校長先生から今日のお話

2025年7月の記事一覧

7月7日(月)七夕 ~君は何をお願いする…?~

七夕 ~君は何をお願いする…?~

 本校の1階と2階の廊下に七夕の笹と短冊を書くテーブルが用意されています。大沼中の生徒たちは、どんなお願いをするのかな…と思い、1枚1枚よく読んでみました。“志望校に合格できますように”、“恋が実りますように”、“第2音楽室にエアコンが入りますように”、“全中に行けますように”など人それぞれの思い願いが短冊に込められていました。よく神社などにその様なことを書いた絵馬がたくさん飾ってあるのを見ますが、“神にもすがりたい”という心境なのでしょうね。その気持ちは、精一杯がんばっている人だからこそ心からそう思うものなのです。達成することが簡単なものなら、そういう気持ちにはなりませんからね。
 人事を尽くして、天命を待つという言葉があります。自分でやれるだけのことは全てやり、あとは神様の判断を待つ、という意味です。するべき努力もしないで神様にお願いしても、神様は願いを聞いてはくれないのではないでしょうか…。だから目標に向けて最大限の努力をしよう。さらに、校長先生が日頃から言っている気遣い、心遣いができる人ならば、君を応援してくれたり、力になってくれる人もたくさんいるはず。そういう力も実は大変ありがたいし、大きなものなのだということを大沼中学校での3年間の生活を通して学んでもらいたい。

生徒たちの思いや願いは様々

1年生 保健体育 プール学習

What did you do this weekend?

3年生 数学 二次方程式

3年生理科 天球儀

 3年生社会 よく手が上がります

2年生英語 一問一答

2年生社会 日本のエネルギー

2年生数学 連立方程式の利用

1年生国語 1分間スピーチ原稿づくり

1年生数学 文字式

789組 学校ファーム

2年生 美術

1年生 音楽 合唱祭に向けてパート練習

 

7月4日(金)正しい答えと優しい答え

正しい答えと優しい答え

 「10÷4」はいくつですか…中学生には簡単ですかね?答えは「2.5」、小学生なら「2余り2」ですね。先日市内の小学校の校長先生と出張先で話をしていると、こんな話をしていました。「「10÷4はいくつになりますか?たとえば10個のお菓子を4人で分けたらどうなりますか?」と投げかけたら、「僕の家では、お父さんとお母さんが2個ずつ、僕と妹で3個ずつ分けるから余りはでません」っていう子がいて…、小学生はかわいいんですよ」と。私はこの話を聞いて、その日1日この話を思い出して、なんだか心がほんわかして顔がニヤニヤしていたと思います。たしかに算数や数学での「正しい答え」は「2余り2」や「2.5」です。でもこの子が言った「余りはでません」は間違った答えなのでしょうか…。私はこの子の言った答えは「優しい答え」と言いたいです。人が社会で生きていくときには、算数・数学的な正しい答えでは解決できないこともたくさんあります。人に優しく接したり、意見を上手に調整したり…、生徒諸君には、正しい答えとともに優しい答えも学んでほしいです。

表彰朝会 

 

生徒の美術作品 11日の授業参観日にぜひご覧ください! 

特別支援学級南地区交流会
(武里中、大増中、春日部南中、大沼中)

 

 

 

7月3日(木)熱意 ~はしごを作り出すには~

熱意 ~はしごを作り出すには~
 何かを生み出すために、何かを成し遂げるために大事なのは、なんと言っても熱意ではないでしょうか?もちろん、知恵や才能はあるに越したことはありません。しかし、最後は熱意のあるなしがカギになってくると思います。例えば「何としてでも高いところに上がりたい」という熱意があれば、はしごというものを考えつくのです。ただ何となく「上がってみたいなあ」と思うぐらいでははしごを思いつかない。「どうしても、何としても上がりたい。自分の唯一の目的はあそこに上がることだ!」というくらいの熱意があった人が、はしごを考えついたのだと思います。熱意のあるところ、人は必ず新しい道を拓きます。常識では考えられないことまでやってのけるのです。運命を切り拓いたり、新しい発明、発見をしたり、独自の思想を展開したり、いわばそれまでの常識を破るのです。熱意の発するところには、次々と新しい発想が生まれ、必然的に常識が破られていくのです。自動車王といわれたヘンリー・フォードは、ベルトコンベアシステムをはじめ数々の新しいアイデアを経営の中に取り入れました。彼は「優秀な技術者ほど、できないという理論を知っている」と言ったそうです。多くの知識を身につけている優秀な技術者はともすれば常識の枠から出られないということですね。常識というものは、いわば先人の知識の積み重ねですから、もちろん大事です。けれども、新しいものを生み出すためには、1度常識から自分を解放しなければなりません。そのためには熱意が強く必要とされるのです。
 最近は人に迷惑をかけなければ何をしてもよいという考えがはびこっているが、そうではない。人に迷惑をかけてもよいから、自分が正しいと信じたことを命を懸けてでも精一杯やってみなさい!たとえそれが常識外れなことでも…。
 部活で勝ちたい、志望校に合格したい…その様な熱意があれば、顔つきが変わり、行動が変わります。変わらないのは本当は大してそう思っていないからです。

百人一首

 

 

7月2日(水)ノミの天井

ノミの天井

 ノミを知っていますか?犬や猫の毛の中に住み、血を吸って栄養として生きるとても小さな虫です。ノミは自分の体の150倍もの高さまでジャンプすることができるのだそうです。人間なら200m以上もジャンプすることができることになります。ノミをふた付きのガラス瓶に入れておくと、はじめは高くジャンプしてふたにぶつかるのですが、そのうちガラス瓶のふたの高さ以上に飛び上がらなくなるそうです。そのノミを再度広いところに放してもガラス瓶の高さ以上に飛び上がろうとしなくなるそうです。これはノミが自分で限界を決めてしまっているからなんだろうと思います。
 さて…、鋭い人は校長先生が何を言おうとしているか分かるでしょう。今日から期末テストが返却されます。よくがんばって結果に満足する者もいるでしょう。一方、残念な結果に対し、「自分の力はこんなもんだ」とか「もう無理だ」とか限界を自分で決めてしまう人がいないことを願います。それは自分の思い込みに過ぎないからです。勉強でも部活でも限界を感じたら、今日のノミの天井の話を思い出し、「自分はやればできるんだ」「あきらめずにがんばればきっと伸びる」と思い、新たな決意で挑戦してほしいと思います。

今日からプール学習が始まりました。安全第一で行います。

合唱コンクールに向けてパート練習が始まりました

テスト返却の様子 一人一人に成果と課題を伝えます

七夕の短冊には願いごとがたくさん書いてありますね

 

 

 

7月1日(火)保護者の皆様へ 人に好かれる子に育てる

人に好かれる子に育てる

 子育てについて考えるとき、最近「あれ?」と思うことがあります。“人に好かれる子”に育てていないことです。いくら能力があっても、学歴があっても、人間関係がうまく行かなければ世の中は渡ってはいけません。人に好かれたり可愛がられたりする、感じのいい子に育てることが、その子の将来の幸せにつながると思うのですが…。感じがいいとは、よく気が利き愛嬌のある子と言ってもいいでしょう。愛嬌というのは、自分の欠点を認めてさらけ出すことができる態度のことです。人間関係の中で好感を持たれるのはカッコ良い人よりも、愛嬌のある人です。なぜお笑い芸人がモテるのか…?彼らは自分の欠点を丸出しにしているのです。それこそが愛嬌の本質でしょう。「人間はいっぱい欠点があるんだよ、失敗もするんだよ」ということを親が進んで見せた方がいいと思うのです。大人がいいところばかりを見せようとしていると、子どもは失敗を恐れてしまう。「人は欠点があっちゃいけないんだ」と思い込んでしまいます。そうなると今度は他人の欠点にも厳しい人になってしまいます。
 失敗や欠点があってもいいんだと子どもに分からせるには、失敗したときのほめ方が大切だと思います。「失敗してもくじけなかった」「失敗したけど態度は素晴らしかった」と評価してやるのです。逆に成功したときにも態度によっては叱った方がいい時もあります。例えば何かの勝負で自分の子が勝って、敗者に対して勝ち誇ったような態度を見せたら、「敗者の気持ちを考える」「調子に乗らずに益々真摯にがんばる」ということをきちんと教えるべきでしょう。親は「成功か失敗か」「勝ちか負けか」だけを評価の対象とせず、成功や失敗をどう自分で受けとめるべきかを教えることが大切です。
よく気が利き、愛嬌のある、誰からも好かれ、かわいがられる人に育てられるよう努めましょう。

 

非行防止教室(埼玉県警)

学校運営協議会委員の皆様にもご参観いただきました