飯中 Now
大人になる No44
【 学校に行くことと勉強することは違う 】
今週も分散登校です。寂しい日々ですが嘆いていても仕方ありません。元気を出して、同じ登校日の仲間と楽しく過ごしましょう。さて、リモートで勉強することができる時代に生きている生徒諸君、このままずっと分散登校、極論を言えば、ずっと休校でリモートで毎日勉強する日々でもいいですか…。いいと思う人も嫌だと思う人もそれぞれ自分自身で深く考えなさい。なぜそう思うのですか…。私は、諸君らの圧倒的多数が毎日学校に行くことを望んでいるのだろうと思います。それは、君達にとって仲間と共に過ごすことが、頭と心を健全に成長させるために必要だからです。リモートの技術がどんなに進歩しようと、仲間と共に同じ教室で学ぶことには到底かなうまい。仲間と意見を交流し、仲間から学ぶことも多いだろう、困っている仲間に気づき、そっと教えてあげる…そんな優しい感性を養うことも学校で共に過ごすからこそできることだ。リモート学習中心の学校で過ごした生徒たちが、卒業式で美しい涙を流すのであろうか…。いまここで、学校とは何なのかを共に深く考えよう。そして、私たち一人一人が当事者意識を持って、新型コロナウイルスに向き合い、一日も早く元の生活に戻れるように努めていきましょう。(9月6日 校長)
幸運の女神
西洋のことわざに、「幸運の女神は前髪しかない(後ろ髪はない)」というのがあるのだそうです。幸運の女神を捕まえるためには前髪を掴まなければならない(チャンスはやってきたその時につかまなくてはならない)、通り過ぎてから後ろ髪を捕まえようとしても、髪の毛は生えていないということです。コロナ禍で、辛く悲しい思いをしている日々ではありますが、コロナの影響で得られたことも実はたくさんあるのです。その1つが、文部科学省のいうギガスクール構想。一人一台のタブレットが用意され、生徒たちは今後、休校などの際には、リモートによる学習や、先生、級友、あるいは部員とのミーティングができるようになります。このギガスクール構想は新型コロナウィルスが発生する前から示されていましたが、昨年度コロナによる休校がなければ、あと数年は先に延ばされていたことでしょう。さて、2学期が始まり、分散登校が続いています。今後、新型コロナウィルスの影響で、学級閉鎖等の措置をとることが考えられるため、学校では急ピッチで生徒達にタブレットの使い方を指導しています。今日から、分散登校で登校していない生徒に声をかけ、授業を中継し始めた教科もあります。様子を見ていると、生徒たちの吸収や適応は目を見張るものがあります。また私は職員会議で先生方に、このチャンスを逃すな、苦手な先生も若い先生たちに聞いて覚えなさい。また、失敗してもいいからどんどんタブレットの可能性を探りなさいと指導しています。本校の先生方は、Google MeetやGoogle Foamを覚え、授業はもちろん、リモートによる健康観察、朝の会、部活動のミーティングなど前向きに取り組んでいます。保護者の皆様の中には、職場などで進んだ取り組みをされている方も多いとは思いますが、もし苦手意識を持っていたり、活用の機会がこれまでなかったという方は、お子様と一緒にやってみてください。子供たちに置いて行かれないように私達大人も幸運の女神の前髪を掴みましょう。(9月3日 校長)
大人になる No43
【 気がつき、気のきく、気持ちのよい人になろう 】
夏休み中に飯沼中の代表メールアドレスに地域の方からこんな苦情が寄せられました。公園で小さな子を連れて遊びに行き、日陰で休んでいると、中学生がこちら側に向けてキャッチボールをやり始め、一歩間違えれば自分や小さな子にあたりそうだったと…。詳しい状況は、文面からでは読み取り切れないとはいえ、私はとても残念で、悲しい気持ちになりました。公園はみんなのものです。君たちが遊ぶ場でもあります。でもね、キャッチボールをするのであれば、周囲に目を配り、ボールが多少それたり、キャッチミスをしたりした場合でも、他の人にボールが当たらないような場を選んで遊ぶのが当然ではありませんか…。それはルールや法律ではなく、もっと大切な優しさや思いやりだ。周囲に気を配る、さり気ないちょっとした優しさを持った素敵な人になってほしい。ちょうどこの季節、厳しい残暑の中に吹く、優しく涼しい心地のよい秋風のように。(9月2日 校長)
9月 給食開始
8月30日から分散登校による2学期が始まり、いよいよ今日から9月となりました。今日から給食が始まります。気温も落ち着き過ごしやすくなる予報です。朝、弱い雨の中、Aグループの生徒達は明るく元気に登校しました。今日、明日は、各学年とも学活や学年集会、ICT活用ガイダンス、夏休み明け学力テストなどを行います。また今日、明日でお子様がタブレットを持ち帰ります。保護者の皆様におかれましては、ご家庭や登下校時のタブレットの取り扱いなど管理につきましてご指導いただき、故障することのないようお願いします。明日はBグループの登校日です。(9月1日 校長)
2学期始業式(Bグループ)
今日はBグループの2学期始業式が行われました。昨日に引き続き、生徒達がみな元気に笑顔で登校できたことが何よりよかったです。明日から9月です。給食も始まります。分散登校はしばらく続きますが、先の見えない期限ではありません。今のところ9月10日までです。一斉登校に戻れば、またみんなで教室で過ごし、授業を受け、部活動で汗を流すことができます。それまで少しの間がまんしましょう。明日はAグループです。給食の用意とタブレットの持ち帰りの用意をお願いします。(8月31日 校長)
2学期始業式(Aグループ)
よく晴れ、残暑の厳しい日となった8月30日、本校第2学期始業式が分散登校のため、半数の生徒が登校して行われました。生徒達は、みなよく日焼けし、引き締まった顔で、少し大人になった感じがしました。久しぶりに級友に会い、ほころんだ顔、しかし、教室には半分の生徒しかいなく、なんとなく違和感のある教室。そんな複雑なスタートでした。今のところ、9月10日まで分散登校を行います。登校する日はもちろんですが、登校しない日も中学生としてよく考え、しっかりと家で生活してください。さあ、一番長い2学期がスタートしました。元気にがんばっていきましょう。(8月30日 校長)
心と体と持ち物を準備をしよう
月曜日からいよいよ2学期が始まります。今日は午前中、美術部の先生と生徒たちが学校の美化活動をしてくれました。暑い中、笑顔で一生懸命掃き掃除をしている姿を見て、とても清々しい気持ちになり2学期のスタートが楽しみになりました。美術部のみなさん、ありがとうございました。他にも部活動に一生懸命汗を流している生徒をたくさん見て元気をもらいました。その人らしい命があふれているのだなと思いました。今君達は心や体、そして頭の成長期です。たくさんの一生懸命を経験してください。2学期が間もなく始まります。まずは、30日、31日に元気に登校してください。(8月27日 校長)
野球部 文部科学大臣杯春日部市内予選で惜敗
夏休みも今日を入れてあと4日。飯沼中の先生方も急ピッチで2学期の準備をしています。また、今日から数日間は、かなり暑くなる予報が出ています。熱中症には十分気をつけて過ごしましょう。さて今日は、野球部が文部科学大臣杯という全国大会までつながる大会の市内予選2回戦に臨みました。いま、市内の中学校の野球部が部員の減少で大変なことになっています。2回戦の相手は、なんと大沼中、大増中、豊春中、緑中の4校の合同チームでした。2チームずつだと片方が9名に満たないため4チーム17名の合同チームでした。よく晴れた牛島球場で中学生たちが白球を追う姿は、まさに青春でした。残念ながら2回戦突破はできませんでしたが、次は秋の新人戦でがんばってほしいものです。(8月26日 校長)
カウントダウン 8月25日(水)
新聞、テレビやネットのニュースでは、夏休みを延長して2学期の開始を遅らせる地区や分散登校についてたくさん報じられていますね。それだけ新型コロナウイルスの変異株は恐ろしいということです。諸君が登校する8月30日(Bグループは31日)以降も、今まで以上に飯沼中4つの合言葉を意識して実行します。命に係わることですので、気を抜いている生徒に対しては、教師が厳しく指導しますので、きちんと意識して生活しなさい。また、緊急事態宣言発令中は、昇降口前のピロティで健康観察カードを点検しますので、当然ですが家庭でしっかりと検温して、健康観察カードに家族の体調も含めて記入して登校すること。2学期のスタートまであと少し。生活のリズム、学習の習慣、検温の実施など夏休み中にリズムが崩れている者は、今日から(明日からではありません)きちんと生活しましょう。(8月25日 校長)
大人になる No42 8月24日(火)
飯沼中学校の生徒諸君、本校のホームページを見ましたか、または保護者への配信メールで内容を聞きましたか。8月30日から始まる2学期ですが、新型コロナウイルスの影響で、昨年度経験したので覚えている生徒も多いと思いますが、分散登校を行います。中学校は小学校と違い、出席番号で奇数と偶数の2つに分け、一日おきに登校します(小学校は登校班すなわち地区を2つに分けます)。学校に来ると当たり前のようにクラスや学年、部活動で友達や先輩、後輩と顔を合わせ、楽しく活動をすることができます。共に過ごし、共に学び、共に汗と涙を流す。そういったことが当たり前にできる場所が小・中学校なのです。その中で友情を知り、思いやりの心を育て、社会のルールを学ぶのです。しかし、分散登校では出席番号により、ずっと会えない仲間が半分いるということだ。こんなに寂しいことはない。学習については、学校側の準備や研修、そしてご家庭の環境の双方が整えば、先生方が二日間同じ授業を行うのではなく、Aグループが登校して授業を受けた内容をその日はBグループが家で聴講し、翌日はA、Bが入れ替わり昨日の内容から進み、次の内容を学習することにしたい。そうすれば、学習の進度が遅れることにはならない。そうなるように学校は準備を進めているので、君達にも協力してほしい。また、3年生にとっては、なんとなく予想はついていたかもしれないが、修学旅行の中止を決定した。ここに至るまで、教育委員会や学校医の先生、PTAの代表の方々、学校評議員という地域にお住まいで学校に意見等様々なお力添えをくださる方々とも相談を重ねました。思いはみな同じで、なんとか生徒達を修学旅行に連れて行くことはできないかと検討を続けてきました。しかし、日を追うごとに新規感染者の数や重症者の数は劇的に増え、埼玉、東京、大阪、京都他多くの都道府県で緊急事態宣言が発令されている状況です。このような状況下で、諸君の命を保護者から預かり、責任をもって安心・安全な修学旅行を行うことはできないと校長の私が判断しました。私も中学時代の楽しかった思い出の1つとして、修学旅行が今も心に残っています。また、教員としても縁あって3年生を担当することが多くあったので、何度も修学旅行には生徒を引率し、京都や奈良の班別行動での生徒たちの生き生きとした楽しそうな表情が脳裏に焼き付いています。しかし、行かせてやりたいという感情論でものごとは進まないということも人生のよい勉強として覚えておきなさい。修学旅行中に君達の誰かが感染し、そのご家族の中に基礎疾患を持つ方やお年寄りがいたら…。人の命はかけがえのないものであり、ガラスを割って弁償するように責任はとれないのです。人生ではダメなものはダメ、あきらめなければならないこともあるのです。どうかわかってほしい。あとは、私がこのブログで何度も言い続けているように、しなやかで柔軟にものごと捉え、前向きな心で次の行動を起こすことが大切なのです。いじけ、ふてくされるのも自分、気持ちを切り替え前向きに楽しく生きるのも自分なのです…。
どんなにすごい雨でも、雲のむこうには青空がある。
どんなに辛くても、嫌でも、逃げずにがんばり続ければ、いつか明るい未来が拓ける。 (8月24日 校長)
体勢を立て直す 8月22日(日)
今年の夏は、オリンピック、パラリンピックで盛り上がっていますね。暗いニュースを吹き飛ばしたいものですね。オリンピックのテレビ番組で、その昔、柔道の選手として公式戦で1度として負けることなく引退した山下 泰裕さん(ロサンゼルスオリンピック金メダリスト、現在は日本オリンピック委員会会長)がインタビューを受けていました。そのインタビューで話していた内容は耳に残ってはいないのですが、彼は以前、引退するときに、「僕は幸いなことに負けることなく引退するわけだが、これから指導者として負ける辛さや苦しさを知らずに引退することはとても心配なことだ」というようなことをおっしゃったことがあり、私の記憶に強く残っています。そうなんです、負けることって大切な事なんです。負けから学ぶことはたくさんあるのです。人生たまには派手に投げ飛ばされて負けたっていいんです。その事が必ず役に立つのですから。投げられまい、投げられまいとするよりも、投げられたときに受け身をとり、すぐ体勢を立て直す。そんな生き方、考え方が大切なのです。試験で失敗した、試合に負けた、新型コロナウイルスの影響で楽しみにしていたことが中止になった…。そんな時にどう受け止め、どう考え、長い人生の次の一歩を踏み出すか…。それこそがその人を成長させ、その後ろ姿がその人の生き様として評価されるのです。さぁ、元気出していこう!(8月22日 校長)
先を見ること 8月21日(土)
賢い人、勉強のできる人、仕事のできる人はみな、常に先を見て考え、行動できる人です。夏休みもあと1週間となりました。過ぎ行く夏を惜しむのではなく、来たるべき秋、来たるべき2学期に思いを馳せ、心と体と頭の準備をしよう。(8月21日 校長)
汗 8月19日(木)
今日は陸上競技部の3年生、石塚怜王さんが茨城県で行われている全国大会の共通男子110mハードルに出場しました。写真につきましては、顧問の先生に撮影をお願いしてありますので、近日中にご紹介します。レースに臨むにあたり、石塚さん本人、ここまで支え続けてくださったご家族、そして暑い日も寒い日も、朝練も午後練も、学校が休みの日もグランドに立ち、陸上競技部の指導にあたってくださった顧問の先生方はどんな思いだったのでしょうか…。学生にとっての陸上競技とは、一瞬のレースのために千日の練習をするという競技なのです。よく晴れた夏の茨城の地で、結果は予選で終わりましたが、彼はハードルを跳び、疾走し、一陣の風となったのです。
また、学校ではたくさんの部が2年生を中心とする新体制でがんばって活動していました。どの部の生徒達もさわやかな汗を流していました。
汗
あなたは流した汗の分だけ
つらい練習に耐えたのだろう
だから汗はしょっぱい
あなたが流した汗の分だけ
感動が伝わってくる
だから汗はキラキラ光っている
あなたが流した汗の分だけ
想いが伝わってくる
汗は言葉と同じだと知った (8月19日 校長)
徳川家康 8月18日(水)
長雨も終わり、今日からまた晴れましたね。暑くなったとはいえ、風もあり、空気は何となく秋を感じるものでした。また、学校や周辺の田んぼには、無数のトンボが元気に飛んでいました。季節はもう秋です。夏休みの終わりが近づいていることを残念に思ったり、焦っている人もいるかもしれませんね。そこで今日はこんな話をします。その昔、徳川家康が幼名を竹千代と言われていた頃、今川義元のもとへ人質に出されていました。今川義元は家来にこう言ったそうです。「人質は甘やかすに限る。わがまま放題に育てよ。そうすれば、その家は、いずれ必ず滅びるであろう」と。しかし、家康の家来達は、今川家のわがまま暮らしを一切はねのけ、厳しく家康を育てました。そして、家康は後に天下人にまでなったのは諸君も知るところですね。今、君達は、わがまま、気まま、楽な方へ楽な方へ自分を向けてはいませんか。また、いつも自分の考えが正しいと思うなど、自分にとって都合のよい考えで行動していませんか。わがままや自分への甘さが身についてしまった者には、いずれ厳しく、君の人生に壁が立ちはだかるであろう。夏休みも残すところ12日、ピリッとせよ。
赤とんぼ、使い切れない空があり
飯中生、使い切れない可能性がある(8月18日 校長)
緊急事態宣言延長 8月17日(火)
埼玉県では緊急事態宣言に係る発令期間の延長が決定しました。これらに伴い、県や市の教育委員会から部活動の活動内容の縮小の通知が来ました。簡単に言うと…、8月31日(社会情勢によって期間の変更はあり得ます)まで、部活動は週に2日まで、練習試合等は原則中止です。詳しい活動内容の変更や活動日の変更につきましては、各部の顧問の先生から聞いてください。今はがまんの時です。こういう時に自分(達)だけは大丈夫、いいんだという考えが起きがちです。しかし、それが現在の一都三県の現状につながっているのです。私達も社会の一員です。社会のみんなで我慢する時は、私達一人一人も我慢するのです。事実や現状は変えられません。しかし、それをどう受け止めるかは人それぞれです。困難なことに直面しても、あきらめたり、投げやりになったりせず、じっくりとよく考え、前向きな気持ちで、体勢を立て直してがんばることのできるしなやかで強い人になってください。(8月17日 校長)
残り2週間 8月16日(月)
朝、学区内をいつものように歩いて回っていると、お寺やお墓から線香の香りがしていました。お盆も終わりなんだなと思いました。学校は今日まで閉庁日です。生徒諸君の夏休みも残り2週間となりました。近い将来、本校から未来へ、そして世界へ打って出る、志(こころざし)ある生徒諸君においては、学習、部活、読書など夏休みならではの活動をトップギアに入れて過ごしてほしいと思います。一方、緊急事態宣言が発令さている埼玉県等では、人流を5割程度減少させ、感染の拡大を防ごうという方針が示されています。不要不急の外出をまずは自粛しましょう。不要不急とは、特に必要ではないこと、今すぐでなくてもよいことです。自粛とは、自ら進んで行動を慎む(つつしむ)ことですね。今は我慢の時なのです。自分や自分の大切な人の命を守ることよりも大切なことはありますか…。あと2週間の夏休み、できる事を考え、それを精一杯やりましょう。(8月16日 校長)
終戦記念日に 8月15日(日)
本日8月15日は終戦記念日です。今年もテレビや新聞で特集が組まれることでしょう。生徒諸君は、戦争について何かを考えたりすることはありますか…。今から76年前の夏、日本は太平洋戦争、第二次世界大戦ともいいますが、戦争をし、そして敗戦となりました。詳しい歴史的な事実につきましては、社会科の歴史で学ぶことと思います。また、小学校や中学校の国語や道徳でも戦争を取り扱った教材を学習し、胸が締めつけられるような悲しい気持ちや、戦争というものがこわいという気持ちを抱いたことも覚えていると思います。今、そして未来を生きる君達に、改めて心に刻んでもらいたいことは、何があろうとも、決して戦争をしてはならないということ。このことは、戦争という大きな事柄についてだけではありません。身の周りの生活の中で、物事の解決のための手段として暴力を使ってはならないということが出発点なのです。どんな理由があっても、相手に暴力を行うことは許されないことだということを心に刻んでください。これからも、8月15日の終戦記念日は、国の為、故郷の為、家族の為に命を落とした兵隊さんをはじめ、戦争で命を失ったすべての方々のご冥福を心からお祈りするとともに、私達がいま、安心して過ごすことのできる豊かで平和な暮らしを作り、命がけで守り抜いてくださった当時の人達へ感謝をする日です。さらに、今そして未来を生きる私達は、二度と戦争を起こさないことを誓い、次の世代の人達にもこのことを伝える責務があることを自覚する日とし、かけがえのない命を大切にすること、日々、精一杯生きることを誓います。(8月15日 校長)
緩んでいないか 8月14日(土)
今日やるべき事を、明日があるからと先延ばしにしてしまうと、その明日もまた明日があるからと先延ばししてしまうことになってしまいませんか…。人は生まれてくるとき、親の何倍もの苦しみの中でがんばり抜いて生まれてくるのだそうだ。苦しみの世の中に苦しい思いをして生まれてきたからこそ、友情のうれしさを知り、思いやりの温かさを感じ、愛の気高さを知るのです。 試験で何点取れたか、試合で勝てたかということも大事なことだけど、どれだけがんばって勉強し、練習し、試合に挑戦し続けたかの方が、諸君の人生の財産になるのです。お盆休みで時間が有り余るほどあるのだろうが、時間の浪費にうつつを抜かすな。(8月14日 校長)
お盆休み 8月13日(金)
今日から世間は、いわゆるお盆休みとなります。生徒諸君の保護者の方の中には、この期間も働いてくださる方がいるかもしれませんね。サービス業や医療従事者の方々など、この期間にも働いてくださる方がいるおかげで社会が成り立っていることに気がつく人でありたいものですね。今年のお盆休みは、昨年同様に新型コロナウイルスの影響でステイホームする人が多いのではないでしょうか。新聞やニュースでよく知っていると思いますが、いま日本(世界)中で新型コロナウイルスが猛威を振るっています。東京や埼玉は緊急事態宣言が発せられ、連日昨年度とはケタ違いの新規感染者や重症者の数が報じられています。諸君は小さな子ではなく、立派な中学生です。家庭の中では、感染防止のための行動のリーダーとなってください。いま我々に求められている行動は、自分の体は自分で守ることです。飯中生の行動に期待します。さて、私は毎年お盆の時期になると、中学2年生の国語の教科書に載っている、「盆土産(ぼんみやげ)」という作品を思い出し、国語の先生に教科書を借りて作品を読みます。3年生諸君は、昨年度習いましたね。2年生は2学期の初め頃に習うはずです。地方に住んでいる家族と離れ、東京に出稼ぎに出ている父親がお盆に帰ってくる。家族が喜ぶ顔を思い描き、お土産を買って…。それを心待ちにする祖母と姉弟。わずか一日半という短い時間だが、家族を思う父親の気持ち、家族みんなで亡くなった母の墓参りをし、また東京での仕事に向かわなければならないため、バス停まで父親を見送る弟の心情…。私もまだ生まれていなかった時代背景の作品だが、毎回読むたびに胸がジーンとし、切ない気持ちになる。「こんな作品を教材として扱えるなんて、なんて国語って素晴らしい教科なのでしょう」と中学校の国語教師である妻が以前言っていた。私は数学の教員であるため、この作品を国語の授業としてどんな指導をするのかは知らないが、ぜひ生徒諸君に今後も忘れずにいてほしいと思う作品です。保護者の皆様もぜひ読んでみてください。(8月13日 校長)
吹奏楽部三送会 8月12日(木)
どの部もそれぞれの時期に三年生を送る会(「引退式」など名称はそれぞれですが)を行っていると思います。吹奏楽部では、先日の吹奏楽コンクール東部地区大会をもって三年生がいわゆる引退となることに伴い、夏休み期間中に三送会を行いました。どの部にあっても1、2年生にとって3年生とは、大人で、技術が上手くて、優しくて、時にこわい、偉大なる先輩という存在なんですよね。そんな先輩方が部活を引退することに後輩達は、戸惑いや不安が大きいものです。でも大丈夫ですよ!2年生を中心にまた日々努力をしていけば、先輩方のように、いや先輩方を越える存在になれますよ。また、そうなることがお世話になった先輩方への恩返しなのです。3年生の生徒諸君については、2年半の部活動お疲れさまでした。新型コロナウイルスの影響で思うように活動できなかった時期もありましたが、笑顔を忘れず元気に活動しているのを見るにつけ、私はいつも救われた思いをし、元気をもらっていました。部活動で得たものはたくさんあったと思います。それらを糧に、今度は飯沼中を卒業後の第一歩のために精一杯の努力をしましょう。君達のことをいつも応援しています。(8月12日 校長)