校長室から

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命の尊さを体感!応急手当講習

 13日(木)、我孫子消防署湖北分署から3名の署員の方にご来校いただき、保健体育の授業の一環として応急手当講習会を行いました。これは、2年生の保健分野に「応急手当の意義とその方法」という単元があるのですが、教科書を使った座学よりも、体験を通してより実践的な学習をした方が、命の尊さを考えるとともに、いざという時に必ず役に立つと考えたからです。
 授業の冒頭では、実際に心臓突然死で若くして命を失った方々の写真と説明が映像で流れ、生徒たちは神妙な面持ちで見ていたのと同時に、交通事故の死亡者が年間4000人ほどであるのに対し、心臓突然死では7万人もの人が亡くなっているという事実に驚いていました。その後は署員の方たちの指示に従い、胸骨圧迫の方法やAEDの使い方を学んで、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
 私も同じような講習を受けたことはあるのですが、年月が経つと忘れてしまっていることも多く、実際にこのような現場に遭遇しても自信をもって対応できるか不安でしたので、一緒に受講していてとても有意義でした。この後、いつどこで大規模災害に襲われて瀕死の状態になった人が近くにいたり、自分の側にいる人が突然倒れてしまうような場面に出くわさないとも限りません。そんな時、今回の学んだことを忘れずに、1人でも多くの命を救うために役立てることができれば…と願っています。
 湖北分署のみなさん、ありがとうございました。

 

捲土重来を期す!次へのステップに・県新人駅伝大会

 8日(土)、柏の葉公園周回コースで千葉県新人駅伝大会が行われました。好天に恵まれ気温はやや高めで、我々にとっては応援しやすい状況でしたが、選手にとってはもう少し気温が低い方がコンディションとしてはよかったかもしれません。
会場には県内各支部を勝ち抜いてきた80チームもの選手が集まり、朝から入念にアップを繰り返していました。本校は既にお知らせしているとおり、女子チームがこの晴れの舞台への出場です。9:00からの開会式の後、10:15分に女子の部がスタートし、5区間の選手たちは全力で襷をつないで走り抜きました。
 結果、80チーム中12位という成績を収めました。80チーム、それも県内各支部の予選を勝ち抜いてきた学校ばかりの中での12位とは、実は素晴らしい成績で十分に胸を張っていい結果なのですが、自分たちの設定した目標、タイム、そして先輩たちの業績に及ばなかった選手たちは悔しさいっぱいの表情で目に涙を浮かべていました。
私からは、県の12位は堂々と胸を張ってよい結果であること、今日が全然だめだったと思ったら、これを次に活かせれば、それは失敗ではなく次に繋がる経験となること、そして残された道は前を向くことしかなく、総体で持っている力を出し切れれば、十分に関東大会出場をねらえることなどを話して激励しました。
この大会で選手たちが味わった悔しさが、彼女らをまた次のステップに向けて大きく成長させてくれると信じています。また、駅伝部に限らず、冬季トレーニングで膨らませたそれぞれの部活動の蕾が、令和2年度の各大会で大きな花を咲かせることを期待したいと思います。今後とも応援、よろしくお願いします。

中学校進学を前に!小中連携活動の半日

 小学校6年生が中学校への入学を前に、その不安や緊張を少しでも和らげ、スムーズな中学校生活のスタートを切れるように小中連携活動の日を設けています。6年生が中学校に登校して授業や部活動を体験する半日を29日(水)に実施しました。給食等の関係もあり、当面は半日単位でしか実施できませんが、小中一貫教育の1つとして、少しずつ回数を増やし、将来は月に1日、毎月第○○曜日は6年生は中学校へ登校する日というようになる構想も描いています。
 口で言うのは簡単ですが、これを実現するとなるとやはり大変な準備と労力が必要です。それにも関わらず、ぜひ実現したいと願っているのは…
 ①湖北小と新木小の児童の交流の場を増やして仲良くなって中学校に入学してほしい
 ②中学生との交流や施設・設備に慣れることで中学校生活への不安を少しでも解消して小か

  ら中への接続を滑らかにしたい
という目的とともに、数年後には次のような効果が得られることを期待しているからです。
 ①6年生が中学校に登校して専門性をもった中学校教員の授業を受けることで学力の向上に

  資するとともに、新学習指導要領の英語の教科化にも対応できる。
 ②英語に限らず、いろいろな教科で小中の教職員の協働ができ、6年生での教科担任制も実

  現できる。
 ③教職員の専門性を活かしたり小中教職員が協働することによって、児童生徒のためはもち

  ろん、教職員にも大きなメリットがある。
 軌道に乗せるまでは苦労も多く問題点もたくさん出てくると思いますが、既に同様の取
り組みを行っている学校での6年生の感想やインタビューでは、「楽しかった」「他の小学校
の子と初めて話せてよかった」「また中学校に来たい」といった答えがほぼ全員の児童から
聞かれる、もしくは感想用紙に記入されているということです。
 将来、これを2回、3回…と継続し、さらに終日できるようにするためには、朝、登校してくる小学校の児童、特に距離が長くなる新木小の児童の安全確保のための地域の見守りをお願いしたり、前述した給食の問題を解決したり、部活動まで参加する場合の帰宅時間等々、しっかりと考えて解決していかなくてはならないことが山積みです。
 しかしながら、「学校・保護者・地域が協働し、総ぐるみで子どもを育てることを目指す湖北中学校区」では、これらの課題を解決して子ども達の健やかな成長に向けて協力して取り組んでいくことができると信じています。
 保護者・地域のみなさまには6年生の中学校登校という、この取り組みへのご理解とご協力、今後のご支援をよろしくお願い致します。

力作の宝庫!「花と太陽と希望の作品展」

 25日(土)から29日(水)にかけて柏・我孫子地区特別支援学級合同作品展「第39回花と太陽と希望の作品展」が、昨年から会場が変更となりましたが、あびこショッピングプラザ内我孫子市民プラザにて開催されています。ちなみに、子ども達が大変に熱心に取り組み、出展作品数が多くて会場が手狭になったため、柏地区と我孫子地区が別々の開催となったという経緯があるようです。
 本当に、会場いっぱいを埋め尽くす絵画、工芸工作、習字の展示、すべての作品が本当に素晴らしく、完成度の良し悪しは様々ですが、それぞれの作品の裏側には、子ども達が心を込めて一生懸命に制作に取り組んだ様子が垣間見えます。私も本校生徒はもちろん、前任校で関わってきた子ども達、2・3年生については知っているのですが、その子たちが自分なりに頑張って作品を仕上げたことを想像すると感慨深いものがあります。
 本校の生徒たちも、様々な学校行事等で忙しい合間をぬって、頑張って作品を仕上げて展示しました。たくさん褒めてあげたいと思います。また来年、1年間年齢を重ねた子ども達が、1年分成長して作った作品を見に行くのがとても楽しみです。
  
※作品の写真を掲載したいところですが、SNS等への投稿を禁止する旨のお知らせが掲示さ 

 れていましたので、残念ですが割愛いたします。ぜひ、会場に行ってご覧いただければ幸い

 です。

全力疾走!葛南新人駅伝・女子の部準優勝で県大会へ

 23日(木)、冷たい風吹きすさぶ雨の中、葛南新人駅伝大会が柏の葉周回コースで実施されました。12(日)の銚子駅伝大会を経験した本校の生徒たちは、新チームとして自分たちが設定した目標の達成をめざしてこの日を迎えました。
 駅伝大会は陸上・駅伝部だけではなく、学校をあげて学校の代表として選手たちは走るということもありますが、特に男子は短距離専門の選手を始め、サッカー部やバスケ部など、他部活の生徒たちの応援を得てチームを編成しているという状況で、本当にぎりぎりのメンバーで戦いました。
 最初のロードレースでは女子の部で1・2年生が1人ずつ入賞と結果を出し、続いて女子選手権と男子1年生の部がスタート、最後に男子選手権の部がスタートしました。私も一生懸命に疾走する生徒たちの姿に自然と応援に熱が入り、寒さもいつの間にか吹き飛んでいました。結果は男子Aチームが8位、Bチームは16位、1年生の部はエントリーしておらず、女子の部は2位という成績を収めました。男子は残念ながら県大会出場を果たせませんでしたが、出場した全員が最後まであきらめることなく、今できる自分の力を出し切ることができたレースだったと思っています。女子は途中までトップを維持しており、走った5人中3人が区間賞までアト数秒ということで、見事に県大会への出場権は得ましたが、ちょっぴり悔しさの残る準優勝であったかもしれません。
 閉会式後のミーティングで、私からは、銚子駅伝も含めてここからがスタート、9月の葛南総体、11月の県総体、その先の関東で自分たちがどんな姿になっていたいかを思い描き、今後の練習、大会で一歩ずつ階段を上がっていきながら、最終的に右肩上がりのチームにして目標を達成していこうという話をし、顧問の励ましとともに今後の努力と躍進を確認し合いました。
 生徒たちの表情からは、「まだまだできる」「満足していない」という気持ちが心のどこかにあることが感じられました。男女ともにこれまでのチームに負けない成長を期待したい、期待できると思っています。厳しい練習に耐えて頑張っている生徒たちをこれからも応援していくとともに、生徒たちを伸ばしてくれている先生方に改めて感謝しています。