2024年10月の記事一覧
「考える」を常態化させる
10月、例年になく暑い日が続きましたが、ここにきてようやく涼しくなってきたように思います。先日、合唱コンクール、文化祭も終わり、11月に入ると期末テストが待っています。
さて、1年生の数学では、週1回「答えのない教室」という授業を行っています。出題された問題を3人一組になって力を合わせて解いていくというものです。考えたことはホワイトボードに書き込んでいきます。問題は、教科書に載っているものに近いものもあれば、これまでにまったく出会ったことのないものもあります。3年生の数学でも何度か実施していますし、今後2年生の理科でも行っていく予定です。
この授業の目的は、「考える」を常態化することにあります。目まぐるしく変化する社会で生きていくためには、自ら考え判断し行動する力が求められます。それは、ある日突然身に付くものではなく、日頃から「考える」という行為を実践していかなければ身に付くものではありません。
そのため、本校では、「自ら学習や生活の目標が設定でき、自ら考え、選択して学習や生活への価値や意義を見いだして行動できる生徒」の育成に力を入れています。
「答えのない教室」はその一つとしての取り組みです。生徒はとにかく一生懸命に考えます。3人で話し合い、アイディアを出しあいます。そこから新たな考えを思いついたり、解決への糸口を見つけたりします。時にはわかっている人に教わりながら理解を深めてもいきます。これは、決して一人では成しえないことだと思いますし、生徒たちはこの学習を楽しんでいます。
他の教科でも、協働的な学習は取り組まれています。
3年生の社会では、グループになって課題を見つけ、それを話し合うことから各時代の社会的背景や環境などの知識を自分たちで獲得する学習を進めています。
理科では、身近な事象から生徒自ら課題を見つける場面、それを実験等で検証し考察する場面などでグループワークを行っています。これにより生徒は自ら進んで学んでいこうとします。
このように、学校では「考える」という行為が、様々な場面で見受けられますが、さて、家庭ではどうでしょうか?学習に関して言えば、できるものならば今の自分の学習状況を把握し、何をどのように取り組んでいけばよいかを考えていけるとよいでしょう。そのきっかけとなるのが定期テストです。中間テストの結果を今一度振り返り、期末テストに向けての学習を進めていってほしいと思います。