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<7月6日まで>春期展示「発掘された板碑」ーみゅーじあむとーく、展示解説講座を開催しました
春季展示「発掘された板碑」のみゅーじあむとーく、展示解説講座を開催しました。
6月22日みゅーじあむとーく
みゅーじあむとーくは、展示室で板碑を観覧しながら説明をさせていただくものですが、毎回、参加者の方から鋭い質問をいただきます。たとえば、「1300年代の板碑と1500年代の板碑では、字体が全く変わっているがなぜか」といった質問がありました。もちろんにわかにお答えできる内容ではないので、調べてみますと回答しましたが、板碑に字を刻む人がどういった人だったのかということにつながる質問で、非常に興味深いものだと思います。
6月28日展示解説講座
6月28日の展示解説講座は、多くの方にご参加いただきました。講座では、発掘された板碑とともに、伝世品の板碑についても、特徴的なものをご紹介しました。アンケートでは、最近、関東の展示施設での板碑の企画展が少ないといったご意見や石材の運搬経路に興味があるといったご意見をいただきました。
さて、「発掘された板碑」展は、次の日曜日、7月6日(日曜日)までです。最終日7月6日(日)にはみゅーじあむとーくも予定しております。ぜひご来館ください。
●第71回企画展示「中世板碑の世界ー発掘された板碑」
会期:令和7年7月6日(日曜日)まで
休館日:毎週月曜日、祝日
会場:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15・東武鉄道春日部駅東口より徒歩10分)
●関連事業 みゅーじあむとーく
展示室で学芸員による展示解説を行います。申し込み不要、展示室までお越しください。30分程度、各回同じ内容です。
とき 7月6日(日曜日)10:30~、15:00~
ところ 郷土資料館企画展示室
出張授業「縄文体験教室」 in川辺小学校 その2
6月26日(木)に、川辺小学校6年生2クラスの「社会の時間」で出張授業に行ってきました。
小学校3年生のときにも縄文体験授業を受けていたことを覚えてくれていました!
6年生になり歴史の授業が始まって、現在は飛鳥時代ごろまで進んでいるとのこと…。
縄文時代の復習もかねて、授業を進めていきます。
前半の縄文時代の春日部をパワーポイントを用いて説明します。
春日部には海があったこと、学校の近くにも縄文時代の遺跡があったことを説明しました。
生徒さんからは、 「埼玉に海があったことをはじめて知った」、春日部の縄文人は「イルカを食べていた」といった声が寄せられました。
イルカがみつかるくらい温かい海であったことを勉強してくれました。
次に、石器、貝、縄文土器の3班に分かれて体験をおこないます。
石器コーナーでは、黒曜石の流通について話を聞いたり、黒曜石を用いて実際に段ボールを切る体験をしました。
「石をナイフの代わりに使っていた」「黒曜石の硬さに驚いた」「切れ味がすごかった」といった声をもらいました。石器の切れ味に、みなさん驚いたようです。
貝のコーナーでは、縄文時代の人々の一年のサイクルや、食べた貝の種類、動物について話をききました。
「貝を実際に触れた」「イノシシの骨が現代と同じだった」「貝塚によって貝の種類が違う」といった声をもらいました。特に、神明貝塚の貝と、学校の近くの遺跡から出土した貝との違いも分かってもらえたようです。
土器のコーナーでは、学校付近で出土した縄文土器を実際に持ってもらいました。また、縄文土器、土師器、須恵器、埴輪を当てるゲームをおこないました。
縄文土器に「縄の模様がのこっていた」、4種類の中から「縄文土器を探すのが印象的」といった声をもらいました。
ゲームの中では、自分の持った土器が何か、皆さん一生懸命に考えてくれました。土器の違いが分かってもらえたようです。
川辺小学校6年生の皆さん、ありがとうございました!
粕壁小学校6年生が資料館を見学しました
6月24日(火曜日)から25日(水曜日)にかけて、粕壁小学校の6年生が、1クラスずつ郷土資料館の原始時代のコーナーを見学しました。
竪穴住居模型から塚内古墳群の埴輪のコーナーまでを、時間をかけてじっくり見てもらいました。
6年生ともなると、体も大きく、土器のケースの前の通路にいっぱいになってしまいました。
せまかったと思うのですが、みんな熱心にメモを取りながら説明を聞いてくれました。
郷土資料館の展示は竪穴住居模型から、神明貝塚、縄文土器、花積貝塚と縄文時代の展示が多いので、説明も縄文時代のことが多くなってしまいましたが、須釜遺跡の弥生土器に籾の痕跡が残っていることや塚内4号墳の武蔵系・下総系の埴輪に興味をもってくれた人もいました。
またのご来館をお待ちしています。
【デジタルミュージアム】収蔵資料データベース公開されました!
春日部市郷土資料館の収蔵資料データベースが公開されました。
データベース自体は、昨年度から導入していましたが、この7月に開館10000日を迎えることから、その記念としてこのたび一般の皆様にも公開しました。
普段は収蔵庫に眠る郷土資料をはじめ、ちょっと懐かしい資料や写真、指定文化財など、写真と簡単な解説文をまじえ、紹介しています。
現在の公開件数は150件ほどですが、収蔵資料件数は現在90000件を超えています。少しずつですが、皆さんが利活用しやすい古写真、学校や生涯学習でも活用可能な資料、知的好奇心をくすぐる資料を、順次公開に供していきますので、定期的にのぞいてみてください。
6月の考古学関係展示会、イベント情報
6月の近隣博物館・資料館の考古学情報をお届けします。
(毎月28日ごろに掲載します。随時、情報を更新します。)
(東部地区文化財担当者会リレー展示ー埼玉東部と古代の幸手)
・6月3日(火曜日)~7月21日(月曜日・祝日)幸手市郷土資料館(資料展示)
(展示会_閉会日順)
・7月6日(日曜日)まで 熊谷市立図書館郷土資料展示室
令和7年度市立熊谷図書館・立正大学博物館連携展示「立正大学を掘ってみたー熊谷校地内遺跡発掘調査の記録」
・7月6日(日曜日)まで 宮代町郷土資料館
企画展 「発掘された地蔵院~テーマで探る人々の姿~」
・7月6日(日曜日)まで 杉戸町文化財展示室(エコ・スポいずみ内)
令和7年度企画展「モノ云うモノ」
・7月20日(日曜日)まで ふじみ野市立上福岡歴史民俗資料館
最新出土品展「ふじみ野に海があったころ」
・7月21日(月曜日)まで 市原歴史博物館(千葉県市原市)
令和7年度企画展「ここまでわかった市原郡衙―古代いちはらの官衙遺跡―」
・8月30日(土曜日)まで 帝京大学総合博物館(東京都八王子市)
企画展「ホネホネワンダーランド-骨の不思議を探る-」
・8月31日(日曜日)まで かみつけの里博物館(群馬県高崎市)
企画展「わくわく!はにわ体験‘25」
・8月31日(日曜日)まで 埼玉県立さきたま史跡の博物館(行田市)
令和7年度埼玉の考古おひろめ展「地中からのメッセージ」
・10月13日(月曜日・祝日)まで 国立科学博物館(東京都台東区)
特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜」