校長室から

校長室から

出会いと別れの季節

【保護者の皆様にメール配信した、関中だより3月号と同じ内容です。】

 

早いもので、今年度も残すところ、一ヶ月となりました。

振り返れば、4月の始業式、入学式で新たな出会いから始まりました。小学校と協力して開催した運動会や各部活動の大会、3年生は修学旅行と様々な行事を行いながら、暑い夏休みに入りました。夏休み明けの残暑が厳しかった秋には、東葛駅伝大会の出場や野田市音楽会への参加、1年生の校外学習、関中祭の開催など、対外的に活躍する関中生の姿がありました。今年になり、2年生はスキー林間へ行き、学年の絆を更に深めました。そして、今、受験を終えた3年生達は卒業を控え、1・2年生はその伝統を引き継ぎ、新年度の準備を始めようとしています。

桜の咲く日本の春は、出会いと別れの季節でもあります。学校生活では、3年生の卒業で寂しい気持ちが増しますが、すぐに新1年生が入学してきます。「新チーム」で新年度を迎えることになるので、常に前を見ていかなければなりません。3年生には卒業後、次のステージでの「新チーム」で、それぞれが輝けるように祈っています。

令和7年度から、関宿小学校と関宿中学校で「コミュニティスクール」を導入します。これは、学校と地域が一緒になり、子どもの教育に取り組むことができる「地域とともにある学校」、「社会に開かれた教育課程」の実現を図ることをねらいとしています。「コミュニティスクール」を導入することで、地域の力を基に地域一体となって魅力ある学校づくりを更に進めることができます。これまで以上に、小中の連携、地域との繋がりを模索して参りますので、ご協力をよろしくお願いいたします。

今月は、5日(水)に、「3年生を送る会」を行います。それぞれの学年が、発表に向けて一生懸命取り組んでいます。送られる側、送る側と立場は異なりますが、思い出の1ページを全校でつくっていこうとする、子ども達の意気込みを感じます。当日は、学年を問わず保護者の皆様にも参観していただけますので、お時間があれば、ぜひご覧ください。11日(火)は、卒業式です。卒業式に向けた練習はこれからですが、中学校3年間、義務教育9年間の修了に、全校で祝福をいたします。24日(月)は修了式で、今年度最後の登校日となります。一人一人に通知表を渡しますが、この1年間を振り返り、来年度の新たな目標を立て、4月からの新学期に備えられるよう指導して参ります。

来月、6日(日)に「関宿城さくらまつり」が行われる予定です。昨年に引き続き、「和太鼓部」に出演依頼が届いています。始業式前日となりますが、子ども達も練習に励んでおりますので、ご協力をお願いいたします。

今年度、本校の教育活動にご理解、ご協力をいただきありがとうございました。来年度も引き続き、よろしくお願いいたします。

Enjoy & Teamwork

【保護者の皆様にメール配信した、関中だより2月号と同じ内容です。】

先月21日(火)から23日(木)にかけて、「会津高原たかつえスキー場」へ、2年生がスキー林間に行ってきました。

3日間天候に恵まれ、予定通りスキーを楽しむことができました。多くの子がスキーは初めてという状況でしたが、最後は皆、上手に滑走することができました。最初はスキーブーツを履くところから時間がかかり、スキー板を装着すると、すぐに転ぶということを繰り返していたので心配でしたが、さすが中学生、すぐに滑れるようになりました。男女とも、誰かが大声をあげて転ぶと、連鎖反応で皆転ぶという場面を何度か見ました。これも団結力の一つなのでしょうか。スキー場スタッフの話では今回、気温が高くゲレンデの雪の状態は例年と比べ固くなっており、特に初心者は滑りにくいコンディションとのことでした。そうような状況で関中生の様子を見ていたスタッフの方々も、「本当に上手です。」と話してくださいました。

スキー林間の夜は、広いスペースでレクをして楽しみました。また、担任の誕生日に重なったことから、子ども達からのサプライズプレゼントもあり、ほのぼのとした時間を過ごすことができました。そういえば、3年生の修学旅行の時も学年主任の誕生日で、同じように子ども達からのサプライズがありました。このような巡り合わせは偶然とはいえ、関中は何か持っているのでしょう。

3日間の行程で、晴天が続くことは珍しいようです。本当によいスキー林間になったと思います。今回のスキー林間のスローガン、「Enjoy & Teamwork」大成功です。

3年生は、本格的に受験シーズンとなりました。今年から千葉県公立高校の出願がインターネット出願となりました。1月末の時点で、順調に手続きは進んでいますが、ご家庭のパソコン等からの入力やダウンロード印刷となるので、現1年生、2年生の保護者の皆様もご承知おきください。今月18日(火)、19日(水)が千葉県公立高校、26日(水)、27日(木)が埼玉県公立高校の試験日です。また、1、2年生は18日(火)、19日(水)に今年度最後の期末試験を控えています。今年は2日(日)が節分、3日(月)が立春で暦の上では「春」の始まりですが、これからも寒い日が続きます。体調管理に気をつけて、それぞれ試験勉強に力を注ぐとともに令和6年度の締めくくりとして、さらに充実した学校生活を送れるよう願っています。

今年度も、残り2ヶ月となりました。各委員会活動を中心に「3年生を送る会」、「卒業式」の準備が始まります。この1年間を振り返りながら卒業式のことを考えていると、立派な卒業生の姿が、目に浮かんできます。

お弁当の日

【保護者の皆様にメール配信した、関中だより1月号と同じ内容です。】

新年、あけましておめでとうございます。今年も、よろしくお願いいたします。

早いもので、「令和」の元号を使うようになって7年目となり、「令和6年度」も残り三ヶ月を切りました。3年生は、進路開拓のため、卒業後の自分の姿を想像しながら、今も受験に向けて勉強に励んでいます。2年生は、スキー林間に向けて実行委員会を中心に、しおり作りなど、当日の行動計画を考えています。1年生は、キャリア教育の一環として、「職業講話」を控えています。様々な職業の話を聞き、これから自分の将来について考える一つのきっかけとなります。春に向けて、各学年とも着実に前へ進んでいます。

先月、野田市立小中学校PTA連絡協議会合同研修会に参加してきました。「お弁当の日」というタイトルの映画監督の講演でした。「安武信吾です」と自己紹介から始まりましたが、正直、「聞き覚えがないなあ」と思いながら聞いていました。しばらくして、「『はなちゃんのみそ汁』、はご存じですか。」と話題が変わりました。私はその瞬間、「その本知ってるぞ」と記憶をたどりました。主人公の「はなちゃん」が5才の時に、母親と死別してしまうのですが、その母親は自分が病気で、命も残り少ないことを知っていて、4才の「はなちゃん」にみそ汁の作り方を教えていく・・・という話です。数年前に、24時間テレビ内のドラマでも放映され、映画や本にもなっている「実話」です。この「はなちゃん」の父親が、安武信吾さんです。安武さんは、男手一つで「なはちゃん」を育てていくのですが、幼い「はなちゃん」は毎日みそ汁を作り、成長とともにおかずも一品ずつ増えていったそうです。美味しいみそ汁のために、鰹節を削り、出汁をとるところから作り始めている、とも話されていました。その「はなちゃん」も、現在は大学生となり、栄養学について学んでいるとのことでした。

今回の講演会の題目は、「あなたは子どもに何を遺せますか」でした。安武さんは、ご自身の体験も踏まえ、「お弁当の日」という映画を手がけたそうです。「お弁当の日」は20年程前に、香川県の、ある小学校から始まりました。親は手伝わず、食品の調達から調理、詰め込みまで、子どもが全部一人でお弁当を作ります。「してもらう側」から「する側」へ成長する機会をつくるために始めた取り組みですが、現在は全国に広がっているということでした。なぜでしょうか。ある中学校では、「お弁当の日」を前に中学生が、個々のお弁当ではなく、作った料理を持ち寄って皆で食べようと計画しました。一人の子はピーマンが苦手だったので、他の子は味や匂いを工夫して、その子に絶対にピーマンを食べさせようと決心しました。一週間ほどピーマンを使った料理の練習をして、味や匂いではピーマンが入っていることが分らないくらいの自信作に仕上げました。しかし当日、「うわ~、ピーマンの匂いがするから食べられない。」と言われてしまいます。料理した子は、落ち込んでしまったそうですが、その後の感想文では、次のように述べています。「今まではお母さんが作ってくれた料理を「不味い」といって食べなかった事もあったけど、これからは残さず全部食べる。作ってくれている人が、こんなにも大変な思いをしている事に気づいたから。」

さいきょうの思い出

【保護者の皆様にメール配信した、関中だより12月号と同じ内容です。】

 先月16日(土)に、「関中祭」を行いました。大変多くの皆様にご来校いただき、ありがとうございました。また、昼食販売では本部役員、協力委員の皆様を中心に計画から当日の仕分け、後片付けまでご協力いただきありがとうございました。
 「関小フェスティバル」も参観しましたが、保護者の皆様、地域の皆様が、子ども達の笑顔のために準備する姿、本当に忘れられません。小学校、中学校ともに地域の方々に支えられ、歩んできた学校なのだと改めて強く感じました。来年度からは、「コミュニティスクール」の導入となります。これまで以上に小、中、地域の連携を進めて参りますので、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
 「関中祭」で子ども達は、自分自身の持つ力を存分に発揮することができました。和太鼓の迫力ある演舞、吹奏楽部の楽しい演奏、美術部のやさしさ溢れる発表、そして中学生らしい美しいハーモニーの合唱と、とても素敵な発表でした。また、関中の代表として参加した英語スピーチコンテスト、市内弁論大会の内容もご覧いただき、子ども達の励みとなるとともに、「さいきょうの思い出」となりました。小規模校ですが、一人一人が最大の力を発揮し、その力を合わせて頑張る関中生を誇りに思います。今回で、3年生の部活動は全て終了となります。これからは、自分自身の進路開拓に向けて準備を進めることになりますが、全校で応援し励まし、背中を押して参ります。
 「師走」になりましたが、今月も「あおぞら学級」の地区交流会や野田市駅伝大会などの対外的な行事、思春期講演会や着付け教室、防災出前授業など校内での活動もたくさん予定しています。また、24日(火)からは冬休みに入ります。クリスマスや年末年始の年中行事などがあり、子ども達にとってはとても楽しみな時期となります。楽しく、安全に過ごすためにも、交通ルールを守ることや危険場所へは近づかないこと、健康管理について学校でも指導いたしますが、14日(土)の授業参観・保護者会の折にも確認いたしますので、ご参加をよろしくお願いいたします。
 先日、「野田市学校保健講演会」に参加してきました。講演会では、この季節に流行るインフルエンザについて、予防接種を受けることや人混みでのマスクの着用、石鹸で手を洗い流水でよく流すことが大切だと、話がありました。ご家族でも気をつけてお過ごしください。

 少し早いですが、令和6年中は大変お世話になり、ありがとうございました。新年もどうぞよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。

芸術の秋 スポーツの秋

【保護者の皆様にメール配信した、関中だより11月号と同じ内容です。】

10月5日(土)に、本校の吹奏楽部が関宿高校の一位祭(文化祭)に参加しました。伝統となっている関宿高校、木間ケ瀬中学校、二川中学校との4校合同による演奏を披露してくれました。これだけ演奏者が揃うと、迫力が違います。吹奏楽部は、今月3日(日・文化の日)にも、関宿地区3中学校合同で、「野田市文化祭」において演奏を行います。午前10時から野田ガスホールにて開催されますので、お時間があればぜひご鑑賞ください。

後期が始まり、すぐに1年生の校外学習がありました。上野公園を中心に「JICA地球ひろば」「日本科学未来館」「パナソニックセンター」と、班ごとに行き先が異なりましたが、班員で協力してそれぞれの見学先に行ってきました。通勤通学時間帯での満員電車に乗り、社会人の大変さも少し実感できたでしょうか。今回は、総合的な学習における「SDGs学習」の一環として校外学習に臨みました。12月の授業参観時に、今回学んできたことを発表しますので、保護者の皆様、ぜひご参加ください。

東葛駅伝大会は、各方面から応援のお言葉をいただきました。順位ではなく、小規模校として学校一丸となり走る姿が、多くの方々に感動を与えました。大会会長からも、称賛の気持ちを込められた直筆の葉書が届きました。当日は、各区間に応援に駆けつけていただいた保護者の皆様、地域の皆様、本校生徒の皆さん、ありがとうございました。

野田市小中学校音楽会では、全校で「花は咲く」を歌い、和太鼓部の選抜メンバーによる「関中囃子」を演奏しました。「花は咲く」では、故郷を想うやさしい心を表現し、「関中囃子」では力強い太鼓の鼓動が会場内に響き渡りました。審査員の方々からも全校で取り組む姿、丁寧に気持ちを込めて歌っていることなど、称賛する内容の講評をいただきました。

以上のように、秋になってからも芸術やスポーツに、大活躍する関中生の姿がありました。今月16日(土)に、「関中祭」を行います。どの学年も合唱練習に取り組み、吹奏楽部、美術部、和太鼓部も発表に向けて熱心に活動しています。また、英語スピーチ、弁論発表もあります。多くの方々のご来校をお待ちしております。また、9日(土)は関宿小学校で「関小フェスティバル」が行われます。西武台千葉高校吹奏楽部の演奏やバザーもありますので、こちらへのご参加もよろしくお願いします。