗濯の道具の定番、たらい・洗濯板や洗濯機のどちらにも似つかない、手動式洗濯機のフォルムが、そう連想させるのでしょうか。
外国の方も投票してくださいました。
№13「游戏机」(ゲーム機)は、ファミリーコンピュータです。
簡体字で書かれているので、中国の方でしょうか。
47歳になるこの方は、「小时候玩过」(子どものころ遊んだ)と理由を書いてくださいました。
№14は、ゲームボーイとポケットモンスター(緑)です。
英語で「Play boy & Pocket Monster」と書いています。理由として「The begining of Legend」(伝説の始まり)。
22歳の方ですが、初代のポケモンブームの頃の世代ではないでしょうから、ポケモンの「伝説」の起源に思いを馳せていただいたようです。
ただ、ゲームボーイを「Play boy」としているのが気にかかります。アメリカの成人誌と同じ名前で売り出す国・地域もあったのでしょうか。
「人気投票」の集計をして、絹綿に対する直感的な感想「もこもこふわふわ」、手動式洗濯機に対する「アイスクリーム」の想像、千歯こきを「わらすぐり」で使った記憶など、資料に対して向けられる多様なまなざしが交錯していることに気づかされました。博物館の展示、延いては博物館(郷土資料館)は、そうやって成り立っているのですね。
そして最後。この投票用紙は、おみくじのように縦長に折られていました。
ハングル文字で書かれて、どうやら韓国の方のようです。
23才(たぶん女性でしょうか)の方、ハングルで「신짱구 최고」。
「신짱구」とは、春日部の人気者(5歳児)。「최고」は最高の意。
無効票ですが、外国の方もせっかくはるばる春日部まで来たのだらから、足跡をのこしたいのだなぁと考えさせられるとともに、「신짱구」は凄まじい人気だなぁと実感させられました。
古文書勉強会の成果の利用がありました!
郷土資料館では、市民の皆さんと館蔵の古文書を読む「古文書勉強会」を定期的に開催しております。
解読した成果は、「ほごログ」に一部公開しておりますが、先日、春日部から遥か遠くの関西地方の大学院生の方からお問い合わせをいただきました。
その学生さんは、江戸時代の歴史研究をされているそうで、「古文書勉強会」で解読した、享保17年の神間村文書「取替証文之事」を論文に引用したいとのこと。2018年2月14日の記事をご覧になった模様。
願ってもないお申し出でした。喜んで、使ってください、と早速お返事をしました。
古文書を解読・公開することが、人のお役に立って、嬉しい限りです。
今回のご利用は、大学院修了認定の論文(修士論文)であるそうで、今のところ一般に公表するものではない、とのことですが、無理をお願いして、成稿後、参考に提供してくださることにもなりました。どのように史料が引用され、解釈、論立てしているのかも、個人的にも楽しみです。
「ほごログ」によって、資料と市民の皆さん、そして遠隔地の方がつながることになりました。ますます、「ほごログ」の情報発信・更新の励みになります。また、「ほごログ」のかつての記事がアーカイブ(記録)として機能していることも目に見えてきました。少し前には、昔の記事について、ご自身の経験にもとづきコメント・感想を下さる方もいらっしゃいました。
「古文書勉強会」に参加される皆さんにもお知らせし、この喜びを分かち合いたいと思っています。
豊野小学校「獅子舞授業」を実施しました~銚子口の獅子舞~
12月5日(木)に続いて12月12日の第3学年の総合的な学習の時間では、銚子口獅子舞保存会の皆さまによる「獅子舞授業」が行われました。今回も教室には三匹獅子、そして天狗さまの頭が登場しました。
本日は保存会の皆さまが講師役として7名が来校いただき、3年生の皆さんは、開校150周年記念に加え、かすかべ郷土かるた『願いごと 踊る獅子舞 銚子口』で獅子舞の存在を十分知っており、7、10、1月と年3回開催されている「銚子口香取神社のお祭りでもみたことあるよ」という声もあがりました。
5時限目は、団体さんから獅子舞の歴史や、夏や秋、新春に獅子舞が舞う由来などを資料を使った座学で学びました。特に先行して実物をみた赤沼の衣装や獅子頭の違いを指摘する声には校長先生ともども、驚きました。
続く6時限目は、獅子舞に使われる道具、獅子頭、お囃子の太鼓や笛を実体験。太鼓は3種類を用意いただき、バチの大きさ、太鼓の響き方の違いを体験、最も難しい篠笛も「ピィー」と高い音色を出した児童も数名現れ、二週にわたる授業の成果がみられました。
▲学校では触れることのない「篠笛」、体験の中でも最も興味関心が高まりました。10分ほどのチャレンジでしたが、数名から”ピィ~”という高い音色が上がりました
▲三種類の太鼓が準備され、それぞれのバチで体験。小気味よい音の締太鼓、低い音の獅子の腰太鼓、そして教室中に響きわたる大太鼓。児童も楽しく叩きました
獅子頭の体験では、赤沼と異なり、太夫獅子の角は中獅子よりも小ぶりで角張り「日本無双獅子」の文字が刻まれ、両団体の道具の違いを指摘する児童には現役の舞手役からも驚嘆の声が聞かれました。 興味関心が深まったようで、総合的な学習の時間ならではの光景がみられました。
▲すべての児童が太夫獅子を被りました。「軽いんだ!」「意外に外がみえるんだ!」と獅子舞に興味をもってくれました
次回2月は、舞にチャレンジ、銚子口の獅子舞の基本である出端(では)の舞とお囃子を奏でる予定です。地域の伝統文化に触れ、興味関心が芽生えたようで、非常に楽しい授業となりました。
保存会の皆さま、師走のご多用のところ、子どもたちに地域の伝統文化の学びの機会に対応いただき、ありがとうございました。
【ハルカイトを楽しむ日】ハルカイト、来てみませんか?
12月15日(日)にハルカイト(大凧文化交流センター)で、「ハルカイトを楽しむ日」と銘打ち、イベントを開催します!
「しめ縄作り」「ミュージアムトーク」「なぞときハルカイト」の3つを行うのですが、しめ縄作りに関しては既にご予約が満員となっており、申し訳ありませんが当日飛び込みでのご参加はいただけません。
しかしながら「ミュージアムトーク」「なぞときハルカイト」に関しては、当日のご参加大歓迎です!予約不要ですので、こどもから大人の方まで、お気軽にご参加ください!
「ミュージアムトーク」は、学芸員がハルカイトの展示を見ながら解説をするイベントです。
この写真は今年の9月のミュージアムトークの様子です。
どうしてもパネルの文章は読むのに時間がかかったり、読み飛ばしてしまったりしますよね(私だけでしょうか?)。
ミュージアムトークでは職員が解説してくれるため内容が入りやすく、小話などが挟まれることもあるため、展示をより深く楽しむことができると思います!
12月15日(日)は主に江戸川と庄和地区の歴史について解説をする予定ですので、興味がある方は是非ご参加ください!
「なぞときハルカイト」は、受付で配布されるプリントを手掛かりに、ハルカイトに隠された4つのパネルを集め、宝箱を開けるイベントです。
郷土資料館では「なぞとき郷土資料館」を開催中ですが、“特別編”としてハルカイト用にもなぞときを作ってみました!所要時間の目安は30分程度かと思いますが、難しく感じる方には職員がヒントをだしますので安心してご参加ください。
当日は受付で“なぞときプリント”を配布しますで、「なぞときやります」とお声がけください。最後まで解けた方には記念品も用意していますよ♪
既にハルカイトにいらしたことのある方も、「ハルカイトって何?」という方も、12月15日(日)はハルカイトを楽しみに来てください!お待ちしてます!
“どうせ行くならイベント日”
【ハルカイトを楽しむ日】
日付:令和6年12月15日(日)
対象:こどもから大人まで
場所:ハルカイト(春日部市西宝珠花593番地)
内容:①ミュージアムトーク 14:00~14:30
②なぞときハルカイト 10:00~15:30(受付時間)
※所要時間30分程度
郷土資料館【手作りおもちゃクラブ】を開催しました
令和6年12月8日(日) の午前と午後各1回ずつ、郷土資料館手作りおもちゃクラブ「パタパタを作ろう!」を開催しました。
おもちゃ作りの前に、春日部に伝わる伝説の紙芝居の読み聞かせをひとつ。
午前の部では「翁の経文」、午後の部では「幌墓の伝説」を読みました。
おもちゃ作りでは「パタパタ(板返し)」を作りました。
ご覧の通りの大盛況です!
パタパタはからくり部分の作製がやや難しいおもちゃなのですが、保護者の方の協力もあって、みんな上手に作れていました!
「できた!」と嬉しそうな声が響きます♪
この日は午前も午後も多くの方がご来場くださったのですが、午前にいたっては企画展示室から溢れるほど!今年から参加してリピーターになってくれた子が特に多かった印象です。
最後にお土産の缶バッジ作りをしました。
毎回バッジ作りを楽しみにしている子も多く、みんなだいぶ手馴れてきた感じがします (笑)
次回は年が明けて1月19日(日)に開催を予定しています。
おもちゃは新作「BB弾転がし」です。郷土資料館のおもちゃコーナーにある“ビー玉転がし”をミニサイズにしたものになります。
この日来てくれた参加者には、試遊用のBB弾転がしで遊んでもらい、評判も上々!実は以前ブログに開発風景を載せたものだったりします。
広報紙等でもまた告知をいたしますので、ぜひチェックしてみてください!次回もお待ちしています!
1月19日歴史文化講演会「タタラ山遺跡と花積下層式土器」を開催します
白岡市のタタラ山遺跡は、白岡市白岡に所在し、主に縄文時代前期(約6,000~5,000年前)の集落跡として知られ、40軒以上の住居跡や多くの花積下層式土器、また同時期の石でできた装飾品などが発見されています。
タタラ山遺跡の住居跡(縄文時代前期)
タタラ山遺跡で出土した花積下層式土器
一方、春日部市指定史跡・花積貝塚は、明治時代の文献にすでに紹介され、昭和3年(1928)に大山柏氏によって、初めて調査が行われています。その際に、縄文時代中期の土器と、縄文時代前期の土器が、上下に堆積している別々の貝層から発見され、中期と前期の土器の時代順が立証されました。「花積下層式」土器は、花積貝塚の下層から発見された縄文時代前期の土器が、その研究の発端になったことから命名されたものです。
しかしながら、大山史前学研究所に保管されていた花積貝塚の資料は、残念ながら昭和20年の空襲で焼失してしまいました。
また、これまで花積貝塚で発掘調査が何度か行われていますが、現在のところ、出土している花積下層式土器はとてもわずかで、郷土資料館でも破片を展示しています。
春日部市郷土資料館で展示している花積下層式土器
今回は、花積下層式土器が多く出土している白岡市タタラ山遺跡をとりあげます。
白岡市教育委員会で長年にわたりタタラ山遺跡の調査を担当され、花積下層式土器にも造詣が深い奥野麦生先生をお招きしご講演いただきます。皆さまのご参加をお待ちしております。
春日部市郷土資料館歴史文化講演会 奥野麦生先生「タタラ山遺跡と花積下層式土器」
講師:奥野麦生先生(白岡市教育委員会学芸員)
日時:令和7年1月19日(日)10時~12時
会場:春日部市教育センター
定員:100名(申込順)
申込受付:12月10日(火)8:30~ 電子申請受付
豊野小学校「獅子舞授業」~赤沼の獅子舞~ 行いました
12月5日(木)の5時間目、6時間目に第3学年が取り組んでいる総合的な学習の時間に「獅子舞授業」が行われ、教室に三匹獅子が現れました。
昨年11月に開校150周年記念の式典で、地域で代々、300年以上も継承されている、市指定無形民俗文化財「赤沼の獅子舞」「銚子口の獅子舞」が披露されたのを契機に、地域を調べ学ぶ学習である総合的な学習の時間で、本校はじめての獅子舞授業の実施に至りました。
本日は、赤沼民俗文化財保存会の4名が師走の忙しい中、講師として指導いただきました。授業をわかりやすく進めるにはと、大切な三匹獅子と神楽のお面、大太鼓やしめ太鼓、そして篠笛を持参いただきました。3年生の皆さんは、150周年記念に加え、かすかべ郷土かるた『赤沼の獅子舞をみて病せず』で獅子舞の存在を十分知っており、「神社のお祭りでもみたことがあるよ!」という声もあがりました。
5時限目は、講師から獅子舞の起源と歴史、豊作を祈る舞と神楽のいわれ、獅子舞に携わる農家長男から女性にも広がっていることなどを映像を用いて解説いただきました。3年生の皆さんも集中して耳を傾けてくれている様子が印象的でした。
▲一時間をとおして集中して耳を傾けてくれました
続く6時限目は、獅子舞に使われる道具、獅子頭、神楽面、そしてお囃子の太鼓や笛を実体験してみました。三匹獅子のちがい、ヒゲや後ろ髪は動物のどこの部分を材料にしているのか、お面は何でできているのか、講師の質問に答えながら、持ったり、被ったり、また、音を奏でながら、つぶさに道具を観察しました。最後の感想では、道具が意外と軽かった、獅子頭やお面を被ってみて、外が見えることがわかった、笛もレコーダーのようには簡単には吹けない、難しい楽器がわかったなど、多くの感想を聞くことができました。
▲本物の道具にみて、触れて、重さや材料、使い方について多くの質問があがりました
次回2月は、舞の基本、三番叟(さんばそう)を舞ったり、お囃子を奏でる予定です。地域の伝統文化に触れ、興味関心が芽生えたようで、非常に楽しい授業となりました。
次週、12日は赤沼の獅子舞の兄獅子である「銚子口の獅子舞」を継承する銚子口獅子舞保存会のみなさまが講師を行います。子供たちも楽しい授業を待ち望んでいます。
【出張授業】でばりぃ資料館in上沖小学校
令和6年12月3日(火)に上沖小学校に出向き、第3学年の児童に向けて「でばりぃ資料館」を開催しました。
学習室2と生活科室を使用し、「昔の学校・町の様子」と「昔の家の道具」について学習しました。
昔の学校・町の様子についての教室では、石盤(せきばん)というノートの代わりとして使用した学用品への反応がよく、「なぜこの道具を使っていたのか?」という質問にも「紙がなかった」「いや、鉛筆がなかった」「貧しかったから」など様々な意見が飛び交いました。回答を聞く前に一度自分で考えてみることで、たとえ間違っていたとしても理解は深まりますから、児童に考える機会も提供していきたいものです。
昔の家の道具についての教室では、羽釜(はがま)や黒電話、手回し洗濯機、火のしなどを展示・解説しました。
そして炭(すみ)に注目してみると、児童からは「キャンプで使った」「バーベキューで使った」などの声があがりました。つまり、家の「外」での利用です。昔だと炭は調理、暖房、家事など、家の「中」でも大活躍でした。
現在では「家電」という言葉の通り、家庭では電化製品を使うのが一般的ですが、今回持って行った家の道具は、電気を使用しないものがたくさんありました。今と昔の“動力”の違いを少し分かってもらえたかと思います。
終盤は時間の都合で自由時間をあまりとれませんでしたが、実物に触って体験してもらう機会が持てたことは児童にとっても貴重な経験になったと思います。
そんな中、上沖小3年生の中に郷土資料館の常連さんを発見しました!
資料館の“おもちゃ作り”や“なぞとき”にも積極的に参加してくれる子で、こちらとしてもとても印象に残っています。
彼も職員の顔を覚えてくれているようで、色々と話しかけてきてくれました!「また行きます!」という嬉しいコメントも♪
みんなと顔なじみになれるくらい、多くこども達に資料館に来てもらいたいな~と思いながら帰路につきました。
これからも団体見学、でばりぃ資料館など、ぜひ郷土資料館をご利用ください!