ほごログ(文化財課ブログ)

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笑う 中野小学校3年生から見学の感想・新聞が届きました

中野小学校1

2月9日(木)に見学にきてくれた中野小学校3年生
の皆さんの感想と、郷土資料館で学んだことをまとめた新聞を送っていただきました。
とてもていねいに描かれ、よくまとまっていました。
4コマ漫画もあって、楽しく読ませていただきました。
郷土資料館の出口付近に掲示させていただきましたので、内容が気になる方はみにきてくださいね。
中野小3年新聞

中野小3年新聞02

宮川小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成29年2月21日に宮川小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童達は、少し前までは家庭で使われていたダイヤル式黒電話を実際にまわしてみて、今の電話との違いに驚いていました。
郷土資料館では、3月19日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。ぜひ遊びに来てください。
宮川小見学の様子
宮川小見学の様子

安永3年(1744)粕壁宿絵図『新編図録春日部の歴史』からのご紹介ーその2

安永三年の二月に伊藤太良右衛門という人物によって描かれ、昭和7年(1932)二月に郷土史家が写した18世紀後半の粕壁宿の絵図です。
東(右)側に古利根川、日光道中、北は古隅田川、南は大池、西は八木崎までの範囲が描かれています。
宿場は建物が所狭しと並んでいる様子が描かれ、本陣や問屋場、また新町橋への曲がり角の交差点に高札場もみえます。
「粕壁宿のにぎわい」『新編 図録 春日部の歴史』101ページ

安永3年粕壁宿絵図写

鉛筆 図書館教養講座

2月19日(日)、視聴覚研修室において、図書館教養講座の講師をつとめました。
演題は「春日部の戦国→泰平」で、今年度の夏季展示「春日部・糟ケ辺・糟壁・粕壁~戦国から泰平へ」展の図録を主な資料としました。
戦国時代から江戸時代初期においては、この時代に活躍する様々な大名・武将について、その逸話や人物像に興味・関心が集まりがちです。大名・武将についても興味深いのですが、彼らの人生を中心に構成される歴史は細切れに陥りやすい傾向にあります。
そこで、この講座では、戦乱の世から泰平の世へ時代が大きく変わるなか、市域(地域)において、どのようなことが引き継がれたのか(“→”=時代の連続性)について、13点の古文書を読み解きながら、お話しさせていただきました。
図書館教養講座
古文書の解読というとっつきにくい話題にも、皆さん熱心に聞いていただけました。
帰りがけに受講者の方から「楽しかった」とご感想もいただけたのでよかったのですが、時間配分がうまくできず、質疑応答の時間がつくれなかったのが唯一の心残りです。

夏季展示「春日部・糟ケ辺・糟壁・粕壁~戦国から泰平へ」展の図録の残部は、郷土資料館で配布していますので、ご興味のあるかたはご来館ください。

鉛筆 古文書講座を開催しました

2月18日(土)、古文書講座を開催しました。
午前の初級編では、中世、戦国時代の古文書を講読しています。
今回は、戦国末期、天正17年(1589)3月の北条氏房朱印状写を講読しました。
この古文書は、岩付城の「御領所糟壁」に対する諸役免許と開発について、城主の北条氏房が代官らに命じたもので、地名の「糟壁」の表記が歴史上初めて登場する注目すべき史料です。

午後の中級編では、江戸時代の粕壁宿の商家伝来の古文書を講読しています。
今回は、文政10年(1827)2月「質屋仲間議定帳面写」(郷土資料館所蔵)を中心に読み、粕壁宿で質屋仲間が組織され、宿財政に助合金を補填することなどを読み解きました。
古文書表紙
表紙(上の写真)には
「丁文政十年亥二月廿九日改
  質屋仲間議定帳面写
 御代官伊奈半左衛門様御手附
   赤木信左衛門様御出役ニ付取極」と書いてあります。


受講者の皆さんと意見をかわしながら読み進められましたので、勉強になりました。
受講者の方たち
古文書講座は、毎年6月~7月ごろ広報誌で受講者を募集します。
ご興味のある方は、ぜひ受講してみてください。