校長室

校長室から

実り多い2学期に

 

 高野山小学校に子どもたちの元気な声と活気が戻ってきました。どの子の顔もやる気満々といった表情でとても頼もしい限りです。

 保護者のみなさまには、様々な場面でご支援・ご協力をいただきました。

 地区委員のみなさまにはパトロールをしていただきました。

 バレーボール部のみなさまには7月と8月の大会に参加をしていただき、大健闘をしていただきました。

更には、ボランティアとして教室のカーテンを洗濯していただいたり、校庭の花壇の水やりにもご協力をいただきました。本当にありがとうございました。

 学校ですが1学期末に転出があったり、夏休み中に転入があったりした関係で、9月1日現在児童数649名で2学期をスタートしました。42日間、家庭と自分自身のペースで過ごしてきましたので、学校の生活リズムに乗るまで少し時間がかかりそうです。子どもたち一人一人にきめ細かく関わることを基本に、2学期も教職員一同心と力を合わせてまいります。保護者のみなさま、地域のみなさまよろしくお願いいたします。

 さて、学校は先述の通り、保護者のみなさまや地域のみなさまのご協力をいただきながら、どの子も学習などに自信を持ち、友達と協調、協力していけるよう社会性や思いやり・親切といった心情の育成に努めております。子ども時代は、大人になるための単なる準備期間だけではありません。子どもは、今という瞬間を楽しく精一杯生き、生きがいを持ち、明日へよりよいものを求め、将来への夢を抱き、その実現に前向きに進む存在であると思います。子どもに、今日という楽しさや充実があってこそ、何ごとにも意欲的になるのではないでしょうか。家族の愛情と心のこもった食事、公平で温かい教職員の指導、思いやりのある友達の存在、それら全てを見守ってくださる地域の目、その全てが子どもにとっての成長の土台だと思っています。

 2学期もご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

すべては子どもたちのために

すべては子どもたちのために

校長 金子 博之

 少なくとも私が教師になった30数年前までは、学校は安全で安心できるところだと、教職員はもちろんのこと、保護者の方々も地域の方々も社会全体が信じて疑いませんでした。事実そのように安全でした。

 しかし残念なことに、日本社会の急激な規範意識の希薄化、日常生活のルールやモラルの欠如、知恵を絞って人をだましたりごまかしたりなど不正をなりわいとする人々の出現、子どもをターゲットにしてまさに食い物にする大人達の出現は、結果として子どもたちにとって危険な社会を生み出してしまいました。社会の浄化、大人のモラルの回復を叫ぶだけでは、子どもの安全は確保できません。日本人と日本に住む人の規範意識とモラルには、信頼するよりも、不信感を持って対処しなければならない事実が多すぎるように思われます。「知らない人と挨拶はしないようにしよう。」といった指導は、その典型です。

 社会がだめになった、日本人がだめになった、地域環境が悪化した、他を責めているだけでは子ども達の安全な生活は保障できません。

 学校・家庭・地域社会・警察などが連携し危機管理を徹底していくことが喫緊の課題です。その意味で、今回学校だよりと同時に発行された「地域安全懇談会通信」にある通り、高野山小学校PTAが中心となり、各種団体が一つにまとまっていくことの意義は、大変大きいと考えています。これをお読みになっていらっしゃる全ての人のお力をお貸しくださいますよう、改めてお願いいたします。ご理解とご協力をどうぞ、よろしくお願いいたします。

褒められた子 へこたれない子に

校長 金子 博之

 今から30年ほど前に書かれた「子どもが育つ魔法の言葉」(ドロシー・ロー・ノルト/ レイチャル・ハリス著)という本の中に「褒めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ」という項がありました。子どもは親の言葉に励まされ、自分は認められ愛されているのだと感じ、大人になり、様々な苦難にぶつかったときでも、強い心の支えとなるというものでした。この本は、刊行された当時ベストセラーになりましたし、今でも本屋さんに並んでいますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

 そのことを裏付けるような新聞記事が、つい先日5月4日付けの新聞に載っていましたので、ご紹介します。

 子どもの頃に周囲に褒められた経験が多い人ほど、大人になってから困難な状況に直面しても、「へこたれない」傾向にあることが「国立青少年教育振興機構」の調査でわかったというのです。記事では、更に「褒められた」経験が多い人ほど、「へこたれない力」が強く、同時に「厳しく叱られた」経験も多ければ、より、「へこたれない」傾向が見られたと続いています。

 記事は、私達、大人は子どもにきちんと向き合い、褒めるべきところは大いに褒め、悪いところはしっかり叱るという姿勢が重要であるとまとめています。

 さあ、今からでも遅くありません。さっそく目の前のお子様で実践あるのみですね。

 

 

ぶれることなく見守り活動をお願いします

 3月下旬に発生した松戸市の女子児童の痛ましい事件は、悲しさと悔しさと憤りの気持ちと共に、脳裏に焼き付いています。
 この原稿を書いている4月25日現在、逮捕された男は容疑者という扱いです。しかしながら、新聞記事やテレビのニュースを見ていると、個人的には限りなく犯人なのではないかと思っています。
 女子児童と面識があっただけでなく、学校の保護者会の会長だったということで驚きましたが、だからといって私たち大人が見守り活動を、やめようという話にはなりません。
 今回の事件の容疑者がただただ卑劣な人物であって、自主的に高野山の地域で見守り活動を行って下さっている、みなさまと同じくくりにしていいわけがないのです。どうぞ、ぶれることなく見守り活動を継続していただきたいと切に願っています。子どもたちを守るのは、学校・保護者・地域のみなさまが一体となった「チーム高野山」の力です。
 ちょうど今日4月25日の午前中、1年生を対象とした「誘拐防止教室」が我孫子市少年指導員のみなさんによって実施されました。
 担当の方からは、先月の学校便りでも載せた「い・か・の・お・す・し」のお話をしていただきました。

い か の お す し

いか・・・・・・知らない人にはついていかない
の・・・・・・・知らない人の車にのらない
お・・・・・・・危なくなったら大きな声で叫ぶ
す・・・・・・・人のいるところへすぐ逃げる
し・・・・・・・周りの大人にしらせる

 改めて、この「い・か・の・お・す・し」の意味の大切さを痛感しました。痛ましい事件が二度と起きませんように。

 今月もご支援・ご協力をどうぞ、よろしくお願いいたします。

平成29年度のスタートです

 今年度より高野山小学校でお世話になることになりました、金子 博之と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。
 高野山小学校の今年の桜は、とても優しく、始業式と入学式を満開の桜で祝ってくれました。
 新1年生113名を迎え、希望と期待の中で平成29年度の教育活動が元気よく始まりました。
 今年度も「なかよく(徳育)・進んで(知育)・元気よく(体育)」の合い言葉通りの子どもたちの育成にむかって、質の高い教育活動が行えるよう教職員一丸となって取り組んで参ります。
 4月6日の始業式の日の朝、東門の竹やぶ付近で登校指導をしていると、さわやかで元気なあいさつをする子どもたちと出会いました。その時、高野山小学校の素直で明るい子どもたちと、出会えたことを心からうれしく思いました。
 始業式の校長の話では、「一生懸命がかっこいい」一生懸命が人の心を感動させる。という話をしました。
 今年度も昨年同様、保護者のみなさま、地域のみなさまのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

時には立ち止まって

 今年度もいよいよ最後の一月となりました。一月と言っても6年生は後2週間あまりで卒業です。今,その6年生とは,毎日のように校長室で会食を行っています。この会食は,毎年行っていますが,今年は,じっくりと話ができるようにと,1回の人数を減らしました。そのせいか,おしゃべりもはずみ,笑いの絶えない会食となっています。思わぬ「恋バナ」や内緒の話が聞けるのも会食の醍醐味です。

 卒業式が近づいてきたので,そろそろ,「校長式辞」も考えなくてはいけません。6年生にとっては,一生に一度の大切な小学校の卒業式です。その中で話す式辞の内容は,毎年,時間をかけてじっくりと考えています。さて,今年はどんな内容にしようかと悩んでいる時,ふと,高野山小学校の「校章」が目に止まりました。校章には,6枚の葉が描かれています。その葉は,高野山小学校のシンボルである「ケヤキ」だということは予想できましたが,今まで,きちんと校章について調べてみたことがなかったので,改めて,調べてみましました。その結果,6枚の葉は確かにケヤキの葉でした。では,「なぜ6枚なのでしょうか」・・・「バランスや縁起がいいから」「1年生から6年生」・・・,6枚の意味もちゃんとあったのです。6枚のケヤキの葉には,「健康・英知・愛情・協力・根気・親和」と言う,6つの願いが込められて,昭和50年に開校と同時に作られたのです。その理由や内容については,卒業式の式辞の中で詳しくお話ししようと思っています。

 私達の身の回りには,意外に知られていない秘密がたくさんあります。毎日忙しくしていて,つい見逃してしまいがちです。時には立ち止まって,気になることを詳しく調べてみることも必要ではないでしょうか。その中には,きっと大切なことがあるかもしれませんね。

悔いのないように

 先日の「一日学習参観」の時には,急に「マスクの着用と消毒」をお願いしたのにも関わらず,多くの方にご協力をいただきました。お陰様で流行を最小限に抑えることができています。保護者の皆様のご理解とご協力に大変感謝いたします。

1月があっという間に過ぎ去り,今年度も残すところ2ヶ月となりました。「2月は逃げる」「3月は去る」と言われるように,この時期の時間の経過は,他の時期に比べてとても速く感じます。6年生は,卒業まで33日,その他の学年も修了式まで37日です。この1年間,悔いなく過ごせたでしょうか。残りが少ないからと言って,あきらめないで,最後の1日まで,できることに全力で取り組むことを期待しています。1日何かひとつでも達成すれば,

30以上の成果となります。1日10文字の漢字練習をすれば,300文字以上も書けるようになるのです。節分の日には「鬼は外,福は内」と言いながら豆まきをします。今までの「怠け心」を追い出し,「やる気」を体いっぱいにして,頑張って欲しいと思います。

また,今季は,インフルエンザが例年になく流行しています。休養と栄養を十分にとり,手洗いやうがいを念入りに行うことで予防にも努め,子ども達が残りの3学期を悔いなく過ごせるようにご支援ください。

立春とはいえ,まだまだ厳しい寒さが続きそうですが,校庭のウメやカワヅザクラが咲き始め,春はそこまでやってきています。西郷隆盛の漢詩の一節「雪に耐えて梅花麗し(梅の花は寒い冬を耐え忍ぶことで春に一番麗しく咲く)」のように,この時期,悔いのないように,しっかりと締めくくりを行わせ,次年度の更なる飛躍を目指して,梅や桜に負けない素敵な花を咲かせられるように指導していきますので,ご協力をよろしくお願いいたします。

新年を迎えて

  今年は,松の内を過ぎての新学期となりました。始業式では元気よく新年の挨拶をして,3学期がスタートしました。
 保護者や地域の皆様にも,新年のご挨拶を申し上げると共に,昨年に引き続き,よろしくお願いいたします。

 

 始業式の中で,子どもたちと2つの約束をしました。1つ目は「進んで元気な挨拶をしよう」です。高野山小学校の子どもたちは,本当に元気よく挨拶ができます。その良さをさらに伸ばし,伝統の1つにして欲しいと思います。挨拶は,1日を気持ちよく過ごすおまじないです。大人も子どもも,進んで元気よく挨拶のできる高野山小学校であることを期待しています。

 2つ目は「姿勢を良くしよう」です。「立っている時」「座っている時」どんな時であっても,お腹に少し力を入れて,背筋を伸ばして正しい姿勢を保つことを目指して欲しいと思います。特に,学習時,いすに姿勢良く座ることで,文字をきれいに書くことができたり,人の話を集中して聞くことができたりします。成長期の子どもたちにとって,正しい姿勢を保つことは大切なことです。もちろん大人にとっても,腰痛予防や体型保持には有効です。正しい姿勢を維持できない児童は体感が鍛えられておらず,精神的にも落ち着かない場合が多いと言われています。姿勢を正すことで,児童のよりよい発達を促すことを目指しますので,家庭でも気にかけていただけると,学校での指導がより有効に身につくと考えています。

 

 1年生から5年生は53日,6年生は49日。3学期を充実させることは,次年度や中学校での生活にとって重要です。精一杯の指導に勤めますので,ご協力をお願いいたします。

実りの秋にするために

 時候の挨拶として「実りの秋」という言葉をよく耳にします。言葉通り,これからの時期は米や果物,野菜など1年のうちで最も作物の収穫が多く,おいしい時を迎えます。また,今年も残すとこと2ヶ月となり,暦の上ではまとめの期間です。しかし,いくら「実りの秋」とはいえ,全てが突然,実を結ぶわけではなく,種を蒔き,大切に育てなければ,収穫は望めません。学校においても10月は,市内陸上大会をはじめとして,市内音楽発表会など,今までの活動の成果を発表する場がたくさんあります。子ども達は,それぞれの大会を目標に頑張ってきました。1学期とは見違えるような成長ぶりです。きっとその努力が実ることを期待しています。

 この夏は,リオのオリンピック・パラリンピックで多くの日本人選手が活躍し,メダルを手にしました。また,私が応援する「広島東洋カープ」も25年ぶりの優勝を手にしました。メダルや優勝は,誰もが目標としているはずです。しかし,それを手にすることができるのは,極限られた人達です。多くの人は,メダルや優勝を得ることはできませんが,それまでの努力は決して無駄なことではありません。だからと言って最初からあきらめないでほしいと思います。ゴールの一瞬,ボールを放す一瞬まで,気を抜かないことが大切です。「実る」のではなく「実らせる」と言う強い気持ちが必要なのです。

 スポーツや音楽に限らず,一人一人が目標を持って頑張っていることがあると思います。いつか絶対に「実らせる」という信念を持って,取り組んでほしいと思います。

「実る」のは,秋に限ったことではありません。5年後,10年後,いやもっと先のことかもしれません。いつかきっと「実る」ことを信じて,頑張ってほしいと思います。

オリンピックから学ぶこと

  長い夏休みが終わり,2学期が始まりました。台風10号の影響で,やむなく林間学校を延期せざるを得なかったことは残念でしたが,子ども達は,夏休み中に取り組んだ課題や作品を手に,元気な笑顔を見せてくれたことを心から嬉しく思いました。しかし,今回の台風接近では直撃を免れたので,関東地方はほとんど影響を受けませんでしたが,東北や北海道では,大きな被害が出て,自然災害の恐ろしさを実感しました。災害への対応や備えは,最悪の事態を考えて,安全を第一に取り組む必要性を改めて考えさせられました。

私は今年の夏,オリンピック中継に釘付けでした。選手の健闘とメダルの多さはもちろんのこと,バドミントンやカヌーなどいろいろな種目で史上初のメダル獲得は,スポーツの多様性や面白さを知るきっかけとなりました。また,シンクロや卓球,体操などの団体競技を見ていると,互いの力を融合して更なる力が発揮できることを教えてくれた気がします。

さらに,陸上男子リレーで見せたバトンワークは,天性の運動能力を超える練習と技の素晴らしさを私たちに伝えてくれたように思いました。子ども達も,この様子を見ていて多くの刺激を受けたのではないでしょうか。

4年後は,東京でオリンピックが開催されます。選手として出場することを目標とするだけでなく,今回のオリンピックから学んだことを今後の目標にして,取り組んでくれることを期待しています。