飯中 Now
暦の上ではもう秋 8月11日(水)
昨日は日中、あれほど暑かったのに、夜は驚くほど涼しい風が吹いていました。今朝もさわやかな空気に満ち、地域を1時間半も歩いてしまいました。歩きながら空を見上げると、秋の雲がありました。夏の積乱雲(入道雲)とは違い、空に広く薄い雲が広がっていました。立秋が過ぎ、暦の上ではもう秋ですね。私には季節の変わり目に必ず思い出す言葉があります。昨年度末、市内某中学校の校長職を定年退職された先生がいます。その先生は私の中学校時代の恩師です。私の中学校入学と同時に新任の教師として赴任し、技術の授業を教わりました。その先生が当時の卒業文集にこんな一文を書いていたのを今もはっきりと覚えています。「季節を告げる風よりも早く、次の季節の訪れを感じられる人になれ」というものです。この歳になってもまだ、日々の生活で季節の移り変わりを感じたり、見つけたりしたときに、先生のこの言葉を思い出します。この先生は、そんな素敵な感性を持った人になってほしいという願いがあったのでしょう。私はまだまだその域に達していないなと申し訳なく思います。生徒達にとっての最大の教育環境は、エアコンのある教室でも、一人一台のタブレットでもなく、良い教師との出会いだとつくづく思います。今日から16日まで学校閉庁日です。閉庁日明けからどうやって飯沼中の生徒達や保護者・地域の方々に、この学校でよかった、この先生に教わってよかったと思われる教育活動を展開しようかと誰もいない学校の校長室で、一人物思いにふけっています。(8月11日 校長)
夏休み前半終了 8月10日(火)
40日間ある夏休みも半分が終わりましたね。飯沼中の生徒諸君は1、2年生については、連日部活動に汗を流していますね。日焼けした肌、流す汗…、まさに青春という感じで目を細めて応援しています。3年生のみんなはどうですか?毎日、勉強ですか?夏期講習などに行っているのでしょうか…。自分の進路を切り拓くということは、大変なエネルギーのいることです。ただ、ここで言いたいのは、やみくもに勉強をしていませんか…。なぜ、勉強をするのですか…、なぜ、その高校に行きたいのですか…ということが自分の中で分かっているのかということ。また逆に、あきらめ、言い訳をして逃げ出すこと、志望校のレベルを下げることは簡単です。しかし、それでいいのか…ということ。この連休に私は、埼玉県の誇る偉人である、塙保己一先生と荻野吟子先生の記念館を訪ねてきました(渋沢栄一先生の記念館は何度も行っています)。お二人に共通することは、志(こころざし)を持ち続け、困難に負けずに学問に励んだということ。その先に道が拓けたということです。私もこの歳になり改めて、志を持ち、仕事に打ち込むこと、そのための研鑽(けんさん)に励むことを学ばせていただきました。中学生が勉強するということも、志に裏付けられての勉強でなければ、学力の向上は望めず、むなしい行動に終わってしまいます。今週は、いわゆるお盆休みに入りますね。生徒諸君もこの期間に一度ゆっくりと自分の人生、自分は何者なのかを見つめ、考えてみてほしい。その上で夏休み後半をまた元気にがんばろうではないか。(8月10日 校長)
大人になる No41 報告のできる人に
本日は、76年前、第二次世界大戦の末期に、広島に原爆が投下された日です。戦争により犠牲となられた数多くの御霊に対し、謹んで哀悼の誠をささげます。
暑く、熱い夏の日が続いています。来週はお盆休みを迎えますね。今年は昨年同様、保護者の実家に帰り、親せきなどと会う、いわゆる帰省をする家庭は例年より少ないのでしょうか…。孫(まご)や甥(おい)、姪(めい)の君達に会うことを毎年楽しみにしていることでしょうね。しかし、新型コロナウイルスの影響で、去年の夏も、そして今年の夏も緊急事態宣言等に基づくステイホーム等々、我慢のお盆休みとなりそうです。そこで、君を可愛く思い、大切に思い、どんな時にも応援してくれる方に、この夏の報告をしてみてはどうでしょうか…。特に3年生は部活動が終わり、この夏は、受験に向けて猛勉強の日々を過ごしていることを、電話、ZOOM、葉書や手紙などそれぞれの良さがありますので、手段は何でもよいので、心を込めて、これまでのお礼とさらに今後のがんばりを伝えてください。きっと喜んでくれるはずです。時代がどんなに変わっても、こういったことのできる人でありたいものです。(8月6日 校長)
大人になる No40 ニュースをよく見て! 8月5日(木)
暑い日が続きます。体調を崩してはいませんか。健康第一で乗り切りましょうね。さて、飯沼中の生徒諸君には、今この時だからこそ、よく、よくニュースを見て、正しい情報をもとに適切な行動をとってほしいと思います。いま、テレビやインターネットのニュースは、オリンピック、新型コロナウイルス関連、猛暑、台風などたくさんのことが報じられています。そのどれもが大切なことばかり。中学生として勉強や部活動を一生懸命にやることは大事なことです。また、新聞やテレビなどのニュースをよく見て、今、社会で何が起こっているのかを知ることもとても大切なことなのです。(8月5日 校長)
ある夏の日の午後 8月3日(火)
今週はとにかく暑いですね。いつも朝一番の駅伝練習や午前中の文化部、運動部の様子をブログに掲載していますが、夕方も朝同様に涼しいので、夕方に活動している部もあります。オリンピックの期間も折り返しました。夏休みの期間も半分近くまで来ましたね。生徒諸君の夏休みの益々の充実を期待します。(8月3日 校長)
夏本番! 新型コロナウイルスをぶっ飛ばせ 8月2日(月)
8月になりました。今週は暑くなるそうです。飯中生の夏はとっくに始まり、連日熱く熱く燃えて青春していますね。私も元気をもらっています。いま、世の中は新型コロナウイルスが猛威を振るい、埼玉県でも緊急事態宣言が8月31日まで発令されていますね。しかし、中学生の暑い、熱い夏は止まってはくれない。新型コロナウイルスへの正しい知識を持ち、元気にがんばるのみです。予防に関する正しい知識とは、まさに飯中4つの合い言葉です。この4つをしっかりと意識した行動をとれば(とればですよ!)、学校の教育活動が止まることはありません。今、私が最も心配していることは、家庭内感染です。ご家族が外で感染し、それを家庭という本来最も安心して過ごせる場で家族にうつしてしまうということです。前回の緊急事態宣言のときにも、このブログでお願いしましたが、ご家庭でも飯中4つの合い言葉を実践してください。特に、家の中でもマスクをしましょう。また、家庭内のことに限らず、最も感染のリスクが高まるのは、マスクを外している時間…、すなわち食事の時間なのです。ですから、学校の給食は全員前を向いて、しゃべらずに食べているのです。ご家庭内でも、食事の時間をずらしたり、黙って食べるようお願いします。家族の団らんは食事以外の時間にマスクをしてお願いします。こんなことをお願いすると、暗い気持ちになりがちですが、そうではありません。ご家族の大切な命を守り、中学生にとっての夏、そして2学期に控えている大きな行事に影響することがないようにするための積極的なアクションなのです。先日、本校の学校医さんのところへ養護教諭と共に足を運び、この夏休みと2学期に控えている大きな行事を行うにあたっての、留意点や必要な手立ては何かをご指導いただいてきました。修学旅行では、生徒本人やご家族の皆様にご理解、ご協力いただくことは多々ありますが、本日現在の状況ならば9月15日から3日間、予定通り実施します。埼玉、東京、関西、そして本校の状況が悪化すれば、また別ですので、悪化しないように一人一人が注意をして生活、行動しましょう。(8月2日 校長)
吹奏楽コンクール東部地区大会 8月1日(日)
本日、吹奏楽部の3年生にとって最後の演奏となる、吹奏楽コンクール東部地区大会が羽生市産業文化ホールにて行われました。校長の私も以前から顧問の先生に知らされていたので、とても楽しみにしていました。私は音譜も読めない素人ですが、生徒達と顧問の先生が心を1つにして演奏しているのを観たり、聴いたりすることがとても好きです。先日、本校の体育館にて行われた演奏会もとても素晴らしいものでしたので、今日のコンクールも午前中に学校で仕事をして、昼前には、はやる気持ちを抑えきれずに吹奏楽部の生徒達よりも早く羽生市産業文化ホールへ出発しました。会場は新型コロナウイルスの影響で、非常に厳密な入場制限がかかっていました。ホール内での撮影はもちろん、演奏後の生徒達との接触も禁止されていたので、会場入口の写真だけしか撮れませんでした。山﨑先生の指揮に心を1つにして演奏する生徒たち、その生徒たちの奏でる曲を聴いていると、ジーンとくるものがありました。吹奏楽部の3年生の生徒諸君、ここまでお疲れさまでしたね。去年は新型コロナウイルスの影響で一度も人前で演奏することができませんでしたね。人間生きていれば色々な事がありますね。でも、君達は明るさを失わず、元気にがんばりました。そして、君達は聴いている人の心を豊かに潤す演奏をすることができましたよ。素晴らしい演奏をありがとう。(8月1日 校長)
7月が終わります 7月30日(金)
明日の土曜日をもって、7月が終わり、8月になります。夏休みは8月29日(日)までですので、いよいよ1ヶ月を切りました。ここまで本校の生徒やそのご家族の皆様に大きな事件や事故があったとは聞いていませんので、安心している一方、新型コロナウイルスが猛威を振るい、ニュースでは埼玉県を含む一都三県と大阪府、沖縄県に8月31日までの緊急事態宣言が、京都にはまん延防止等重点措置が発令される見込みです。感染については交通事故と同じで、避けられない状況もあるかもしれませんが、自分がよく気を付けることで、リスクを極力減らすこともできます。緊急事態宣言が正式に発令されたならば、不要不急の外出は避けなければなりません。中学生として、これまで以上に社会情勢をよく見て、正しい情報を収集して行動しましょう。(7月30日 校長)
新型コロナウイルス 7月29日(木)
みなさんよくご存じの通り、今、これまでで最も多い新規感染者数の状況が数日続いています。本来ならば体内に抗体ができるはずの、既に感染歴のある者までもが2度目の感染をしたというニュースも聞きます。ウイルスの感染は自然発生ではなく、必ず感染源があります。学校の生徒の場合、そのほとんどが家庭内感染です。2学期は大きな行事が3つ控えています。3年生の修学旅行、全校で取り組む合唱祭、1、2年生の新人戦です。そのどれもが、生徒諸君にとって、一生に一度のかけがえのない行事です。昨年度は修学旅行も合唱祭も中止になりました。今年度は、今後県や市からの中止や休校の指示がなければ、どれも実施する予定です。しかし、学校が実施するにしても、個人では欠席をせざるを得ない場合があります。それは、家族や生徒自身が感染したり、濃厚接触者となった場合です。また、直前に体調不良となった者も参加を認めることはできません。結果的にPCR検査の結果が陰性であったとしても、学校は集団生活をする所ですので、集団に感染が広がるリスクがある状況では、参加は認められません。したがって、これまで以上に感染防止のために気持ちを引き締め、日頃の体調管理をしっかりと行うことが必要となります。飯沼中4つの合言葉を改めて確認し、行動に移す時です。お互いに気をつけましょう。(7月29日 校長)
7月28日(水)
夏休みが始まり一週間が経ちました。飯沼中の生徒諸君、夏休みの生活リズムをつかみ、勉強や部活動をきちんとこなせていますか。いま、三者面談を実施しているところですが、担任の先生や保護者の方と1学期の反省と夏休み、そして2学期への展望をよく確認して、しっかりと夏休みを過ごしてください。毎日涼しい部屋でゲームやYouTubeばかりの人はいませんよね…。そんな生活で2学期を迎えたら、しっかりと生活した者と、頭、心、身体のすべてで挽回不可能なほどの差がついてしまいますよ。今からでも遅くありません。今日から始めれば、今日から成長するのです。がんばれ飯中生!(7月28日 校長)
大人になる No39 吹奏楽部に学べ 7月27日(火)
いま、本校の部活動で最も礼儀正しく、規律があり、部活動を行う目的を見失うことなく活動しているのは吹奏楽部です。1学期や夏休みにフラフラと校舎内、校庭、体育館などを回って生徒達の学習や部活動の様子を見ていると、吹奏楽部が一番気持ちの良いあいさつをします。また、活動前に音楽室はもちろん、3階の廊下やトイレなどの掃除をすることから始まります。2人の顧問の先生から指導されたら「はい」としっかりとした返事をします。本校の部活動の目的は、プロを育成することではなく、社会で活躍することのできる人間を育成することです。他の部の生徒諸君もぜひ、吹奏楽部の姿勢を見習ってほしいと思います。吹奏楽部は8月1日のコンクールに向けてがんばっています。私も聴きに行くことを楽しみにしています。(7月27日 校長)
祝 全国大会出場 7月26日(月)
昨日、25日(日)に熊谷市のスポーツ文化公園陸上競技場にて行われた、学校総合スポーツ大会県大会陸上競技の部において、本校陸上競技部3年生の石塚 怜王さんが、共通男子110mハードルで4位に入賞するとともに、全国大会参加標準記録を突破したため、8月17日(火)から20日(金)に茨城県ひたちなか市、笠松運動公園陸上競技場にて行われる全国大会への出場権を獲得しました。おめでとうございます!このひたちなかの陸上競技場は、手前味噌になりますが、平成11年度に私が市内大増中学校陸上競技部顧問をしていたときに、優秀な女子生徒が関東大会で優勝した思い出深い競技場で、とても不思議な縁を感じています。陸上競技部、そして石塚さん、おめでとうございます!記念すべき東京オリンピックの年に全国大会に出場できるなんて素晴らしいですね。心身共に万全の準備をして、更なる飛躍を祈念しています。また、10月19日(火)に本校を会場として行われる、埼玉県駅伝競走大会市内予選会の選抜練習が今年は早くも始まっています。学年や部活(クラブチームを含む)を飛び越え、飯沼中のスポーツマン達が集まり、襷(たすき)をつなぐ駅伝に、今年も有志生徒達が集い、走り込んでいる姿を見て、早くも感動を覚えます。どうか健康に気をつけてがんばってくださいね。学校は今日も、三者面談と各部の活動で忙しい雰囲気に満ちています。(7月26日 校長)
7月25日(日)
朝、学校に行くと、野球部と女子バドミントン部が練習試合に出発するところでした。男子テニス部と男子バドミントン部も朝の涼しい時間帯に一生懸命に練習をしていました。また、昨日と今日、陸上競技部は、学校総合スポーツ大会県大会が熊谷市で行われ、過日市内予選を突破した選手達が県大会に出場します。がんばってほしいものです。いいですね、中学生には夏がよく似合う。(7月25日 校長)
7月21日(水) 学校は動いています
今日から夏休みですね。学校の授業は休みでも、飯中生の頭と心と体の成長は休んではいられない。飯沼中の生徒諸君、この夏、思いきり頭と心と体の汗を流してみないか…。(7月21日 校長)
1学期が無事に終わりました
春日部市は、新型コロナウイルスの感染拡大により、まん延防止等重点措置の対象地域になりました。本校では、感染防止対策として、1学期末の給食未実施の期間は、お弁当ではなく再登校により部活動を実施しています。また、夏休み中もお弁当持参による練習及び試合等は行いませんのでご承知おきください。さて、本日は令和3年度の1学期終業式を行いました。終業式も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点及び熱中症防止の観点から放送による実施となり、生徒達は、各教室で話を聴きました。終業式では、各学年の代表生徒による今学期の振り返りと今後の目標についての発表があります。いつも素晴らしい発表ですが、本日発表した生徒達もとても素晴らしい作文発表でした。また、校長の私からは、式辞を通して、1学期飯中生は、総じてとてもよくがんばったことを強調しました。さて、明日から夏休みとなります。毎日みなさんの顔を見られる訳ではないこの期間、やはり心配なのは、みなさんの命、そして健康・安全です。今年の夏は、新型コロナウイルスへの感染対策として、飯中生の4つの合言葉である、①マスク、②換気、③手指の消毒、④ソーシャルディスタンス、この4つを家でも、部活動等で学校に来た時も、プライベートで出かけた時も忘れずに行動しましょう。また、今年の夏も強烈に暑いです。熱中症対策も中学生らしく自分でよく考えて、水分補給、休憩、食事や睡眠などしっかりと行動してください。最後に、SNSのトラブルです。これはトラブルを起こしたら一生消すことのできないネットの性質を考え、絶対に起こしてはならないものなのです。匿名にしても鍵アカにしても、被害者が警察などの専門機関に相談すれば、実はすぐに分かってしまいます。夏休みは、気が緩みがちな時です。後で大きな痛手となって返ってくることのないように注意してくださいね。それでは、健康に気をつけて、よく遊び、よく学ぶ充実した夏休みにしてください。(7月20日 校長)
1学期もあと2日
今年は梅雨の長雨(ほとんど豪雨でした)が続くなぁ、、と思っていたところ、2、3日前から急にカラッと晴れ、ドカッと暑くなりましたね。体調を崩している人はいませんか…。とにかく暑い日が続いています。私達にとって一番大切なものは、命であり、健康・安全です。熱中症には家でも、学校でも、外でも十分気をつけて過ごしましょう。さて、1学期も今日を入れてあと2日ですね。明日は1学期終業式です。1学期を振り返り、がんばったこと、もう一歩だったこと、そして夏休みや2学期に向けた新たな誓いを立てるときです。今日は各学年ともに、学年集会を開き、1学期の総まとめをしたり、学活で夏休みのしおりの読み合わせをしたりしていました。3校時は全校で大掃除をして、1学期の汚れをきれいに落としていました。明日は1学期終業式です。通知表も渡されます。そして夏休み、、楽しみですね!(7月19日 校長)
大人になる No38
【 1学期最後の授業 】
今日は令和3年度、1学期最後の授業でした。終わり良ければすべて良しという言葉がありますが、今日はどのクラスの授業も教室に入ってすぐ、良い授業の雰囲気を感じるものでした。1学期の学習はどうでしたか…。たまには心を落ち着かせ、静かに1学期を振り返ってみよう。夏休み直前の生徒諸君に、今日は古谷 綱武さんの詩を送ります。
「道」
道はいつもひらかれている
道はすべての人の前にひらかれている
学ぼうとする意欲
知ろうとする意欲
考えようとする意欲
うまくなろうとする意欲
より良く生きようとする意欲
意欲を持ちさえすれば
自分の歩く道がみえてくる
道はいつもひらかれている
すべては、君自身のやる気にかかっているということだね。夏休みどう過ごすか、成長するのか、しないのかは君次第ということです。飯中生のがんばろうとする意欲に期待します。(7月16日 校長)
大人になる No37
【 時間を大切にして勉学に励みなさい 】
今日の埼玉新聞に、資本主義の基礎を築き、現存する何百もの会社を作った、埼玉県の誇る実業家・経済学者である渋沢栄一先生の直筆の書が県立松山高校に掲額されているという記事がありました。「為爾惜居諸(なんじのためにきょしょをおしむ)」と書かれているそうです。時間を大切にして勉学に励むようにと、生徒を激励するために書かれたのだそうです。この精神を受け継いだ松山高校の建学の精神は、文武不岐(ぶんぶふき)、直訳すれば、「学問と武芸は分けることのできない一体のもの」という意味ですね。今の君達に合わせれば、勉強も運動もどちらも一生懸命に取り組みなさいという意味ですね。渋沢栄一先生の教えに思いを馳せ、背筋の伸びる思いがしました。最近、授業を回っていると、2年生はどのクラスにも数名寝ている者がいますね。眠くなるような授業をしている教師にも責任はありますが、生徒諸君はそれでいいのか…、諸君の人生は諸君で決め、行動し、責任を取るものなのだ。広い意味で豊かでより良い人生を送るために学習がどれほど大切なものなのかは、中学生ならばわかるはずだ。周りの生徒達にも言いたい。何のために体育祭をしたのか…、学び合い高め合う、良き集団になるためではなかったのか…。こんなことで夏休みにしっかりと自分を律し、学び多き夏を過ごすことなどできるのか…。ピリッとしなさい。(7月15日 校長)
大人になる No36
【 進路について学んで行こう ② 】
3年生諸君はこの夏、苦しいときに、つい自分だけが…と思いがちですが、みんなも同じように苦しいのです。その苦しさを共有し、お互いに励まし合いながら乗り切ろう。苦しいときに芽生え育った友情はとても強く、美しいものです。君は1人じゃない。応援してくれる人がいっぱいいることに気づいているかな…。家族、先生方、その他の大人の人達、たくさんの人達が君達のために力になろうと思っています。君達がうるさいなぁと思っていることを言うのもそのためなのですよ。ムカツク前にありがたいなぁと思えば、気持ちがスーッとして、頑張ろう!という気持ちが自然に生まれてくるはずです。1学期には体育祭がありましたね。体育祭を通して、クラスの力が高まりました。クラスの力は1人1人を大きく羽ばたかせてくれるものです。進路を通し、卒業期には、3年間の様々な活動を通して、かけがえのない友情を育み、それが人生の財産であることを知るでしょう。そしてどんな時も君の味方になってくれる家族という存在の大きさも知ることになるでしょう。共に支え合い、喜び合える仲間づくりを残りの日々でしっかりして行こう。 つづく(7月14日 校長)
大人になる No35
【 2年生防災教室行われる 】
毎年、1月には阪神淡路大震災、3月には東日本大震災、9月には関東大震災など、かつて地震により大きな被害を被ったことに関して、そのことを後世を生きる人達に受け継ぎ、防災の確認日とする地域が多いものです。本校も9月の当初に小中合同の避難訓練を行ったり、3月11日には市をあげて黙祷を行います。一方、ここ数年初夏から秋にかけて、梅雨の長雨、夏の集中豪雨、秋の長雨や台風など雨による災害が全国各地で起こっています。今年もここ最近だけでも、熱海や九州、中国地方で豪雨による被害が発生しています。また、生徒諸君は覚えているでしょうか…、令和元年10月の台風19号では本校も避難所となりました。このように、私達は自然災害と常に隣り合わせの生活を送っているのです。そこで、本日は国土交通省江戸川河川事務所の職員お二人にお越しいただき、様々な自然災害、特に豪雨による河川の氾濫と私達のとるべき行動について、豊富な資料と共に、大変丁寧なご指導をいただきました。災害はいつか必ず我々の身に降りかかります。人間の歴史とは、災害からいかに命や財産を守るかの歴史といっても過言ではないのです。歴史を教訓に、人間は知恵を絞り、その時の最先端の技術で対策を立て、災害に備えます。大切な人の命を守り、安心安全な生活を送るために、私達は、これからも学び続けていくのです。今日の講義で印象的だったのは、地震と違い、河川の氾濫の災害は、時間が比較的あるので、日頃からの正しい知識と備え、そして的確な情報収集をすることだということでした。2年生の生徒諸君、大変貴重な学びでしたね。(7月13日 校長)