飯中 Now
学校評議員会
本日は、令和3年度第1回学校評議員会を行いました。学校評議員制度は、学校教育法施行規則を根拠として、地域社会に開かれた学校づくりを一層推進していくため、保護者の代表の方や地域でご活躍の住民の方、教職経験のある方や有識者などがその構成員となり、地域の思いや願いに即した特色ある学校教育を実施するために、相互の意思疎通や協力関係を高めるために設けられた組織です。各学校ごとに概ね、5名前後の評議員を置き、定期に会議を開いているものです。本日は令和3年度のこれまでの教育活動を振り返り、ご意見やご感想をいただくとともに、今後の学校の教育活動についてもご意見を賜りました。また、授業参観もしていただき、生徒達の様子を見ていただきました。2、3年生はテスト日でしたので1年生と5、6組の授業を観ていただきましたが、「どのクラスも良い授業でしたね」と褒めていただきました。(6月18日 校長)
大人になる No27
【 学総を終えて 】
毎朝、自分自身の健康のためをも含め、学校区を歩き、小・中学生の通学の様子を見守っています。みなさんよくご存じの通り、学校の周りは、四方すべてが田んぼですね。また地域の所々には畑があり、自分の家の小さな庭で行っている家庭菜園の苗の様子と比較しながら楽しく歩いています。歩きながら見る街の景色と車で走りながら見る景色とは、実は全然違います。今も述べた田んぼや畑の様子が手に取るように分かりますし、季節の空気を感じます。さて、田んぼで気付いたことなのですが、ゴールデンウイーク頃に水を入れ、稲の苗を植えますよね。その後しばらくすると、いったん水を抜いてしまうのです。これはどうしてかというと、水がなくなったことで、稲が懸命に生きようとして、根を広く深く張るのだそうです。その後また水を入れることで、丈夫でおいしい米ができるのだそうです。良い環境で育つことだけが将来、強くたくましく、そして、より良く生きていけることにつながるとは限らないということを学んだ気がします。長い人生にはカッコ良く勝つことよりも、負けることの方がはるかに多いのです。一生懸命に取り組んだのなら、負けたっていいんです。その事が必ず役に立つのだから。負けた時には受け身をとり、すぐに体勢を立て直し、新たな気持ちで次の一歩を踏み出す。そんなしなやかで強い人になりたいものですね。歩きながら田んぼを見て学び、感じたことです。(6月17日 校長)
特別支援学級交流会
今日は葛飾中学校を会場に春日部市の東ブロック(旧庄和町)を中心とした中学校のグループが集まり、特別支援学級の交流会が行われました。今回は、飯沼中学校が企画運営をする番であったため、5、6組の先生方の指導のもと、司会進行などもすべて本校の生徒の手で行われました。小学校でも交流会を行っているので、小学校の頃からの顔なじみであったり、放課後に通っている施設で一緒に過ごしたりする仲間もいたようで、すぐに楽しい雰囲気で活動が始まりました。自己紹介を兼ねた、カードを使ったグループエンカウンター(出会いにおける人間関係づくり活動)に始まり、みんなで楽しく「日本よさこい数え歌」を踊ったりと楽しい時間を過ごしました。今日の交流会を見て、改めて飯沼中の生徒達はみな、素直で穏やかでそして、しっかりした生徒が多いと感じました。(6月16日 校長)
学校総合スポーツ大会 2日目
今日は学校総合スポーツ大会市内予選会、本校からは、男女テニス部の団体戦が、男子は大沼運動公園、女子は庄和総合公園でそれぞれ行われ、教頭先生と分担して応援に行ってきました。私は大沼運動公園に男子の応援に行ったのですが、夏空の下、爽やかなユニフォームに身を包み、テニスをする3年生男子はカッコいい!の一言でした。新人戦で優勝しているので、第一試合はシードで始まりました。東中に勝ちベスト4へ。そして江戸川中に勝ちファイナルへと進みました。ファイナルの対戦相手は武里中でした。本校の生徒達は、暑いなか3試合連続でのプレイで正直きつかったようでした。結果は、1-2で惜しくも負けてしまいました。結果だけを見れば残念ですが、試合をする本校生徒達を見て、チームが1つになり、点を取ったときにはチーム全員で拍手をし、点が取られても、「ドンマイ」「切り替えよう」と応援しているのを見て、心から本校生徒と顧問の先生を誇りに思いました。お疲れ様でした、かっこよかったですよ!女子も1-2で豊野中に負けてしまいましたが、みんながんばっていましたと報告を受けました。女子テニス部のみなさんもお疲れ様でした。
学校総合スポーツ大会 & 吹奏楽部演奏会
6月12日(土)、大会の応援をするため、朝6時に学校に到着すると、すでに顧問の先生方の車と生徒達の自転車があり、朝の最終調整が行われていることが、校庭から聞こえてくる掛け声や雰囲気で分かりました。私は早くも、“よしっ!”という気持ちになりました。スポーツの試合ですから、試合に勝ち負けはつきます。しかし、そんな結果よりも大切なことを先生方の指導のもとに、飯沼中の生徒達は既に学んでいると思ったからです。さて、応援に出発します。生徒達の活躍する姿を私も心に焼き付けます。健闘を祈ります。
今日は教頭先生と分担して、生徒諸君の試合の様子を応援に行ってきました。私が応援に行ったのは、まず、谷原西グランドで行われていた、女子テニスとサッカーでした。テニスはコートがたくさんあり、本校の生徒達も同じ時間に複数のコートで試合をしていたので、応援も大変でした。3年生を中心にどのペアも真剣な表情でプレイしていました。さらに真剣な表情の中にも、良いプレイをした時やミスをした時でさえも笑顔でエア・ハイタッチをしていたのが印象的でした。次にすぐ隣のグランドではサッカー部が試合をしていました。飯沼中と緑中の合同チームは、武里中との対戦でした。本校からは4、5名の生徒が試合に出ていました。サッカー部の生徒達は日頃から緑中と練習をしているので、既にチームメイトとして違和感なくプレーしていましたが、私は、知らない生徒が半分以上いるチームの試合を見て、不思議な感じがしました。しかし、スポーツとは不思議なもので、すぐにこの合同チームを熱く応援していました。次に向かったのは、野球部の試合です。豊春中との試合でした。新人戦も豊春中との対戦で惜敗しているため、どうなっているか固唾を飲んで牛島球場に向かいました。球場に着き、得点版を見ると、5回裏で4点のビハインドの状況でした。生徒達は、大きな声を出し、プレーをしていました。また監督も日頃の授業や朝・帰りの会などでは決して見ることのできないほど大きな声と気迫で頻繁に選手を励ましていました。最後に向かったのは、武里中で行われた女子バスケットボール部の試合です。3年生中心にこれまでがんばってきた女子バスケットボール部ですが、ここ数日でけが人が出てしまい、最後の大会に出場することが叶わなかった選手もいました。そういった選手の気持ちをも背負い、チームが一丸となって必死に試合に臨んでいたのが印象的でした。今日私が応援に行った競技は、勝ち負けの結果だけで言えば、全て惜しくも負けてしまいました。しかし、中学生の部活動の目的は勝つことではありません。それ以上に貴重で大切な経験をたくさんし、学ぶことの多かった3年間だったはずです。3年生の生徒諸君お疲れ様でした。まだ、試合の残っている男女テニスの団体戦、そして男女バドミントン部、陸上部の生徒達の健闘を祈ります。
さて、汗と涙、泥まみれのユニフォームもいいですが、吹奏楽部の演奏会もとても心が癒される、手作りの心温まるものでした。今日12日に予定されていた東部地区の演奏会が新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました。「なんとか生徒達に演奏会の経験をさせてやりたい」という2人の顧問教師からの熱い訴えに、「どうしたらできるのかを考えて提案しなさい」と言ったところ、翌日には企画書を持って来たのです。その情熱に負け、「よし、やろう!」となり実現しました。生徒達の生き生きとした表情と演奏、先生方の演奏と短時間ではありましたが、手作りの心温まる演奏会でした。はやく以前のように思い切り活動できる日が来るといいですね。(6月12日 校長)
大人になる No26
【 中学生には夏がよく似合う 】
明日は学校総合スポーツ大会の集中日です。今日はその初日として、東中学校を会場に水泳の大会が行われています。中高生にとっての部活動とは、授業だけではなかなか身に付かないこと、例えば健康で力強く生きるための体力やどんなことにも負けない強い心、また、授業だけでは学びきれないこと、例えば礼儀、感謝の心、友情などを学ぶ青春の活動です。運動部の3年生にとっては、この学校総合スポーツ大会をもって、中学校の部活動を引退することになります。私は個人的には、引退ではなく、進路を切り拓くための準備(主に勉強)を優先するため、活動を停止しているに過ぎないと思っています。以前、私が鷲宮中学校で陸上部の顧問をしているときに、3人とも入れ替わりで陸上部で活動した3兄弟がいました。上の兄が在学中に小学生だった弟たちも小学生ながらグランドで一緒に走っていました。彼らは、3年生の夏の最後の大会が終わっても、正式な大会には出場権がないにもかかわらず、3月31日まで毎日部活動に参加し、後輩たちと練習をしていました。卒業後も大会が終わると必ず結果の報告をしてくれました。数年後には、東京マラソンで優勝し、その時も結果報告の電話をくれました。公務員ランナーと呼ばれた川内選手です。彼らは部活動を理由に勉強ができないようなことは当時の顧問(私)に許されていませんでしたので、勉強も手を抜かずにやりましたし、それ以上に陸上競技に打ち込む魂があったのです。飯沼中の生徒諸君はどうですか…。中学生には夏がよく似合います。日焼けした顔、さわやかな汗、真剣な表情、そして美しい涙…。3年生の生徒諸君、明日は全てを出し切り、悔いの残らない試合をしてほしい。そして後輩達は、その姿を心に焼き付け、先輩方を越えられるよう、今後さらにがんばってほしい。(6月11日 校長)
大人になる No25
【 また1つ大人に近づきました 】
今日は、年に1度の生徒総会。生徒総会とは一体何でしょうか。担任の先生から説明はあったでしょうか…。私は本当の名称は、生徒会総会だと思っているのですが、生徒総会とは、生徒会の総会です。人は1人では生きてはいけませんよね。人が複数で生活するところには、ルールというものが存在します。また、複数の人の集まり(組織といいます)には、役割分担があったり、みんなのために使う目的でお金を集めたりします。そして年に1度(多くの組織は4月や5月)、総会という全員の集まる会議を開き、代表の役員から、昨年度はこういう活動をしました。みなさんから集めたお金はこういう使い方をしました、という報告を受けます。次に、今年度はこういう活動を予定しています、また、お金はこういうことで使う予定ですと説明を受けます。これらの報告や説明を聞き、会員全員でそれでいいかを考え、多数決を取ります(承認するといいます)。総会に関する一連の流れは、職場の総会でも、地域の自治会の総会でも同じです。先生方も春日部市の先生方の総会とPTA総会など職場に関する総会を毎年4、5月に行います。今日は生徒会の総会だったわけですが、生徒会の会員である生徒諸君一人一人が、より良い学校生活にするためによく話し合いに参加していたと思います。なお、今年度は新型コロナウイルスの影響で、体育館ではなく、zoomを使っての各クラスでのリモートによる総会となり、また議案の承認についても、Google foamによる議決となりました。若い人たちの適応性は目を見張るものがあると感じました。飯沼中の生徒達は今日、大人になるための経験を1つ重ねました。
次に、今日は3年生の家庭科の授業を教育委員会の先生方が参観に来ました。内容は、収入と支出を具体的に想定して、1ヶ月の生活の仕方を考えるという授業でした。自分が中学校時代にこのような内容の授業を受けた記憶がないなぁと思い返してみたところ、校長先生の中学時代は、男子が技術、女子が家庭科と男女に分かれて習っていたのです。つまり、私は家庭科を中学校で習っていなかったのです(体育も男女で別修でした)。今日は、毎月かかる生活費の一覧表から、家計簿のようなものを作っていくと、どの生徒も感想で述べていましたが、「無駄遣いをしてはいけない」、「こんなに毎月学校や塾の費用がかかっているとは思わなかった」、「貯金も大切」、「親に感謝」などの感想を持ったようです。このような実生活に即した学びも大人になる上で必要なことです。飯沼中は、生徒諸君が大人になるための学び舎なのです。(6月10日 校長)
今日の飯沼中
大人になる No24
【 夢をかなえる ~素晴らしい人生~ 】
せっかくの人生なんだから、素晴らしい人生にしたいですよね。そのためには、自分が必要としているものを、ためらわず自分自身に与えよう。与えると言っても、ただ待ち続けているだけではダメです。積極的に自分で行動を起こそう。それは知識を得ることだったり、経験を重ねることだったり、資格を取ることだったり、そして前向きな心や体力であるかもしれない。植物が日の光や水を得て成長し花を咲かせるのと同じで、君が人生の花を咲かせるために必要なものを自分で考え、自分に与えよう。疲れたら休んだっていいんです。いつでも身体や心の声に耳を傾けよう。人と比べる必要もないのです。いつでも前向きに考えるよう心がけよう。つらいことがあったら、我慢するのではなく、自分で行動して何とかすること。もし、自分の力で解決できないときは、遠慮せずに周りに助けを求めよう。幸せになるんだと心に決めて、心の中にイメージを持ち続けていれば、夢は必ず実現できる。 つづく(6月8日 校長)
大人になる No23
【 夢をかなえる ④ ~自分を信頼する~ 】
自分で考えて人生を選ぶ時には勇気がいるものです。その勇気はどうやって持てばいいのでしょうか?私は、まずは自分を信じることから始まると思います。自分には、自分だけの良さがあり、それをみんなが求め、必要としているはずです。音楽でも美術でも文学でも、名作を生み出した人の多くは、若い頃、君と同じような不安を抱えていたに違いありません。スポーツでプロとして活躍した人も同じです。でも彼らは、認めてくれる人がいないときでも、自分を信じ、目標に向かってまっすぐに進んだからこそ道が拓けたのです。君は、いままで自分に自信が持てず、いつも大事なところで弱気になったり、積極性を発揮できなかったりを繰り返してきたのではないだろうか。人は君のことを、謙虚で優しい人なんて言ってくれるかもしれません。確かに、人との付き合いでは、謙虚であることが必要なこともあります。しかし、自分の人生を選択するような大事な場面では、それではうまくいかないことの方が多いと思います。そういう時は、自分がうまくできた時のことを思い出し、自信を持とう。例えば、みんなの前で、うまく発表できたこととか、職場体験で小さな子供たちに慕われたこととか、思い切って先生に反論したら先生もわかってくれたときのことなど。自分の得意なことや良いところに気持ちを集中させていると、それだけで自分を信頼する気持ちが高まってくる。それだけで自分を好きになり、自分を信じるための土台が、自然に君の中に築かれていくのです。 つづく (6月7日 校長)
大人になる No22
【 夢をかなえる ③ ~成功って何だろう~ 】
成功にはどんなイメージを持っていますか…。お金をたくさん持っている人のことでしょうか?権力を手にしたかで成功を測る人もいるのでしょうか。成功するということは、友達をたくさん作ることかもしれない。何かをつくり出したり、好きなスポーツを学校を卒業後も続けることかもしれない好きなことをやっている人は、絶対的に幸せだと私は断言する。私は教員になり、日曜日の夜や月曜日の朝に憂鬱な気持ちになったことは一度もない。毎日、明日はどんなことを朝の会で話そうか、授業ではどんな取り組みをしようか、陸上部の練習メニューは何にしようかと考え、明日もやるぞ!という気持ちでいました。今の時代の働き方には合わないが、土日も毎週部活動をやり、お盆休み返上で全国大会のためにグランドに立った。年末年始も駅伝(当時は1月の中旬に県大会が行われていた)の練習でグランドに立ったが、それが苦痛だとは一切感じなかった。校長になった今も、仕事を生きがいにする気持ちは少しも変わらない。充実した日々を学校で送っている大変幸せな人間だとつくづく思う。諸君も好きなことが職業につながったら最高だと思います。人は、真剣に打ち込むものを持っていると充実感が得られます。また友達をたくさん持っている人は、分かち合う喜びを知ることができます。つまり成功はお金では測れないと私は思います。自分が人の役に立てるということを実感したり、自分の知っていることや感じた喜びを誰かと共有したりすることが成功なのではないだろうかと私は考える。いまあるものをかけがえのないものだと感謝する人もいる。そんなシンプルな生き方もある。どれだけお金や物を持っているかなんて大事なことじゃない。そんなことを望む必要もない。健康でシンプルでスッキリした人生を送ることができたら、それも成功の1つの形だと思います。成功とは何かを決めるのは君自身の心です。成功に決まった形があるという考えは、もう捨てた方がいい。 つづく(6月4日 校長)
大人になる No21
【 夢をかなえる ② ~中学校卒業後の第一歩は…~ 】
今日は3年生の生徒、保護者合同の進路学習会を行いました。3年生の生徒諸君は、あと10ヶ月後には、小、中学校9年間を共に過ごしてきた仲間と別れ、それぞれの人生の第一歩を踏み出すのです。どの方向に一歩を踏み出すのかは、人それぞれ…。多くの者は、高等学校に進学するのでしょう。そこで、どの高校に進学するのかが当面の考えなければならない課題となります。考えるときに参考とする高校の特徴は、通学距離や時間であったり、入学試験を勝ち抜くための自分の学力との関係であったり、3年後の進学先や就職先であったり、やりたい部活動の有無や活動状況も気になることでしょう。気をつけなければならないことの1つは、いわゆる学力テストの偏差値だけで高校を決めることです。同じ位の偏差値の高校でも、見学会や説明会、体験入学に参加してみると、それぞれの特徴があって、雰囲気は全く違うことも少なくありません。これは人間と同じで、人間も学力テストの偏差値が同じ2人がいても、顔も性格も、体つきも、雰囲気も皆それぞれ違いますよね。ですから、学校の特徴をよく調べる必要があるのです。また、県立か私立かなど設置者の違いにより学費なども違ってきます。今は各世帯の収入に応じて、補助金が出る制度がありますので、私立イコールお金がかかるという時代ではなくなってきています(私が担任をしていた時代は、三者面談をすると、「うちは私立に行かせるお金がないから、県立一本勝負で!」というご家庭も少なからずありました)。私が一番大切にしてほしいと思う進学先の決め方は、将来の自分を考え、そこから逆算して人生を考え、中学校卒業までたどり、どんな学校に進むことが必要なのかを考えるというものです。例えば、私のように学校の教員になりたいと思う者は、大学で教員になるための勉強をして、教員免許状を取得する必要があります。その上で、各県の教員採用試験を受験し、合格すると先生として学校で働くことができるのです。よって、大学選びは教員免許状が取れる大学を選ぶ必要があります。また、高校選びは、そのような大学に進学実績のある高校を選ぶことが将来の夢をかなえることに近づくというわけです。これから生徒諸君は、まず自分自身を見つめ、考え、悩んでください。そして、保護者や担任をはじめとする先生方と話し合うことも必要です。幼い時とは違い、将来のことを考えることは、楽しみより不安が多いものです。しかし、その不安をゲームをすることでごまかしたり、逃げたりしていては、一歩も夢に近づくことはできません。君は一人じゃない!仲間やまわりの人と一緒に、人生を切り拓くためにがんばっていこう。(6月3日 校長)
大人になる No20
【 夢をかなえる ① ~世界は変化している~ 】
世界は刻々と変化している。いままでの常識や価値観はもちろん、人々のモラル(道徳観やマナー)も変わってきた。古い価値観にとらわれずに、新しい考え方で生きようとしている人は増えているけど、そこにはまだ困難がつきまとっている。技術が進歩して、人々は瞬時に色々な人とコミュニケーションできるようになった。昔は手を伸ばしても届かなかったのに、いまは世界がすぐそこにある。しかし、それゆえに大量に流れ込んでくる情報に圧倒されて、自分を見失ってしまう危険性もある。また、男も女も、若者も定年退職後の人も、誰もが色々な生き方があることを知って、自分なりに人生を選びたいと考えるようになった。いつの時代も若い人の多くは、自分を反抗的な人間だと思い、保護者や先生の言う真面目な生き方は嫌だと思うものだ。でも、どうしたら自分なりの生き方ができるのかわからなくて、悩んでいる若者もいるだろう。人生を決断する時は勇気がいる。一歩踏み出してみても、すぐに成功するとは限らない。選ぶ仕事によっては、長い間下積みをしたり、知識や技術を学んだりしなければならない。失敗すれば多くのものを失う可能性だってある。きっと多くの保護者や先生方は、昔ながらの考えに立って、君に意見するだろう。ときには、保護者が勧めるとおりに生きた方がいいように思えたりすることもある。自分らしく生きてみたいと思うけれど、保護者の期待にこたえたいという気持ちだってある。そこで、一度立ち止まって考えてみよう。君にとっての成功とか幸せとは、いったい何なのか…。つづく (6月2日 校長)
大人になる No19
【 自分を好きになろう 】
6月になりました。今日は天気が良くて、とても気持ちがいいですね。5月は、体育祭や中間テストなどをがんばった生徒の姿をたくさん見ることができました。また、5月にがんばり切れなかった生徒もいたかもしれません。でも大丈夫!今日からまた新たに自分づくりをしていこう。さて、自分を好きになるということは、大人にとっても、子どもにとっても、難しいことですよね。どうして私は、こんな容姿なのだろうとか、どうして僕は、友達とうまくやれないのだろうとか、どうして自分は勉強ができないのだろうとか…。生活の中で、いつもそんなふうに自分のマイナス点ばかり数えあげ、ため息をついていませんか…。特に中学生くらいの年頃だと、自分と他人を比較して、背が高い・低いとか、足が速い・遅いとか、絵が上手・下手とか、テストの点数を比べたりしがちですよね。でも諸君には、他人と自分を比較して、落ち込んだり、優越感に浸ったりするような生き方、考え方ではなく、かけがえのない自分を認め、好きになり、だからこそ自分を高めるための努力をし、そして同時に他人も同様にかけがえのない存在であることを認め、大切にできる人になってほしい。ここで、自分を好きになり、自分をかけがえのない存在と感じることを、英語では、Self-esteem(セルフエスティーム)といいます。日本語では聞き慣れませんが、自尊感情といいます。しかし、私達はともするとSelf-esteemを感じることのないまま、Powerlessness(パワーレスネス)つまり、無力感ばかりを感じ、自分の価値がわからなくなってしまうことが少なくありません。自分の感情を抑えることなく主張し、その上で相手をも尊重するという考えや行動をアサーションといいます。ありのままの自分や他人を認め、自分の中にある力を信じて、1つ1つの出来事に対処していくための方法です。社会の中の様々な問題やゆがみを解決する糸口は、まずは、とにかく自分を好きになることが第一歩なのかなと思います。(6月1日 校長)
5月最終日
はやいもので、今日で5月が終わります。5月、生徒諸君は何を考え、何をがんばり、そして、何を学び、成長しましたか。忙しい毎日に心を奪われ、こういったことを考えることなく過ごしていると、あっという間に1学期、いや1年間が終わってしまいます。こまめに立ち止まり、自分を振り返り、小さな軌道修正をすることで、間違いのない着実な進歩をすることができます。5月を振り返り、6月に向けた新たな志を立てよう。
さて、28日(金)、みなさんが体育祭の振り替え休業日の日に、学区にある中野小学校の算数の研究授業にお招きいただき、授業の様子、学校の様子を参観させていただく機会に恵まれました。特に私は6年生の算数を見たのですが、どの児童も大変意欲的に学習に取り組んでいました。よく考え、よくまとめ、よく意見を交流し、そして発表していました。来年、本校に入学することを首を長くして楽しみに待っています。また、そのことに関連して、明日6月1日~6月3日までの期間、旧庄和町の学校選択制に伴う学校公開日が設定されています。公開日の時間設定は、1校時から3校時となっていますが、私は校長として、公開日はもちろんですが、365日いつでも、何時でも学校を公開しているつもりです。地域立の学校ですので、小学生の保護者の皆様、地域の皆様、そして本校生徒の保護者の皆様、いつでも飯沼中にお越しください。部活動の朝練習、朝の会、授業、給食、帰りの会、放課後の部活動といつでも、何時でも、仕事の空き時間にちょっとだけでも結構です。学校にお越しになり、お子様たちの様子を見に来てください。また、校長室も常に扉を開けておりますので、ご意見、ご要望など大歓迎でお待ちしています。(5月31日 校長)
英検
本日、公益財団法人 日本英語検定協会が実施する実用英語技能検定(英検)を、本校を会場として行いました。合格を目指して、真剣に取り組んでいる生徒の姿がありました。資格を有するということは、人生の可能性が広がることにつながります。前向きに生きる生徒の皆さんの合格を祈っています。 なお、春日部市では、英語検定の検定料の助成を行っています。助成についての詳細は、下記で確認してください。↓クリック
https://www.city.kasukabe.lg.jp/kosodate_kyoiku/kyouiku/miraijinzai/eigokenteijosei.html
部活動で青春しよう ~学総にむけて~
今日は、体育祭の振り替え休業日。午後からの出張の準備で午前中学校に行くと、校舎内、体育館、そして校庭では、本校の生徒達が顧問の指導のもとに活発に活動をしていました。さっそくカメラを持ち、ナイスショットを求めて活動を見て回りました。運動部は、3年生にとっての最後の大会である学校総合体育大会が6月の中旬にあります。また吹奏楽部も東部地区の発表会が6月12日にあると聞いています。部活動で汗と涙をたくさん流そう。また、本日は陸上部の通信陸上競技大会2日目、フィールド競技が野田市総合公園陸上競技場で行われています。がんばれ陸上部!(5月28日 校長)
大人になる No18
【 大人になる上での疑問 ~性について~ 】
今日は性について考えます。保護者の皆様もこのことに関して、目を反らしたり、学校任せにしたり、配偶者に任せたりすることなく、しっかりと向き合ってください。日本国内の一般論ですが、コロナ禍の影響で、中高生の望まない妊娠が増加傾向にあると聞きます。また、芸能人がモデルとなってしまったのでしょうか…。公共施設の多目的トイレなどで中高生が不適切な行為に及ぶことも多いと聞きます。今日は言葉を選びながらも勇気をもって話を進めます。中学生、それは勉強や部活動をがんばる日々、そして将来の自分の生き方を考える自分づくりの日々でもあります。また一方で、第二次性徴といい、心も身体も大人に近づき、急激に性を意識し始めます。具体的には、身体的な特徴として、男子は身体がたくましくなります。女子は丸みを帯びたからだつきになってきます。それぞれ個人差はありますが、多くの生徒がこの三年間のうちに、男子は精通を、女子は初経を迎えるものが多いです(一般的には小学校高学年から高校生くらいの間)。また精神的な面では、人を好きになったり、身体に興味を持ったり、その反面、意図的に避けたりすることも始まります。昨今の社会情勢は、ネット社会が急速に拡大し、フィルタリングをかけていなければ、アダルトサイトなどを視聴・閲覧することが簡単に行える時代となりました。また、そのようなサイトの内容は、その性質上、現実の世界とかけ離れた、過激なものも少なくありません。それを中学生が見て刺激を受け、抑えきれない性衝動にかられ、行為だけが目的となってしまうことがあるのです。性行為(日本の言語文化ではセックスともいいます)とは、社会的に責任のとれる、愛し合う大人同士が、子供を持つためにする行為であり、家族を持つことにつながるものです。よって、自分自身で生きていく確信を持ち、さらには相手や将来の家族に対する責任をも意識できるようになるまでは、するべきではないのです。これまで君を大切に大切に育ててくれた保護者は、そのような覚悟や責任、そして共に生きる幸せのもとで、君を産んでくれたのです。勘違いしないでほしいのは、性行為をすることが相手を本当に好きな証拠だと勘違いすることです。将来、本当に大切な人と巡り会い、たくさんの困難をも乗り越えて、自信を持って保護者に紹介し、共に生きていこうという決意ができるまで我慢しなさい。(5月27日 校長)
GIGA school いよいよスタート!
すべての児童生徒に一人一台のタブレット型パソコンを学校で使用できるようにし、学びの質の向上を目指す、全国的なプロジェクトである、GIGA school(ギガ スクール)がいよいよ本校でもスタートしました。今日は3年生が秋に予定している修学旅行の事前学習を行うために、初期セッティングをしました。生徒達は嬉しそうに、目を輝かせて自分のタブレットを操作していました。今後は、ただ使うことを目的とするのではなく、学びの質の向上のための便利なツール(道具)として活用できるように、教職員も研修を重ねて参ります。(5月26日 校長)