2025年7月の記事一覧
7月16日(水)アホ
アホ
もう20年くらい前ですが、年末のテレビの対談番組で、作家で出家をした故 瀬戸内寂聴さんと弁護士の故 中坊公平氏、世界的に有名な建築家の安藤忠雄氏の会談を観て、今でも色あせずに心に焼き付いている話があります。あるミルク会社の粉ミルクの中に何らかの原因でヒ素(毒物の一種)が混入してしまい、それを飲んだ多くの赤ちゃんが障がいを持ってしまうという事件がありました。その裁判の被害者の弁護をした弁護士の中坊公平氏の話です。そのヒ素入りの粉ミルクを飲み、障がいを持ってしまったある少年は、17年間という短い人生しか生きられなかったのですが、その人生の中で3つの言葉を覚えることが出来ました。1つは“おっかー”(お母さんのこと)2つ目は“まんま”(お腹が空いたときに言う、食べ物がほしいという意味)、そして3つ目は“アホ”だったそうです。なぜ“アホ”なのかというと、まわりの子供たちに言われ続けた言葉なのだそうです。公園で遊んでいても、「あいつはアホや」などと言われ、石などを投げられたこともあったそうです。しかし、彼は決して人前で泣くことはなかった。必ず家に帰ってきて、母親の前で泣いたのだそうです。しかし、なかには「あいつは泣くことも忘れたアホや」と心ないことを言う人達もいたといいます。
弁護士の中坊公平氏は、損害賠償請求のため、彼の母親をはじめ、たくさんの被害者の母親と話す機会を持ったのですが、どの親も決まってこう言ったのだそうだ。「別にお金を欲しいとは思わないし、会社に謝罪して欲しいとも思いません。まわりの人達に対しても誰を責める訳でもありません。ただ、私が悪いのです。私が人並みに乳を出せる母親だったら…」と。
この話、君達はどう思いますか?校長先生は当時テレビを観ながら胸が熱くなるのを感じました。親が子を思う深い愛情、それは君達がやがて親にならなければ深くは分からないかもしれませんが、君達の保護者だってきっと君達を深い愛情で見守っているはずです。その思いを少しでも感じるのなら、今君達はどう生きるべきなのか…?
もうすぐ夏休みですが、浮かれてはいませんか…?夏休みに向けての志をしっかり立て、熱い心で過ごしてほしい。(校長)
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