飯中 Now
さわやかな笑顔と汗、深まった友情と団結
22日(土)に延期となった令和3年度の体育祭が、本日気持ちのよい五月晴れの空の下に行われました。開会式には、春日部市長の石川良三様がお忙しいなか、激励に駆けつけてくださいました。また、春日部市教育委員会教育長の鎌田亨様にもお忙しいなかご参観いただきました。ありがとうございました。さて、2年ぶりの体育祭だったわけですが、今年は、新型コロナウイルスの影響で半日の開催としました。競技や演技の内容も感染症防止対策を考慮に入れての実施、また保護者の皆様の参観もご家庭から1名という限られた条件のもとで行わせていただきました。保護者・地域の皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。生徒達は昨年度できなかった分まで体育祭を楽しんでいました。事前の準備や練習をも含め、この体育祭を通して、生徒達は様々な事を学びました。生徒達のさわやかな笑顔や真剣な表情がすべてを物語っていたと思います。また明日からの学校生活の向上に期待します。(5月24日 校長)
お弁当
土日の学校行事の日には、生徒たちはお弁当を持ってきます。生徒達がお弁当を食べている姿を見ると、いつも昔の自分のことを思い出します。私も小中学校時代は、学校給食を食べていました。当時は土曜日にも半日の授業がありましたので、中学生時代の土曜日は、お弁当を食べて、午後から部活動を行っていました。また、高校時代は基本的に毎日お弁当を母親が作ってくれました。できの悪い息子でしたので、当時は作ってくれることに対して感謝の気持ちをあまり持つことのなかった自分でしたが、この年になり、数年前まで妻が息子にお弁当を作っている姿を見たり、実家に帰り、年老いた母の姿を見るにつけ、どんな気持ちで母親が毎日お弁当を作ってくれていたのかがようやく分かりました。飯中生の諸君、お弁当を作ってもらったら、ありがとうやごちそうさまのひと言の言える人であってほしい。本当の意味でのありがたさは、まだわからないだろう。それでいい、若いとはそういうものだ。今は夢中で中学校生活を送ればいい。保護者の皆様、本日はお子様のために朝早くからお弁当を作っていただき、ありがとうございました。(5月22日 校長)
月曜日に思いきり楽しみましょう!
今日は、楽しみにしていた体育祭でしたが、雨天によるグラウンドコンディションの悪化のため、月曜日に延期となりました。私は朝、蓮田市の自宅を出て、学校に到着するまでやる気満々だったのですが、その後雨が降り始め、ここ数日の天候も影響し、グラウンドに水が浮いてきてしまいました。教頭先生、教務主任の先生、そして体育科の先生方と協議をし、仕事がお休みの保護者の皆様には申し訳なかったのですが、今日、明日、そして月曜日の天気予報を参考に、24日(月)に良い条件のもとで、生徒達に去年できなかった分まで思い切り体育祭を楽しんでもらおうという判断をしました。保護者の皆様、なにとぞご理解のほどお願いいたします。なお、本日の振り替え休業日は28日(金)を予定しています。
大人になる No17
【 怒ろう 】
今回はちょっと難しいからよく考えて読んでほしい。まず、結論から述べると、怒ることはいいことだ。腹が立つ、頭にくる、ムカツク、いいかげんにしろ、ふざけるな、許せない、顔も見たくない…。こういった感情は、あまり良い印象ではないですよね…。でも、怒りは本当に「悪い感情」だろうか…?もしかしたら怒りは、私たちに大事なことを教えてくれているのかもしれない。君は、どんなときに怒りを感じるだろう…。たとえば…非難されたり、一生懸命にやっていることをばかにされたり、失礼な言い方をされたり、無視されたり、暴力をふるわれたりしたとき…。こんな時、怒りがこみあげてくるのは自然なことです。その怒りは、自分を大切にしようとする、君の気持ちの表れでもある。時として怒りは、君をトラブルから救い、身体や心を守ってくれる。怒りが、行動したり決断したりする勇気を、あなたに与えてくれることもある。怒りを感じるということは、君の心が健康な証拠なのです。だから怒ってもいい。大事なのは、怒らないことではなくて、怒りに支配されないことだ。怒りに支配されると、必要以上に相手を攻撃したり、非難したり、傷つけたりする。そんなとき、君の怒りは自分を守るためでなく、自分を正当化するために使われている。怒りを暴走させると、いろいろなものを失ってしまう。かけがえのない人や物、新しい自分と出会うチャンス、貴重な意見、友情や愛情、尊敬や信頼…。どなったり、叫んだりする前に、数を数えるというのもいい方法です。 口をひらく前に、10秒だけ待とう。イライラしたら、まず自分に聞いてみよう。なにが気に入らないの?、疲れたの?つらいの?自分の気持ちがわかっていれば、怒りが爆発する前に、問題を解決することができる。何が怒らせるのか、それがわかったら、慎重に、やさしく、だけど毅然(きぜん)として、問題の解決にあたろう。ぶつぶつ文句を言っているだけでは何も解決しない。つまらなそうな顔をして、口を開けば不平不満。そんな人生を送るのはやめたほうがいい。お腹が空いているなら、なにか食べる。頭が痛いなら早く帰って寝る。肩がこっているなら軽い運動をしてほぐす。疲れたら体む。これも怒りに支配されないための方法の1つ。もし、いじわるな人や、あなたの気持ちを無視する人など、君を不快にさせる人がいたら、君はどうする?もしかしたら、怒ったらケンカになりそうだからとか、仕返しされたらいやだからとか、まわりの人がどう思うか心配だから…なんて考えて、怒るのをがまんしてしまう人がいるのでは…?でもそれは、いやな思いをすることを、自分で選んでいることなんだよ。不快なことをされたら、がまんしないで、そういうことはやめてとか、あなたと一緒にいるのはもうやめるとか、優しく、だけどはっきり言えばいい。居心地の悪い場所からは、遠慮しないで立ち去ろう。君を守るのは君自身。それを忘れないでください。怒りは、人を傷つけるためにあるのではなく、自分を守るためにある。そして怒りは、自分自身を、そして周りの世界を、良いものに変える可能性を持っているのです。今日はちょっと難しかったね。明日は体育祭、元気いっぱいで楽しもう!(5月21日 校長)
大人になる No16
【 からだからのメッセージ ~心や身体の言葉が聴けるようになろう~ 】
昨日は、体育祭の予行練習お疲れ様でした。みなさんのがんばりには頭の下がる思いがしました。さて、昨日は保健室に来る生徒がいつもより多かったようです。晴れていれば、熱中症の心配をします。保健室も満員になります。小雨が降っていれば風邪をひくかもしれないと心配をします。学校は370人の生徒全員を見て、体調を心配します。しかし、予行をやる、やらない、体育祭をやる、やらないと決断をしなければなりませんので、たまたまその日に体調が悪い生徒がいても、学校全体のことを考え、行事や大会を実施することはよくあることです。そこで、いつも言っていることですが、君達はもう中学生なのですから、自分の心や身体の状況をきちんと分析・判断し、ダメな時には自分からヘルプを発信することを求めます。みなさんには、この先の人生において、自分の心や身体を点検する能力が必要なのです。そのための練習を失敗を重ねながらもしなければなりません。保護者や先生、周りの友達に気づいてもらわなければ体調が悪かったり、心が疲れていても言い出せないようではこの先が心配です。さあ、身体をチェックしてみよう。深呼吸してリラックスに努めていますか?気がつくとイスにもたれかかってボーっとしていませんか?腰は痛くない?手をぎゅっと握りしめていない?歯を食いしばっていない?肩や首筋はこっていない?おなかや頭は痛くない?爪をかんでいない?これらの様子を感じ取れたら、セルフケアの第一歩は合格です。緊張しているときは、深呼吸して身体の中から緊張を追い出そう。身体が緊張すると、どんどん疲れてしまう。いつもいつも緊張していると病気になってしまう。身体の声はどうすれば聞こえるのかな…?まず、緊張していると思ったら、身体の力を抜こう。心や身体といつも仲良くしよう。心や身体のメッセージをちゃんと聞いていれば、調子が良いか、悪いか、よくわかるはずです。(5月20日 校長)
体育祭予行を通して
今日は午前中、土曜日に予定されている体育祭の予行を行いました。時より小雨(霧雨)が混じるなか、生徒諸君はとてもよくがんばりましたね。競技者、演技者、そして体育委員さんや放送委員さんなどの競技役員の生徒達も、一人一人がそれぞれの立場でがんばっていました。数日前に私は全体練習の講評で、君達が尊敬し憧れた、この春卒業していった先輩方は、昨年度、体育祭をはじめ、ほとんどすべての行事が中止になってしまいました。どんなに残念だったことでしょう…、活動に制限はあるとはいえ、今年体育祭をできることへの感謝や喜びをぜひ感じてほしい。そしてそれを競技や演技、応援に取り組む姿で表してほしいと話しました。今日、君達が小雨の降る中、しっかりと行動できたことで私はもうすでに、十分満足しています。ものごとは準備や練習が7割、本番3割と私は考えています。その意味で今年の体育祭は、準備と練習で、もうすでに感動の涙を誘うほど、生徒諸君や先生方はがんばっています。そんなみなさんのことを私は誇りに思います。さあ、土曜日の天気はどうでしょうか…。日曜日は晴れの予報のようですが…。天気も含め、今年の体育祭を本当に楽しみにしています。(5月19日 校長)
大人になる No15
【 気持ちを話そう 】 ~相手のことを傷つけたり、怒らせたりせずに、思ったこと、感じたことを話してみよう~
中間テストお疲れさまでした。今年から中間テストの日程を2日間にしました。1日に5教科すべてをやるとなると君達の勉強の負担が大きいのと、先生方が問題を作ったり、採点をしたりする時間の確保も大切だと考え、今年から2日間にしました。みなさんの率直な感想を聞きたいです。先生方にやりとり帳や立ち話でも結構ですので、テストの感想など自分の気持ちを話してみてください。さて、自分の気持ちを誰かに話すということは、誰かを責めたりすることとは違うし、恥ずかしいことでもありません。大切なのは、私は、僕はこう思う、私は、僕はこう感じる、私は、僕はこうしたいと、はっきり言うことなのです。そして、もう1つ大切な事があります。自分の気持ちをうまく話すためには、相手に対して「あなたは…」で始めてはいけません。「おまえはバカだ」「おまえはダメなやつだ」「あなたのせいよ」なんて言うのはダメ!頭にきたときは、相手を責めるのではなく、自分がどう感じたか、なぜそう感じたかを話そう。責められれば誰だって腹が立つし、相手が嫌いになるかもしれない。君だって、もし誰かに「お前ののせいだ」なんて言われたら、いやな気持ちになるよね。たとえば…、待ち合わせの時間に遅れてきた友達に、「20分も待たせるなんて、あなたバカじゃないの」なんて言ってはダメです。そんなふうに言われたら、誰だって、素直に「ごめんね」って言えなくなる。「20分も待って、心配しちゃったよ」って、君が言ったらどうだろう。友達はきっと「ごめんね」って素直に言ってくれるはずです。腹の立つことや、悲しいことがあったとき、がまんすることはない。君は自分がどんなふうに感じているかってことを素直に話していいのです。でも、自分の気持ちを話すということは、相手を責めたり、傷つけることとは違うということも忘れないでください。つづく (5月18日 校長)
大人になる No14
【 大人になる上での疑問 ⑤ 勉強しても成績が上がらないんだけど… 】
毎朝、学区内を歩いていると色々なことに気づきます。田んぼや畑の様子がよく分かるようになりました。稲の成長、田んぼの水の量、畑の農作物の日々の成長。そして今日は、カエルの鳴き声を聞き、ザリガニの姿も見ました。今まで気づかなかったことに気づいたり、分からなかったことが分かったときは嬉しいものですね。さて、土日は中間テスト前の諸活動停止期間ということで、勉強をたくさんした生徒が多かったことでしょう。みなさん、勉強をして成績を上げよう!と思ってもなかなか上がらないでしょう。これはね、私が中学生の時に気づいた、お風呂の理論と勝手に名付けた考え方で解決できます。それは、お風呂に栓をしてお湯を入れ、じっと風呂を見ていてもなかなかお湯はたまらないでしょう。ところが、居間でテレビでも見ているとあっという間にお湯はたまり、あふれてしまうこともあります。成績上がったかなぁ、まだかな、まだかな…と思って勉強しているうちは、まだまだ成績は上がりません。学校の授業はもちろん、家庭学習が生活の一部となり、分かること、できるようになったことに喜びを感じたり、自分で決めた学習の時間や量に達成感を感じたりしていく中で、いつの間にかに成績も上がり、伸びるものなのです。ところが、私も経験がありますが、風呂の栓をしっかりとしないとお湯は流れてしまってたまりません。これは勉強で考えると、復習をしっかりとしないと、せっかく学んだことが、どんどん忘れて頭の中から消えてしまうということなのです。今日、明日は中間テストです。テストが返されたとき、点数に踊らされるのではなく、できなかったところをしっかりと復習し、できるようにすることが何よりも大切なことなのです。そうすれば、テストで満点をとった者と同じ土俵で新たに授業を受けられるのです。テストの結果よりも、今はテストのやり直しをしっかりとすることを大切にしてください。(5月17日 校長)
大人になる No13
【 大人になる上での疑問 ④どうして毎日掃除や後片付けをしなくちゃいけないの? 】
車を運転する人は、駐車場に車を駐めるとき、多くの場合、面倒でもバックをして車を入れます。これは次に出しやすくするためです。同じように、片付けとは、次にやるべきことに対する準備なのです。サッカーや野球のグランドでもそうです。練習が終わってボールを片付けなければ、翌日の練習はできません。トンボをかけずに地面がでこぼこだと、転んで怪我をしてしまうかもしれません。また、きれいに片付いた場所であれば、小さな異変にすぐに気付けるのです。石があってもすぐに気付いて、取り除くことができる。この気付くということはプレーにも生きてくるのです。仲間が苦しそうな顔をしていれば、何かあったかなと気付けるし、こっちにボールをパスしろという小さなサインも見逃すことがなくなる。生活の中でも、花が咲いたこと、仲間の様子がいつもと違うこと、ゴミが落ちていることに気づくことができていますか…。自分のことしかやらない、自分のゴミじゃない、自分の分担じゃない…そんな人が世の中増えているような気がします。生徒諸君には、周囲に気を遣い、刻々と変化する状況を読み取り、爽やかに行動することのできる気持ちの良い人になってほしい。掃除や後片付けの大切さが浮かび上がってきましたね。(5月14日 校長)
大人になる No12
【 大人になる上での疑問 ③ 大人になったら働かなくてはいけないの? 】
野菜を作るためには、土地を耕し、囲いを作り、種をまいて、水をやらなければ芽は出ません。収穫まで日々世話をする必要もあります。花が咲き、実がなり、ようやく食べることができるわけです。ここまでだけでも、種を管理し売る人、囲いを作る人、耕す道具を作る人が必要です。いつでも食べられるように収穫物を冷凍する人、その冷凍庫を作る人、冷凍庫を運ぶための交通機関で働く人も必要ですね。さらに、冷凍庫は電気がなければ使えません。電気は…。そう、働くとは、私達が生きていくために大事なそうしたシステムの一部となることなのです。今、保護者の世話になり、働かなくても生きていけると思っている人もいますが、保護者がいなくなっても生きていけるでしょうか?
人間は寝ている時間を除けば、ほとんどが働いているか、そのための準備や移動をしていることに気づいてください。みなさんが寝ている時間を除けば、一日の大部分を学校で過ごしているのと同じですね。お金のためだけに1日の大部分、いや一生の大部分を費やすなんてつまらないと思いませんか?働かなくちゃいけない…ではなく、自分の得意なことや好きなことを仕事にすることを考え、どんな仕事で社会のためになろうか(社会貢献)、どんな仕事でやり甲斐のある充実した人生にしょうか(自己実現)を考えて行きましょう。(5月13日 校長)
部活動保護者会へのご出席ありがとうございました。今後とも、お子様のより良い成長のためにどうぞよろしくお願いします。(5月13日 校長)
学力学習状況調査
本日は、埼玉県の学力学習状況調査が行われました。また5月27日(木)には、全国の学習状況調査が行われます。どちらの調査も概ねその目的は、子供の学習の定着の様子や昨年度からの成長(伸び)、そして個人や学校、地域ごとの相対的な学力について、本人、保護者、教職員、教育委員会がそれぞれの立場で状況を把握し、今後に活かすことです。さて、昨今は学力に対する考え方が変わり、以前のように、どれだけ暗記をしたかとか、解き方をマスターし、繰り返し練習し、早く正確に解くということだけではなくなっています。文章を読み取る読解力、資料を見て分かることや課題となっていることを見取る分析力、規則性などを見つけ出し、帰納的に課題を解決する応用力、それぞれの手法の良さを分析してより良い課題解決の道筋を求める比較力など多岐に渡る能力を調べ、そのトータルを学力として表します。従って、教える側の教師も日々の授業でこれらの力をつけることを意識した授業を行っています。車のナビゲーションと同じで、将来なりたい職業、なりたい自分など、進みたい道を考えるには、まず自分の現在地を知ることが必要です。国や県の学力テスト、業者テスト、来週予定されている中間テストなどはすべて、自分の現在地を知るために行うものなのです。しかし、現在地を知るだけで終わってしまっては進むことはできません。現在地を知り、その後どの方向に進むのか、どんなスピードで進むのか、交通手段は何を選ぶのかということを考えることが求められるのです。抽象的な表現になりましたが、まとめると、試験は今の自分を知り、今後に活かすために行うものなのです。(5月12日 校長)
大人になる No11
【 大人になる上での疑問 ② どうして勉強しなくちゃいけないの? 】
昨日と同じで、結論から先にいうと、人生を楽しむために勉強するのです。楽しくより良い人生を送りたくはありませんか。たくさんのことを勉強した人とそうでない人とが同じ本を読んだり、同じ映画を観たときには、感じることがまるで違います。また、生活の中で同じ場面に向き合ったときにも、たくさん勉強をした人は、知識や人脈を使い、より良い選択、より間違いのない選択をすることができます。中学校での勉強とは、ものごとを多面的に見る力をつけるためのものなのです。学校で学ぶ国語や数学などは、その教科の学習を通して、様々なものの見方や考え方を学ぶためにあるとも言えます。授業が苦痛だと思うときもあるでしょう。退屈な授業をする先生方にも問題があるかもしれませんが、そこに意味を見出せないのは、自分のレベルがまだ低いという見方もできます。
私は以前、埼玉県立総合教育センターというところで、1年間学校を離れて勉強をさせていただく機会に恵まれました。そこにはその分野の経験豊富な先生方や、退職された校長先生、臨床心理士の資格を持つカウンセラー、精神科のお医者さんもいました。私はそこで、自分なりに勉強することの意義を知りました。まず、そこにいた人達は、さすがにその分野で第一線の方々でしたので、本当に人間的にも魅力的な方達ばかりでした。私はその方々の持っている魅力にひかれ、「この方達の言っていることが分かるようになりたい、対等に会話をしたい」と思いました。たくさんの本を読み、研修会に参加していくうちに、自然と世界が広がり、部屋にいた方達の会話の意味が分かるようになってきました。私は、勉強するということは、自分の世界が広がり、たくさんの人と交流が持てることにつながるのだと身を持って実感したのです。本校の生徒諸君は、これから未来に、そして世界に出て活躍する人になってもらいたい。そのためには、たくさんのことを学ぶ必要があるのです。(5月11日 校長)
大人になる No10
【 大人になる上での疑問 ① いい高校や大学に行った方が幸せになれるの? 】
結論からいうと、そうです。しかし、いい高校や大学とは学力テストの偏差値の高い学校ではありません。そうではなく、今の自分の実力より、1つ上、2つ上の学校を目指して勉強をする努力こそが大事なのです。努力をしないで、今の自分の力で行ける学校に入ることは、一見、手っ取り早く、楽で得をしたようですが、実はそうではないのです。努力をすることこそが、人が幸福を手に入れる唯一の道であり、その意味で大人たちは君達に、「いい高校、いい大学に入りなさい」と言っているのです。忘れてはならないのは、努力をしなければ才能も引き出せないということです。よって自己実現もできません。パイロットになりたければ航空大学、コンピュータのプログラマーになりたければ理工学部のある大学、画家になりたければ芸術大学、調理師になりたければ調理師になるための学校…と、自分にとってのいい学校を目指す中で、どれだけ努力をし、自分を高めたかで人生は形作られていくのです。今は、少子化で大学やその他の学校に入ること自体はあまり難しくない時代ですが、簡単に手が届くものを目指すのではなく、努力をしないと手の届かないものを目指しなさいということです。(5月10日 校長)
体育祭見どころ紹介
本日、各学年で2時間ずつ体育祭の学年練習を行いました。今年の体育祭は、感染防止対策を十分に講じた上で行います。生徒は全員終始マスク着用、競技・演技の前後には、消毒用ウエットティッシュで手指の消毒を行います。また、応援席では適切な距離を置いて座り、見学・応援をします。さて、今年度の体育祭のぜひ観ていただきたい内容を申し上げますと、まず、開会式で行う飯沼中学校の看板となりつつあるラベンダー体操を全校生徒で行います。通常のテンポで体操したあと、疾風バージョンという速いテンポの体操も行います。なかなかハードな体操で全校生徒で行うと圧巻です。次に、演技種目ですが、今年度は2、3年生男女の飯中ソーランを披露します。集団のダンス用にアレンジされた速いテンポのソーラン節です。各クラスの生徒達に考えさせた、オリジナルの振り付けの場面もあります。次に学年種目ですが、1年生はハリケーンです。台風の目と呼んでいる学校もあります。通常4名ずつで行うところ、本校では感染防止対策を考え、3名で間隔をあけて行います(↓写真参照)。また、次の走者へのつなぎでは、一般的に行う、クラスの集団を集めて頭上や足元に棒を通すことはしません。2年生は因幡の白うさぎです。落下によるけがの防止策として介添えが1名付きます(↓写真参照)。瞬間的な身体接触はありますが、マスクと競技前後の手指の消毒を確実に実施させます。クラス対抗で男女別のグループ間でリレーします。3年生はリレー綱引きです。はじめに10名ずつで綱引きをしているところに、トラックを4分の1周走り終えた生徒達が次々に綱引きに合流します(↓写真参照)。3年生について付け加えると、3年生は最高学年として、開会式に始まり、すべての活動が素晴らしいです。日々の保健体育の授業や学年練習でも、1、2年生とは意識が明らかに違います。昨年度できなかった体育祭、憧れた昨年度の3年生を越えようという気持ちが痛いほど伝わってきます。最後にクラス全員リレーと部活動対抗リレーも楽しみです。(5月7日 校長)
大人になる No9
【 泣こう ③(シリーズ 最終)】
連休は楽しく過ごせましたか。今日からまた飯沼中学校という学び舎(まなびや)で、自分づくりのために頭と心と身体の汗をたくさんかこう。さて、この「泣こう」シリーズ最終です。前回は、悲しいことや泣きたいことに出会ったら、なんの遠慮も我慢もすることなく、泣きたいだけ泣いていい。そして自分の力で解決できないことに出会ったら、周りの人に、助けて、力を貸してと言える、本当の意味で強い人になれるといいね、という話でしたね。
不安や悲しみに出会ったら、自分の心に素直に問いかける。そして、自分が何を望んでいるかがわかったら、できるだけ、その望みをかなえてあげよう。しばらく家から出ないで、ただただ寝ることにする、庭やテラスでひなたぼっこをする、ゆっくりとお風呂に入る、友達とゆっくり話す…。すると悲しみは、いずれ薄れていく。笑ったり、微笑んだりできるようになり、幸せな気持ちになることだってある。いつまでも悲しんでいる必要なんてない。
さあ、最後のまとめです。悲しいこと、嫌なこと、不安なことに出会ったら、その風に吹かれて泣くことは大切なこと。「負けるもんか」なんて思わなくていい、悲しいと言おう。不安だと言おう。助けてと言おう。そしてこれだけは知っておいて欲しい。その経験は、君を成長させ、優しく広くそして強い心の持ち主になることに近づけてくれる。何も心配いらない、心を開き、前を向いて生きよう。飯沼中で、いま私がはじまるのです。(5月6日 校長)
立夏 ~日本の伝統文化を受け継ぐ~
ゴールデンウィークが終わろうとしています。本日5月5日は、二十四節気の立夏です。暦の上では夏の始まりです。木々が芽吹き、若葉の緑が鮮やかで気持ちのよい季節ですね。また、5月5日は国民の祝日である、こどもの日であり、端午の節句でもあります。ご家庭におかれましては、祝日や節句などについてお子様と話をしたり、伝統的な季節の食べ物を食したり、端午の節句の今日であれば、菖蒲湯に浸かるなど、祝日の意味を家族で確認し、日本の伝統的な行事を正しく理解させ、受け継いでいきたいものです。その意味では、毎年のゴールデンウィークは祝日や伝統文化を理解する絶好の日々です。また、今の中学生の保護者の年代を考えると、中にはそういった事を正しく理解することなくここまで生きてきた方もいるかもしれません。そうならばむしろ親子で一緒に学ぶ良い機会ではありませんか。今日はゴールデンウィークの一日一日を振り返ってみてはどうでしょうか…。さて、明日から学校がまた始まります。1年生もいよいよ部活動の本入部となります。加えて12日は埼玉県の学力テストがあり、17日からは中間テストも控えています。並行して22日(土)の体育祭の練習も本格的になります。生徒も教師も忙しい日々ですが、これぞまさにアカデミックな学び舎であり、青春の日々ですので、保護者の皆様には御家庭において、お子様の心身の健康面にご留意いただき、見守っていただきますようお願いします。何かご心配な事がありましたら、担任や部活動の顧問までご相談ください。(5月5日 校長)
大人になる No8
【 泣こう ②】
前回は、人は誰でも悲しい別れをすることから逃れ続けることはできない、だから悲しいときには思い切り泣こう、泣けば心が軽くなり、すっきりするんだよ。という話でしたね。今日は、続きです。君の悲しみを誰かに話してみるのもいいという話。怒りでも、恨みでも、何でもいい。友達やお父さん、お母さん、おばあちゃん、おじいちゃんでもいい。学校の先生やカウンセラーさんでもいい。君が信頼できる人なら、誰でもいい。泣くことと似ていて、話をすると、気持ちを外に出し、すっきりする。ただ話すだけで、自分の中の重く固くなっていた気持ちがだんだんほぐれてくるような気がする。そして、君の中にある良い思い出を大事にしよう。その思い出が君に力を与えてくれる。辛いことや悲しいことがあったときは、自分のことをいつもより大事にしなければならないときです。そして自分の心に聴いてみよう、自分がいま、本当に欲しいもの、必要としているものは何かを、どうすれば気持ちを楽にすることができるのか、何をしてもらえば気持ちが安らぐだろうかと。君はいま、誰かに助けてと言えますか。勉強が解らないとき、たくさんのやるべきことを抱えてしまったとき、友達とけんかをして気まずくなってしまったとき、悲しいことに出会ったときなど、自分の力では解決できないことに出会ったとき、人に相談したり、力を借りることは恥ずかしいことでも何でもない。自分の弱さや困っていることを正直に話せるということは、むしろ強いことなんだ…。 つづく(4月30日 校長)
大人になる No7
【 泣こう ① 】
みんなには大好きな人がいるよね。お父さん、お母さん、おばあさん、おじいさん、兄弟、姉妹、友達、恋人、小さい頃から一緒だったペットのいる人も。でも人は、大好きな人にさよならを言わなければならない時がある。仕事で遠くへ行ってしまう人、離婚して離ればなれになる家族、違う人生を求めて旅立つ人、たった1人の友達が引っ越してしまう、大好きなお兄さんが家族と離れてひとり暮らしを始める、大好きな人が死んでしまうことだってある。生きている限り、人も、動物や植物もみんな、いずれは死んでしまう。大切な人を失ってしまったら、誰だって、つらく悲しい気持ちになる。それは自然な気持ちだ。そんな時、悲しんでばかりいてはダメだとかしっかりしなくちゃなんて思って、必要以上にがんばってしまうかもしれない。「あの人がいなくても大丈夫」とか、「淋しくなんかない」なんて言ってしまうかもしれない。だけど、無理をして頑張っても、悲しい気持ちや、つらい気持ちが消えてなくなるわけじゃない。身体の中に残った悲しい気持ちのせいで、病気になってしまうこともある。だから、悲しい気持ちをどこかへ追いやったり、押さえつけたり、かくしたりしてはいけない。悲しみにたえているのは、そうしなければ悲しみに負けてしまうからだと君は思うかもしれない。でも、悲しみを感じ、悲しみにひたることはとても大切なこと。悲しいときは、ちゃんと悲しもう。悲しむことは悪いことじゃない。悲しいときや、つらいときは、まず泣こう。泣けば、悲しみやつらさは、君の中から少しずつ外へ出て行く。誰だって悲しいときは泣くんだよ。泣きたいときは、いっぱい泣こう。泣くとそのあと気持ちが楽になり、心が軽くなった気がする。まわりには、ちゃんとわかってくれる家族や仲間がいる。涙は、君の心を優しく包む。涙を流し、悲しみに包まれよう。涙は、君の心の中に降る雨のしずくのようなもの。悲しみや痛みを静かに、ゆっくり洗いながしてくれる。 つづく (4月28日 校長)
大人になる No6
【 みんな飯沼中の仲間なんだ 】
ここ数日で、心の痛む大変悲しく残念なことが2つありました。4月も後半となり、体育祭や運動部の大会が近づいてきました。運動部の大会も体育祭も体を動かすことが得意で元気な生徒達にとっては、勝ちたいよね。よくわかります。でもここで改めて自分の心と向き合い考えてほしいことがある。それは、目標と目的の違いです。目標は次の大会で勝つこととか、自己新記録を出すこと、体育祭なら全員リレーで勝つことなどですよね。でも、目標より大切なことがあります。それは目的です。部活動では、それぞれの競技を辛くても一生懸命練習することなどを通して、人間としての成長を目指しているのです。体育祭、みんなで力を合わせて、汗をかき、がんばることで、友情を深め、かけがえのない仲間との絆を深めること、それが体育祭の目的です。さらに、もう1つ考えてほしいこととして、約370人の生徒がいる飯沼中、国語の漢字が得意な生徒もいれば、数学の計算を誰よりも早く正確に解くことのできる生徒もいる。絵を描くことが好きな生徒もいれば、走ることが大好きで速い生徒もいる。それが個性というものです。体育祭でも部活動でも得意な者がそうでない弱い者に対し、心ない言葉をかけてしまい、相手を傷つけてしまうということがありました。転んで擦りむいた傷ならつける薬はあります。でも、心の傷には特効薬はないのです。言った生徒も悪意を持って言ったのではないのでしょうが、中学生の行動としては残念です。相手の気持ちを考える、さらにあなたを愛してくれている保護者がいるように、相手にもその子を愛している保護者がいるのです。あなたが学校で心ない言葉を言われていると知ったら、あなたの保護者は悲しみ、心配するでしょう…。言われた生徒の保護者も同じなのですよ。全力は美なりという言葉がある。苦手な事にも一生懸命に取り組んでいること、それこそが素晴らしいことであり、美しい姿なんだ。体育祭も部活動も、一生懸命に取り組むこと、一生懸命に取り組んだ者にしか分からない充実感を味わえればそれでいい。仲間と共に汗を流し、順位とは違う自分達だけの心の勲章を分かち合えればそれでいいんだということを今日は生徒諸君に強く言いたい。みんな飯沼中の仲間なんだ。
保護者の皆様へ
本校は、地域立の学校として、良いことも悪いこともすべて保護者・地域の皆様に知っていただくことを基本方針としています。今回心ない言葉を発してしまった生徒も悪気はなく、人として学ばなければならないことを学ぶ機会になったと考えます。また、うちの子が当事者でなくてよかったではなく、親子で共に考えることが大切です。今後このようなことがないように、教職員から適切な指導を行います。今後とも様々な情報をオープンにして参りますので、ご家庭と学校で同じ方向を向いて子供たちを導いていけたらと考えます。どうぞよろしくお願いします。(4月27日 校長)
体育祭集会
本日5校時、第1回体育祭集会が校庭にて行われました。この集会は体育委員の生徒達が運営にあたり、スローガンの発表、種目の発表に続き、ダンスリーダーからのメッセージや実行委員長からの話がありました。集合の様子や聴く態度、そしてリーダー達の姿から体育祭に向けた生徒達の思いが強く伝わってきました。今年はなんとか体育祭を実行したいと切に願っています。(4月26日 校長)