校長室

自然を満喫!笑顔の林間学校

 2日()~4日()、2年生は林間学校に行ってきました。福島県裏磐梯を中心に、自分たちが総合学習で学んできた自然、動植物について検証したり、現地の方たちとの触れ合いを通して、学校では決して得ることのできない貴重な学びを手にするための旅です。

 初日、現地についたときは曇りで肌寒さと強い風、磐梯山の中腹まで雲がかかり、昨年の初日が大雨だったこともあって先行きが心配されましたが、活動が始まる頃にはうっすらと日差しも戻り、現地ネイチャーガイドさんたちの案内によって素晴らしい自然観察体験ができました。ガイドさんの説明を一言一句漏らさずに聴こうとしている生徒たちの真剣な表情が印象的でした。私が一緒に活動したグループは五色沼の散策を行いましたが、その美しさに感動するとともに、普段はほとんど見ることができない小動物を発見するなど貴重な体験をすることができました。

 宿舎についてからの入浴や食事、リーダー会でも生徒たちは臨機応変に、常にスケジュールよりも早め早めに動き、無事1日目を終了しました。反省会では様々な課題や問題点が発言されましたが、私からは「集団でただ山歩きしているだけの学校もある中で、君たちの林間はしっかりとした目的をもったレベルの高いものだ。レベルが高ければ当然課題も多くある。初日よりも2日目、2日目よりも3日目にどんどんよくなっていく林間にしよう」という話をしました。

 2日目は前日とは違ったメンバー・コースでの学習です。生徒たちはコースを回りながらガイドさんに積極的に質問したり、自分たちが学習したこと以外の新しい発見をしようと真剣な眼差しで山歩きをしました。ガイドさんから教えてもらった植物を自分でも見つけたり、不思議な虫を見つけてガイドさんに報告するなど、昨日以上に自然観察を楽しんで感動的な体験をすることができました。私が一緒に活動したグループでは、穴に逃げ込む蛇や数十メートル先の道路を横断する熊に遭遇するなど、驚きの連続でもありました。

 2日目の夜はキャンプファイヤーでしたか、担当者の見事な企画もあって、厳粛な儀式に続いて学年合唱、フォークダンスと本当に学級・学年が団結して最高の時間を過ごし、ホテルへの帰路にサプライズで学年職員から花火のプレゼントがあるなど、一生の思い出をつくることができたようです。

 3日目は班ごとに地元の農家にお世話になり、農業体験をしながら現地の方と触れ合います。今まで経験したことのない作業に戸惑っている様子もありましたが、農家の方たちに丁寧に教えていただき、楽しそうに仕事に励みながら、たくさんの笑顔が見られた3日目だったと思います。それぞれの農家で収穫した新鮮な野菜は、お昼ご飯のおかずとして出され、なかなか味わうことのできないとれたてのみずみずしい野菜や現地の特産物などに舌鼓をうっていました。

 帰りのバスの中では、実行委員全員からしっかりとこの林間学校の成果と課題が述べられました。学年集団のよさや具体的に一人ひとりが頑張っていたことについても話があり、リーダーとして成長した姿が感じられました。このように「自然を学び、仲間と協力、絆を無限の輝きへ」という林間学校のスローガンを達成した2年生の生徒たち、この後、この経験を糧にした学校生活での活躍や次の修学旅行に向けての頑張りを楽しみに、そして期待して見守っていきたいと思います。

 

※林間学校の様子(写真)は、後日、「生徒の活動」のページに掲載しますので、そちらの方もご覧ください。