校長先生から今日のお話

2025年6月の記事一覧

6月23日(月)麻中の蓬

麻中の蓬(まちゅうのよもぎ)

 中学生である生徒諸君は、一人一人、自分の中に多くの可能性を持っていると言われますよね。まさにダイヤモンドの原石なんです。でもダイヤモンドって元々指輪などの宝石のように光り輝いてはいないんです。原石を非情に硬い材質の道具で磨き、カットしないと光を放たない。これをダイヤモンドの原石である君達中学生に当てはめると、自分より素晴らしいものを持っている仲間と競い合ったり、歴史上の偉人について学んだり、自分で高い目標を決めて努力をしたりすることが磨くということになります。さて、今日のタイトルである麻中の蓬とはどんなことわざかというと、人は誰でも良い環境の中で育ち、良い教育を受け、良い人と出会えば、まっすぐ正しく成長するというたとえです。麻(あさ)は植物の麻、曲がりやすい蓬(よもぎ)もまっすぐ生え育つ麻の中で育てばまっすぐに育つといいます。みなさんも互いに高め合える仲間を大切にしましょう。また、歴史上の人物や身近な人生の先輩などからもたくさんのことを学び、ダイヤモンドのように光り輝ける人に成長できるよう努力していきましょう。楽しみにしています。

 

 

 

6月20日(金)進路について学んでいこう⑥(保護者向け)

進路について学んでいこう⑥(保護者向け)

やる気と学力

 誰でもやる気は出ます。出るには出ますが、遅すぎる場合が多いものです。子供のやる気はいつ出るか分からないし、出て欲しい時になかなか出てくれないものなんですよねぇ…。また、一瞬出たかと思うと消えてしまったり、本番直前だったりと「やる気になっている時」は実に短く、実にタイミングが悪いことが多いものです。ですから高校生や大学生とは違い、「やる気が出たら…」を期待して見守るだけでよい年齢だとは私は思いません。また、環境が整っていないと、せっかくやる気が出ても効率が悪かったり、空回りして、なかなか結果につながらず、成果が出る前に諦めてしまうこともあります。ですから、今後なるべく早く高校見学や説明会などに親子で足を運び、1日でも早くやる気を喚起させることが大切です。 つづく

 

6月19日(木)進路について学んでいこう⑤

進路について学んでいこう⑤

 私はこれまでの自分の人生の経験から、人生や進路というものは、なかなか自分の思い通りに事は進まないと考えています。スポーツでも勉強でも自分の持っている才能には限りがあることは誰にも否定できないことだと思うし、経済的な問題も今後君達が進路を考えるときには、決して無視できないことだとも思います。人には人それぞれ与えられた環境条件というものがあります。その限られた条件の中で最善を尽くすことが最も大切なことなのではないかと思います。自分に与えられた条件や環境の中で精一杯がんばり、自分だけの目標や充実感、楽しみを見つけてがんばってほしい。進路について悩んでいる人がいたら、ぜひ参考にしてほしいと思います。

 

6月18日(水)見える学力、見えない学力

見える学力、見えない学力

 be動詞の使い分けができる、因数分解ができるようになる、バレーボールでトスが上手に上げられる、…これらはすべて見える学力。今、授業でやっていること。テストで確かめてみられることです。授業で学ぶことですからとても大事な学力ですね。一方、手のひらの裏側には手の甲があるように、見える学力の裏側には見えない学力というものがあります。「ありがとう」「ごめんなさい」って素直に言える。ゴミが落ちていたら拾う。朝、友達に「おはよう」って元気に声がかけられる。「わー、花がきれい」って感動できる…、これらは見えない学力。優しさや思いやり、自己犠牲の心、美しいものに感動する心、心のたくましさ…こういったものは机の上ではなかなか身に付かない、見えない学力です。
 机の上の勉強も大切。でも、その土台となる人間の芯の力である見えない学力も大切である。生徒諸君の見えない学力はいかほどかな…。

 

6月17日(火)父母の恩は山よりも高く、海よりも深し

 先週までの学校総合体育大会地区予選会では、大沼中の生徒たちの精一杯のがんばりがどの部からも伝わってきて心打たれました。また一方で私は、生徒諸君を応援する保護者の皆様をも見ていて、君たちを思う保護者の気持ちの大きさにも改めて心打たれました。父母の恩は山よりも高く、海よりも深しという言葉があります。これは、親の恩の高く深いことを言っています。また、親思う心にまさる親心という言葉もあります。子どもが親を思う心、その心以上に親は子を思うものだということです。これは、吉田松陰が安政の大獄で処刑される前に詠んで、故郷の両親に送ったとされる歌「親思う心にまさる親心、今日の訪れ何と聞くらん」の前半部分です。皆さんの中には、もしかしたら、親にそれほどの愛情を感じるようなことをしてもらった覚えはないと考える人もいるかもしれません。人それぞれ、環境も考え方も違いますから、全員が同じ思いというわけにはいかないかもしれませんね。でもね、いま皆さんがここにいるということだけでも、大きな恩を感じてもいいのではないかと私は思います(いずれ分かればそれでよし)。私たちは、いつも誰かの愛情の中で生活をしているものなのです。普段は気がつかないかもしれませんが、何かのできごとをきっかけに、その大きな愛情に気がつくでしょう。そして、皆さんに最も大きな愛情をかけてくださる人が、家族なのではないかと思います。周りの人からの愛情に気づき、がんばって生きることで、その愛情に応えていきたいものですね。
 今日は校長先生一日不在です(出先でこのブログをアップしています)。熱中症に気をつけてくださいね!