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2016年1月の記事一覧

「南小学校大運動会エピソード17」

今回の『エピソード17』は高学年ブロックの集団演技、組体操「2015組体操~未来に向かって~」を紹介します。

 今年の組体操のテーマは「未来に向かって」でした。本番の演技では、3曲のBGMに合わせて集中し、自分の役割をしっかり果たしながらの演技を披露することができ最高の出来映えでした。

 オープニングは、全員ピラミッド。今年のピラミッドは男女別ではなく、クラスで一つのピラミッドを作りました。クラスの団結力を高めたい、という思いからです。エンディングの未来に向かう「かけ橋」も、クラスごとに作りました。クラスの友達で声をかけ合いながら一つの物を作り上げることを通し、以前よりも絆が深まったように感じました。

 ピラミッドの次は、学年別の技です。6年生は今年初挑戦の「人間起こし」。起こされる子は、土台の子の肩に乗っています。恐怖心との戦いです。実際、本番数日前まで、上に乗る子の腰は引けてしまっていました。「土台は上の人を信じて支えている。絶対支えてくれるから、土台の人を信じて起き上がりなさい。」と声をかけ、当日はどのチームも堂々とした「人間起こし」を披露していました。

 5年生は「3段ピラミッド一気立ち」。手や膝の痛みをこらえながら、何度も起き上がります。3日前に録画した映像を見せ、「この演技でいいのか?」と5年生に問いかけました。動きはばらばら、自信がなくて下を向いている…。この映像で奮起し、当日のあの素晴らしい演技に繋がりました。

 2曲目は“ゆず”の『かける』の冒頭の歌詞「一人じゃない…一人じゃないから未来へかける〰」を全員で歌ってから演技に入りました。一人技→二人技→三人技です。家でも補助倒立やブリッジなどに取り組んだ児童もいたと思います。友達と息を合わせ、一つ一つの技をしっかりと見せることができました。

 3曲目のクライマックスは「3段タワー」です。最近、テレビや新聞でもその危険性が取り上げられています。本校でも安全性に配慮しながら練習に取り組んできました。実は、一番最初に体育館でタワーの練習をしたときに、全てのタワーが成功していました。しかし、校庭でのタワーは想像以上に大変だったり、欠席者や見学者がいたりして、その後、全てが成功することはありませんでした。しかし、当日は全て成功。子どもたちの気合い、やる気、そして本番の強さに圧倒されました。

 この運動会までの1か月間、組体操の練習を通して、子どもたちはさまざまな成長を見せてくれました。体力や技能の向上だけではなく、友達を思い合う気持ち、支え合う大切さ、一生懸命のすばらしさを実感しながら、運動会を終えることができたのではないかと思います。この経験を、今後の生活にぜひ生かして行ってほしいです。