校長室から

校長室から

地域の協力を得て!社会を学ぶ就職体験

 今、2年生の総合学習の時間に「就職体験学習」に取り組んでいます。この学習は「職場体験」ではなく、「就職体験」です。つまり、ほとんどの学校は生徒を機械的に振り分けた事業所で体験活動をさせるのに対し、本校では、まず各事業所に「こんな生徒に来てもらいたい」という求人票を作成していただき、それを校内に掲示。それを見て、生徒は自分が希望する事業所に就職体験するためのエントリーシートを作成。校内ハローワークで審査し、それに合格した生徒から就職面接を行い、それを通過して初めて自分の希望する事業所で就職体験できるという、まさに社会の仕組みを学び、就職が叶うまでの苦労をそのまま体験するという目的で実施している営みであり、これを通過して希望の体験場所で働く生徒たちは、間違いなく真剣で一生懸命に有意義な体験をすることができます。
 そして今回、その面接に実際の体験場所である農園の責任者の方や地域、学校評議員の方にお手伝いいただき、よりリアルに、生徒にとってもより緊張感をもった状況での就職面接を実施することができました。生徒たちは、面接中はもちろん、廊下で待機しているときから真っ直ぐに背筋を伸ばして椅子に座り、手も小刻みに震え、あらかじめ考えていた想定問答を一生懸命に頭の中で確認している様子が伺えました。学年職員からも「臨場感をもって良い経験をさせることができた」「今日だけでなくもっと多くの生徒に体験させたい」等々、感謝の声があがっていました。 
 この就職体験だけでなく、学校・家庭・地域総ぐるみで地域の宝である子どもたちを育てる「みんなで創る地域の学校」を掲げている本校です。今回、改めて子どもたちを育てるためには、学校だけでなく多くの大人が関わることの大切さ、効果を実感することができました。
 協力いただいた関係者のみなさんに深く感謝申し上げるとともに、これからも同様の取り組みを推進していく本校へのご協力を保護者・地域のみなさんに改めてお願いしていきたいと思います。よろしくお願いします。

疾走!葛南駅伝→女子チーム県大会出場

 10月の声を聞いたばかりの1日(木)、柏の葉公園で葛南駅伝大会が行われました。コロナ禍で例年とは違い駅伝の部は1チームに限っての出場、ロードレースの部は駅伝に出場しない3年生と控え選手のエントリーとなりました。
結果は男子チームが8位、女子チームは準優勝で女子は11月7日(土)に開催される県大会への出場権を勝ち取りました。ロードレースの部でも精一杯の走りを見せ4位入賞を果した選手もいます。私はコースの途中で生徒たちの応援をしていましたが、どの生徒も全力を尽くして必死の形相で目の前を駆け抜けていきました。
 チーム全体の団結で成し遂げた今回の結果と女子の県大会出場。今年度は残念ながら東葛駅伝大会が中止ということで、生徒たちのモチベーションに若干の心配がありましたが、それを吹き飛ばす見事な走りであったと思います。関係職員の間では、葛南の代表チームが常に県のトップを走っている、それに恥じないレベルの高い大会であったという話もあり、この県下屈指の激戦区での今回の成績は(選手たちは満足していない表情でしたが)本当に立派だったと思います。毎年行っていた夏の合宿もできなかった今年度、ここまでの練習メニューを考え、本番に向けて調整していくのは例年以上に大変だったと思います。
 1ヶ月後、女子チームが出場する県大会では、目標としている関東大会出場が果たせるよう、さらに応援していきたいと思います。勝負ですから勝つこともあれば負けることもあるかもしれません。でも、本気で努力した者にしか味わえない「目標を達成したときの喜び、達成できなかったときの涙」を駅伝部の生徒たちは味わうにふさわしい努力をここまでしてきました。そんな生徒たちのさらなる成長を信じて楽しみに大会当日を待ちたいと思います。
 保護者・地域のみなさまも応援、よろしくお願い致します。

※上記以外の葛南駅伝大会の様子(写真)は、「生徒活動の様子」にアップしています。 

生徒の生徒による生徒のための生徒総会

 9月25日(金)、午後から生徒総会が実施されました。コロナ禍のため、本来なら1学期早々に行うべき大切な生徒会行事、さらに感染拡大防止のために体育館で一堂に会することを避けて放送での実施となりました。というような状況であるとはいえ、生徒会役員の努力もあり、長時間にわたる会を生徒たちはよく集中し、活発な意見も飛び交った素晴らしい生徒総会でした。
 初めての放送による会ということで不安や心配も多々ありましたが、本部を放送室の隣にあるコンピューター室におき、各階・各学年との連絡にトランシーバーを使用するなど、よく考え、工夫された運営でした。そして、何よりも提案者の説明や質問に対する答弁を集中して聴いていた生徒全員の落ち着いた雰囲気がよかったです。特に、1年生は小学校では経験したことのない生徒主導の総会、先輩たちの見事な進行ぶりにとても驚いている様子でした。
 リンカーン大統領ではありませんが、まさに、「生徒の、生徒による、生徒のための総会」であったとお世辞抜きで褒められる大人顔負けの総会でした。総会の後半では活動方針や予算案の承認に続き、生徒からの議題として「気持ちのよい挨拶をするための活動」について3つの学級から提案され、1つは残念ながら否決、もう2つは可決をされました。時間さえ許せば、否決されてしまった提案も修正意見を加えながら再検討するとさらに深まった総会になったと思います。
 今日の総会の承認・決定事項の実現に向けて、生徒全員で一丸となった「チーム湖北中」がますます学校で、そして地域でも活躍し、生徒一人ひとりもさらに成長していくことを願っています。
 臨機応変の対応で会を成功に導いた生徒会役員、議長等を務めた関係生徒全員に感謝したいと思います。

進路実現に向けて!3年生補習に頑張る

 コロナ禍による授業進度の遅れを取り戻すために、本校では1学期中は40分の7時間授業を実施し、体育祭を始めとして中止が決定している行事の、本来であれば練習や準備の時間も授業に充てながら回復に努めています。ただ、一貫して強調しているのは、遅れを取り戻すことだけに意識が集中し、子ども不在の授業を創らないこと。教員が一方的に喋るだけで何の工夫もしなければ、瞬く間に教科書は進んでいくけれど、それによって子どもたちが「授業がつまらない」と思ってしまったら本末転倒。学ぶことが嫌いな子どもを育ててしまったら学校の存在価値はなくなり、将来にわたって学び続ける人材の育成は不可能です。
 ただ、そうは言っても、例年と比較すれば授業が相対的に早足で進んでいたのは事実で、その補充のために、以前ホームページでも紹介したような夏休みの学習会(補習)を実施してきました。そして2学期がスタートし、特に受験を控えて待ったなしの3年生を対象に週に2日、数学に重点をおいて放課後の学習会(補習)を実施しています。希望者は全員が参加できますが、数学に苦手意識が強い生徒などには教員からも声をかけて参加を促しており、数学の教員はもちろん、ボランティアで教えに来てくれている先生も子どもたちのために頑張ってくれています。まだ始まったばかりで参加者も多くはないようですので、この機会を積極的に利用して学力の向上に役立て、進路実現にも繋げてほしいと願っています。3年生の保護者のみなさんからも、お子さんの背中を押していただけると幸いです。よろしくお願い致します。
 また、生徒たちの授業支援のため、新たに学習サポーターとして、将来教職を志している以下の3名(学生)が、実質学校職員の役割を担い、授業のTTや補習における個別支援を行っていますので、ご承知おきください。
 津田 萌花(社会、特別支援・吹奏楽部)  金曜日勤務
 森  千夏(保健体育・陸上部)      火、木、金曜日勤務
 福田 開斗(数学・ソフトテニス部)    木曜日勤務

学校生活向上を願って!朝の挨拶運動

 今月、25日(金)に延期されていた生徒総会をようやく開催する運びとなり、今、生徒会役員を中心にその準備を着々と進めているところです。
 その議題の一つに「気持ちの良い挨拶をするために…」というのがあるのですが、それが議題にあがったきっかけの一つとして、7月から生徒会総務が主体的に取り組んだ正門での朝の挨拶運動があるようです。ご承知のように、現在、部活動の朝練習はできない状態が続いていますので、ほとんどの生徒は7時45分を過ぎる頃から正門を通過し始めます。その時間帯、暑い日も雨の日も活動を継続していく中で、自分から挨拶をしない、声が小さい、相手の目をしっかりと見ていないなどの課題に危機感をもったようです。
 私も正門に立って生徒を迎えると、ほとんどの生徒はしっかりと挨拶を返してくれると感じているのですが、生徒会のリーダーたちの方が、より厳しい目でさらなる学校の向上を考えているということも言えるかもしれません。いずれにせよ、挨拶運動は現在も継続中で、運動を展開しながら、挨拶の仕方について詳細なデータも集めています。
 来月には生徒会役員の改選が行われ、学校の屋台骨は3年生から2年生へと引き継がれます。特に3年生には、この生徒総会を最後の大仕事として大成功に終わらせ、結果、挨拶を筆頭に学校生活が向上した実感をもって下級生にバトンが渡されることを願っています。「ガンバレ!生徒会総務」