ほごログ
【画竜点睛】「牛島のフジ」展におススメ資料が加わりました
「NSNM牛島のフジ」展に新たな資料が加わりました。今回の目玉でもある「北白川宮能久親王所用の草履」(埼玉県立歴史と民俗の博物館所蔵)です。
牛島のフジには、明治・大正・昭和の政治家や文化人が多数訪れています。
ただ、江戸時代の状況はよくわかっていません。そうしたなかで、明治10年の史料に伝聞の情報ではありますが、幕末(慶応年間)には輪王寺宮が牛島のフジに訪れ、観覧したことがわかっています。慶応年間の輪王寺宮は、公現法親王という人で、明治3年(1870)に宮家の北白川家を継いだ、北白川宮能久です。明治33年(1900)刊の『藤の紫折』にも北白川宮能久が訪れたことが触れられています(以前紹介しました)。
今回、追加展示した、「北白川宮能久親王所用の草履」は、明治5年(1872)に能久が日光参拝の折に、幸手宿に宿泊した際に使用したと伝えられるものです。牛島のフジの観覧時のものではないのですが、観藤者ゆかりの品として、また、市内の内牧地区の旧家に伝来した春日部ゆかりのものとして展示しました。高貴な方が使った草履とあって、非常に丁寧に作られています。
ぜひ、ご覧ください。
3/27考古学講座「米島貝塚を探る」を開催します
3月27日(日)に、考古学講座「米島貝塚を探る」を開催します。
米島貝塚は、庄和地区の米島に所在し、昭和36年(1961)に住宅地開発に先立つ発掘調査が行われました。調査では、縄文時代前期の「黒浜式土器」が多く発見され、黒浜式土器の移り変わりが研究されました。
米島貝塚の黒浜式土器のうち2点は、「米島貝塚出土黒浜式土器」として、春日部市指定文化財に指定されています。米島貝塚出土黒浜式土器過去の記事:米島貝塚出土黒浜式土器ー指定文化財でめぐる春日部
<考古学講座「米島貝塚を探る」>
日時:3月27日(日)午前10時~12時
場所:教育センター2階 視聴覚ホール
定員:30人
申込:郷土資料館に直接、または電話(048-763-2455)または電子申請
*新型コロナウイルス感染症の状況によっては中止することがあります。
春日部市指定文化財「米島貝塚出土黒浜式土器」
【体験ワークショップ】発泡スチロールひこうきをつくろう!
3月20日(日)に体験ワークショップを開催します。
体験ワークショップでは、蓄音機の上演と昔のおもちゃづくりをします。
今回つくる昔のおもちゃは「発泡スチロールひこうき」です。
昔、近所の駄菓子屋に発泡スチロール製のかるーいひこうき、売っていませんでしたか?
今回は食品トレイを利用して、そのおもちゃを再現してみました。
駄菓子屋も少なくなってきた昨今ですから、今の子はなかなか見る機会も少ないのではないでしょうか。
懐かしの文化を伝える郷土資料館で、一緒に作ってみましょう♪
申し込み不要、おもちゃの材料も資料館で用意しております!
当日の午前10時30分と午後2時からの計2回開催しますので、お時間までに郷土資料館にお越しください!
【体験ワークショップ】
日時:令和4年3月20日(日)午前10時30分~・午後2時~
場所:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15)
内容:蓄音機の上演
昔のおもちゃづくり(発泡スチロールひこうき)
費用:無料
申込:不要(開催時間までに郷土資料館におこしください)
※新型コロナウイルス感染防止のため、参加者多数の場合、人数制限をさせていただく場合がございます。当日はマスクを着用いただき、体調が優れない場合は参加をお控えください。
春のミニ企画展「NSNM牛島のフジ」展やります!
#牛島のフジは伊達じゃない!!
企画展示の合間をぬって、そんなメッセージを込めたミニ企画展を開催します。
今回は、昨年度好評だった「渋沢栄一もみた春日部の藤」展を継承しつつ、国特別天然記念物牛島のフジにフィーチャーし、牛島のフジと春日部の町のあゆみを紹介するものです。
展示名称は、国特別天然記念物(National Special Natural Monument)の頭文字をとって、「NSNM牛島のフジ」展です。藤で、国特別天然記念物は牛島のフジが唯一です。けれども、特別天然記念物である自体がスゴイことではなく、牛島のフジをめぐって人々が歩んできた、歴史こそが唯一無二なのです。NSNMや渋沢栄一のネームバリューに頼らずとも、一本立ちの魅力がつまった牛島のフジ。新出資料も出展します。
関連イベントも予定しています。ぜひ、郷土資料館にお立ち寄りください。
会期 令和4年3月8日(火)~5月1日(日) *月曜祝日は休館
会場 春日部市郷土資料館 企画展示室(春日部市粕壁東3-2-15)
入場 無料
関連イベント(無料)
・展示解説講座「深堀り!牛島のフジ」
日時:4月30日(土)10時~12時
場所:春日部市教育センター
定員:30名(申込制)申込受付4月5日(火)~
・ミュージアムトーク(展示解説)
日時:4月13日(水)・24日(日)
両日とも10時30分~、15時~(30分程度)
場所:郷土資料館企画展示室
大沼中のみなさんが郷土資料館の魅力を紹介!
春日部を楽しむためのサイト「はるたび」に、大沼中学校の2年生の総合学習「ココ見て!春日部プロジェクト」の成果が公開されています。 #かすかべプラスワン
中学生のみなさんがまちを取材し、春日部のオススメを紹介しています。全五回にわけて春日部の魅力を紹介するようですが、このなかの第二弾「大沼中生かすかべ旅②」で、郷土資料館の魅力を紹介いただきました。
博物館・資料館は、一般的に中高生をはじめ、若い世代の利用者が少ないので、中学生のみなさんがどんなことに着目し、魅力を感じているのかは、館にとって非常に参考になりました。
館内は雑然といろいろなものがありますが、中学生のみなさんが紹介してくれたことは、日ごろから、私たちが工夫している点だったり、手塩にかけたコンテンツだったりします。それらに注目してくれて、率直にとてもうれしく思いました。
改めて、大沼中のみなさん、先生方、はるたび関係者の方に感謝申し上げます。
大沼中のみなさんがどんなことを紹介しているのか。詳しくは、サイトをご覧ください。