2018年7月の記事一覧
市民大学「歌舞伎鑑賞」
7月6日の古典芸能鑑賞講座は、国立劇場での歌舞伎鑑賞でした。
古典芸能鑑賞講座は、毎年行われる講座で、普段なかなか触れる機会のない古典芸能を、ナマで鑑賞することができます。昨年は文楽(人形浄瑠璃)を国立劇場小劇場で、一昨年は能を国立能楽堂で鑑賞しました。
今回の公演は、歌舞伎の初心者を対象にした「歌舞伎鑑賞教室」で、高校生の団体と一緒の観劇になりました。
最初のプログラムは「歌舞伎のみかた」です。
若手俳優の坂東慎吾から、舞台構成(上手、下手、花道、すっぽんなど)、音楽(上手の高い台(床)の上で演奏される義太夫と三味線、下手の簾の中で効果音として演奏される太鼓、鼓、笛)などの解説がありました。
続いてのプログラムは「日本振袖始(ふりそではじめ)」で、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の八岐大蛇(やまたのおろち)退治の話です。
【主な登場人物の紹介】※ 役・・・演者 で記載しています。
岩長姫(いわながひめ)(八岐大蛇の化身)・・・中村時蔵
素戔嗚尊(すさのおのみこと)・・・中村錦之助
稲田姫・・・「歌舞伎のみかた」の解説を務めた坂東慎吾
ストーリーは、岩永姫(八岐大蛇の化身)が、自分より美しい稲田姫(素戔嗚尊の恋人)に嫉妬し、いけにえに差し出させ、丸呑みにします。それを素戔嗚尊が助け出すというアクション・ドラマ。頭が8つある八岐大蛇は8人の役者が演じ、あるときは一列に連なり、あるときは8つに分かれて素戔嗚尊と戦いを繰り広げる、立ち回りが見どころとなっています。
題名の「振袖始」は、八岐大蛇のいけにえになるとき、稲田姫の袖に、一振りの名刀を隠し持たせたことが由来だそうです。
劇場に飾られた八岐大蛇
さて観劇を終えて学生たちは春日部に戻り、食事会を開きました。
その他の感想には次のものがありました。
・イヤフォーン・ガイドがあったのでストーリーが良く分かった
・役者の声のとおりがすばらしい(もちろんマイクなしです)
・途中でちょっと眠くなった
国立劇場の緞帳