2024年12月の記事一覧
#ハルカイト 見学のススメ(5) 凧いっぱい『クレヨンしんちゃん』の凧もあるよ
大凧文化交流センター「ハルカイト」の見どころを紹介。第5弾です。
今回は、「ハルカイト」のいろいろな凧について。
先日、日本凧の会の全国大会が西宝珠花・ハルカイト開催されるなど、ハルカイトの認知も徐々に広がっているようで、最近は全国の凧の愛好者の皆さんから、新たに凧の寄贈もされているようです。
2階の歴史展示室の前には、「光る君へ」の紫式部の凧が飾られていました。静岡県の浜松の方から寄贈されたものだそうです。
ハルカイトには、かつて大凧会館で展示していた、全国・世界の多様な凧を展示しています。どんな凧があるのかは、来てのお楽しみ。
さて、今回は、上のようなオープン後に新たに追加された凧を紹介しましょう。ハルカイトはまだ行ったことがない人のみならず、オープン以来ご無沙汰な人も必見です。
大凧文化展示室の脇にこのような凧が飾られていました。
観光協会が企画した「クレヨンしんちゃんスタンプ巡り」のおかげで、ハルカイトにも、少しずつ外国の方もお見えになっているようです。春日部に来訪される外国人の方は、中国、台湾、韓国の20代から30代の方が中心です。
ですから、大凧の表記も、日本語、英語、簡体字、繁体字、ハングルと多言語化されています。春日部の凧としては、横書き文字は割とレアです。
そして、なんと、『クレヨンしんちゃん』の凧も展示されています。
『クレヨンしんちゃん』は、春日部市の「子育て応援キャラクター」、「まちの案内人」として活躍しています。
全てをみせると、楽しみがなくなってしまいますので、ここでは二つだけ。これらの『クレヨンしんちゃん』デザインの凧は、春日部市のPR事業のため、大凧文化保存会の皆さんの協力を得て、製作した凧とのこと。まさにここだけのモノです!
ハルカイトも「クレヨンしんちゃんスタンプ巡り」のスタンプ設置場所になっています。当然スタンプの図柄も、『クレヨンしんちゃん』です。スタンプは、市役所、ぷらっとかすかべ、道の駅庄和、龍Q館、そして郷土資料館にもあります。
春日部でしか見られない凧も、ハルカイトでしか捺せないスタンプも、「春日部の記念」となること間違いないでしょう。
民俗芸能公開事業の開催に向けて舞台打ち合わせを行いました!!
年明け2月に開催する「第11回春日部市民俗芸能公開事業~伝える、つなげる、獅子舞の未来~」について、出演団体と舞台打ち合わせを12月22日に行いました。
市内で継承されています、埼玉県や春日部市で指定している無形民俗文化財(伝統芸能)を正風館の舞台上で例年公開していますが、本年10月からのリノベーション工事により、10年ぶりに粕壁市民センター(中央公民館)の講堂での開催となりました。
伝統芸能は、地域の郷社の夏季や秋季の例大祭で公開されるのが慣わしですが、多くの市民の皆さまに広めよう、知ってもらおう、魅力を伝えようという趣旨で、平成24年から公民館の講堂で開催しております。今回は、現在の越谷市下間久里から伝承された兄弟獅子である豊野地区で継承されている「銚子口の獅子舞」(元禄10年_1697年)と「赤沼の獅子舞」(亨保3年_1718年)、いずれも300年以上もの歳月にわたって代々、引き継がれてきた獅子舞です。両団体では伝統を絶やさぬよう創意工夫と、地元豊野小学校の児童へ「獅子舞授業」をとおして、獅子舞と伝統文化を伝えていただいております。
通常、獅子舞を奉納する場である神社境内と異なる講堂の舞台であるため、どのような演出ができるのか、どのように舞台転換し、双方の団体にバトンタッチするのか、入場の方法は?、終演の手締めをやろう、と細部にわたって両団体の皆さまと調整を行いました。
開催のお知らせは広報かすかべ1月号にも掲載しますが、ここでは事前告知させていただきます。
開催日:2月9日(日)
場所:粕壁市民センター(中央公民館)講堂兼体育館 開場:12:50~
申込みは不要ですので、是非、新春のひとときを伝統の舞で堪能してみてはいかがでしょうか。
【東部地区文化財担当者会リレー展示_都鳥が見た古代】越谷市立図書館でパネル展が開催されています
1月13日まで、越谷市立図書館で、「都鳥が見た古代」のパネル展が開催されています。
越谷市立図書館は東武スカイツリーライン越谷駅から北東方向へ約1.8㎞の位置にあります。
「都鳥が見た古代」のパネル展示は、図書館エントランスを入った正面の展示室で行われています。
この図書館の展示室にはかつて、越谷市の見田方遺跡で発掘された土器などが展示されていました。
現在、見田方遺跡の出土品は、レイクタウンの一角に復元された「旧東方村中村家住宅」で展示されています。
あわせてご見学ください。(越谷市レイクタウン9-51、越谷レイクタウン駅より徒歩15分、水曜日休館)
越谷市指定 記念物・史跡 見田方遺跡(越谷市教育委員会ホームページ)
越谷市指定有形文化財 旧東方村中村家住宅(越谷市教育委員会ホームページ)
越谷市立図書館に公共交通機関でお出かけの際は、越谷駅、南越谷駅からバスが便利です。
・越谷駅(東武スカイツリーライン)東口下車
「花田循環」「越谷市立図書館」行き朝日バスで「中央中学校前」下車徒歩5分
・南越谷駅(JR武蔵野線・東武スカイツリーライン新越谷駅)北口下車
「市立図書館」行き朝日バスで「越谷市立図書館前」下車
・越谷駅東口から徒歩25分(約1.8㎞)
この機会にぜひお出かけください。
●越谷市立図書館会場「都鳥が見た古代ー埼玉県東部地区の奈良時代・平安時代」
開催期間 令和6年12月14日(土曜日)~令和7年1月13日(月曜日・祝日)
開催場所 越谷市立図書館 展示室 越谷市東越谷四丁目9番地1
開館時間 火曜日から金曜日 午前10時~午後7時、土曜日・日曜日・祝日 午前9時30分~午後5時
休館日 毎週月曜日、12月20日(金曜日)、12月29日(日曜日)から1月4日(土曜日)
越谷市立図書館施設案内(越谷市立図書館ホームページ)
お問い合わせ 048-963-9315(越谷市教育委員会生涯学習課)
*リレー展示は、下記日程で開催予定です。
12月14日から令和7年1月13日 越谷市立図書館展示室 パネル展示
1月25日から3月9日 八潮市立資料館 資料展示
3月15日から4月8日 白岡市立歴史資料館 資料展示
4月12日から4月29日 吉川市中央公民館 パネル展示
5月3日から5月25日 久喜市立郷土資料館 資料展示
6月3日から7月21日 幸手市郷土資料館 資料展示
7月29日から8月24日 蓮田市文化財展示館 資料展示
9月5日から9月19日 加須市パストラルかぞ パネル展示
10月24日から11月26日 三郷市わくわくライブラリ― パネル展示
令和8年1月6日から3月1日 宮代町郷土資料館 資料展示
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【ハルカイトを楽しんでいただいた日】
12月15日(日)にハルカイト(大凧文化交流センター)で、「ハルカイトを楽しむ日」を開催しました。
当日は「しめ縄作り」「ミュージアムトーク」「なぞときハルカイト」の3つのイベントを行い、イベントのみならず、ハルカイトの展示なども楽しんでいただきました!
今回のしめ縄作りは、お子さんやお孫さん連れなどご家族で参加の方が多く見られました。
大人でもコツをつかむまで一苦労なのですが、小学生から未就学の子まで、一生懸命作ってくれました♪
ミュージアムトークやなぞときハルカイトにも多くの方にご参加いただきました!
当日は体育館で小学生のバスケットボールの試合があり、試合の合間を縫ってなぞときに参加してくれる小学生や、付き添いのご家族の参加もあり、予想以上の賑いになりました!
おかげさまで写真を撮っている余裕がなく、実施中の画像はありません(笑)
実は、通常郷土資料館で開催するイベントの会場がハルカイトに変わっただけでも、準備に必要なもの、できること、できないことがいつもと異なり、少し心配になっていました。
しかしながら、参加者の皆様が楽しんでくれた様子をみると、安心すると同時に“やってよかったなぁ”と感じます。
「ハルカイトを楽しむ日」に来られなかった方も、ハルカイトでの展示は継続して行っておりますので、ぜひハルカイトに来てみてくださいね!
「むかしのどうぐ人気投票」中間発表
「第一回 むかしのどうぐ人気投票~展示資料、入れ替え計画~」の中間発表です。
開票したところ、上の写真のように沢山の投票がありました。
用紙のたたみ方も人それぞれ。きちんと四つ折りにする方もいれば、そのままねじ込む方。おみくじのように細長く折る方。面白いなぁとおもい、思わず写真を撮りました。
さて、開票の結果、中間結果は、次のようになりました。
1位 ファミリーコンピューター 15票
2位 手動式洗濯機 11票
3位 ゲームボーイ 10票
千歯こき 10票
5位 白黒テレビ 9票
次点
(8票)石板・ろう石
(7票)リカちゃん人形
(6票)漢字テスト、おはじき、黒ひげ危機一髪、麦わら帽子
(5票)ベイゴマ、千歯こき
(4票)給食の献立表
(3票)あたらしいこくご(1年教科書)、遠足のしおり、桐ダンス、こて、千歯こき
(2票)炭火アイロン、洗たく板、わらじ
(1票)ちえのわ、ちゃぶ台、火鉢、おひつ、スチームアイロン、電気釜、桐箱、絹綿、かすり、小学国語読本
先日、投票用紙の一部を紹介した通り、小学校の団体見学の影響が強く、子どもたちの観点から「楽しそう」「遊びたい」「やってみたい」ファミコン、ゲームボーイに票が集まっているようです。また、団体見学では、特定の資料について説明をしたり、千歯こきの体験をしたりしますので、定番の「むかしの道具」にも票が集まっています。
投票していただいているのは、子どもばかりではありません。大人の方も、また、最近来館者が増えている外国の方からも多くの投票をいただきました。投票総数は140票余です。
いただいた投票用紙をいくつか紹介してみましょう。
85歳の方は、千歯こきに投票してくださいました。
「小学生の時にもあったが、本来の利用方法(脱穀)で使うことはなく、「わら」から「はかま」を除去する道具として使っていた」ことをご教示いただきました。
「わら」から「はかま」を取る作業は、目下準備中の「しめ縄づくり」の下ごしらえとして重要な作業です。知らない方は先日の「ほごログ」を参照のこと。
小学校の団体見学では、千歯こきの実演を特別メニューとして体験していますので、子どもからも人気を得ています。今回、千歯こきは3基展示していますので、票が割れています。合算すると18票となり、一番人気にもなります。失敗しtたなぁと少し反省。
道具の使い方が、一次的な利用方法から、二次的・副次的な方法へと時代によって変化するのですね。展示では、「脱穀」の道具として紹介していますが、この方は「わらすぐり」の道具として受け止めることになったわけです。
手動式の洗濯機に投票していただいた、30代の方。理由は「アイスクリームが作れそうだから」。
洗濯の道具の定番、たらい・洗濯板や洗濯機のどちらにも似つかない、手動式洗濯機のフォルムが、そう連想させるのでしょうか。
外国の方も投票してくださいました。
№13「游戏机」(ゲーム機)は、ファミリーコンピュータです。
簡体字で書かれているので、中国の方でしょうか。
47歳になるこの方は、「小时候玩过」(子どものころ遊んだ)と理由を書いてくださいました。
№14は、ゲームボーイとポケットモンスター(緑)です。
英語で「Play boy & Pocket Monster」と書いています。理由として「The begining of Legend」(伝説の始まり)。
22歳の方ですが、初代のポケモンブームの頃の世代ではないでしょうから、ポケモンの「伝説」の起源に思いを馳せていただいたようです。
ただ、ゲームボーイを「Play boy」としているのが気にかかります。アメリカの成人誌と同じ名前で売り出す国・地域もあったのでしょうか。
「人気投票」の集計をして、絹綿に対する直感的な感想「もこもこふわふわ」、手動式洗濯機に対する「アイスクリーム」の想像、千歯こきを「わらすぐり」で使った記憶など、資料に対して向けられる多様なまなざしが交錯していることに気づかされました。博物館の展示、延いては博物館(郷土資料館)は、そうやって成り立っているのですね。
そして最後。この投票用紙は、おみくじのように縦長に折られていました。
ハングル文字で書かれて、どうやら韓国の方のようです。
23才(たぶん女性でしょうか)の方、ハングルで「신짱구 최고」。
「신짱구」とは、春日部の人気者(5歳児)。「최고」は最高の意。
無効票ですが、外国の方もせっかくはるばる春日部まで来たのだらから、足跡をのこしたいのだなぁと考えさせられるとともに、「신짱구」は凄まじい人気だなぁと実感させられました。