校長室から
110名の笑顔を迎えて
昨日の霙混じりの冷たい雨で,今日の天気が心配でしたが,1年生の入学を祝うかのような晴天で,子ども達の笑顔がキラキラと輝いて見えました。1人の欠席者もなく,入学式が行えたことを本当に嬉しく思いました。
校長の式辞の中で,お祝いに来て下さった来賓に,一緒に元気よく「ありがとうごさいます」とお礼を言うことができました。「ありがとう」という言葉は,お祝いしてもらった時だけでなく,友達に親切にされたり,助けてもらったりした時に,うれしい気持ちを伝え,仲良くなれる魔法の言葉だという話をしました。友達と楽しく過ごせるように,「ありがとう」が素直に言える1年生になる約束をしました。
また,進んで元気な挨拶をしたり,よく食べ,早寝早起きをして,怪我や病気にならないように気をつけ,学校を休むことがないようにしようとも約束しました。少し長い話になりましたが,ちゃんと話を聞く1年生の態度は,本当に立派でした。
高野山小学校は今年で,創立41年目となります。40年の積み重ねを大切にしながらも,新たな飛躍を目指して,教育活動に取り組んでいきます。
昨年同様,子ども達の「自立」を目指した活動は継続します。更に,安心・安全な学校にするために,保護者や地域の方々との連携,職員の危機意識の強化に努めていきたいと考えています。
また,最近の子ども達の理科離れの実態を踏まえて,身近な事象の観察,体験や実験を通した科学的な思考力や判断力の育成に取り組みます。
昨年1年間のホームページの閲覧が7万件近くあったことを励みに,その更新や内容の充実も図っていきたいと思います。
今後とも引き続き,ご支援のほどよろしくお願いいたします。
1年を振り返って
桜の開花を間近に控え,平成26年度の修了式を終えました。本年度,高野山小学校では,大きな事故や怪我もなく,無事1年の教育活動を終了できたことに,大きな喜びを感じています。これも,保護者や地域の方々のご理解とご協力のお陰だと心より感謝いたしております。
昨年4月,校長として,以前勤務していた懐かしい高野山小学校へ着任しての1年間。毎日が,それまでの10倍のスピードで過ぎ去ったように思います。それは,楽しい時が瞬く間に過ぎ去る感覚だっと思います。
始業式に始まり,入学式,運動会,林間学校に修学旅行,ふれあい祭り・わんぱく祭・合唱祭,あっという間に,卒業式に修了式。
大きな行事だけでも,これほどの行事があります。それに加えて,陸上大会や音楽コンクール等の対外行事。その隙間をうめるように行う学年行事の数々。小学校は,1年間が学習と行事の積み重ねで成り立っていると言っても過言ではありません。子ども達は,これらの活動を通して成長しているのです。
さらに,子ども達にとって大切なことは,こうした活動を通して,友達との関わり方を学ぶことだと考えています。協力することや助け合うこと,我慢することも学びます。どんなに,やりたくても,必ずしも希望が叶うことばかりではないことを経験します。集団で生活することのルールや厳しさを学ばせるのも,学校教育の役割なのです。
しかし,私達は,子ども達一人一人の個性を大切にしながら,その良さを伸ばしてあげなければいけません。一人一人を十分理解するためには,保護者の方との連携が不可欠なのです。
1年間を振り返ってみて,この連携が十分だったとは言えないと思いますが,今年度の反省を生かして,4月から始まる平成27年度の教育活動に取り組んでいきます。引き続き,ご支援とご協力をお願いいたします。
卒業式を終えて
校長式辞では,今年6年生が書き初めで書いた「少年の志」を題材に,「志」には,「目標」と「相手を思いやる気持ち」の二つの意味があり,目標に向けて努力することの大切さや目標達成には,努力はもちろん,「人のため」「社会のため」に頑張ろうとする気持が大切である話をしました。
担任が一人ひとり名前を呼んだ時,大きな声で返事をし,呼びかけや卒業の歌では,今までにない大きな声やきれいな歌声を聞かせてくれました。
多くの来賓の皆様が,本当に立派な卒業式だったと褒めて下さり,誇らしく思いました。
退場の時,担任の前で,一人ひとり丁寧にお辞儀し,「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えると,担任は,感激のあまり号泣状態でした。
こんな素晴らしい卒業式を実施できたのも,保護者や地域の方々のご理解とご協力の賜物でと感謝いたしております。本当にありがとうございました。
さらに安全・安心な学校にするために
今年度の6年生は14日、その他の学年も18日と、学校で活動できる日が、残り少なくなってきました。子ども達は、6年生を送る会や学年のまとめに、真剣に取り組んでいます。
川崎の中学生が、刃物で傷つけられ、大切な命を失うと言う、大変悲しい事件が発生したことは、他人ごとではなく、学校の安全管理や危機意識を見直す、重要なできごとだと受けとめています。
小学校でも、カッターナイフなど図工で使う機会も多く、子ども達は紙を切ったり、木を削ったりできる便利な道具だという認識で使っています。
今日の集会では、便利な道具も使い方を誤れば、大変危険な道具になってしまうこと、傘や棒きれ、小さな石ころでさえ、人にむかって振り回したり、投げたりすれば、たいへん危険であることを話しました。
また、物だけでなく、悪口や脅すような言葉も、人の心を傷つけ、時間がたっても治らないことなど、友達との関わりの中で、許されない行為があることを話しました。
さらに、もうひとつ、おこずかいの使い方についても話し、むやみに、買ったものを友達にあげたり、もらったりしないようにとの約束をしました。
最近、高野山小学校でも、おこずかいで買った不要なものを友達にあげて、トラブルの原因になっている出来事がありました。各家庭でも、お金の管理同様、子ども達の持ち物にも、十分注意していただき、トラブルの回避に努めていただきたいと思います。
学校においても、子ども達の言動を十分把握し、困っている児童の相談には、親身に対応していくことを、全職員で申し合わせ、本年度のまとめに取り組んでいくことを、確認いたしました。
悔しさと成長
2月7日(土),第11回我孫子市青少年綱引き大会が,市民体育館で開催されました。高野山小学校の5・6年生も大勢参加しました。チームは,学級単位で,6チームが参加しました。
予選リーグの戦績により,「どんぐりトーナメント」か「決勝トーナメント」に進むことができます。たくさんの保護者の方が応援して下さる中,どのチームも全力で戦うことができました。
出場したチームは,どこも全力で戦います。ちょっとしたタイミングで,勝ったり負けたりします。全力を出し切っても負けてしまうと,子ども達は本当に悔しそうです。でも,すぐに気持ちを切り替え,次の試合を全力で戦う姿は,本当に感動的でした。
勝った時は,満面の笑顔でハイタッチをする子ども達。負けた時の悔しさを味わっているだけに,喜びもひとしおです。
「負けるとかわいそう」と思いがちですが,その悔しさを知っているからこそ,「次は,絶対勝ちたい」「勝つと本当に嬉しい」と思えるのです。もちろん,勝ち続けることは大切なことかもしれません。しかし,負けを経験することも,子ども達の成長には必要なことなのです。
「悔しさ」を生かせる子どもになって欲しいと思います。
合同作品展に行ってきました
節分を過ぎると,暦の上では春の到来ですが,まだまだ寒い日が続きます。最近また,インフルエンザによる欠席も増え,油断できない状況です。
しかし,子ども達は元気に縄跳びや授業参観での学習成果の発表の練習に取り組んでいます。残りの期間,充実した毎日が過ごせるように,支援をしていきたいと考えています。
1月30日(金)から2月1日(月)まで,柏ステーションモール8階市民ギャラリーで,特別支援学級の子ども達の作品展が行われています。私も30日の仕事帰りに見に行ってきました。力作がたくさん展示されていていました。どの作品も丁寧で,色鮮やか。子ども達の感性の豊かさに感動しました。細かい作業が施された工作。力強い筆運び。子ども達の個性が生かされ,本当に見ごたえのある作品展でした。
本日15時まで開催しています。お時間のある方は,ぜひご覧ください。
6年生との会食(1)
今,6年生と会食を行っています。5~6人ずつ,校長室のテーブルを囲んで,楽しくおしゃべりしながら,給食を食べています。
今日で1組が終了しました。会食の話題は,その場で,テーマを決めて,1人ずつ話します。「好きな食べ物」「趣味」「行ってみたいところ」「中学での部活」「将来の夢」など,メンバーによって様々です。
その場で決まるテーマですが,みんなちゃんと答えて,その理由もしっかりしているのに驚きます。特に,ほとんどの子ども達が,将来の夢を力強く語ることができていることに,感心しています。また,夢の実現に向けて,今やるべきことをしっかりと理解し,取り組み始めていることにも驚きます。私自身,小学生の時,こんなにしっかりした考えを持っていたかどうかは疑問です。
子ども達は,始めのうちはやや緊張気味ですが,慣れてくると何でも話してくれます。その中にお父さんやお母さんの仕事のことも出てきます。
「お父さんのような仕事がしたい」という子も結構多くて,感心します。
誰ひとり私と同じ仕事に就かなかった娘達,うらやましい限りです。きっと各家庭での会話や励ましが,影響しているのでしょう。高野山小学校児童の家庭環境の良さを実感しました。
明日からは4組との会食。どんは話題になるか,とても楽しみです。
利用の仕方によっては
インターネットの動画サイトに面白半分に,動画を投稿し,逃走の様子や世間に対する自分の思いを伝えていた少年。本当に不愉快な思いで,ニュースを見ていました。
先週,金曜日の教育ミニ集会でも,携帯電話やスマートフォンの使用について話し合いを持ちました。それらは,急速に普及し,今や無くてはならないツールとなっています。私自身もスマートフォンの利用者の1人です。いつも所持していて,忘れると不安を覚えるまでの存在になっています。使い方によっては,本当に便利で,これ一台で何でもできてしまう気さえしてしまいます。
保護された少年も,自分自身が神のごとく,無限の力を与えられたような錯覚をしてしまったようです。今回のような使い方は,社会を混乱させ,多くの人に迷惑をかけると言う誤った使い方と言えます。
今までは,そうしたツールによって,有害なサイトや情報によって,使用するものが被害にあう危険性を心配していました。しかし,今回のような事件では,情報を発信する側のモラルやルールについて,考えなければならないことを示唆しています。小学校における情報教育においても,これらのことを十分に意識して,子ども達の指導に当たらなければならないことを痛感しました。
各家庭においても,これらの購入や使用の際には,十分な話し合いを持ち,節度のある使い方ができるようにお願いしたいと思います。
餅になるまで
今日,5年生が,自分達で育てたもち米で餅つきをして,「新年を祝う会」をしました。
もち米栽培でお世話になった岡田さんや臼を貸して下さった飯田さん,かまどやせいろを貸して下さった調理員の齋藤さん,それに40人以上の5年生のお父さんやお母さんの手伝いで,おいしいきなこ餅や雑煮を食べて,収穫と新年を祝うことができました。
先日紹介した「七草がゆ」同様,餅つきも日本の大切な文化のひとつです。田植え・稲刈りと一連の活動は,5年生にとってとても貴重な体験と思い出になったことでしょう。
それともう一つ忘れてはいけないことがあります。
今日食べた餅は,多くの人の手間と苦労があるからこそ,おいしく頂くことができたのです。種籾から餅になるまでは,長い時間と多くの人の手がかけられています。種を播けば餅になるわけではありません。そのことを,体験を通して学ぶことができました。
餅だけでなく,私達が食べる食物はすべて同じ。だからこそ,粗末にすることなく,感謝して食べる必要があるのです。
ご協力いただいた多くの皆様,本当にありがとうございました。
始業式の話の中で
昨日の始業式で,「七草がゆ」の話をしました。
7日の朝にお粥を食べた児童は,そんなに多くはいませんでした。確かに,朝からお粥を準備するのは大変ですよね。正直なところ,我が家でも「七草がゆ」を食べたのは,昨日の夕飯でした。
しかし,「七草がゆ」のことは,多くの児童が知っていて,春の七草の名前を言える児童もいて,驚きました。
芹(せり):水辺の山菜で香りがよく,食欲が増進。
薺(なずな):別称はペンペン草。江戸時代にはポピュラーな食材でした。
御形(ごぎょう):別称は,母子草で,草餅の元祖。風邪予防や解熱の効果あり。
繁縷(はこべら):目の良いビタミンAが豊富で,腹痛の薬にもなった。
仏の座(ほとけのざ):別称はタビラコ。タンポポに似ていて,食物繊維が豊富。
菘(すずな):蕪(かぶ)のこと。ビタミンが豊富。
蘿蔔(すずしろ):大根(だいこん)のこと。消化を助け,風邪の予防にもなる。
以上,インターネットで検索した情報です。
これらの野草を自然の中で見つけ出すのは大変なことでしょう。我が家もデパートで「七草セット」を購入し,お粥に入れて楽しみました。
こうした日本の古くからの習慣や文化は,これからも大切にしていきたいですね。