出張授業「縄文体験教室」 in川辺小学校
5月27日(火)に川辺小学校3年生の「総合的な学習の時間」へ出張授業に行ってきました。
今年度の第1回目の出張授業です。その内容は「発見!探検!春日部じまん!」をテーマに”川辺小学校ちかくの昔むかしの生活”について、学習しました。
授業の前半では、最も冷涼な頃であった2万年前の氷河時代に暮らした旧石器時代のひとびとの生活と環境と、土器を作り、定住しムラを築いた縄文時代の暮らしを取り上げました。
氷河時代には関東地方にも今や絶滅してしまったマンモスがいたことや日本列島が大陸とも陸続きであったこと、そして地球規模の温暖化が進んだ6,000年前の縄文時代には市内に海が広がっていたことなどをスライドで学びました。
現在、海なし県に住んでいるわたしたちですが、学校付近にはかつて「大海原」が広がり、その証として貝塚遺跡からは複数の貝類やウミガメやイルカの骨が見つかっていることを聞いて驚いていました。
授業の後半では、3つの班に分かれて、縄文人の食べ物や道具に触れる体験を行いました。
石器の体験では、実際に黒曜石で段ボールを切る体験をしました。鋭い切れ味に歓声があがり、慣れてくると段ボールを裁断するまで切れ味を試した児童も現れました。
縄文人の食べ物では、貝塚の貝がらと川で取れる貝がらを比べてみます。
現在は南九州や東南アジアの国々からしか取れない貝も貝塚からは発見されており、縄文時代は市内に温かい海が広がっていたことがわかります。「これは何の貝だろう?」と興味津々でした。
土器の体験では、市内で出土した縄文土器や色々な破片を実際に見て触ってもらいました。
「外側がザラザラしてる」「ちょっと重いかも」と、率直な感想が聞けました。「はにわ」の破片を見て「はにわ知ってるよ!」と教えてくれる生徒さんたちもいました。
3年生の皆さんは目をキラキラさせながら本物の道具や貝に触れていました。最後は丁寧にお礼を言ってくれました。川辺小3年生のみなさん、ありがとうございました!今後は6年生を対象とした授業も行います。6年生からどんな感想が聞けるのか、楽しみです。
たくさんの生徒さんたちに「本物に触れる」体験をしてもらえると嬉しいです。多くの小・中学校からの出張授業のお申し込みをお待ちしています!