校長室から

校長室から

充実した学校生活を

【保護者の皆様にメール配信した、関中だより5月号と同じ内容です】

新学期が始まり、一カ月が経ちました。各学級では係も決まり、軌道に乗り出しているところです。これから生徒会活動が本格化し、今年度のスローガンも決まりますが、今年はどのようなスローガンになるのでしょうか。子ども達と共に保護者の皆様、教職員も一丸となり、「チーム関宿中」として躍進していきましょう。

今月行われる運動会は、小中合同の運動会です。保護者の方々にもご協力をいただき、毎年盛大に開催されています。保護者の皆様のご意見や更なるご協力が必要になりますが、運動会だけではなく、他の行事についても合同で取り組むことができないか思案しています。運動会のスローガンは毎年子ども達が考えていますが、「関宿の小中連携」について、保護者の皆様もスローガンを一緒に考えてみませんか。地域が連携して様々な活動する礎につながれば、と願っております。
「ウェルビーイング」という言葉をご存じでしょうか。昨年、国から出された「第4期教育振興基本計画」の中に盛り込まれている言葉です。「教育振興基本計画」とは、国の教育政策の方向性や目標などを定めた「教育の羅針盤」という性質を持つ教育の総合計画です。「持続可能な社会の創り手の育成」、「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」の2つのコンセプトが含まれています。この「ウェルビーイング」とは、個人だけではなく、個人を取り巻く周囲全体が幸福に包まれるという概念です。学校でもこの「ウェルビーイング」を達成するために、子ども達一人一人が自己肯定感を持ち、幸福感溢れる生活が送れるよう、またご家庭と地域の方々、教職員全体の「ウェルビーイング」の向上のため、皆様と協働していきたいと考えておりますので、引き続きご協力をお願いいたします。
4月17日(水)に、新入生歓迎会がありました。各委員会、部活動の紹介など、心温まる歓迎会でした。歓迎会の最後には、「校長先生の話」がありました。どのような集会でも最後に「校長先生の話」があるので、あらかじめ、どのような話をしようか考えたり、子ども達の様子を見て、感想や思い浮かんだ言葉を伝えたりすることもあります。今回私は、「1年後には、この場に3年生は居ません。卒業するまで、もう1年もありません。」と話しました。日本において、春は出会いと別れの季節です。新入生歓迎会で出会いが始まったばかりですが、子ども達の発表する様子を見ていて、咄嗟に出てきた言葉です。小学1年生から中学3年生まで、進級しても進学しても同じ顔触れです。楽しかったことや苦しかったことも皆で共有してきました。しかし、中学を卒業すると進路先は一人一人変わってきます。この関宿から離れていくこともあるでしょう。なので、「今日、この日、この時間、1秒たりとも大切にしてください。」と結びの話をしました。
 先月のPTA総会では、多くのご出席ありがとうございました。その中で、PTA広報誌を休刊にし、代わりに当校ホームページで様々な活動の様子を紹介する運びとなりました。これに合わせて、「関中だより」も簡素化し、ホームページで今後の予定やお知らせを掲載することといたしましたので、よろしくお願いいたします。

今年もやってきました!

昇降口の軒先にツバメがやってきました。

昨年の古巣を土台に、新しく巣をつくるのでしょうか。

 

ツバメが巣をつくる家は、古くから縁起がよいといわれています。

また、優しい人達がいる場所に、巣の多くがつくられるそうです。

 

ツバメの子育てを温かく見守りたいですね。

 

和太鼓部の動画

こんにちは。

関宿城さくらまつりの様子を、昨日、静止画で紹介しました。

 

4月17日に行われた「新入生歓迎会」での和太鼓部の動画を、

「部活動紹介」のページでご覧いただけるようになりました。

衣装は着ていませんが、躍動感をお伝えすることができると思います。

関中Diaryの「関宿城さくらまつりの静止画」と併せてお楽しみください。

新入生歓迎会

本日、2・3年生が新入生歓迎会を開いてくれました。

生徒会や各委員会、部活動の発表を、新入生は興味深そうに見入って

いました。

様子のわかる画像は、近日中に掲載します。

もうしばらくお待ちください。

リハーサル

こんにちは。

今日の午後は、2・3年生が明日行う「新入生歓迎会」の練習をしていました。

私は、明日の発表を楽しみに、リハーサルの様子は、ほんの少ししか見ていませんが、

思わず笑ってしまうアクシデント(?)もあったようです。

子ども達の手づくりの歓迎会、ワクワク、ドキドキしています。

 

ありがとうございました

昨日は、初夏を思わせるような天気でしたが、春の花も咲き誇り、とてもよい一日でした。

関宿城さくらまつりでは、本校の和太鼓部が演奏しました。

力強い音が響き渡り、部員達のフォーメーションもかっこよく見えました。

ご観覧いただいた方々、温かいご声援、ありがとうございました。子ども達にとって、

とても励みになります。今後もご支援をよろしくお願いします。

 

今日もよい天気に恵まれました。

校庭の桜の花は、すべて散ったわけではなく、見応えのある桜吹雪の光景が印象的です。

下校の際、子ども達も「すご~い」と声をあげていました。

関宿城さくらまつり

こんにちは。

風に吹かれ、校庭の桜の花びらが舞い、とてもきれいです。

お迎えに来られた保護者の方も、桜を背景にお子さんの写真を撮っていました。

すてきな写真だと思います。

 

本校は、生徒数が少なく、特別部活(駅伝部、和太鼓部)を掛け持ちしている子が

多くいます。

昨日は、和太鼓部員が集まり、練習していました。部活動見学の1年生も興味深そうに

見ていました。

 

明後日、4月14日(日)、関宿城さくらまつりが開催されます。

午前11時からの開会セレモニーに、本校の和太鼓部が出演します!

勇姿をぜひ、ご覧いただきたいと思います。

よろしくお願いします。

 

ゆったりと流れる時間

こんにちは。

一昨日の入学式は、大雨でしたが、校庭の桜はまだ咲き誇っています。

この時期に桜が咲いているのは、何年ぶりでしょうか。

 

朝から駅伝部の部員達が、練習に励んでいました。

各学級では、話し合いをしたり、レクを楽しんだり、関宿中らしく

ゆったりと時間が流れています。

 

今日は1年生が、校舎見学をしました。

途中で、校長室にも寄ってもらいました。単学級の学校なので、

1年生全員が校長室に入ることができます。

私の特技(立体パズルを6面そろえる)も見てもらいましたが、

1年生達には、少しは「すごい!」と思ってもらえたのでしょうか。

 

避難訓練を行いました

こんにちは。

今日から、3学年そろっての学校生活が始まりました。

午後は避難訓練を行いましたが、始業式、入学式で大切

にすることの1つ、としてお伝えした「命」に関わるこ

とです。訓練後、職員で様々な意見交換をしましたが、

子ども達には、日頃から、身の回りの危険についても考えら

れるように導いて参ります。

 

午前中は、近隣の関宿小学校の入学式に行ってきました。

18人の新入生が元気に「はい!」と返事する姿を見て、

早く一緒に運動会をしたい、と思いました。

関宿小学校と関宿中学校は、毎年合同で運動会を行っています。

今年度は、5月25日(土)の予定です。

入学式を行いました。

こんにちは。

本日、入学式を行いました。

新入生17名が入学しました。これで、全校生徒55名がそろいました。

始業式や入学式の様子は、後日画像でもお知らせする予定です。

 

新入生の皆さん、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。

共に頑張りましょう!

 

ご来賓の皆様も、足下の悪い中、ご出席いただきまして、ありがとうございました。

よろしくお願いいたします

こんにちは。

令和6年4月1日付けで関宿中学校長として着任いたしました、武田光弘と申します。

また、同日付けで新規採用の 根本みふゆ 教諭 臨時的任用職員の 三輪奏歩 講師

が着任いたしました。

関宿中学校のために、尽力して参りますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

本日、始業式が行われ、子ども達にとっての新学期が始まりました。

新しい出会いを大切にし、共に歩んで参ります。

 

明日、4月9日(火)午後2時から入学式を挙行いたします。

ありがとうございました。

 すでに当HPや、3月26日付け新聞各紙に掲載された通り、令和5年度末人事異動により、                    

 冨江有希子教諭が野田市立川間中学校へ、白土華那教諭が野田市立第二中学校へ、私森功が野田市教育委員会へ異動することとなりました。生徒をはじめ、保護者の皆様、地域の皆様に支えられ充実した毎日を過ごすことが出来ました。

 たいへんお世話になりました。ありがとうございました。

 

おかげさまで

 あっという間に1.2月が過ぎ、いよいよ3月、春の訪れです。旧暦3月の呼び名でもある「弥生」は、もともとは「いやおい」と読み、草木がますます生い茂るさまをあらわしています。陽光とやわらかな春雨によって多くの植物が萌え出ずる時季であるためこの名がつきました。生命の息吹を感じ、色鮮やかになってくるイメージもあり、どことなく開放感に包まれるものです。その3月は年度末、学校にとっては「別れの季節」でもあります。
 3年生は厳しい受験期を乗り越え、もうすぐ卒業です。3月13日は第77回卒業式を迎えます。3年生については小学校での最終学年を迎えるころ、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、小学校最後の1年間を、最高学年としての1年間を様々な制限の中、十分に活動できないままでの卒業となってしまいました。そのような中での中学校入学でしたが、2年生を迎えるころには感染症予防のための制限も緩和され、徐々に本来の学校生活を送れるようになりました。
 上級生からのバトンを引き継いでからの1年半、特に3年生に進級してからの成長と活躍は目覚ましく、授業、委員会活動、学校行事、部活動など様々な面で最上級生として関宿中学校をリードしてくれました。大変立派な姿を示してくれたと思います。3年生には自分たちの努力はもちろんですが、1,2年生の協力、保護者の皆様、地域の皆様のご支援あってのものということを忘れずにいて欲しいと思います。「おかげさま」という感謝の気持ちを忘れてはなりません。3年生のみなさん、感謝の気持ちと未来に向けた決意を胸に巣立ってください。
 1.2年生は3年生への感謝の気持ちを込めて、「3年生を送る会」と「卒業式」の準備に取り組む中で、学年が一つ上がること、関宿中の伝統を引き継ぐことへの心構えを整えていることと思います。自信をもって新年度を迎えられるよう残りの1カ月を大切に過ごしてください。
 保護者の皆様、この1年、本校の教育活動にご理解ご協力をいただき本当にありがとうございました。職員一同「おかげさま」の気持ちをもって子どもたちに向き合い、本年度を締めくくりたいと思います。今後とも変わらぬご支援を宜しくお願いいたします。
 
                                    野田市立関宿中学校長 森 功

やがて花を咲かせるために

 2月4日は立春、暦の上では春を迎えます。寒い日が続いていますが、それでも日差しが少しずつ長く強くなり、寒さの中にも春が近づいていることを感じさせてくれます。新型コロナウイルスはもちろん、風邪やインフルエンザも流行する時期です。「手洗い・うがい」や規則正しい生活習慣により、この時期を健康に乗り越えましょう。

 この寒く厳しい時期にいつも思い浮かぶ言葉があります。それは「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。」という言葉です。苦しいときに踏ん張るからこそ根が張り花が咲くのです。やがて(花の咲く時期)や花の色、大きさは人それぞれです。結果が早く出る人もいれば、時間をかけて出る人もいます。それでも努力は、流した汗は嘘をつきません。努力して、汗を流して一生懸命身につけた物は失うことのない大きな財産になります。来る令和6年度、新たなスタートを良い形で切るためにも今こそ力を蓄える時と捉えてください。

 3年生は受験期の真只中で落ち着かない気分の日も多いかと思いますが、その中でこそ日頃の授業や学校生活を充実させることが、自分を成長させるチャンスだととらえてください。ゴールではなく、新たなスタートのために。そしてその背中を下級生達に見せてほしいと思います。「憧れの先輩」としての姿を残してくれることを期待しています。

 2年生にはスキー林間事前集会で「3年生にジャンプアップするためのよい機会にしてほしい」と話しましたが、仲間を気遣い行動する姿、しおりや時計を見て主体的に行動する姿が随所に見られ、これまでの準備が充実していたこと、最上級生にむけての気持ちの充実を感じることができました。たいへん素晴らしい取り組みでした。今回の取り組みを自信に今後の生活も一層充実させましょう。

 1年生には上級生の姿をよく見てほしいと思います。そして目標となる人を見つけてください。人を動かす力の一つに「憧れ」があります。「あんな先輩になりたい」「あんな活動がしたい」という目標を見つけ、そうなるために、近づくために何が必要かを考え行動することが大切です。先輩として背中を見せられるように。

                                       野田市立関宿中学校長 森 功

当たり前ではないことに感謝して

 新年のご挨拶に先立ち、1月1日の能登半島地震でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りします。また、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興と安全をお祈りいたします。

 つくづく、今日こうして生徒・職員皆で顔を合わせ、無事に学校生活をスタートできることは当たり前ではないのだと考えさせられました。被災された地域では沢山の児童生徒たちが不自由な避難所生活を余儀なくされています。また、多くの学校が避難所となり学校生活を再開できずにいます。私たちは不自由なく生活できるこの環境に感謝し、自身のできること、やるべきことに力を尽くさねばとの思いを強くするところです。

 さて、冬休み前に新年を迎えるにあたって「「一年の計は元旦にあり」と言われますが、自分の目標実現に向けて動き出せるような中身のある計画をたてるためにも、まず冷静に自分自身を振り返ってみましょう。」という話をしました。これまでを冷静に振り返り、「今年は」、「今年こそ」と思いを新たにすることができたでしょうか?
 これからの3か月は「1月は行く月」「2月は逃げる月」「3月は去る月」といわれるように瞬く間に過ぎていきます。来る次年度の生活に備えて一日一日を大切に過ごして欲しいと思います。
 〇3年生の関宿中学校での生活は残すところ正味2か月です。進路決定に向けて全力で取り組むとともに、幼いころ から生活を共にしてきた仲間たちとの日々を大切にしてください。受験を乗り越え更に成長した姿を3送会や卒業式で見られることを楽しみにしています。
 〇2年生はスキー林間を3年生に向けてジャンプアップするための大きな経験にしてください。また、日々の学校生活を大切に積み重ねるとともに、3送会の企画・運営を通して最上級生になる気構えを強くできるようにしてください。
 〇1年生はいよいよ先輩になるという自覚を持って生活しましょう。言葉ではなく、「背中で語れる先輩」になれるよう日々の学校生活、学習の在り方を見つめなおし上級生となる準備を重ねてください。

  最後に、今年も全ての関中生が、コロナウイルスやインフルエンザ等感染症の予防はもとより、登下校時の安全、挨拶・返事・反応、毎日の話し合い活動を大切にして、誰もが安心して過ごせる学校づくりに取り組んでくれることを期待しています。

                                       野田市立関宿中学校長 森 功

艱難汝を玉にす

 令和5年も残すところ後1か月程となりました。学校は3月までの年度を1年のサイクルとしていますが、やはりこれから迎える年末年始の時期にこれまでを振り返り、新たな目標立て(見直し)をすることは必要で、私自身はもちろん、教職員、生徒にも求めているところです。
 4月からここまで、日々の授業をはじめ、毎日30分の帰りの会、様々な行事、部活動・・・小規模校ゆえに一人で何役もこなさなければならず、準備日程等の調整はもちろん、気力・体力の維持等難しい面は沢山ありました。しかし、そこを皆の協力によって乗り越え、それぞれ納得のいく素晴らしい成果を残すことができました。ここに「あたたかく」「みんなで一生懸命取り組む」関宿中の良さ、関宿中の力(これを私は「関中力」と呼んでいますが)の一層の高まりを感じました。
 「教育の成果は見えにくい」とよく言われます。確かに物の生産や販売といったような、数字で表すことや評価することが難しい性質があります。では、どこで成果を確認するかと考えれば、やはり「生徒の変容」「生徒の姿」であると思います。保護者の皆様には様々な場面で生徒の笑顔、充実した姿をご覧いただけたことと思っています。令和5年度の目指す姿として掲げた「主体性・表現力・克己心」の涵養を実感しているところです。エビデンスとなる数字も生徒アンケートや全国学調の生徒質問用紙に表れており、それは「関中だより10月号」や「学校評価アンケート」で紹介したとおりです。
 今後も教職員一丸となって教育活動を推進してまいりますので、かわらずご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

                                       野田市立関宿中学校長 森 功

「不易」と「流行」

 「不易」と「流行」という言葉は、俳人松尾芭蕉が残した言葉とされています。いろいろな場面でよく使われる言葉なので、ご存じのことと思います。さまざまに解釈されていますが、「不易」はいつまでも変わらないこと、「流行」は時代時代において変化すること、と捉えることが多いでしょう。芭蕉は「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」「不易と流行の基はその一つなり」と言っています。
 教育の世界は、その時代や社会の変化、要請に様々な対応をしてきました。ここ7~8年の動きだけでも、・教育機会確保法(主に不登校対策)施行 ・新学習指導要領告示(主体的・対話的で深い学び)と完全実施 ・特別の教科「道徳」の実施 ・運動部活動ガイドライン策定 ・全国学調での英語テスト ・いじめの重大事態調査ガイドライン・・・様々な答申、通知が出され対応してきました。またここ数年で性的マイノリティ、児童虐待、子どもの貧困、外国人生徒、インクルーシブ教育、GIGAスクール構想、コロナウイルス感染症予防対策・・・と学校が正対しなければならない課題は増える一方です。教育における「流行」の部分でしょうか。
 では、何のためにこれらに対応するのか? それは「人格の完成を目指し、心身ともに健全な国民の育成」のためであり、本校においては学校教育目標および令和5年度の目指す姿を実現するためです。学校という一つの社会において、自分とは違う他者との関わりの中で、様々な活動の中で、生徒と教職員が一体となって人間性を錬磨し、自立を支援するためだと考えています。教科指導の中で、部活指導の中で、特別活動の中で、学級の中で、それをしていくのです。これが「不易」だと考えます。
 「流行」に注力しながらも「不易」を見失わないようにしたいと常々考えています。

 「なぜ学校で学ぶか」を考えたとき、やはり生徒同士の関わり合い、ぶつかり合いがあるからこそ人格が錬られ、磨かれ、学びを深められるわけで、そこに大きな意味があるのだと思います。本校には、生徒同士の関わり方、ぶつかり方を見つめる時間が毎日あります。そう、「帰りの会」です。
 先日、千葉県中学校長会研究協議会で県下各地の校長を前に「帰りの会の話し合い活動を核とした学級経営」について、30分程の発表をしてきました。その後の協議会の中で「そういう視点がなかった」「必要だと思うが時間が作れない」「教えられるミドル層がいない」等の話が出ました。ほとんどの学校の帰りの会は15分程で、連絡と歌練習等が主な内容のようです。毎日繰り返す30分の帰りの会。本校ならではの時間、営みです。関宿中の「不易の力」になることを信じて今後も工夫を重ねていきたいと思います。

 

嬉しい数字

  令和5年度折り返し
 あっという間に9月が終わり、いよいよ10月です。2学期制の野田市小中学校では前期・後期の係委員会の入れ替わりと、それによる様々な組織の改編等が行われます。本校においても、先日生徒会本部役員と各専門委員長の選挙が行われ、新たなリーダーのもと活動がスタートするところです。
 10月は日々の授業に加え、葛北新人戦、東葛駅伝大会、関宿高校合同文化祭、小中音楽会等の対外行事。任命式、駅伝壮行会、SDGs工場見学等の校内行事。実にさまざまな活動が予定されています。保護者の皆様には多くの場面でご支援・ご協力をいただくことになるかと思います。宜しくお願いいたします。加えて、3年生は進路決定に向けて一層具体的に動いていくことになります。生徒達にとって大変な日々となりますが、こなすだけにせず、その活動を通して自分が、自分たちがどうなりたいのか明確な目標を持ち、取り組み、振り返り、成長して欲しいと願っています。
  嬉しい数字
 PTA広報誌「むら竹」でも一部紹介しましたが、本校では昨年度より「生徒にとって安心できる居場所づくり」「居心地の良い学級づくり」「自治的な生活集団・学習集団づくり」のため、帰りの会の話し合い活動を核とした学級経営に取り組んできました。本年度は毎日30分の帰りの会を実施しています。これだけの時間を使って、毎日地道な話し合いを繰り返しているのは、市内では本校だけです。
昨年度からの取り組みの成果とも言える数字が示されたので紹介します。今年4月18日に全国の中学3年生を対象に行われた、全国学力・学習状況調査の生徒質問用紙における回答結果です。(友人関係や学級での生活についてのものを紹介します。)
※回答はすべて「当てはまる」と答えた生徒の%です。

  関宿中  千葉県 全国
①友達関係に満足していますか。 71.4 53.7  55.3
②学級の生徒との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり広げたりすることができますか。 57.1  32.5 34.3
③あなたの学級では、学級生活をより良くするために学級活動で話し合い、互いの良さを生かして解決方法を決めていますか。 61.9 30.5 29.3
④学級での話し合いを生かして、今、自分が努力すべきことを決めて取り組んでいますか。 57.1 25.2  24.9
⑤道徳の授業では、自分の考えを深めたり、学級やグループで話し合う活動に取り組んでいますか。 71.4 44.4 43.8
⑥人が困っているときは、進んで助けていますか。 61.9 39.0 38.4
⑦いじめは、どんな理由があってもいけないことだと思いますか。 90.5 78.5 80.3

 千葉県や全国の数字と比較して、肯定的なとらえ方をしている生徒の割合が非常に高いことが分かります。(どの項目についても「どちらかというと当てはまる」までを含めると100%、または100%近い数字になります。)これは担任をはじめ本校職員と生徒たちの毎日の地道な取り組みのひとつの成果であると思います。もちろん課題もありますが、今後も工夫を重ねながら、一層充実した学級経営、学校経営に取り組んでいきたいと思います。

  生徒のみなさん、令和5年度も折り返し地点です。4月当初に決めた学級目標を達成できるように、あと半年、日々の営みを大切にしてください。

                                    野田市立関宿中学校長 森 功

Restart

 長い夏休みが終わりました。皆さんにとってどのような夏休みだったでしょうか?夏休みは交通事故をはじめ、いろいろなことを心配しましたが、全校生徒の皆さんが「被害者にも加害者にもならない」という約束を守り、自他の命、信頼、将来を守り、それらを失うような行動をせず、今日こうして顔を揃えられたことを本当に嬉しく思います。
 また、夏休み前の集会で「これだけはやれたと言える夏休みを」という話をしました。今日「これだけはできました!」と胸を張って担任の先生に話をすることができますか? 休み中の部活動や駅伝練習、学習会や登校日等の様子を見ていると多くの生徒が「できた!」というものを持てたのではないかと感じています。それぞれの取り組みを通して、目標を持って生活することの大切さを再確認できたのではないでしょうか。

 さて、本日各学年の代表から今後の生活についての目標(抱負)が語られました。4月からの生活を振り返っての反省に基づいたこと、これからの学校行事等への取り組む思い、進路選択にむけての思いが含まれていました。さらに、葛北大会を最後に部活動を引退した3年生から、2年半の活動の振り返りと後輩に向けてのアドバイスがありました。「目標がその日その日を支配する」という言葉があります。目標達成にむけて課題を探し、実行していくことで生活が変わります。その積み重ねが生き方を変えていきます。何度も繰り返して話していますが、一日一日の「今」の積み重ねが未来を創るのです。
 今日から64名での学校生活が再スタート(Restart)します。気持ちを新たに目標に向かって力強く一歩を踏み出しましょう!

                                       野田市立関宿中学校長 森 功