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校長室から発信

生徒の、生徒による、生徒のための総会

 6月13日()、午後から生徒総会が実施されました。予定を大幅にオーバーして、実に2時間を超える長丁場でしたが、生徒たちはよく集中し、昨年度に増して素晴らしい生徒総会でした。

 事前に学級で資料の読み合わせをしっかりと行ってきたこともあってか、よく考えた質問や意見が積極的に発言されました。そして、何よりも提案者の説明や質問に対する答弁を集中して聴いていた生徒全員の落ち着いた雰囲気がよかったです。特に、1年生は小学校では経験したことのない生徒主導の総会、先輩たちの見事な進行ぶりにとても驚いた様子でした。

 リンカーン大統領ではありませんが、まさに、「生徒の、生徒による、生徒のための総会」であったとお世辞抜きで褒められる大人顔負けの総会でした。生徒会からは、今年度のスローガンとして「誇りをもつために、繋がりのある布佐中学校を築こう」という提案とそのための具体的な計画(地域貢献や学力・生活力向上、環境整美、合唱の充実に向けた感心させられる内容でした)や中央委員会の定例化案が示され、可決をされています。

 このスローガンのもと、生徒全員で一丸となった「チーム布佐中」がますます学校で、地域で活躍し、生徒一人ひとりもさらに成長していくことを願っています。

 とても有意義で心地よい午後の時間を過ごせたという思いです。

 

※生徒総会の一コマです。クリックしてご覧ください。
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自然を満喫!笑顔の林間学校

 2日()~4日()、2年生は林間学校に行ってきました。福島県裏磐梯を中心に、自分たちが総合学習で学んできた自然、動植物について検証したり、現地の方たちとの触れ合いを通して、学校では決して得ることのできない貴重な学びを手にするための旅です。

 初日、現地についたときは曇りで肌寒さと強い風、磐梯山の中腹まで雲がかかり、昨年の初日が大雨だったこともあって先行きが心配されましたが、活動が始まる頃にはうっすらと日差しも戻り、現地ネイチャーガイドさんたちの案内によって素晴らしい自然観察体験ができました。ガイドさんの説明を一言一句漏らさずに聴こうとしている生徒たちの真剣な表情が印象的でした。私が一緒に活動したグループは五色沼の散策を行いましたが、その美しさに感動するとともに、普段はほとんど見ることができない小動物を発見するなど貴重な体験をすることができました。

 宿舎についてからの入浴や食事、リーダー会でも生徒たちは臨機応変に、常にスケジュールよりも早め早めに動き、無事1日目を終了しました。反省会では様々な課題や問題点が発言されましたが、私からは「集団でただ山歩きしているだけの学校もある中で、君たちの林間はしっかりとした目的をもったレベルの高いものだ。レベルが高ければ当然課題も多くある。初日よりも2日目、2日目よりも3日目にどんどんよくなっていく林間にしよう」という話をしました。

 2日目は前日とは違ったメンバー・コースでの学習です。生徒たちはコースを回りながらガイドさんに積極的に質問したり、自分たちが学習したこと以外の新しい発見をしようと真剣な眼差しで山歩きをしました。ガイドさんから教えてもらった植物を自分でも見つけたり、不思議な虫を見つけてガイドさんに報告するなど、昨日以上に自然観察を楽しんで感動的な体験をすることができました。私が一緒に活動したグループでは、穴に逃げ込む蛇や数十メートル先の道路を横断する熊に遭遇するなど、驚きの連続でもありました。

 2日目の夜はキャンプファイヤーでしたか、担当者の見事な企画もあって、厳粛な儀式に続いて学年合唱、フォークダンスと本当に学級・学年が団結して最高の時間を過ごし、ホテルへの帰路にサプライズで学年職員から花火のプレゼントがあるなど、一生の思い出をつくることができたようです。

 3日目は班ごとに地元の農家にお世話になり、農業体験をしながら現地の方と触れ合います。今まで経験したことのない作業に戸惑っている様子もありましたが、農家の方たちに丁寧に教えていただき、楽しそうに仕事に励みながら、たくさんの笑顔が見られた3日目だったと思います。それぞれの農家で収穫した新鮮な野菜は、お昼ご飯のおかずとして出され、なかなか味わうことのできないとれたてのみずみずしい野菜や現地の特産物などに舌鼓をうっていました。

 帰りのバスの中では、実行委員全員からしっかりとこの林間学校の成果と課題が述べられました。学年集団のよさや具体的に一人ひとりが頑張っていたことについても話があり、リーダーとして成長した姿が感じられました。このように「自然を学び、仲間と協力、絆を無限の輝きへ」という林間学校のスローガンを達成した2年生の生徒たち、この後、この経験を糧にした学校生活での活躍や次の修学旅行に向けての頑張りを楽しみに、そして期待して見守っていきたいと思います。

 

※林間学校の様子(写真)は、後日、「生徒の活動」のページに掲載しますので、そちらの方もご覧ください。

大健闘!市内陸上大会

 25日()、第53回我孫子市中学校陸上競技大会が行われました。これは陸上部の大会ということではなく、東葛駅伝大会と同じで、学校全体としての代表選手を選出し、学校をあげて応援をする大会です。

 このような大会であるため、いつも書いていますが、生徒数が圧倒的に少ない本校はエントリーする選手の人数も含め、高い得点をあげることが難しい面があります。そんな状況ではありますが、選手たちはこの1ヶ月間、多くの先生方や学級の仲間の支援を受けて本当によく練習に励んで力をつけてきました。私からは「練習10で本番8というのが定説だけど、今日の試合でそれを10以上にするか、8のままか、それともそれ以下になってしまうのか。他校と競うことも大事だけれど、まずは自分自身の記録に挑戦してほしい」という話をしました。

 そして、すべての選手たちは自分のためだけではなく、「チーム布佐」のために、それぞれの競技に全力を尽くして頑張りました。結果、自己ベストを更新した選手を始め、全力で力を出し切って多くの選手が自己ベストとほぼ同等の記録を出すことができました。総合得点でも女子が大規模校の一角を崩す3位という成績を残し、男子も昨年から順位を上げ、5位という結果でした。まだまだ満足してはいけないのかもしれませんが、この結果は、市内で一番小さい学校でも「チーム布佐」として目標をもち、みんなで協力し合って練習に励めば結果に結びつくという大きな自信になって次につながるのではないかと思います。市内陸上の選手団はこれで解散しますが、この1ヶ月間の取り組みとこの大会の経験を、それぞれの生徒が自分の部活に戻って還元し、夏の葛南大会に向けて生徒たちがさらなる頑張りを見せてくれることを期待しています。

また、この大会やいくつかの記録会で標準記録を突破し、県通信大会へとコマを進める選手も例年に比べて多くなっています。晴れの舞台に臨む生徒たちには、県大会でも自らの力を存分に発揮して達成感を味わうとともに、さらなる成長につながることを願っています。

 

☆市内陸上大会の様子は、後日、「生徒の活動」のページに掲載しますので、ご覧いただければと思います。

充実の図書室に向けて!

 昨年度から会議や研修会を重ね、大変なご苦労をかけている図書ボランティアのみなさんの活動ですが、18日()、生徒の委員会活動日にお集まりいただき、図書委員の生徒たちとの顔合わせ・交流会を実施しました。

 かねてから図書委員の生徒たちも、ボランティアの方々にお願いしたいことがあったり、一緒に活動することを希望していましたので、短い時間でしたが、とても和やかに交流が進みました。一緒に作業して制作した栞は、この後、とても役に立ちそうです。

 今年度、授業を含めた図書室の積極的利用と読書活動の推進による学力向上は本校の重要な命題の一つです。ボランティアのみなさんの活動により開室時間が増え、図書室の整備が進むことによって、より活用しやすい図書室が実現することが大いに期待できそうです。そして、その大きな要因となるであろう蔵書管理のデータベース化もあともう少しでゴールが見えてきます。検索システムの完成、貸し出し等のコンピユータ処理によって、学校・生徒が受ける恩恵は計りしれません。

 「みんなで創る地域の学校」に向け、生徒たちの成長のために力をお貸しくださる図書ボランティアのみなさんに改めて感謝申し上げるしだいです。

 

※下は交流会の様子の一部です。クリックしてご覧くださ
 い。
  
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「学びの3日間」大成功!修学旅行

 3年生は9日()~11日()まで奈良・京都方面への修学旅行に行ってきました。この3日間(特に最初の2日間)、生徒たちは事前に学習して自らが追求してきた課題を検証する「学びの修学旅行」を見事に実践しました。そして、私自身もこの修学旅行で学んで旅することの素晴らしさを、生徒とともに改めて心底実感しました。

 初日、早朝5時11分の始発電車で布佐駅を出発し、東京駅に向かいました。車中、一般のお客さんに自然に席を譲る生徒たちの姿がとても微笑ましく、最高のスタートを切りました。そして、7時20分発の新幹線で一路京都駅に、ここからさっそく検証テーマごとのグループ別行動へとうつります。初日は、全生徒が学習のテーマを「日本のまほろば」である大和地方、すなわち飛鳥・斑鳩を始めとした古代史の中心から平城京が置かれた奈良市内に絞りました。結果、生徒一人ひとりが歴史のロマンへと駆り立てられ、個々の学習が深まる要因となったのではないかと思います。そして、それぞれの検証場所で大変にわかりやすく、生徒が学習してきたことを上手に引き出しながら様々なことを教えてくれたボランティアガイドのみなさんや各寺院の関係者のみなさん、何十回と奈良を訪れている私自身も、思わず身を乗り出してその語りに惹きこまれていました。生徒たちの学びが膨らんだ最大の要因は、まさにこの方々の支援があったからに他なりません。1日目の学習を終え、ホテルに戻ってきた生徒たちは口々に「すごく楽しかった」「おもしろかった」「いい1日だった」と笑顔で報告をしていました。そして、我孫子では電車で東京に行くことさえ迷いそうな子ども達が、遠く離れた方向さえわからない初めての地で、怪我やトラブル等も一切なく自分たちの力で行動できた。これは、自分たちが真剣に学んだことを一生懸命に確かめたいという気持ちが為せる技であったとも考えています。

 2日目も前日とは異なるメンバーで、京都を含めた探究の旅に出かけて行った生徒たちでしたが、さらに充実した面持ちでホテルに笑顔で戻ってきました。夜の報告会では、1日目よりもさらに充実した学びの様子と感動、驚きや新たな発見が熱い口調で語られました。この2日間を終え、生徒たちにとって本当の楽しさとは何か、修学旅行の意義とは何かを彼らの取り組みや活動の様子から改めて教えられたような気がしています。

 そして最終日、和装に着替え、京都での学年全体行動です。初めての経験に戸惑いの表情を見せていた生徒たちも、清水寺ではたくさんの外国人に話しかけられたり、一緒に写真を撮ってほしいとせがまれ、まんざらでもない?顔をしてカメラに向かって笑顔でポーズをとっていました。最後に清水寺で撮った学年全体の集合写真は一生の宝物となるのではないでしょうか。

 古の都に思いを馳せた3日間、生徒たちは大いに学び、大いに楽しみ、満足感と達成感を胸に、成長した姿で帰ってきました。帰りのバスの中でも「もう終わってしまうのか…」「帰りたくない…」という声が聞こえてきたほどです。これから3年生の生徒たちは、この感動的な成功体験を自信とし、今後の日常生活や「中学校生活最後」となる各行事に、そして個々の進路実現に向けて大きく羽ばたき、私たちの期待に応えてくれるという確信をもった修学旅行であったことを最後に報告させていただきます。

 

※生徒の活動の様子は、後日「生徒の活動」のページに掲 
 載しますので、そちらもご覧ください。