2024年6月の記事一覧
対話が生む、革新の種
3年生の教室をのぞくと、白熱した議論が展開されていました。
生徒総会で行われる全校討論のテーマ「学校教育目標のサブゴールである【自立】【協働】【貢献】の中で、特に力を入れて活動した方が良いと思うものはどれか」について、事前学級会を行いました。個人で学校生活を振り返りつつ、意見に広がりをもたせるために、班ごとに立場を決めて討論を行いました。
教室では、様々な意見が出ました。
「社会に出た時に必要なのは、自分で考えて行動すること。まだまだ呼びかけがないと行動できていない人もいるので、”自立”に力を入れるべき。」
「多文化社会において、他者と協力して課題を解決していく力が求められる。修学旅行でも自分たちで協力することができたので、今後も”協働”に力を入れるべき。」
「他者や社会に貢献する姿勢は、社会に出た時に最も求められる。人に対して何かをすることで、自分の生活も豊かになる。募金活動等も行っているが、もっと”貢献”に力を入れるべき。」
自分たちの生活を振り返ることはもちろんですが、「社会に出た時に…」と将来を見据えた発言も多く見られました。
「論争や討論の目的は勝利であってはならず、改革でなければならない。」
フランスの哲学者、ジョセフ・ジューベルの言葉です。
生徒総会は明日が本番です。相手を打ち負かすことではなく、よりよい意見の構築を目指して全校討論に臨み、自信を持って発言して、実りある議論が展開されることを期待しています。そして、学校生活のさらなる充実へとつながるといいですね。