2025年5月の記事一覧
5月16日(金)茶道体験で学んだこと
修学旅行から戻ってきました。大きなけがや病気になる者が出ず、参加192名全員が楽しく学ぶことの多い3日間になりました。保護者の皆様をはじめ、修学旅行に携わっていただいたすべての方々に感謝申し上げます。さて、私は3日目のクラス別行動で、5組と行動を共にしました(その様子はログインして学校行事のページをご覧ください)。宇治の平等院鳳凰堂の拝観と茶道体験でした。その茶道体験でお世話になった17代店主の方のお話がとても素晴らしく、自分の心にも響き、刻まれたので、ぜひ5組以外の生徒、そして1・2年生諸君にも紹介します(本来、「話」というものは、話す人と直接対峙して、その人の持つ全身のオーラなどすべてを受け止めなければ本当のことは伝わらないものですが)。
人生は自分の「心」次第で花が咲く
12歳を過ぎればもう自分の人生は自分で考え、努力し責任を負うこと。勉強のできる人、スポーツで一流の選手になる人、そして社会人として認められ成功する人は、人の話をよく聴き、すぐに生かすことができる人。お茶のいれ方を説明しても言われたことをすぐに実行できる人とそうでない人がいる。よく集中し、目と耳と心でしっかりと受け止めるようにすること。「ありがとうございます」「いただきます」と頭を下げて言える人になろう。
いま、君たちは親や先生に叱られることが多いと思う。叱られて反抗心を持つことは悪いことではない。しかし、その反抗心を、自分を変え、至らなさを改めることで、見返せれば人として成長できる。他人が悪い、社会が悪いと言っているうちは、決して立派な人にはなれない。幸せな人生を送れるかどうかはすべて自分の考え、努力、そして心次第である。茶道というのは心のあり方、人としてのあり方を学ぶことである。
いま、この文書を書いていて、情けないほど伝える力が不足していると反省しています。茶道の先生を見習い、校長先生ももっともっと努力しなければと思っています。1、2年生も修学旅行で貴重な体験をしてほしいです。
5月12日(月)君はどのタイプ…?①
人はみなそれぞれ違うものです。顔も体格も、得意な教科も、好きな本や音楽もみんなそれぞれ。当たり前とも言えますが…。よく考えてみてください。みんな同じ見た目や性格だったらどうですか?ちっとも面白くありませんよね。みんな違ってみんないいんですよね。みなさんはドラえもんのキャラクター、のび太、ジャイアン、スネ夫、この3人のキャラクターを知っていますか。この3人は全然違う性格で、けんかばかりしていて仲良しという感じはしませんね。でも校長先生はこの3人は本当はものすごく仲が良くて支え合っているのではないかと思っています。だから、いざという場面やピンチの場面では3人が力を合わせて困難なことを解決したり、敵に立ち向かったりすることができるのだと思います。性格も考え方も体つきもまったく違うけれど、「困ったときには力を合わせたり、助け合える」そんな良い関係なんだと思います。皆さんのクラスにも色々な友達がいますよね。みんなで協力して助け合える、そんな良い仲間づくりをしてほしいと思います。 つづく
5月9日(金)学習について考える
いま学校では連日、24日の体育祭や来週からの修学旅行に向けて急ピッチで準備が進められています。そこで、だからこそ大切な話を今日はします。それは学習についてです。君たちの学校生活のメインは授業、学習です。
君達は、学校では授業という形で勉強を教わっている訳ですが、こういう形式での学習は、内容はよく精選されているし、教え方もよく研究されているので、学ぶ側が集中して行えば、かなり効率の良いものです。しかし、それだけで本当の学習をしているとはいえません。
【学習は一生続けるもの】
学習は学校だけでやるものではありません。変化の激しい現代社会では、仕事に就いてからも、学校以上に学習しなければならないものです。しかもその学習は、“授業形式”ではないのです。すべて自分で学習しなければならないのです。その時になって「誰も教えてくれないから学習できません」では通用しません。自ら学ぶ能力が身に付いていないといけないのです。
【自学自習ができるのは学力がついている証拠】
幼稚園や小学校の低学年の子供に「自分で勉強しなさい」と言ってもそれは無理なことです。何を勉強しなければいけないのかが分からないからです。自分の学習すべきことが分かることや、どういう方法で学習すればよいのかが分かることも1つの学力です。
【できるだけ早くはじめよう】
テストに向けての学習というのは、その時期に近づけば近づくほどみんな懸命にやり始めます。しかし、テストのためだけの一夜漬け的な学習は、はっきり言って効果は期待できませんし、本筋からずれているような気がします。やはり学習は目標を持って、一歩一歩着実に積み重ねてゆくものです。そのためにもできるだけ早く始め、長期に渡って実践して行きましょう。
5月8日(木)その向こうにあるもの…
その向こうにあるもの
かつて、地球がまだ平らだと考えられていたころ、イスパニア(今のスペイン)は、可能性を求めて海洋探検に乗り出しました。その時のイスパニアの金貨に書かれていた文字は、『プラス・アルトラ』(「その向こうに、まだある」)という言葉だったそうです。大海原を風を頼りに、はるか彼方の水平線を見つめ、「あの向こうにもまだきっと何かがあるんだ」と信じて海を渡る人達の瞳には、海よりも彼方の未来が見えていたのではないでしょうか…。君達の心には『プラス・アルトラ』という言葉が響いているだろうか…?「このくらいでいいや」「もう無理」「どうせやってもできないし」…etc。がんばることの先には、一流のがんばりというものがあり、さらにその先には超一流のがんばりというものが必ずあるものです。勉強でも部活動でも「もっとできるはずだ」「まだがんばれるはずだ」「この努力の向こうには新しい何かがあるはずだ」とプラス思考でがんばってほしい。
5月7日(水)連休も終わり…そこで
散歩のついでに富士山に登る者はいない
連休も終わりましたね。そこで今日からは、真剣に毎日の生活について考えてもらいたい。生徒のみなさんは散歩をすることはありますか?校長先生は、休日の朝に散歩(ウォーキング)をします。散歩といえば、時間がある時に季節を感じながらなんとなく街を歩くことですよね。さてここで、散歩をしていて気がついたら富士山の頂上だった、なんてことは絶対にありえませんよね。日本一の山に登る時は、靴や荷物を準備したり、その日の天候をチェックしたりと心構えをしっかりするものです。つまり、ただなんとなく…では目的は達成できないということです。みんなの生活にもこれは当てはまるよね。目標を持たずにただなんとなく生活をしていては、「なりたい自分」にはなれません。勉強も課題を意識し、実行してはじめて身につくものです。部活動も同様で、ただなんとなく「うまくなれたらいいなあ」ではうまくなる訳がありません。例えば、具体的に、「毎日1時間自分で計画した予習や復習をしよう」とか「毎晩、腹筋、背筋、ストレッチをしよう」など目標を細かく決めることで“富士山に登る”的な生活ができるのだと思います。新しいクラスでの生活にしても、「楽しいクラスになれたらいいなぁ」ではなく、「楽しいクラス、過ごしやすいクラスにするには自分が何をしたらいいのか」を考え、行動することが大切なのですよ。
次に人間関係。みなさんは、仲間の様子を見ていますか?誰ががんばって掃除をしていますか?誰ががんばって授業に取り組んでいますか?誰か困っている人はいませんか?誰かつらい思いをしている人はいませんか…?少し意識をすれば見えてきますよ。