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校長室から発信

寒かったけど…心は温まった3年生を送る会

 4日()、3年生を送る会が行われました。外は雨、寒さも厳しく参観にご来校いただくにはちょっと…という状況でしたが、たくさんの保護者・地域の方々が駆けつけてくれた体育館で、笑顔と感動に溢れる温かい時間があっという間に過ぎ去っていきました。ご来校いただいた地域・保護者のみなさんには、ご多忙の中、本当にありがとうございました。改めて感謝申し上げます。

 1年生の発表は、オリジナルの脚本で1年生らしくかわいらしい笑いあり、工夫ありの発表でした。3年間の日常生活や行事を描いた場面、3年生は自分たちの3年間を振り返りながら、楽しげな表情で劇に集中していました。いろいろなハプニングがあった林間学校を始め、私も懐かしい思い出が頭の中を駆け巡りました。

 2年生の発表もオリジナルの脚本で、こちらは3年生のこれからを高校生活を通して描いた発表でした。ドラえもんのタイムマシンで未来の高校生活を垣間見るという設定でしたが、劇あり、歌あり、ダンスありと堂々としたステージに3年生たちも時間を忘れて引き込まれていました。

何よりも、両学年ともに道具・背景・照明など、裏方も含めて学年生徒全員で取り組んだ様子が感じられ、1年間を通して本当によく成長したものだと改めて思いました。それぞれの学年の合唱も素晴らしい出来であったと思います。この3年生を送る会の成功をステップとして新しい学年に進級する、その証を全校の前で堂々と宣言したように感じさせる半日だったと思っています。

 最後に、3年生からの見事なお礼の発表もありました。入試の真っ最中、ほとんど練習する時間が取れなかった中での発表でしたが、代表生徒の感謝の言葉、学年合唱での真剣な表情は、この送る会だけではなく、今までお世話になった多くの人たちへ心を込めた感謝の発表であったと感じました。

そして、これらの発表を支えた生徒会の幕間、時間のない中「よくぞここまで」と思わせるほど手の込んだ、そしてよく考え工夫された創作映像は、会場で見ている人全員を笑いと驚きの渦に巻き込んでいました。放課後遅くまで残り、手間暇かけて作った幕間の発表に加え、ここまでの企画・運営、入念な準備をしてきた生徒会役員のメンバーに敬意を払うとともに、改めてお礼を言いたいと思っています。

 

※3年生を送る会の様子(写真)は生徒の活動にアップします。

学校職員の働き方改革について

 2月14日(木)、標記の件について、生徒を通して我孫子市教育委員会より保護者のみなさまにあてたプリントを配布させていただきました。既にご覧いただいているとは思いますが、その内容に学校独自で判断して決定する旨のものもあり、改めて保護者・地域のみなさまにお知らせしたいと思います。
 マスコミ報道等でご承知のことと思いますが、教職員の多くの時間外勤務が、過労死に直結するとされる月80時間を超えている現状があり、国もその業務改善に力を入れています。それを受け、県・市ともに働き方改革推進委員会等で検討を重ね、国がガイドラインとして示した時間外勤務月45時間以内(含部活動)の実現をめざして様々な方策を提案しています。
 それを受け、学校としても正式には2019年度からの実施となりますが、その試行期間として3月より以下に記載の内容について取り組んでいきたいと思います。目的・趣旨をご理解の上、ご協力をお願い致します。なお、この内容を記載したプリントを1・2年生は2月28日(木)、3年生は3月1日(金)に保護者あて文書として生徒に配布しておりますのでよろしくお願いします。

※働き方改革に向けての取り組み(+3月中の試行内容)

(1)ノー残業dayの実施について

      ○本校は木曜日に実施し、18:00までの退勤を実施します。

※ただし、学期末成績処理等で多忙な時期については校長判断 
 とします。

           ※上記により3月中は成績処理の締切日の関係で15日(金)、22日(金)をノー残業dayとします。

 

(2)電話対応について

      ○教育委員会の方針に沿って、本校では下記時間帯で行うことと
     します。

              ・ノー残業days      →   7:10~17:50 
     ・その他の平日  →   7:10~19:00         
    
・土日祝              →            電話対応なし  
       
・長期休業中                  8:10~16:20

      上記に沿って3月より実施します。

      ※上記時間外で生徒の生命安全に関わる重大事態発生等の場合には、4月以降は過日お知らせした教育委員会指定の市役所へ、3月については非常時用学校携帯電話に連絡してください。
また、上記時間外に連絡をとらなくてならない事由が発生し
ている場合には、あらかじめ生徒手帳等を利用し担任までお
知らせください。

               非常用学校携帯電話 090-9202-5198       
 
※部活動に関する連絡については、別途、顧問より連絡します。

 

(3)新年度通知票の記載内容について

      ○2019年度より学期ごとの通知票は評価・評定のみとし、所見については学年末に記載します(所見の内容は面談等で生徒に伝達していきます)。

 

(4)新年度家庭訪問について

      ○1年生については原則実施します。2・3年生については、初めて担任する生徒は原則実施。それ以外の生徒は訪問期間中に保護者との面談を行います。

 

(5)部活動について

      ①ノー部活dayについて

○平日は原則木曜日とし、朝練習も実施しません。
※学校行事・職員の研修等で曜日を動かすのは校長判断としま 
 すが、その予定については前月中に各顧問より連絡致します

       ○土日については、いずれかに休養日を設けます。

       ※大会、コンクール等が実施された場合、またそれに向けて両日練習した場合には翌週以降に代替の休養日を設定します

       ○長期休業期間中も上記に準じます。

       上記に沿って3月から実施しますので3月中のノー部活dayは以下の通りとします。

                7日(木)  11日(木)   28日(木)

      ②活動時間について

        ○4月より平日は2時間程度、休日は3時間程度とします。


     

お世話になります!1年生調理実習

 2月19日(火)から、2学期、そして昨年度に続いて家庭科の授業(調理実習)に地域のみなさんのサポートをいただいています。2学期は2年生が祭り寿司をつくりましたが、3学期は1年生が1クラス3回ずつ、いわしのかば焼き・シチュー・ハンバーグに挑戦しています。そうなると、学年2クラス×3回ということになり全部で6回、これが3月19日(火)まで続き、1回の授業に4~6人ずつ、延べで30人前後の方々にご協力いただくことになります。

 毎年のことですが、1年生は初めての調理実習ということで、道具のある場所、扱い方等がわからずに先生一人では対応しきれないというのが現状です。包丁を持つ手の不慣れさなどを見るにつけ、目が行き届いて危険を回避できるという点でも本当に助かっています。地域のみなさんも、もう何度も経験されている方々がほとんどですので、中学生との接し方も大変にスムーズで、会話を楽しみながら指導されている様子がとても微笑ましいです。そして多くのみなさんが「こんなに楽しい時間をもらって生き甲斐にもなる」と心から仰ってくださるのが本当にありがたいです。

 自分たちでつくったかば焼きをおいしそうに食べている生徒から、私にもおすそ分けがあり、給食と併せてすっかり満腹になりました。生徒たちの満足気な顔と各グループに寄り添っていただいている地域の方々の笑顔がとても素敵で印象的でした。

 

※調理実習の様子は、この後「生徒の活動」のページに随時アップしていきたいと思います。

本物に触れる!薩摩琵琶鑑賞授業

 昨年に続いて3年生の特別授業・音楽鑑賞教室を2月18日()に実施しました。今年も邦楽分野の第一人者で、薩摩琵琶のプロ奏者であり、地元出身(布佐中出身でもあります)の久保田晶子様をお招きし、生徒の前で生の演奏を披露していただきました。

 私も毎年拝見させていただいていますが、3年生2クラスの授業で2時間、音楽室で、生徒たちの目の前で開かれるミニコンサートは本当に圧巻です。時間の経過を忘れる素晴らしさで、私もその圧倒的な迫力に昨年以上に言葉を失いました。生徒たちも音の美しさや朗読の迫力を肌で感じとることができたのか、集中して1時間、真剣な表情で聴き入っていました。また、演奏の途中で薩摩琵琶の紹介や自分が琵琶の世界に足を踏み入れたきっかけ、何事にも失敗を恐れず本気になって取り組むことの大切さ等々の話をしてくださいました。生徒の記憶にも強く残ったのではないかと思います。また、杜子春の朗読では、クラス2名ずつの代表が琵琶の演奏とコラボするという貴重な体験もさせていただき、本当にあっという間に時が過ぎっていきました。

 まさに本物の伝統文化に触れ、本物を感じて、生徒たちの心も澄みきったのではないかと思います。音楽に限らず、このような有意義な取り組みをもっともっと学校教育に取り入れていけたら…と思った1日でした。

   
   

布佐の未来を切り拓く!「ふさカリキュラム」語り部さん訪問

 本校総合学習の要である「ふさカリキュラム」のまとめとして、語り部さんへの訪問を、例年よりも卒業式の期日が早いこともあり、今年は2月15日()に実施しました。ふるさと布佐の歴史と文化を学び、布佐に対する愛着と誇りを身につけ、布佐の地に貢献できる人材を育てるための大切な取り組みです。また「ふさカリキュラム」は、小中学校で推進している小中一貫教育の柱として開発された布佐中学校区自慢のカリキュラムでもあります。

 実は、私は明日16日(土)に東京の文京学院大学で行われる「日本の伝統と文化を考える道徳セミナー」という研究会に参加し、その事例提案のような形で本校の教育活動についての発表を依頼されているのですが、その発表のメインとしているのが「ふさカリキュラム」です。自分でも勉強し直してみて、「ふさカリキュラム」が新しい学習指導要領の理念にピタリと合致している学びであることが改めてわかると同時に、平成24年度の時点で未来を見据えてこの素晴らしいカリキュラムを開発した先輩諸氏に敬意の念をもちました。

 当日は、それまでの事前学習で調べたそれぞれのテーマごとに、各自が自分自身の課題をもって、語り部さんの話をただ聴くだけの受け身な学習ではなく、課題解決に向けた能動的な学習となるように準備して出かけていきました。

 私が訪問させていただいたときの様子を見ても、後から職員や何人かの語り部さんに話を伺っても、語り部のみなさんの大変に熱の入ったお話に、生徒たちが真剣な表情で耳を傾けると同時に、調べてきたことを基にした積極的な質問が飛び交い、大変に有意義な時間が過ごせたということです。こんなに素晴らしい学習の時間が卒業前にとれる3年生の生徒たちは本当に幸せだと思います。ご協力いただいた語り部のみなさんには改めて御礼申し上げます。

 この学習をもとに、3年生たちは地域の未来への提言を一人ひとりが考えて「布佐カリキュラム」を閉じますが、どんな前向きな意見や考えが出てくるのか今から楽しみにしています。