ほごログ(文化財課ブログ)

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春季展示のポスターが出来ました

平成29年4月8日(土)~7月9日(日)まで開催する、春季展示のポスターが出来上がりました。

今回の展示は、主に平成28年度に寄贈された資料を展示する収蔵品展「かすかべの宝もの」展(14回目)です。
平成28年度は、市指定文化財「北条氏政の感状」をはじめ、市域の旧家から江戸時代の古文書(こもんじょ)などを含む資料群が多数寄贈されました。
まだまだ、江戸時代の古い文献が市内にあるかもしれません。そんな願いをこめて、「あなたの家にも眠っていませんか?-意外に身近な郷土資料」というタイトルをつけました。思い当たるモノがお宅にありましたら、ぜひご一報ください。
ただいま、絶賛展示準備中です。お楽しみに。

粕壁局消印のある郵便物『新編図録春日部の歴史』からのご紹介ーその5

市内の旧家に残された粕壁郵便局の明治28年3月の消印がある郵便はがきです。
左上には「常陸 平潟 三月十七日」の引受印、右下が「武蔵 粕壁 三月十九日」の到着印となっています。「常陸 平潟」は、現在の茨城県北茨城市で、平潟(ひらかた)郵便局は現在も健在です。
このころはまだ鉄道や自動車が無かったので、郵便物は徒歩や馬車を使って配達されました。それでも茨城県から埼玉県は中1日で郵便物が届きました。
鉄道が開通すると、郵便は馬車から鉄道での輸送にうつりかわり、東武鉄道でも明治32(1899)年の北千住-久喜間開通とともに、車内で仕分けなども行う鉄道郵便車が登場しました。

「郵便制度の始まり」『新編 図録 春日部の歴史』166ページ


粕壁局消印のある郵便物

郷土資料館「体験ワークショップ」が開催されました

平成29年3月19日(日)、郷土資料館で「体験ワークショップ」が開催されました。ワークショップは、小学生までを対象とした、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。
参加した子どもたちは、紙芝居を見たり、蓄音機でレコードを聴いたり、昔のおもちゃ「からくり屏風」を作り、自分達で作ったおもちゃで遊び、大変喜んでいました。
体験ワークショップは、平成29年度にも開催する予定です。申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です。どうぞ、お気軽にご参加ください。
ワークショップの様子
ワークショップの様子

一ノ割香取神社鰐口『新編図録春日部の歴史』からのご紹介ーその4

『新編武蔵風土記稿』に、一ノ割香取神社に伝えられた「鰐口(わにぐち)」の図が掲載されています。
「鰐口」とは、神社仏閣の正面の軒先に掛けられているもので、お参りの際に「鰐口」の前にぶら下がる太い網を用いて打ち鳴らします。
この「鰐口」は現存しませんが、以下のような銘文が記されています。

「享徳三年本願末太郎 新方壮(荘)一被目香取大明神鰐口」

享徳(きょうとく)3年(1454)に奉納された「鰐口」で、室町時代から「新方荘(にいかたしょう)」という地名が使われていたことや、「一被目」は「一ノ割」を表し、一ノ割香取神社がこの当時には存在していたことがわかります。

「神社と信仰」 『新編 図録 春日部の歴史』 70ページ

一ノ割香取神社鰐口

小淵山観音院所有の円空仏が撮影されました

3月7日、埼玉県立歴史と民俗の博物館において、埼玉県の指定文化財になっている小淵山観音院所有の円空仏7体を対象に、テレビ用の撮影が行われました。

それぞれの円空仏について時間をかけじっくりと撮影され、また様々な角度から照明をあてることにより、いつもとは違う円空仏の表情がおさめられました。

円空仏が動画で撮影されることは非常にまれですので、貴重な映像が残されたといえます。
放映については下記のとおりです。ぜひご覧ください。

番組名 『にっぽん!歴史鑑定』円空〜微笑する円空の謎

放送局 BS-TBS

放送日時 2017 年3 月27 日(月)22 時00 分~22 時54 分放送

司会 田辺誠一

番組概要 全国を行脚して仏像を作り続けた円空の生涯と仏像に秘められた思いをご紹介します。
撮影風景

なお小淵山観音院の円空仏は、今年も5月の円空仏祭で里帰りし公開されます。円空仏祭は、5月3日(水・祝)~7日(日)10時~17時に行われます。